玉木 宏(たまき ひろし、1980年〈昭和55年〉1月14日[1] - )は、日本の俳優・歌手。
愛知県名古屋市出身[1]。アオイコーポレーション所属[12]。妻は女優の木南晴夏[7]。義姉は女優の木南清香[8]。
略歴
中学3年生の頃、ドラマ『若者のすべて』(フジテレビ)に影響を受けて、芸能界入りを志しオーディションを受けるも、この時は叶わなかった[注 3]が、名古屋市立富田高等学校2年生(16歳)の時に名古屋のサカエチカで、現在の所属事務所アオイコーポレーションの社長である葵てるよしにスカウトされた[13][15]。
高校を卒業とともに上京し[注 4]、1998年、ドラマ『せつない』(テレビ朝日)で俳優デビューした。
1998年の上京当時から、目黒区碑文谷のゴルフ場内にあるレストラン[注 5]や、コンビニエンスストアの店員、日払いの引っ越し業のアルバイトを、2003年の連続テレビ小説出演をきっかけに辞めるまで[19]、主にオーディションで役を得る生活だった[13]。
2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』の佐藤勝正役で注目を浴び[注 6]、2003年の連続テレビ小説『こころ』でヒロインが恋心を抱く花火職人を演じ広く認知される。
2004年の月9ドラマ『愛し君へ』(フジテレビ)や、ポカリスエット「バリカンと海」のCM、「ナツイチ」のイメージキャラクター[22]などで知名度が大きく高まった。
2004年3月放送のWOWOWのドラマW『恋愛小説』[注 7]でテレビドラマ初主演。同年11月公開の『雨鱒の川』で映画初主演[23]。
2006年1月、NHK 土曜ドラマ『氷壁』[注 8]で連続ドラマ初主演。このドラマの第2回「生死を賭けた挑戦」が2006年11月7日、ABU賞テレビ・ドラマ番組部門を受賞した。またこの年は、NHK大河ドラマへの初出演や、10月に映画『ただ、君を愛してる』の主演、フジテレビ月9ドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ)の千秋真一役を演じて[注 9]飛躍の年となった。2007年2月、エランドール賞新人賞を受賞。
2010年4月23日からbayfmで、初のレギュラーラジオ番組『Naked』の開始や[26]、同年12月5日には初ナビゲーター番組『ダ・ヴィンチの指紋』(BS朝日)が放送された[27]。
2012年9月26日に中国で公開されたチョウ・ユンファ主演の中国映画『曹操暗殺 三国志外伝』(2014年3月22日日本公開)に出演。外国語映画にはこれが初出演となる[28][29]。
2012年10月26日から放送の『アイアンシェフ』(フジテレビ)[注 10] で前任の鹿賀丈史に代わり新たに主宰に抜擢された[注 11]。玉木曰く「30歳を超えて新しいチャレンジをしたいという思いが日々あった」との事である[30]。
2013年3月7日、『ホテル マジェスティック〜戦場カメラマン澤田教一 その人生と愛〜』で初舞台で初主演[14]。
時代劇には2002年の『SABU 〜さぶ〜』[注 12]が初めての出演になる。NHK大河ドラマには2006年に『功名が辻』の主人公の弟 山内康豊 役で初出演し、2007年にテレビドラマ『敵は本能寺にあり』で織田信長、2008年には2度目の大河ドラマ『篤姫』で坂本龍馬を演じた。2012年、『平清盛』の源義朝 役が3度目の大河ドラマ出演となる。
2014年1月1日放送のNHK正月時代劇 『桜ほうさら』で、時代劇ドラマ初主演。同年7月26日公開の映画『幕末高校生』の勝海舟 役で、時代劇映画初主演となる[31]。
2015年のNHK朝ドラ『あさが来た』で、主人公の夫・白岡新次郎役を演じ[注 13]、『週刊ザテレビジョン』(KADOKAWA)主催の第88回ドラマアカデミー賞助演男優賞を受賞[33]。
2017年10月、2度目となる舞台『危険な関係』で主演や[34]、月曜日から金曜日まで毎週放送されるドキュメンタリー番組『路地裏遺産』でナレーターを務める[35][36]。
