第72回NHK紅白歌合戦

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第72回NHK紅白歌合戦

上段は番組ロゴ、
下段はメイン会場となった東京国際フォーラム・ホールA
ジャンル 大型音楽番組
司会者 大泉洋TEAM NACS
川口春奈
和久田麻由子
出演者 #出場歌手および#ゲスト出演者の節を参照
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本の旗日本語
製作
制作 NHK
放送
放送チャンネル総合テレビBS4KBS8K
映像形式リアルタイム字幕放送
番組連動データ放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2021年12月31日金曜日
放送時間19:30 - 23:45 (JST
放送分255分
回数1
第72回 NHK紅白歌合戦 公式サイト
番組年表
前作第71回(令和2年)
次作第73回(令和4年)

特記事項:
途中『NHKニュース』(20:55 - 21:00)による中断あり。
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第72回NHK紅白歌合戦
ジャンル 大型音楽番組
放送方式 生放送
放送時間 19:30 - 23:45 (JST)
放送局 NHKラジオ第1
特記事項:
その他の項目は媒体固有のものを除きテレビと共通
途中『ニュース・天気予報』(20:55 - 21:00)による中断あり。
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第72回NHK紅白歌合戦』(だい72かいエヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、2021年令和3年)12月31日の19時30分から23時45分まで放送された通算72回目のNHK紅白歌合戦

1973年より同番組が開催・放送されているNHKホール東京都渋谷区)が耐震化工事を施工中という事情を勘案し、本年は東京国際フォーラム・ホールA(東京都千代田区)をメイン会場とし、NHK放送センターも使用された[1]。『紅白』がNHKホール以外の公会堂で行われたのは、1972年までの東京宝塚劇場(同じ千代田区)以来49年振り。

放送まで

日付はいずれも2021年。

10月7日
当日の報道により、東京国際フォーラムでの開催と、新型コロナウイルス対策に係る緊急事態宣言が9月30日を以て解除されたことを受けて、観客を一定人数入場させて開催する方針であることが明らかにされた[2]
NHKの定例会見において、2年ぶりに有観客で開催すると発表された[1]。また、観覧募集を初めてウェブで行うこともあわせて発表された。
10月17日
五木ひろしがこの日行われた自身のコンサートにおいて、前回の50回出場を区切りとして、今回は出場しない意向である事を明らかにした。これにより第22回(1971年)の初出場以来記録していた連続出場記録が前回の50回でストップした[3][4]
10月29日
司会者が発表された[5][6]。これまで紅白両組および総合の司会となっていた呼称を「番組の進行とともに、紅組白組はじめご出演いただくすべての歌手・アーティストを応援する存在になる」として「新総合司会」に統一[7]。あわせて、「コロナ禍で彩りに欠けた日々が続いたことから2021年最後の夜は世の中を少しでも『カラフル』に彩りたい」として、本年のテーマが「Colorful〜カラフル〜」に決まったことも発表された[注 1]。また、多様な価値観を認め合おうという思いも込め、番組ロゴは「横長の長方形で、左側の赤から右側の白へのグラデーション」を使い、区切りの無い中間色の存在を示唆したデザインが示された[8][9][10]。ロゴの右端では、白から青へのグラデーションも加えられている[11]。なお、翌年の第73回でも司会の区分けはされていない。
11月19日
出場歌手が発表された[12]。あわせて、特別企画として松平健が出演し、「マツケンサンバII」を歌うことも発表された[13]
12月9日
ラジオ中継担当者が発表された。
12月21日
曲目発表[14]松田聖子の歌唱曲については出場可否の判断も含めて後日発表することになった[注 2][15]
12月22日
ゲスト審査員及び審査方法(後述)が発表された[16]
12月23日
特別企画として、日本を代表するアニメ・ゲーム作品である『ドラゴンクエスト』『鬼滅の刃』『エヴァンゲリオン』の3作品の楽曲を取り上げる「カラフル特別企画 〜明日への勇気をくれる歌〜」を行うことが発表された。あわせてこの企画コーナーに東京都交響楽団高橋洋子が出演することも発表された[17]。あわせて「日本全国 大みそかの夜はカラフルに!」にて、細川たかし第66回(2015年)以来6年ぶりに特別枠で出場することも発表された[18]
12月24日
白組追加出場歌手として藤井風が初出場することが発表された[19]
12月25日
特別企画としてさだまさしが、自身のカウントダウンコンサートの会場から生中継で出場することが発表された[20]
松田聖子の出場辞退が発表された[21]
12月26日
石川さゆりの歌唱時、KREVAMIYAVIがゲスト出演することが発表された[22]。3人のコラボ曲「火事と喧嘩は江戸の華」が披露される。
12月27日
特別企画としてケツメイシが初出場することが発表された[23]
曲順が発表された[24]。あわせて今回のオープニングVTRは牧野惇と上水樽力が制作したものが使われることも発表された。
12月28日
BUMP OF CHICKENが既に発表されている「なないろ」に加え、2001年発売の代表曲「天体観測」の2曲を披露することが発表された[25]。また、連続テレビ小説『おかえりモネ』のキャストのゲスト出演も発表された。

