仲間 由紀恵(なかま ゆきえ、1979年〈昭和54年〉10月30日[2] - )は、日本の女優、司会者、歌手、タレント。沖縄県浦添市出身[1]。プロダクション尾木所属。夫は俳優の田中哲司[3]。
経歴
人物
家族
- 姉1人兄3人の5人兄弟の末っ子。
- 父は遠洋漁業(マグロ漁船)の漁師。半年に一回帰ってきて、10日ぐらいでまた漁に出る生活で基本家にいなかった。高校からは1人で上京し、家族は沖縄にいるという生活になるため不安があった。仲間が中学3年生の時に電話で無線に繋げてもらって、船に乗っている父に相談する。「東京に行きたい」と話すと「いいんじゃない」と言ってもらい、安心して東京に行こうと決めた[11]。
- 上から3番目の兄は自衛官(既婚者)で、陸上自衛隊北熊本駐屯地に勤務しており、東日本大震災後、救難・復旧活動のため被災地の宮城県へ派遣された[12]。
- 結婚後は夫(俳優の田中哲司)、双子の息子がいる。仲間によると「うちの主人静かです。家で。何にも喋んない。声も小さすぎて、何喋ってるか分からない。今話しかけた?みたいな人なんですよ」「たまにボソボソ言ってると思ったら、セリフ言ってたりする」という[13]。
趣味・特技
性格
- 嘘がつけないので、昔から感情が全部顔に出てしまう。野際陽子と一緒に現場で撮影した時に「感情が全部顔に出ているわね」と言われたことがある。仲間は「その役の感情ではなくて、私の焦って入る感情」と話している[15]
- 小さい頃はお人形遊びよりも、外で兄たちと一緒に遊ぶ方が好きだった。木登りもよくしていた。[16]
- 全部予定を立てて、余裕が欲しいので予定をいっぱい立てる。「双子なんですけど子どもたちもいますので、朝起きてご飯作って、子どもたちを起こしてご飯を食べさせて着替えてって細かいことも全部自分の中で組み立てて、予定としてちゃんと入っている。大体で動いて忘れちゃったりするのも嫌だし、予定というより計画を立てて動きたい」という[17]。
- ドラマの撮影の時、楽屋、メイク中、着替え中、スタジオ移動中でも「常に鼻歌歌ってるよね」とスタッフなど周りから言われることが多い[18]。
- 恋愛では押しに弱い。「すごい褒められたりすると、この人好きだなって本当に思う」。小学5年生の時にある男の子がいて、親友の女の子と付き合っているよという感じで、親友が彼と別れることになった。親友があなたも彼のこと好きでしょ。付き合っていいわよ。好きでしょ」と言われ、好きかもしれないと思って、付き合う感じになった[19]。
エピソード
- 日出女子学園高等学校出身[2][20]。
- 『TRICK』完結後の堤幸彦・阿部寛の座談会にて、収録前に行われていたマジックの練習が大嫌いだったと語る。また、奈緒子役は14年演じ続けてもわからないことだらけで、コミカルな芝居をするときは気負わないようすることを学んだという[21]。
- 唇を「パッ」と鳴らすのが癖で、これは『TRICK 新作スペシャル2』の決めゼリフでも使われている。
- 生瀬勝久と『功名が辻』で共演していた際、出演者の間で蛍祭りに行こうという話になっていたが、その話が消滅していたことを知らず、単身生瀬の家を訪ね、生瀬の妻を困惑させた。しかし生瀬の妻に蛍祭りに連れていってもらった[22]。
交友関係
- 島谷ひとみ:ミュージカル『スター誕生』の共演がきっかけで親しくなる。2人で食事や海外旅行に行くほどの仲である。
- 阿部寛:『TRICK』で10年来の付き合いがある先輩俳優で、仲間が結婚を発表した際には祝福のコメントを残している[23]。
- 生瀬勝久:『TRICK』シリーズ、『ごくせん』シリーズの2作全てで共演。その他にも『功名が辻』、『ウソコイ[24]』(関西テレビ)、『ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日〜』(日本テレビ)、舞台『琉球ロマネスク テンペスト』と『ナツひとり -届かなかった手紙-』でも共演。舞台『ナツひとり―届かなかった手紙―』の制作発表において生瀬は、先の3作品を中心に自分と仲間が出た作品はヒットするということを発言している。また、釣りをしに生瀬の家族旅行に同行したことがある[25]。
- 布施明:事務所の先輩で、仲の良い関係にあり、『ウソコイ』、『スター誕生』で共演、2人は『紅白歌合戦』でも顔合わせ。
- 宇津井健:『ごくせん』シリーズ、舞台『ナツひとり -届かなかった手紙-』で共演[26]。脚本家・橋田壽賀子と仲間とのパイプを築いた。
- 常盤貴子:過去に共演したことはないが、一緒に旅行に行くほどの仲。宿泊の際は部屋で2人で雑魚寝したという[27]。
仕事
- 『HAUNTEDじゃんくしょん』出演時は、「女子高生アイドル声優」という売り出し方をされていた。
- 『リング0 バースデイ』の山村貞子役のオーディションに合格してから見出され、『TRICK』や『ごくせん』などの主役に抜擢され、大ブレイクした。
- 『ザテレビジョン』のドラマアカデミー賞主演女優最優秀賞を幾度となく受賞している。
- NHK大河ドラマ『功名が辻』の放送開始時点では、女優としては最年少である26歳2か月で主役への起用となった(2006年(平成18年)当時。2008年(平成20年)の大河ドラマ『篤姫』で主役の宮崎あおいが放送開始時点で22歳1か月で更新)。
- 大河ドラマ3回目の出演にして主役登板になった。大河ドラマにおいて女優が主役且つトップクレジットとなったのは1994年(平成6年)の『花の乱』の三田佳子以来である。
- 翌年に大河ドラマ『功名が辻』が放送されることなどから2005年(平成17年)、『NHK紅白歌合戦』の司会に初起用される。この年はグループ司会制となり、司会の役割は決められなかったが、事実上の紅組司会を務めた。その後、2006年(平成18年)、2008年(平成20年)、2009年(平成21年)も正式紅組司会者として司会を担当(2007年(平成19年)も応援ゲストとして出演し、一青窈と秋川雅史の曲紹介を行った)。
- 2010年(平成22年)の紅白は、2002年(平成14年)に続いて、2回目のゲスト審査員を務めた。司会を務めた翌年にゲスト審査員に起用されるというケースは史上初。
- 2回目の紅組司会を務めた2006年の紅白では、同年に「仲間由紀恵withダウンローズ」として音楽活動を展開したことから歌手としての出演も示唆されていた[28]が、実現はしていない。
- 2020年(令和2年)1月3日のVS嵐内の企画のBABA嵐に出演し最弱女王になってからは最弱女王を3連覇している。
容姿
ヘアスタイルはデビュー当時からワンレングスで、ドラマや映画でも大きな変化はない。髪については、シャンプー「Lux(ラックス)」を販売しているユニリーバ・ジャパンが、全国600人の男女(16 - 39歳)を対象に実施した「髪が美しいと思う日本の有名人」のアンケートで1位に選ばれた(2005年(平成17年)9月)。松下電器産業(現:パナソニック)「きれいなおねえさん」シリーズのCMで見せた、彼女の黒髪がたなびく映像は、CG処理などを使用せず、そのまま撮影されたものだという。連続テレビ小説『花子とアン』出演時の特徴的な髪型である束髪も、かつらを用いる出演者が多い中、仲間は長髪をいかして地毛をそのまま結っている[29][30]。概して色気よりもコミカルな演技でファンの心をつかむ[2]。
