アイシス(Isis) は、トヨタ自動車が製造・販売していたミニバンである。静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本(旧・関東自動車工業)東富士工場で生産されていた。
日本国内専用車として企画・開発され、左側通行専用設計の左右アシンメトリー(非対称)ボディを採用していた。ウィッシュの兄弟車だった。
一般にはガイアの後継車と紹介されることが多いが、トヨタでは「ガイアの後継車ではなく、全く新規に開発したミニバン」と否定している。ラウムで培われたアイデアを随所に取り入れている。
エンジンはDOHCの2,000ccの1AZ-FSE(D-4)と1,800ccの1ZZ-FEで、駆動型式はFFとアクティブトルクコントロール4WDが用意される。トランスミッションは2,000ccは無段変速機のSuper CVT-i、1,800ccはSuper ECT(4速AT)で、2,000ccの「Platana(プラタナ)」のみ7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを装備する。
ボディサイズは5ナンバーサイズではあるが、「プラタナ」にはエアロパーツとブリスターフェンダーが装着されており、わずかに全幅が拡大され1,710mmとなるため、3ナンバーとなる。
助手席側にはラウムで培われたアイデアのひとつ、センターピラー内蔵ドア「パノラマオープンドア」が採用されており、このクラスでは初代日産・プレーリー以来16年ぶりの復活であった。助手席と後部座席のスライドドアを開けると、ピラーがない広大な開口部が現れる。現在この機構のドアを使用する新車は、子会社のダイハツ工業が「ミラクルオープンドア」として採用するタント(2代目以降)及びSUBARUへのOEM車であるシフォン、ホンダ・N-VANの3車種のみである。その他特徴的な装備として、前方に障害物があってもステアリングの角度で回避可能な場合はアラームが鳴らない、ステアリング感応式のクリアランスセンサーがオプションで用意された。
リアコンビネーションランプのうち、尾灯(テールランプ・ブレーキランプ)はテールゲート両脇に縦長のLED式ランプを装備。バックランプと方向指示器はテールゲートとバンパーとの境目部分に設置される。当初、VSCは4WD車にのみオプション設定されており、2WD車には装備できなかった。
2004年9月の発売以降、2017年12月の販売終了まで軽自動車を除く個人向けの乗用車としては非常に珍しく、発売から13年に渡り一切フルモデルチェンジが実施されなかった。単一車種としてトヨタの乗用車ラインナップでは(センチュリーの販売中止[注釈 1]に伴い)最古参の車種となり、海外メーカーまで含めても基本設計が古い部類の乗用車となっていた。
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