当日のステージ

今回は、東京国際フォーラムNHK放送センター内のCT-101スタジオの2か所から放送。出演者の中には放送センターとフォーラムの双方から出演するケースもあったため、放送センターのある東京都渋谷区からフォーラムのある東京都千代田区に随時移動した[26]

前半

六本木ミュージアムの日向坂46展「WE R!」で展示された日向坂46のオープニング衣装(2024年5月13日撮影)

後半

結果

ゲスト審査員、会場審査員、視聴者審査員のそれぞれで優勢な方に1ポイントを与える3ポイント制となり、全組終了後の最終審査で集計を行い2ポイントを取った方が優勝となる。

  • ゲスト審査員(別記):白組(0 - 6
  • 会場審査員(フォーラムの観客全員):紅組(1,110 - 1,000)
  • 視聴者審査員(総合テレビ・BS4K・BS8Kの視聴者 定員なし):紅組(2,189,150 -1,956,996)

総合結果は紅組が優勝で前回に続き2連勝となった。紅組の連勝は第66回2015年)・第67回2016年)以来。なお、今回は例年行われる優勝した組の司会者への優勝旗授与は行われなかった[11]

なお、視聴者による中間投票で、1度目の投票では紅組が優勢だったが、2度目の投票では白組が優勢であった。最終投票の視聴者投票では紅組の方が多かった。

出場歌手

      紅組      白組      特別企画      初出場      返り咲き

前半
曲順 歌手名 曲目
1 LiSA 3 明け星
2 郷ひろみ 34 2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-
3 DISH//
4 NiziU [• 1] 2 Take a picture
5 山内惠介 [• 2] 7 有楽町で逢いましょう
6 櫻坂46[• 2] 2[• 3] 流れ弾
企画 YOASOBI with ミドリーズ ツバメ
7 Awesome City Club [• 1] 勿忘
8 GENERATIONS 3 [• 4] Make Me Better
9 日向坂46 3 君しか勝たん
10 純烈 4 君がそばにいるから
11 SixTONES [• 1] 2[• 5] マスカラ
12 天童よしみ 26 あんたの花道〜ブラバンSP〜
13 KAT-TUN Real Face #2
14 上白石萌音 [• 1] 夜明けをくちずさめたら
15 King & Prince 4 恋降る月夜に君想ふ
16 milet 2 Fly High
17 まふまふ[• 1] 命に嫌われている。
18 水森かおり [• 6] 19 いい日旅立ち
19 Snow Man [• 7] D.D.
企画 松平健 2[• 8] マツケンサンバII
後半
曲順 歌手名 曲目
企画
[• 9]
東京都交響楽団 序曲
そして伝説へ…[• 1]
LiSA
高橋洋子 残酷な天使のテーゼ
20 AI 4 アルデバラン
21 関ジャニ∞ 10 Re:LIVE
22 BiSH プロミスザスター
23 三山ひろし [• 2] 7 浮世傘 〜第5回けん玉世界記録への道〜
24 平井大 Stand by me, Stand by you.
企画 ケツメイシ ライフイズビューティフル
25 Perfume [• 1] 14 ポリゴンウェイヴ
26 millennium parade × Belle (中村佳穂) [• 10] U
27 宮本浩次 [• 11] 2[• 12] 夜明けのうた
28 乃木坂46 7 きっかけ
企画 細川たかし 40[• 13] 望郷じょんから
北酒場
