LBX(エルビーエックス、Lexus LBX)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」から販売されているコンパクトクロスオーバーSUVである。生産はトヨタ自動車東日本岩手工場で行われる。
2023年6月5日、イタリアのミラノで世界初公開[1]。「コンパクトながら、走りやデザインも上質である車」を目指して開発された[2]。
プラットフォームには、ヤリスクロスなどにも採用されている、GA-Bプラットフォームを大幅に改良したものを採用[2]。ボディ剛性の向上や、低重心化と軽量化を実現している[2]。
エンジンは1.5L直列3気筒エンジン[3]のM15A-FXE型が搭載され、そこに、ギアトレーンとモーターが一体となったトランスアスクルとバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせたハイブリッドシステムが採用されており[3]、前輪駆動に加え、リアにもモーターを備えた電気式四輪駆動システム「E-Four」を設定。使用燃料はレギュラーガソリンとなる。
エクステリアデザインは、デザインコンセプトを「プレミアム・カジュアル」とし、横に張り出したフェンダーなど、上質なデザインを実現している[1]。また、フロント周辺では、5代目RXに採用されていた、「スピンドルボディ」の進化版である「ユニファイドスピンドル」を採用。また近年のレクサスには珍しい、ボンネットフードにロゴマークを配置するデザインとなっている。リア周辺は、「L E X U S」のバラ文字ロゴを採用し、ボディサイドまで回り込んだ、一文字のフルLEDリアコンビネーションランプの下部中央に配置されている。
インテリアでは、人間中心の設計思想「タズナ・コンセプト」を取り込み、高級感のある内装と操作性を両立させている[3]。"Cool"と"Relax"の違いは、アルミホイールが"Cool"ではダークグレーメタリック塗装+切削光輝なのに対し、"Relax"ではダークプレミアムメタリック塗装になっている。インテリアでは、"Relax"はセミアニリン本革シートだが"Cool"はウルトラスエードとのコンビシートになっているという違いがある。
同年11月9日に日本で正式発表された(同日より注文受付開始、12月下旬発売)[4]。日本仕様では"Cool"と"Relax"が導入され、オーダーメイド仕様の"Bespoke Build"も設定される。"Bespoke Build"は100台限定となるため、発表日から11月21日まで申込受付を行い、当選者には販売店から連絡が入る抽選販売の形態が採られる。
2024年7月18日には、追加モデルとして「MORIZO RR」を発表、同日より受付を開始した[5]。発売は8月下旬予定。同時に、「MORIZO RR "Bespoke Build"」を同日から2024年7月31日まで100台限定抽選販売。東京オートサロン2024等で「MORIZO RR CONCEPT」として展示されていたもので、パワートレインをGRヤリス向けに開発された1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS・無鉛プレミアムガソリン仕様)に変更、フロントロアアームに世界初となるレスポンス向上減衰構造REDS(Response-Enhancing Damping Structure)を採用、また日本のレクサス史上初となる6速iMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)を選択可能にした。"Bespoke Build"は、モリゾウのシグネチャーカラーであるイエローをあしらったブレーキキャリパーが専用アイテムとして用意される。
このモデルでは、ほかの次世代LEXUSモデル(NX・LX・RX・RZ・LM)と同様に紙カタログではギャラリーのStyles、グレードや装備・スペックのみの掲載をしているSelections、簡易的な掲載のLexus Dealer Optionの3部に専用のBespoke Buildを加えた4部構成で詳細などはホームページで見る形式になっている。
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