水曜どうでしょうの企画では、北海道テレビ(HTB)制作のバラエティ深夜番組『水曜どうでしょう』(1996年 - 2002年放送。以後、不定期に新作を放送)で放送された企画の中から、いわゆる「鈴井貴之・大泉洋らによる旅企画」(以下「鈴井・大泉の旅企画」)を中心に扱う。
企画によってはタイトルの表記違いがあるが、本項ではDVD「水曜どうでしょうDVD全集」を正式タイトルとする。未DVD化企画については暫定的に放送時のタイトルを用いる。
敢行企画
HTBで水曜日の深夜に放送された(1999年12月にゴールデンタイムに放送された「ゴールデンスペシャル サイコロ6」を含む)オリジナル放送の『水曜どうでしょう』で放送された企画を順に追って説明する。『リターンズ』および『Classic』、1997年夏に放送された午前の再放送、「ジャングル・リベンジ」以降に全国で放送された『水曜どうでしょう』の放送順序は各々異なるため記載しない。
斜体で記載されたタイトルは「鈴井・大泉の旅企画」以外の企画として初期に放送された回で、「初期企画」の項目で記述する。太字で記載されたタイトルは総集編として放送された回で、内容については「総集編」の項目で記述する。「hod」はHTBの動画配信サービス「hod(旧:HTB北海道 on デマンド)」で、「Ne」はNetflixで配信が行われている企画を指す。「VHS第○弾」は「水曜どうでしょうビデオ」の、「DVD(/BD)第○弾」は「水曜どうでしょうDVD全集」の該当ナンバリングに収録されていることを表す。
レギュラー放送時(総集編を含む)
レギュラー放送終了後
初期企画
放送開始1年後の1997年10月に「鈴井・大泉の旅企画」のみにシフトするまで前身番組「モザイクな夜V3」での企画を引き継いでいる。殆どが『リターンズ』や『Classic』での放送やDVD化はされていない[3]。企画名は『水曜どうでしょうDVD全集解説』による。
- ビシバシステム・コント集(1996年10月23日・10月30日・11月27日・12月18日、1997年1月15日・2月26日・3月12日放送)
- 住田隆と布施絵里によるユニット・ビシバシステム出演のコント企画。最終回では番組最低視聴率を記録した。鈴井・大泉は基本的に当企画へ出演せず[4]、前後枠のみ登場だったが、藤村や番組スタイリストの小松江里子が出演している[5]。HTB北海道onデマンドでは「傑作集」として一部を再編集して配信。
- 雅楽戦隊ホワイトストーンズR(1997年3月5日、1998年5月28日・8月6日・9月10日放送) - 『ドラバラ鈴井の巣』DVD「雅楽戦隊ホワイトストーンズ~雅やかな愛の戦士たち~」のシークレット映像にダイジェスト版が収録。
- 鈴井原作のローカルヒーロー活劇。鈴井(南郷進役)、大泉(麓郷役・山本君役)の他、藤村(HEROのマスター(おやっさん)役)、安田(本郷隆役)、岩村真人(北郷誠役)も出演。堂島孝平がゲスト出演し、田中邦衛の物真似を披露したこともあった。「オーストラリア大陸縦断」の前後枠でもこれに扮して登場した。企画終了後、『ドラバラ鈴井の巣』に引き継がれた。
- アーティスト・インタビュー(1996年10月9日・11月6日・11月20日、1997年1月22日・4月2日・4月30日・6月4日・6月25日・7月2日・9月17日放送)
- 鈴井・大泉がアーティスト(歌手)とインタビューしたり、トークしたりする企画。ホテルやアーティストの家、AIR-G'などで行われた。アーティストは楽曲(シングル・アルバム)のプロモーションとして出演するため、ギャラは発生せず、旅費もレコード会社が負担するため、番組側の費用がほとんどかからない企画であった。この企画は「水曜どうでしょう」が新番組として立ち上げるときにHTB側が出した唯一の条件だったという[6]。主な出演者としてアン・ルイス、堂島孝平、嘉門達夫、GLAY[7]、樋口了一、仲井戸麗市、奥居香、奥田民生、PUFFY、古内東子、忌野清志郎などがいる。