29 坂本冬美 [• 1] 33 夜桜お七
30 藤井風 [• 14] きらり[• 15]
31 YOASOBI [• 2] 2 群青
32 鈴木雅之 4[• 16] め組のひと 2021紅白ver. [• 17]
33 ゆず 12
34 星野源 [• 18] 7 不思議
35 あいみょん 3 愛を知るまでは
36 BUMP OF CHICKEN [• 19] 2 なないろ[• 20]
企画 さだまさし 21[• 21] 道化師のソネット[• 22]
37 東京事変 2[• 23] 緑酒
38 薬師丸ひろ子 [• 24] 2 Woman "Wの悲劇"より
39 石川さゆり 44 火事と喧嘩は江戸の華(feat. KREVA, MIYAVI
津軽海峡・冬景色
40 氷川きよし 22 歌は我が命
41 布袋寅泰 [• 1] さらば青春の光 <紅白SP>[• 25]
42 福山雅治 14 道標 〜紅白2021ver.〜
43 MISIA 6 明日へ 2021 [• 26]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i 東京都渋谷区のNHK放送センターCT-101スタジオより中継。
  2. ^ a b c d 東京国際フォーラム・ガラス棟より中継。
  3. ^ 改名前の欅坂46時代からの換算では6年連続6回目。
  4. ^ メンバーの白濱亜嵐関口メンディーはそれまでにEXILEとして3回出場。
  5. ^ これまでに特別枠のゲストとして1回出場、メンバーの高地優吾松村北斗はこれまでにNYC boysとして1回出場、森本慎太郎はスノープリンス合唱団として1回出場。
  6. ^ 高知県・土佐くろしお鉄道、新潟県佐渡市、静岡県静岡市清水区・天空の茶の間、同・富士市、京都府京都市南区、石川県金沢市滋賀県高島市・メタセコイア並木での収録を経て京都府京都市東山区の清水寺より中継。
  7. ^ これまでに特別枠のゲストとして1回出場。
  8. ^ これまでに白組歌手として1回出場。
  9. ^ 『明日への勇気をくれる歌』
  10. ^ これまでにメンバーの常田大希新井和輝勢喜遊King Gnuとして白組歌手として1回出場。
  11. ^ 東京湾より中継。
  12. ^ これまでにエレファントカシマシとして1回、椎名林檎とのデュエットによる特別枠で1回出場。
  13. ^ これまでに白組歌手として39回出場。
  14. ^ 岡山県浅口郡里庄町の実家で収録、その後東京国際フォーラムに生出演。
  15. ^ 「きらり」「燃えよ」を順に披露。
  16. ^ これまでにラッツ&スターとして1回出場。
  17. ^ ランナウェイ」「め組のひと」を順に披露(「ランナウェイ」は冒頭のみ)。
  18. ^ 東京国際フォーラム・ガラス棟より収録。歌唱前のトークは中継。
  19. ^ 「天体観測」は別スタジオより収録、「なないろ」は宮城県気仙沼市より収録。
  20. ^ 天体観測」「なないろ」を順に披露。
  21. ^ これまでに白組歌手として19回、特別枠として1回出場。
  22. ^ 東京都墨田区両国国技館(ライブ『さだまさし カウントダウンin国技館』)より中継。
  23. ^ ボーカルの椎名林檎はこれまでに紅組としては5回、特別枠としては2回出場。
  24. ^ CT-101スタジオより収録。歌唱前のトークは中継。
  25. ^ BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」「さらば青春の光」を順に披露。
  26. ^ 「明日へ」「Higher Love」を順に披露。

