音尾 琢真(おとお たくま、1976年〈昭和51年〉3月21日[1] - )は、日本の俳優、タレント、声優、ナレーター、歌手、映画監督、演出家、脚本家、ディレクター、ラジオパーソナリティ、スーツアクター。所属事務所はCREATIVE OFFICE CUE[1]、業務提携先はアミューズ[3]。演劇ユニット・TEAM NACSのメンバー。
北海道旭川市出身[1]。北海学園大学在学中に札幌で芸能活動を開始。妻は女優の春日井静奈[2]。身長は170 cm[1]。
略歴
旭川市で生まれる[4]。父親の仕事の都合で生まれてまもなく深川市に移るが、小学生に入る頃旭川市に戻る[4]。高校は北海道旭川西高等学校に在籍し[5][6]、男子新体操部に所属し、3年生時には部長を務めていた[5][7]。高校卒業後、大阪芸術大学を受験し合格するも親から入学を反対され、1994年、地元の北海学園大学に入学(経済学部卒業)[8]。
「バック転ができる」、「高校で国語の先生に朗読を褒められるぐらい声が良かった」、「歌が好きである」という3つの特性を足した、歌って踊ってセリフが言える職業、つまり俳優をやればいいという安易な気持ちで[9]、北海学園大学の演劇研究会に所属[10]。また、すでに入団していた演劇研究会の先輩である、森崎博之と佐藤重幸(現:戸次重幸)に誘われ、同期の大泉洋とともに舞台を鑑賞して衝撃を受けたことから、稲田博主宰の劇団イナダ組に自身も入団する[10]。1996年には、演劇研究会で仲の良かった、森崎博之・安田顕・戸次重幸・大泉洋と共に演劇ユニット「TEAM-NACS」[注釈 1][注釈 2]を結成。
また、『水曜どうでしょう』(不定期出演)や『いばらのもり』、『ドラバラ鈴井の巣』(以上北海道テレビ)など、ローカルタレントとして、北海道内のテレビ番組・ラジオ番組に出演する。2000年に戸次と共に、当時の所属事務所から移籍する形でCREATIVE OFFICE CUEに加入[11]。2002年頃までは、「音尾タクマ」名義で北海道のラジオ番組に出演していたこともあった[12]。
2004年5月にTEAM-NACSの第10回公演として行われた舞台「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜」のサンシャイン劇場での東京公演で東京に初進出。以降、テレビドラマ・映画・舞台などに多数出演している。2004年12月には、大手芸能事務所であるアミューズと業務提携を行い[13]、その後は、道内の仕事はCREATIVE OFFICE CUE、道外の仕事はアミューズが手掛けている[14]。
2008年、『素晴らしい世界』で知り合った、女優の春日井静奈と結婚[2][15]。結婚を機に東京に移住している[注釈 3][16][17]。
2017年4月に第一子となる長女[18] の誕生を発表した[19]。これにより、TEAM NACSのメンバー全員が子持ちとなった。
人物
- TEAM NACSの中では最年少であり、自他ともに認める末っ子体質[20]。ただし、見た目から最年長と間違われることがある。リーダーの森崎博之は同じ高校の先輩。
- 父親はかつて北海道警察でマル暴として勤務しており、音尾が出演した映画『日本で一番悪い奴ら』のモチーフとなった稲葉事件で知られる稲葉圭昭とは同僚の関係であった[21]。同映画の監督である白石和彌が稲葉と会った際に音尾がかつての同僚の息子である事を伝えると稲葉は驚いたという[22]。高校の先輩でもある白石の映画には『孤狼の血』、『麻雀放浪記2020』などにも出演しており、常連俳優である。
- 父方の祖父は音尾の父親が生まれて間もなくガダルカナル島の戦いで戦死している[23]。
- キャッチコピーは「目と目の間は離れていても、アナタの心は離さない。」[24]。これは、目の間が離れていることから、大泉に提案された[25]。
- 毎日3食がカレーでも平気なほどのカレー好き[24]。
- 「釣りをするために仕事をしている」というほどの釣り好き。
- 旅行、バイク、釣り、キャンプと趣味の変遷が激しく番組内で戸次から「お前何回趣味変わるんだ?」や大泉からは(結婚前であるが)「こう…女をとっかえひっかえしてるみたいだな」と茶化されている。
- 「音尾」は全国で30軒ほどの珍しい苗字であり、ルーツは滋賀県長浜市高月町の浄土真宗寺院立法寺の山号・音尾山(おんびさん)から。留萌郡小平町に滋賀県から来住した僧侶の後裔と伝わる[26]。なお、小平町では父方の親戚が「音尾旅館」(昭和2年創業)を営んでいる[27]。
- 自身のソロ舞台公演ではOttey Ottoman(オッティ・オットマン)という日系人ミュージシャンに扮し、自作の楽曲を引っ提げてのツアーが敢行された[28]。TEAM NACSのテレビ番組『モンキーパーマ』シリーズではオッティのコーナー枠も設けられていた。
- 乳輪が大きく、『龍馬伝』の撮影時に福山雅治から「音尾くん乳首大きいね。何かやってるの?」と言われた[29]。同じく『龍馬伝』に出演していた大泉洋はこの時の福山を物真似している[注釈 4]。
出演
テレビドラマ
配信ドラマ
映画
舞台
テレビ番組
バラエティ番組
太字は、放送中。
教養・紀行番組
ラジオ番組
太字は、放送中。
声の出演
劇場アニメ
テレビアニメ
人形劇
ラジオドラマ
CM
MV
監督・脚本・演出
テレビドラマ
映画
舞台
- 15th Project TEAM NACS 5D「Ottey Ottoman World Tour 2011 in Japan」(2011年) - スーパープロデューサー(兼出演)
- TEAM NACS SOLO PROJECT「Ottey Ottoman WORLD TOUR 2014 IN JAPAN 『REBIRTH』」(2014年8月 - 9月) - スーパープロデューサー(兼出演)
CD
- Ottey Ottoman World Tour 2011 in JAPAN(Ottey Ottoman名義、CDシングル:2012年1月25日) - 「Ottey Ottoman World Tour 2011 in JAPAN」のLIVE盤[148]
- 私たちの道 - One Hokkaido Project(他のTEAM NACSのメンバー及び鈴井貴之と共に参加、WESS RECORDS、デジタル配信:2019年2月20日、CDシングル:2019年3月6日)[149]
作詞・作曲
作品タイトル
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JASRAC作品コード
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作詞
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作曲
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備考
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月の裏で
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112-6022-0
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音尾琢真
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音尾琢真
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『ドラバラ鈴井の巣』「VS〜禁断の対決企画〜 さよなら朝日荘」エンディング。
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勇気の翼
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117-9219-1
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音尾琢真
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音尾琢真
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『ドラバラ鈴井の巣』「なんてったってアイドル!」オープニング。
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SAMBA DE KANEMOCHI
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133-4512-5
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音尾琢真
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音尾琢真
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|
きみにキャッチュー
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135-9090-1
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音尾琢真