2017年から『玉木宏 音楽サスペンス紀行』シリーズでナビゲーターや、2021年からは『世界サブカルチャー史 欲望の系譜』シリーズ(共にNHK BSプレミアム)でナレーションを務める。(ドキュメンタリー番組参照)
音楽活動および写真家として
2003年、映画『ROCKERS』でギタリスト役を演じた[注 14]ことをきっかけに[38]、2004年6月2日ファーストシングル『Seasons』で歌手デビューした。
2006年、所属レコード会社をエイベックスに移籍し[39][40]、Zepp5か所で初ライブツアーを行う。2009年に全国ツアー『alive』、2010年には香港、韓国でアジアツアー『alive』を行う[41]。
2011年、所属レコード会社をユニバーサルミュージックに移籍し、初の台湾公演を皮切りに国内ホール公演を含むツアー『R.G.B 2011』を行う。
また同年11月には、初めてとなる写真展[42]、ダイヤモンドをテーマにした『TASAKI Timeless Message Photo Gallery』を開催し[注 15]、2013年11月には第2弾となる、真珠をテーマにした『TASAKI Pearly Planet Photo Gallery』を開催した[44]。
私生活
2018年(平成30年)6月29日、8年前に共通の友人を通じて知り合った女優の木南晴夏と6月26日に入籍したことを、双方の公式サイトならびにSNSを通じて発表した[45][46][47]。
2020年(令和2年)8月4日、第一子が誕生していたことが報じられた[48]。報道を受け、木南の所属事務所が公式に事実であることを発表した。なお、子どもの性別や具体的な誕生日については公表しない方針であるという[49]。
人物
- 身長180cm、血液型はA型[注 1]、靴のサイズは27.5 cm[1]。
- 趣味はカメラで、特技は水泳[1]。保育園から中学校までスイミングスクールに通っていた[注 16]。
- 運動はほかにも、2005年ころからボクシングや、2020年ころにはブラジリアン柔術[50]。2023年8月、俳優・岡田准一と共に8月31日ラスベガスで開催される世界最大規模のブラジリアン柔術の大会『ワールドマスター2023』にエントリーしたことが同大会の公式サイトで発表された。玉木の出場クラスは「マスター3青帯フェザー級」[51]。同年9月2日(日本時間3日)に実施され、初戦はランキング30位の玉木が同35位の相手を終始攻め続けて判定勝ちしたが、2戦目はランキング2位の格上の相手にポイントを取られ、そのままポイント0-2でタイムアップして敗れた[52]。
- ボール投げ・アーチェリーなどは左利きで、箸・包丁・筆などは右利きである[53]。
- 忙しい中でもいつもフラットな状態でいたいので、前の日がどんなに遅くても早起きをして、自分の時間を作るようにしている[54]。
- 隠岐諸島の西ノ島が自身のルーツとも言え、紀行番組『玉木宏の秘境ふれあい紀行』(BS朝日)でも訪ねており[55]、2018年には、島根県の「ご縁フルエンサー」を務めた。(その他参照)
趣味・嗜好
出演
主演は役名を太字で示す。
テレビドラマ
映画
吹き替え
劇場アニメ
舞台
オリジナルビデオ
配信ドラマ
ゲーム
バラエティ番組
- アイアンシェフ(2012年10月26日 - 2013年3月22日、2013年7月3日、フジテレビ) - 司会
MV
ドキュメンタリー番組
- 世界ウルルン滞在記 雲の上で暮らすコンソ族に…玉木宏が出会った(エチオピア、2002年5月5日、MBS)
- BS朝日開局10周年特別番組 ダ・ヴィンチの指紋 (2010年12月5日、BS朝日) - ナビゲーター[27]
- 地球大紀行スペシャル(CBC)
- CBC開局60周年記念番組[133] 情熱カリブ躍動紀行 玉木宏がラテンの魂に迫る!(2011年2月5日)[134]
- 世界海峡 イスタンブール〜玉木宏アジア紀行 最果ての海へ!〜(2012年1月28日)