選考を巡って

  • 初出場は紅組4組、白組6組の計10組。返り咲きは4組。
    • Awesome City Clubはこの年リリースした「勿忘」が9月時点でサブスクリプション再生回数が2億回を突破する大ヒットとなった[63]
    • 上白石萌音はこの年下期の連続テレビ小説カムカムエヴリバディ』のヒロイン・橘(雉真)安子役として出演するなど女優として活躍する傍ら、歌手としても精力的に活動し、6月にリリースした歌謡曲カバーアルバム『あの歌』シリーズも好調なセールスを記録している[64]。なお、連続テレビ小説の主演女優がその年の紅白歌手として出場するケースは第37回(1986年)に出場した斉藤由貴以来[注 7]、35年ぶりである[65]
    • BiSHは結成7年で初出場。「楽器を持たないパンクバンド」のキャッチフレーズどおりのライブパフォーマンスで人気を集め、最新アルバム『GOiNG TO DESTRUCTiON』など4作でオリコンチャート1位を獲得している[66]。その後BiSHは2023年に解散したため、紅白の出場は唯一となった。
    • 常田大希が主宰する音楽ユニットmillennium paradeはこの年公開のアニメ映画『竜とそばかすの姫』で主人公・内藤鈴 / Belle役を演じた中村佳穂をゲストボーカルに迎えたテーマ曲「U」がヒットしている[67]
    • KAT-TUNはデビュー15周年で初出場[68]。また、前回出場が決まっていながら新型コロナウイルスの感染判明で出場を辞退したSnow Manも2回目の選出で悲願の初出場となった[69]
    • DISH//はデビュー10周年。2017年にあいみょんが楽曲提供した「」をYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で披露したことがきっかけでブレイクした[70]。また、メンバーの矢部昌暉は『天才てれびくんMAX/大!天才てれびくん』の元てれび戦士で6月から7月にかけて行われた同番組の舞台『天才てれびくん The STAGE 〜バック・トゥ・ザ・ジャングル〜』で主演を務めコロナ禍の中で舞台を大成功に収めたことが評価された[71]
    • 平井大は耳に残る印象的な歌声と歌詞、キャッチーなメロディーラインが男女問わず高い人気を得たことで30歳での初出場を決めた[72]
    • 布袋寅泰はアーティスト活動40周年。また、2020年東京パラリンピックの開会式で演奏したことも話題となった。これまで妻の今井美樹や石川さゆりのギター演奏でのゲスト出演はあったものの、BOØWY時代を含め出場経験は無かった[73]
    • まふまふは2010年からニコニコ動画の歌い手として活動、投稿した動画が若い世代を中心に人気を集めている[74]。特に2021年5月5日に東京ドームで開催された無観客無料配信ライブでは、最大約40万人が同時視聴する大成功を収めた[75]
    • 返り咲き組ではBUMP OF CHICKENが6年ぶり2度目の出場。結成25周年に加え、この年上期の連続テレビ小説『おかえりモネ』の主題歌「なないろ」を担当している。デビュー40周年の薬師丸ひろ子は7年ぶり2度目、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』主題歌「アルデバラン」を担当するAIは4年ぶり4回目、宮本浩次はこれまでにエレファントカシマシや椎名林檎との特別枠での出場はあったがソロとしては初出場となる[76][77]
    • 特別枠の松平健については、SNS上で巻き起こった東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式での「マツケンサンバ待望論」が大きく影響したことが明かされている[78]
  • 他に出場が噂されたのは(昨年までの連続出場を除く)、山崎育三郎[79][80]ハラミちゃん[80][81]なにわ男子[82]新しい地図 [83]ウマ娘 プリティーダービー[84]緑黄色社会[80]優里[80][85]Ado[80]宇多田ヒカル和田アキ子などがあった。
    • この年の日本レコード大賞を受賞したDa-iCEも落選したが、3年後の第75回で初出場を果たしている。
    • このうち、なにわ男子、緑黄色社会、Ado[注 8]は翌年の第73回で出場を果たした。
  • 前回の出場歌手より不選出となったのは紅組5組、白組7組の計12組。
  • 前述の通り五木ひろしが出場辞退したことにより、今回の最多出場者は石川さゆりの44回目で、連続出場記録も38年連続となっている[87]
  • 櫻坂46の渡邉理佐(翌年5月22日に卒業)、菅井友香(翌年11月9日に卒業)、土生瑞穂(2023年11月25日に卒業[注 14])にとっても、各グループのメンバーとして今回が最後の出場となった。

曲順を巡って

紅組トリおよび大トリに6回出場達成のMISIA、白組トリに福山と、共に昨年と同じ組み合わせでトリに起用された。前者は3年連続の紅組トリかつ2年連続の大トリ、後者は2年連続の白組トリ[88]。トリが前回と同じ組み合わせになるのは41年ぶり[89]

