スペイド(SPADE)は、トヨタ自動車が生産・販売していた4ドアトールワゴンである。生産はトヨタ自動車東日本東富士工場が担当していた[1]。
2011年10月に販売終了した2代目ラウムの実質的な後継車種にあたる。
2012年7月23日にフルモデルチェンジした2代目ポルテと同時に発表・発売されており、ポルテとは姉妹車の関係になる。また、取扱チャンネルにおいても、ポルテ(トヨタ店とトヨペット店)を取り扱わないカローラ店と先代車種のラウムを取り扱っているネッツ店にて販売され、実質的な全店併売車種となる。カローラ店扱いの車両は型式の末尾に「(C)」が入る。
全車、開口幅1,020mm×開口高1,250mmのワイヤレス電動スライドドアを助手席側に標準装備。300mmを誇る低いフロア地上高と段差のないフラットフロアを採用することで優れた乗降性を実現。また2,160mmの室内長と1,380mmの室内高を誇る室内空間に加え、前後に700mmスライドする助手席シートやチップアップ機構が付いた6:4分割可倒式リヤシートなどにより多彩なシートアレンジを可能としている。
パワーユニットには1.3Lの1NR-FE型と1.5Lの1NZ-FE型エンジンを採用。いずれにもSuper CVT-iと組み合わせた。アイドリングストップ機能(Toyota Stop & Start System)を「1.3X」に標準装備、1.5L・2WD車にオプション設定し、1.5L・2WDのアイドリングストップ機能付車はJC08モードで20.6km/Lの低燃費を実現している。2015年7月の一部改良で2WD車が2NR-FKE型に置換し、メーカーオプション設定だったアイドリングストップ機能を標準装備化したことでJC08モード燃費が22.2km/Lに向上した。
グレード体系・装備は基本的に2代目ポルテとほぼ同一[注釈 2]だが、外観は水平基調で張り出したフロントランプやバンパーコーナーによって精悍でクールな印象としたフロントデザインとなり、リアコンビランプはクリアレンズを採用した水平基調のデザインとなっている。また、ボディカラーは8色が設定されるが、このうちの6色は2代目ポルテと共通のボディカラーとなっており、スペイド専用色として、「ダークバイオレットマイカメタリック」と新色の「シトラスマイカメタリック」が設定される。
なお、リヤコンビネーションレンズ(テールレンズ)中央部分とヘッドランプレンズ部分には車名を意味する「♠」形状のマークがレンズ内にデザインされている。
トランプのスペード(SPADE♠)とSpace(空間)とWide(広い)を組み合わせた造語。トランプのスペードが持つクールなイメージも付与している。
東京地区では、トヨタ東京カローラとネッツトヨタ東京が合併によりトヨタモビリティ東京へ移行となったことで、旧東京トヨタ店舗と旧東京トヨペット店舗でも取り扱われるようになった。なお、従前からスペイドが取り扱われているトヨタ西東京カローラ、ネッツトヨタ東都、ネッツトヨタ多摩では同時期より姉妹車種のポルテの取扱が開始され、トヨタモビリティ東京同様に、スペイドとの併売となった。
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