受賞歴
- 2002年
- 2003年
- 2004年
- 2005年
- 2006年
- 2008年
- 2009年
- 2011年
- ドラマ・オブ・ザ・イヤー(冬クール)主演女優賞(『美しい隣人』)
- 2014年
- 2021年
- 2023年
出演
テレビドラマ
映画
アニメ
吹き替え
舞台
音楽番組
バラエティ番組・その他
ラジオ
CM
MV
音楽
久保こーじプロデュースのもと歌手としても活動。リリースしたシングル7曲のうちの最高位は、『心に私がふたりいる』のオリコン70位(他の4曲は100位外)。2022年現在、音楽活動は休止している(所属のアンティノスレコードの解散に伴い、音源は親会社であるエピックレコードジャパンに移されている)。
仲間由紀恵 with ダウンローズ
2006年(平成18年)1月31日よりauテレビCMのイメージキャラクターとして結成されたユニット。メンバー構成はヴォーカルが仲間、MC担当がダウン(藤田正則)、DJ担当がローズ(井田篤)で、オフィシャルサイトも作られた。
2006年1月31日、CM曲「恋のダウンロード」を着うたフル限定で配信。50万件以上という好アクセスにより3月15日に2か月限定でCD化され、音楽ダウンロードサイトMoraで最高3位、オリコン初登場8位となる。7月21日に『恋は無期限』を着うた配信。8月1日に着うたフル配信限定でリリース。その後すぐに解散した。
CMキャラクター名義にてオリコンシングルチャートでTOP10入りするのは、牛若丸三郎太(時任三郎)の『勇気のしるし』以来16年ぶりとなった。
携帯電話の着うたフルでのデビューは史上初とされているが、2005年(平成17年)6月に河村隆一率いるユニットTourbillonが先行着うた配信という形で着うたデビューを果たしている。
シングル(ソロ名義)
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発売日
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タイトル
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収録曲
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備考
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1st
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1996年6月24日
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MOONLIGHT to DAYBREAK
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- MOONLIGHT to DAYBREAK
- MOONLIGHT to DAYBREAK(moonlight dance re-mix)
- MOONLIGHT to DAYBREAK(オリジナル・カラオケ)
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- オリコン最高74位
- 『TK MUSIC CLAMP』のエンディングテーマ、久保こーじ作曲、No! Galersのカバー。
- 『TK MUSIC CLAMP』にはPRODUCTSガールとして出演(第2回と第27回)し、小室哲哉のギターをバックに歌った。
- プレイステーション用音楽ソフト第1弾EPSシリーズ「MOONLIGHT to DAYBREAK」(SCPS-40002)も同時発売された。
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2nd
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1996年12月12日
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トゥルー・ラブストーリー〜恋のように僕たちは〜
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- トゥルー・ラブストーリー 〜恋のように僕たちは〜
- トゥルー・ラブストーリー 〜恋のように僕たちは〜(After School Mix)
- トゥルー・ラブストーリー 〜恋のように僕たちは〜(オリジナル・カラオケ)
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3rd
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1997年5月21日
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心に私がふたりいる
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- 心に私がふたりいる
- トレモロ
- 心に私がふたりいる(オリジナル・カラオケ)
- トレモロ(オリジナル・カラオケ)
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4th
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1997年8月1日
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負けない愛がきっとある
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- 負けない愛がきっとある
- ONE MORE CHANCE
- 負けない愛がきっとある(オリジナル・カラオケ)
- ONE MORE CHANCE(オリジナル・カラオケ)
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- オリコン最高76位
- 「負けない愛がきっとある」
カプコン『ロックマンX4』オープニングテーマ
- 「ONE MORE CHANCE」
『ロックマンX4』エンディングテーマ、『みすて♡ないでデイジー』エンディングテーマ
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5th