各種メディアが挙げていたトリの候補は以下の通りである。

  • スポーツニッポン(2021年11月20日付) - 「紅組トリおよび大トリは2年連続でMISIAが有力。白組トリは氷川きよしや福山を推す声が多い」[90]
  • スポーツ報知(2021年12月22日付) - 「紅組トリおよび大トリは2年連続でMISIAが内定。白組トリは氷川きよしや福山が有力」[91]

司会者

審査方法

今回の審査方法は以下の3つで構成されており、各投票の多い組に1ポイント与えられ、3ポイント中2ポイント取った組が優勝となる[16]

  • 6人のゲスト審査員による投票
  • 会場観覧者による投票
  • 視聴者による番組連動データ放送を使用した投票
    • 前回と同様に総合テレビ・BS4K・BS8Kの視聴者(NHKプラスワンセグでの投票は不可)を対象に行い、視聴開始で1票、その後5分連続視聴を10回繰り返すことで票が増え(テレビ1台辺り最大5票)、全対戦終了後に票を投じる。前回と異なり紅白それぞれに手持ちの票を分割して投票することが可能。

ただし、今回のゲスト審査員は6人と偶数であるため、3対3で分かれた上で、会場投票と視聴者投票もそれぞれ各組にポイントが与えられた場合、番組史上初の両組同時優勝および、第54回以来18年ぶりの完封戦(ストレート戦)の可能性もありえた[16]

ゲスト出演者

ゲスト審査員

特別企画

企画・応援ゲスト

演奏ゲスト

その他の番組担当者

その他

  • 白組トリの福山雅治が歌唱した「道標 〜紅白2021ver.〜」は、後に「道標 2022」として音源化された[95]
  • 第61回(2010年)から第71回(2020年)までの11年間『紅白ウラトーク』が実施されていたが、今回は副音声自体が無かった[96][97]
  • ステージのセットに使用された花[注 15]の一部は東京都の大田市場において、2021年の営業最終日に売れ残ったものを使用した[98]
  • 実施本部長の杉山賢治は報道各社へのコメントを開催後に発表し、「2年ぶりに会場にお迎えしたお客様は、アーティストの皆さん、そして番組に大きな力を与えてくれました」と振り返り、「2年連続司会の大泉洋さんは、持ち前の明るさと話術で司会陣をリードしていただき、川口春奈さんも初司会とは思えない落ち着きぶりで、ともにご自身のカラーを十分に発揮され、まさに一体となって紅白を盛り上げてくれました」と評価したうえで[99]、「改めまして、すべての出演者のみなさま、制作にあたりご協力いただいたみなさま、そして全国の視聴者のみなさまに心より感謝申し上げます」と視聴者に向けて感謝の意を示した[100]
  • この年から長らく続いてきた「終」の表記は廃止され、「制作・著作NHK」のみを表記されるようになった。

視聴率

ビデオリサーチの発表[101]によると、平均視聴率は前半が31.5%(前回から2.7p減)、後半が34.3%(前回から6.0p減)で、後者については第70回(2019年)の37.3%を3.0ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低の数字となった(関東地区・世帯・リアルタイム)[102]。個人視聴率は、前半が23・4%(前回から1.6p減)、後半が24・8%(前回から4.8p減)、平均視聴人数は2981万人だった[103]。なお、瞬間最高視聴率は23時42分、この日のアーティストのダイジェスト映像が終わり、結果発表を待つ場面で世帯39.3%だった[104]

平均世帯視聴率が歴代最低となったことについて、前田晃伸NHK会長は1月13日に行われた定例会見で「いろんな媒体で見られているので、単純に視聴率だけではないと思っている。見る手段が多様化しているのも事実。そのあたりをよく調査して、しっかりお応えしていく」と述べており[105]正籬聡放送総局長も19日に行われた定例会見で「世帯平均視聴率だけを見て判断するのは危険だと思う」と述べた他、「いろんな指標を見ていく必要があるのでは。世帯視聴率オンリーでは一面的になってしまうし、視聴者のニーズに応えられなくなってくる」との見解を述べている[106]

