ベルタ(BELTA)は、トヨタ自動車が製造・販売する小型4ドアセダンである。車名はイタリア語で「美しい」または「美しい人」という意味にちなんでいる。
プラッツの後継車であり、2代目ヴィッツをベースとしている。プラットフォームなど基礎的設計・仕様はプラッツと同様にヴィッツ共有であるが、ヴィッツとは異なる専用の設計・趣きがプラッツ以上に明確となり、ホイールベースの延長、ボディ形状や低重心のスタイル、車内設計などセダンとしての独自性が格段に高められた仕様となっている。
エンジンおよびトランスミッションは、FF車には1.0 L・1KR-FEエンジンと1.3 L・2SZ-FEエンジンを設定、トランスミッションは自動無段変速Super CVT-iが装備される。4WD車は1.3 L・2NZ-FEエンジンを搭載、4速ATのSuper ECTとの組み合わせとなる。
ベルタはヴィッツ系モデルの実用的・経済的な機能性とセダンとしての上質性を備えている。アナログ式[注釈 1]センターメーターレイアウトを採用、ホイールベースはヴィッツより90mm延長されてラクティスと同数値の2,550mmとなり、最適化された車内空間、大容量のトランク[注釈 2]が装備される。ボディのCd値はプラッツ、および9代目カローラセダン(E120型)と同数値の0.29を達成。
宮城県警察においてパトロールカーとして県費導入された。
2006年10月1日、グッドデザイン賞を受賞。
日本国外では北米・南米・オセアニアなどにおいて「ヤリスセダン」、中国および東南アジアにおいては「ヴィオス(2代目)」として販売[注釈 3]された。北米向けはヤリスハッチバック(日本名ヴィッツ)のモデルチェンジにより、南米向けはエティオスの投入・展開によりそれぞれ販売終了としたが、オセアニア向け「ヤリスセダン」と中国・東南アジア向け「ヴィオス(2代目)」についてはヤリスハッチバックのモデルチェンジ後も引き続き生産・販売された。
2021年11月18日、エジプトで「BELTA」を世界初公開[3]。車名が9年ぶりに復活し、スズキが新興国限定で製造・販売している既存の小型セダンであるシアズ、およびアリビオのOEMとなった。
トヨペット店(大阪地区は大阪トヨタ - 大阪トヨペット[注釈 6])とトヨタカローラ店で販売された。
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