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1997年11月21日
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遠い日のメロディー
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- 遠い日のメロディー
- ヴィオラの夢
- 遠い日のメロディー(オリジナル・カラオケ)
- ヴィオラの夢(オリジナル・カラオケ)
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6th
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1998年11月26日
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青い鳥
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- 青い鳥
- 晴れた日と日曜日の朝は
- 青い鳥(オリジナル・カラオケ)
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7th
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2000年2月2日
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Birthday
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- Birthday
- I Feel You
- Birthday(オリジナル・カラオケ)
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シングル(参加作品)
- 愛してる (2001年2月21日)(オリコン30位)
- 恋のダウンロード (2006年3月15日)(オリコン初登場8位)
- 恋は無期限 (2006年7月21日・配信限定/未CD化)
- 北陸ロマン -プレミアムデュエットバージョン-(2015年3月14日・配信限定/2015年9月16日CD発売)
アルバム(ソロ名義)
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発売日
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タイトル
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収録曲
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備考
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1st
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1998年1月21日
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遠い日のメロディー
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- SNOW BIRD
- 遠い日のメロディー(アルバム・ヴァージョン)
- ダメな恋
- 心に私がふたりいる
- ONE MORE CHANCE
- ヴィオラの夢
- SHUBI-DUBA,DUBI-DUBA
- 負けない愛がきっとある
- トレモロ
- トゥルー・ラブストーリー〜恋のように僕たちは〜
- MOONLIGHT to DAYBREAK(アコースティック・ヴァージョン)
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- オリコン最高49位
- 初回盤は40ページフォトブック仕様
- CDエクストラ仕様
- 2002年7月1日にエピックレコードより再発売された。
- 小室哲哉がプロデュースしたプレイステーション用ソフト「gaball screen」(1996年発売)には「SHUBI-DUBA,DUBI-DUBA」のMVが収録されている。
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作品
写真集
- Pastel(近代映画社、1997年)
- SADA-KO in「リング0」 -仲間由紀恵写真集(角川書店、1999年)
- 20th-Nakama Yukie(集英社、2000年)
- digi+KISHIN DVD 仲間由紀恵(ポニーキャニオン、2002年)
- g@me 写真集 ☆TOKYO STREAM(2003年)
- 山田奈緒子フォトブック 〜Naoko Yamada in TRICK〜(近代映画社、2010年)
- フォトブック「仲間由紀恵」(集英社、2010年)
テレビゲーム
- プレイステーション「MOONLIGHT to DAYBREAK / 仲間由紀恵 EPSシリーズ」(1996年、アンティノスレコード)
- プレイステーション「ガボールスクリーン」(1996年12月6日、アンティノスレコード)
- プレイステーション「ロックマンX4」(1997年、アンティノスレコード) - 主題歌を担当
脚注
注釈
- ^ 同期に阿波根綾乃、島紘子がいる。
- ^ 「BSプレミアム大使」に就任。その記念すべき第一声となる挨拶を行った。以後もBSプレミアムの番組案内スポットのアイキャッチ(テレビを見ていながら、BSプレミアムのロゴ「Pマーク」が翼のように生えるものや、黒のドレスを着て絵画を見るシーンなど)に登場している。
出典
外部リンク
関連項目 |
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シングル |
MOONLIGHT to DAYBREAK - トゥルー・ラブストーリー〜恋のように僕たちは〜 - 心に私がふたりいる - 負けない愛がきっとある - 遠い日のメロディー - 青い鳥 - Birthday - 愛してる (高橋克典 with 仲間由紀恵名義) - 恋のダウンロード (仲間由紀恵 with ダウンローズ名義) - 恋は無期限 (仲間由紀恵 with ダウンローズ名義) - 北陸ロマン -プレミアムデュエットバージョン- (谷村新司×仲間由紀恵名義)
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※2021年以降はアナウンサー以外の女性司会者(2021年以降は紅組だけでなく全体の司会を担当) |
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