歌手別視聴率

  • 数字は関東地区[107]
  •       紅組      白組      特別企画
順位 歌手 視聴率
1位 MISIA 39.2%
2位 福山雅治 36.5%
3位 鈴木雅之 36.2%
4位 薬師丸ひろ子 35.8%
5位 高橋洋子 35.7%
氷川きよし
布袋寅泰
8位 石川さゆり 35.6%
9位 ゆず 35.5%
10位 YOASOBI 35.4%

脚注

注釈

  1. ^ 但し、番組ポスター・番組上では、『Colorful』の部分が大文字で『COLORFUL』と表記されている。
  2. ^ 12月18日に長女の神田沙也加(過去2回出場経験あり)が急逝したため。
  3. ^ テロップに担当者名と顔写真が表示された程度でカメラは中継席に向かなかった。
  4. ^ 通常、東京国際フォーラムではスケートボードの使用が禁止されているが、許可を得たうえで使用し、その旨を番組内でもテロップで表示した。
  5. ^ 翌年以降は休業で不出場のため。
  6. ^ しかし、生田は2年後の第74回2023年)にハマいくとして出場したため、AKB48グループおよび坂道シリーズの元メンバーとしては前田敦子大島優子宮脇咲良に次いで4人目の出演となった。
  7. ^ 上期作品の『はね駒』にてヒロイン役を務めた。
  8. ^ 映画『ONE PIECE FILM RED』に登場するキャラクター、ウタの歌唱キャストとしての出場。2年後の第74回で本人名義での出場を果たした。
  9. ^ 2021年9月27日を以って全メンバーがグループを卒業した。
  10. ^ 2021年10月10日を以って活動休止したのち、2023年4月にMOMOMETALが加入し、活動を再開した。
  11. ^ 2020年12月31日を以って活動休止した。
  12. ^ 出場辞退を宣言した[3][4]
  13. ^ 2年連続で出場していたOfficial髭男dismは「辞退した」と報じられた。[86]
  14. ^ 翌年の第73回では落選したため、この年が最後となった。
  15. ^ フラワーアーティスト東信が監修した。

出典

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  2. ^ NHK紅白歌合戦、東京国際フォーラムで2年ぶりの有観客開催…緊急事態宣言解除が決め手” (2021年10月7日). 2021年10月7日閲覧。
  3. ^ a b 五木ひろし 紅白ならず 歴代最長の連続出場記録50年でストップ「連続50年の喜びを胸に終了したい」”. スポーツニッポン (2021年10月17日). 2021年11月6日閲覧。
  4. ^ a b 五木ひろし紅白不出場「大きな区切り。終了したいと思います」”. 日刊スポーツ (2021年10月17日). 2021年11月6日閲覧。
  5. ^ NHK紅白司会に大泉洋、川口春奈 朝ドラ&大河コンビに関係者「この上ない人選」大泉2年連続、川口は初”. スポーツニッポン (2021年10月29日). 2021年10月29日閲覧。
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  7. ^ a b 司会者”. NHK (2021年10月29日). 2021年10月29日閲覧。
  8. ^ 今年のテーマについて”. NHK (2021年10月29日). 2021年10月29日閲覧。
  9. ^ @nhk_kouhaku (2021年10月29日). "「第72回NHK紅白歌合戦」番組ロゴが新しくなりました。グラフィックデザイナー 佐々木俊さんによるデザインです。". X(旧Twitter)より2021年11月6日閲覧
  10. ^ “司会呼称とロゴ刷新で“区別”を撤廃…「多様性」尊重の紅白に広がる賞賛”. 女性自身. (2021年10月30日). https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2032564/ 2021年10月30日閲覧。 
  11. ^ a b “過去最低視聴率”だったNHK紅白の総合演出が語る「紅白=男女対抗から変えられたこと、変えられなかったこと」”. 文春オンライン. 2022年11月7日閲覧。
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  13. ^ “松平健 特別企画で紅白出場、ヒット曲「マツケンサンバ2」歌う”. スポーツ報知. (2021年11月19日). https://hochi.news/articles/20211119-OHT1T51081.html?page=1 2021年12月24日閲覧。 
  14. ^ “「第72回 NHK紅白歌合戦」曲目発表”. モデルプレス. (2021年12月21日). https://mdpr.jp/music/detail/2924132 2021年12月21日閲覧。 
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関連項目

外部リンク