- NHKスペシャル 異端の王 〜悠久の古代文明紀行〜(2012年2月18日、NHK総合) - ナビゲーター[135]
- 裸にしたい男 「玉木宏(前編 / 後編)」(前編2012年4月14日 / 後編4月21日、NHK BSプレミアム)
- 旅のチカラ 「決定的瞬間がとらえた心 〜玉木宏 ベトナム〜」(2013年3月7日、NHK BSプレミアム)
- 玉木宏の秘境ふれあい紀行(2014年10月2日 - 2015年9月24日、BS朝日)
- 玉木宏の歴史タイムトリップスペシャル 戦後70年教科書から消された英雄 〜韮山反射炉を造った江川英龍〜(2015年6月7日、BSフジ) - ナビゲーター[136]
- フェルメールとレンブラント〜オランダ黄金時代の奇跡〜(2016年1月30日、TBS) - ナビゲーター[137]
- 玉木宏 音楽サスペンス紀行(NHK BSプレミアム) - ナビゲーター
- 玉木宏が行く 遙かなる南米鉄道の旅(NHK BS・BSプレミアム4K) - 旅人[142][143]
- 第一話〜ペルー・チリ〜(2024年1月19日、BSプレミアム4K / 2月17日、BS)
- 第二話〜ブラジル・コロンビア〜(2024年1月26日、BSプレミアム4K / 2月24日、BS)
- 第三話〜アルゼンチン・パラグアイ〜(2024年2月2日、BSプレミアム4K / 3月2日、BS)
ナレーション
- MLB2009 日本人メジャーリーガーの群像「大記録への道〜イチロー」(2009年12月24日、NHK BS1)
- ヨーロッパ極上旅プラン〜あなたのワガママ応えます!〜(2010年3月13日、NHK BShi)
- 女たちの、じぶん開国〜ヨーロッパで人生プチ・リセット〜(2010年3月23日、NHK教育)
- 路地裏遺産(2017年10月2日 - 2018年9月28日、毎週月曜 - 金曜、BSジャパン)[35][36]
- スポーツ×ヒューマン 「寝技で極める最強への道 柔術 リダ・ハイサム」(2020年11月23日、NHK BS1)[144]
- 金とく 「そして、音が生まれる」(2021年3月5日、NHK名古屋放送局 / 2021年3月18日、NHK地域局発)[145][146]
- 世界サブカルチャー史 欲望の系譜(NHK)[147][148][149]
- アメリカ 幻想の70s(2021年3月29日、BS4K[150] / 2021年4月24日、 2022年6月18日、BSプレミアム)
- アメリカ 理想の50s(2022年5月7日、BSプレミアム)
- アメリカ 闘争の60s(2022年5月14日、BSプレミアム)
- アメリカ 葛藤の80s(2022年6月25日、BSプレミアム)
- アメリカ 喪失の90s(2022年7月16日、BSプレミアム)
- アメリカ 不信の2000s(2022年7月23日、BSプレミアム)
- アメリカ 分断の10s(2022年8月6日、BSプレミアム)
- フランス 興亡の60s(2022年8月13日、BSプレミアム)
- シーズン2 逆説の60 - 90s 第1回 - 第4回(2023年2月4日 - 2月25日)[151]
- シーズン3 日本 逆説の60 - 90s 第1回 - 第4回(2023年3月4日 - 3月25日)[152]
- シーズン4 21世紀の地政学(BSプレミアム4K、Eテレ)[153][154][155][156][157]
- アイドル編(2024年1月6日、BSプレミアム4K / 4月5日 - 19日、Eテレ)
- ヒップホップ編(2024年1月13日、BSプレミアム4K / 4月26日 - 5月10日、Eテレ)
- ポップス編(2024年2月3日、BSプレミアム4K / 5月17日 - 31日、Eテレ)
- ゴシップ編(2024年2月10日、BSプレミアム4K / 6月7日 - 21日、Eテレ)
- サイバーパンク編(2024年3月2日、BSプレミアム4K / 6月28日 - 7月12日、Eテレ)