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音尾琢真
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『ドラバラ鈴井の巣』「なんてったってアイドル!」劇中歌。
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おねがい!NACS SUMMER!
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151-1541-1
|
音尾琢真
|
音尾琢真
|
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きみからつづく
|
169-7579-1
|
音尾琢真
|
音尾琢真
|
|
I'M OTTEY OTTOMAN
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181-6588-5
|
OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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私は…後藤屋利喜左衛門
|
202-3277-2
|
音尾琢真
|
音尾琢真
|
|
ぼくらのキセキ~FIVE GOES ON~
|
221-7115-1
|
音尾琢真
|
音尾琢真
|
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TE EXTRANO
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239-3757-2
|
音尾琢真
|
音尾琢真
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夏のご褒美
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239-3761-1
|
音尾琢真
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音尾琢真
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菊介愛の歌
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252-2857-9
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奥山雄太
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音尾琢真
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『なつぞらSP 秋の大収穫祭』「十勝男児、愛を叫ぶ!」挿入歌。
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CHRISTMAS SONG
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703-8094-5
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音尾琢真
|
音尾琢真
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「Merry CUEristmas」収録。
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TROUBLE
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710-2685-1
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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40 YEARS
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710-2688-6
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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HEY JIMI
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710-2690-8
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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WHO ARE YOU
|
710-2692-4
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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OTTEY OTTOMAN(音尾琢真)
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冬歌
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713-8912-1
|
音尾琢真
|
音尾琢真
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脚注
注釈
- ^ 2005年に「-(ハイフン)」が抜け、現在「TEAM NACS」表記となった。
- ^ 安田、戸次、大泉は音尾より2歳年上だが、安田が現役、戸次が1浪、大泉が2浪で入学したため、大学では大泉は音尾と同級生である(森崎は上記の3人より2歳年上で現役入学だが、2年留年しているため、安田と一緒に卒業)。ただし、安田と大泉は留年しないで4年で卒業したのに対して、戸次は2年留年して音尾も1年留年したため、音尾は戸次と一緒に大泉より1年遅く大学を卒業している。
- ^ これまで東京では事務所が用意したマンスリーマンションを安田と戸次と入れ替わりで使用していた。
- ^ 『水曜どうでしょう』「原付日本列島制覇」第11夜にて。
- ^ 大泉洋とともに出演。
- ^ 安田顕とともに出演。
- ^ 佐藤重幸とともに出演。
出典
外部リンク
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メンバー 森崎博之(リーダー) | 安田顕(初代・3代目サブリーダー) | 戸次重幸(2代目サブリーダー) | 大泉洋 | 音尾琢真 |
本公演 | |
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出演 |
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シングル | |
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アルバム | |
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各メンバーの項目 |
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関連項目 | |
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関連人物 | |
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代表取締役社長:伊藤亜由美 / 取締役会長:鈴井貴之 |
俳優・タレント | | |
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ミュージシャン | |
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スペシャリスト | |
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旧所属タレント・アーティスト | |
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制作・制作協力番組・作品 |
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関連団体 | |
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監督・脚本・演出作品 |
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企画・構成・出演作品 |
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関連項目 | |
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