総集編
予算成の都合上、海外企画の前後などに今までの総集編が放送されていた。過去の名シーンを振り返ったり、未公開シーンやNG集などを副調整室で収録する。当初は予算調整のために行われていたが、後期になると「ロケの息抜き」として企画された。
- サイコロの旅 総集編(1997年3月19日放送)
- サイコロ2 総集編(1997年3月26日放送)
- 一周年記念特番 あの場面をもう一度(1997年9月24日放送)
- 番組開始1年間の総集編。「サイコロ韓国」において“出目の悪さから激昂する大泉”などを放送。この頃から総集編では扮装をするようになった。D陣の話によれば、この企画が収められているテープの劣化が進行していたため、DVD化が見送られた。
- 未公開シーン!全て見せますよぉ(1997年12月3日放送)
- 「ヨーロッパ21ヵ国完全制覇」での未公開シーンや、「サイコロの旅、運が悪いのはどっちだ」という特別企画があり、白石島の部分で「四国逆戻り」と表記されていたが正しくは岡山県笠岡市である。
- 2周年記念!秘蔵VTR一挙公開!!(1998年9月2日 - 30日放送)
- 3週にわたり「サイコロ1」から「ヨーロッパ21ヵ国」の名場面を放送。ミスタージャイアンツ・Mr.マリック・ミスタースポックのミスター3部作が初めて披露される。
- 過去のマル秘映像 一挙公開!(1999年6月23日放送)
- 『水曜どうでしょう』以前に、『週刊Nanだ!Canだ!』、『モザイクな夜V3』などのHTBの番組へ出演した際の鈴井・大泉のVTRや、鈴井・大泉・嬉野雅道ディレクターが出演、藤村忠寿ディレクターが演出担当の、どうでしょう班が初めて集結した『モザイクな夜V3』でのコント「占畑任三郎」が放送された。
- また、『ガメラ2 レギオン襲来』における鈴井・大泉の出演シーンも放送。鈴井のミスによって、大泉はクレジットに名前がなかったことが明かされた。また、『ガメラ2』撮影時の鈴井・大泉の2名と、監督を担当した金子修介とのやりとりが話されている。
- 未公開VTR&NG集一挙放出!!(1999年6月30日放送)
- 「クイズ!試験に出るどうでしょう」と「四国八十八ヵ所」の前枠・後枠のNG集、そして「釣りバカ対決 氷上わかさぎ釣り対決」でカットされた「花板大泉のわかさぎ懐石」と「大泉さんのびっくり誕生会」(それぞれDVD第14弾に収録)を放送。
- 今世紀最後の水曜どうでしょう(2000年7月5日放送)
- 半年の休止を前にそれぞれの思い出に残る企画から、「マレーシア・ジャングル探検」での“シカ事件”などを振り返る。『リターンズ』でこの企画のエンディングを見た大泉は泣いてしまったらしい。
- 前枠・後枠傑作選(2001年4月4日・11日放送)
- 「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」の直前に放送。その名のとおり「前枠・後枠」の傑作選、NG集を放送。2週目では次回からの企画のタイトルを連呼する暴挙に出たがおなじみの掻き消し音が入った。
- 未公開VTR&NG集(2002年6月5日・12日放送)
- レギュラーとしては最後の総集編。NG集は主に前枠・後枠。ほかに「原付東日本縦断」のなまはげ版前枠の秘話や「対決列島」のダジャレ未公開シーンなどが放送された。
新作DVD第24弾発売記念スペシャルトーク 水曜どうでしょうを語ろう
- DVD第24弾『ユーコン川160キロ 〜地獄の6日間〜』の発売を記念して、ゲストに『水曜どうでしょう』が大好きな俳優・渡辺いっけい[8]を迎え、企画の撮影秘話を鈴井とディレクター陣(藤村・嬉野)とで番組の魅力について語り合った。『水曜どうでしょう』としては初めてのスタジオ[9]トーク。大泉はスタジオには出演せず、番組の最後に流れたビデオメッセージのみ、VTR出演した[10][11]。
参考文献
脚注