観世元正

1956年
元正による「土蜘蛛」。年少のため、直面で演じている

観世元正(かんぜ もとまさ、1930年(昭和5年)7月25日 - 1990年(平成2年)8月26日)は、シテ方観世流能楽師。二十五世観世宗家。観世左近を名乗る。

22世宗家観世清孝の次男・観世真弘の孫として東京で生まれる。旧名は藤田正司。1936年(昭和11年)当時実子に恵まれなかった24世宗家・元滋の養子となり、1939年(昭和14年)元滋の急逝により25世宗家継承。1988年(昭和63年)観世左近を襲名。1990年(平成2年)公演先の福岡で演能後に急逝。観世宗家公認の現行の観世流謡本である『観世流昭和大成版謡本』を刊行するなどの功績があった。また死後、その遺志により財団法人観世文庫が創設されている。

二十六世観世宗家観世清和は長男。山階弥右衛門(観世芳宏改メ)は次男、観世芳伸は三男である。

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