ラッシュ (Rush) は、ダイハツ工業が製造し、トヨタ自動車が現在、東南アジア市場で販売している小型SUVである。日本国内では2016年まで販売され、ダイハツ・ビーゴの姉妹車であった。
テリオスのOEM供給モデルであったキャミの後継車となる。形式は2WDがJ200E型で4WDがJ210E型。
型式がダイハツ流のためOEMとして紹介されることが多いが、正確には共同開発車である[1]。
エンジンは直列4気筒DOHC。駆動形態は、今やこのクラスでは珍しい縦置きエンジンのFRと4WDである。トランスミッションは4速ATと5速MT(4WDのみ)を搭載する。ATはインパネシフトを採用するが[注 1]、MTはフロアシフトとなっている。4WDは、車内のスイッチでロックさせることが可能なセンターデフを備えたフルタイム方式である。ボディ構造にはビルトインラダーフレーム式モノコックを採用。これはモノコックボディに、はしご型のフレームを組み込んで一体化させた構造である。このボディはインドネシアで生産されている、7人乗りミニバンのダイハツ・セニア/トヨタ・アバンザのボディをベースに開発が進められ、専用に新設計されたものである[2]。
生産は発売から2012年途中まではダイハツ九州大分(中津)工場で、それ以後はダイハツ工業本社(池田)工場。日本国外では、ホイールベースを2,580mmから2,685mm (+105mm)、全長を4,405mmに延長した3列シート7人乗りのインドネシア製ダイハツ・テリオス(ビーゴの日本国外版)のOEM供給モデルが、インドネシアとマレーシアで販売されている。
2代目となるラッシュも初代同様、ダイハツ・テリオスのOEMで2列5人乗りと3列7人乗りのSUVとなる。トヨタ・アバンザの車台をベースに日本で開発され[4]、1.5L直列4気筒エンジンを搭載。駆動方式はFRで、トランスミッションは5速MTと4速AT。6色のボディーカラーが用意された。先代の特徴だったテールゲートに取り付けられたスペアタイヤは車底部へ収納され、テールゲートは跳ね上げ式になった[5][6]。
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