- ゲーム編(2024年3月9日、BSプレミアム4K / 8月2日 - 8月16日、Eテレ)
- アニメーション編(2024年4月6日、BSプレミアム4K / 8月23日 - 9月6日、Eテレ)
- ジャポニズム編(2024年4月13日、BSプレミアム4K / 9月13日 - 9月27日、Eテレ)
- テレメンタリー2023 "3.11"を忘れない89 防潮堤が残したもの〜海の町の巨大な壁〜(2023年3月4日、テレビ朝日) [158]
ラジオ
CM
その他
写真展
- TASAKI Timeless Message Photo Gallery(2011年11月25日 - 12月25日、TASAKI銀座本店)[注 15]
- TASAKI Pearly Planet Photo Gallery(2013年11月22日 - 12月25日、TASAKI銀座本店)[44]
書籍
DVD
- Secret of 玉木宏 “SPIRIT”(2004年2月27日:JAN 4988707546556)
- Realize Hiroshi Tamaki music films 01(2004年6月30日:JAN 4571106702489)
- 世界ウルルン滞在記 Vol.3(2009年1月23日:JAN 4988104050137)
- TAMAKI HIROSHI LIVE TOUR 2009『alive』(2010年3月10日:JAN 4527427645950)
- のだめカンタービレ 千秋真一 コンプリート・エディション(2010年6月4日:JAN 4527427646704)
CD
シングル
- Seasons(2004年6月2日、限定盤:YRCN-10048、通常盤:YRCN-10049)
- Emotion(2004年11月10日、限定盤:YRCN-10073、通常盤:YRCN-10074)
- Love Goes/eyes(2006年2月15日、CD+DVD限定盤:AVCD-30880/B)
- 希望の海/雨(2006年4月26日、CD+DVD:AVCD-30943/B、CD:AVCD-30944)
- 約束/question(2006年5月24日、CD+DVD:AVCD-30947/B、CD:AVCD-30948)
- ラバイバー 〜悲しみがまた繰り返そうと誰かに愛を唄う〜(2006年6月28日、CD+DVD:AVCD-30968/B、CD:AVCD-30969)
- 踊ろうよ(2008年2月6日、限定盤〈フォトブック付〉:AVCD-31371、限定盤〈DVD付〉:AVCD-31370/B、通常盤:AVCD-31372)
- 抱きしめたい (2008年3月19日 限定盤:AVCD-31391)
- SLOW TIME(2009年4月22日、CD+DVD:AVCD-31566/B、CD+フォトブック:AVCD-31567)
- FREE(2011年5月25日、CD+DVD限定盤〈A〉:UMCF-9575、CD+DVD限定盤〈B〉:UMCF-9576、通常盤:UMCF-5082)
アルバム
- RIPPLE(2004年12月15日、CD+DVD限定盤:YRCN-11040、CD:YRCN-11039)
- Bridge(2008年3月19日、CD+DVD限定盤:AVCD-23556/B、通常盤:AVCD-23557)
- Times...(2009年5月6日、CD+DVD+フォトブック限定盤:AVCD-23852/B、通常盤:AVCD-23853)
- START(2011年6月22日)(通常盤:UMCF-1060)(初回限定盤 DVD付-LIVE Rehearsal Document-監督:手塚一紀:UMCF-9585)
注釈
出典
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
玉木宏に関連するカテゴリがあります。
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