KOBAMETAL(コバメタル)は、日本の音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、マネージャー。アミューズ従業員。2010年よりメタルダンスユニットBABYMETALを手掛ける。本名は小林 啓(こばやし けい、Key Kobayashi)[1][2]。メタルの神「キツネ様」のお告げを届けるメッセンジャーと自称する[3]。大のメタルファンである。
略歴
聖飢魔IIをきっかけに小学校6年生ころヘヴィメタルに関心を持った[4]。中学校ではブラスバンド部に属し、高校時代はロックバンドでギターを担当して全身まっ黒な衣装でメタルのような音楽を演奏。大学では政治経済を専攻しつつ、アルバイトで稼いだお金をバンド活動につぎ込んだ[5]。「SHRAPNEL RECORDS」などが発行した速弾き系曲を愛聴する[2][4]。
1996年前後にアミューズに入社。3日で辞めようと思ったが、テレビ番組の出演調整を任された後、音楽班(SIAM SHADEやCASCADEの広報宣伝)で2年勤務。社内インディーズレーベルを立ち上げて、ラウド系バンドの制作と宣伝を担う[2][6]。
2008年ころバラエティー班に異動し、第2マネジメント部第2制作室長となる。第2制作室の担当は、サンプラザ中野くんを含めたミュージシャン、役者、パティシエ(柿沢安那)、大学教授など12組だった[2]。農林水産省から受託したプロジェクトに向けて、アミューズはパティシエをモチーフにしたアイドル「ミニパティ」を結成。
2009年3月14日、中元すず香が所属していた「可憐Girl's」の解散コンサートに、ミニパティが出演[7]。これに同行していたKOBAMETALは、中元のパフォーマンスを見て新ユニット立ち上げを企図[8][9]。水野由結もこのコンサートを観覧していた[10]。
2010年、学校生活とクラブ活動をテーマにしたアイドルグループ「さくら学院」の部活動として「重音部」が始動。KOBAMETALは顧問となる。2011年2月、アミューズは同部で活動するユニットの名前を「BABYMETAL」と公表した[11]。
2017年3月、KOBAMETALがBABYMETALをプロデュースしたことに対して、デジタルメディア協会はAMD Award '16 優秀賞(Digital Contents of the Year’16 The AMD Award)を授与した[12]。
2022年6月、株式会社アミューズが、次世代のエンタテインメント創出を目的とした新会社「株式会社Kulture」およびWeb3・メタバース特化ファンド「KultureFUND」を設立し、KOBAMETALが株式会社Kultureの取締役に就任した。BABYMETALのNFTトレーディングカードやNFTバーチャルスニーカー施策の実施など、新技術の活用に取り組んできたアミューズが、これまで以上にエンタメを発展させるため、既存事業にWeb3やメタバース等の技術トレンドを取り入れ、新しいサービス / 事業 / IP開発を生み出す場として株式会社Kultureを設立した[13]。
人物
- サンプラザ中野くんは2010年にKOBAMETALを、アミューズで一番おしゃれな社員と見做した。
- KOBAMETALは海外旅行を趣味とし、2013年以前はコーチェラ・フェスティバルなどの海外音楽祭に観客として毎年参加していた。シカゴ市グラント・パークで開催された「ロラパルーザ 2010」で、X JAPANはメタル曲を演奏し好評を博した。目撃したKOBAMETALは「ひょっとしたらメタルいけるんじゃないかな」と感じた[4]。
- ヨガを好み、インドやニューヨークの道場を訪問した[2]。
- プロレス、特にルチャリブレを好む。「空中戦をやる人たち(中略)速弾きギターな感じじゃないですか」[4]。BABYMETALのプロデュースではプロレスが持つ「様式美な楽しみ方」[14]を取り入れた。「お客さんと見せる側との阿吽の呼吸みたいなものもありますよね。お互いに(マスクレスラーの正体を)なんとなくわかりながらも楽しむ 」[14]。
- BABYMETALメンバーと同年齢の子を持つ[15]。
音楽的嗜好
KOBAMETALは累計80枚のアルバム紹介を通じ、自らの嗜好を示した[4][16]。紹介したのは、エレクトロニコアやハードコア、メタルコアを含めたメタルに詳しくない者をガイドするため。J-POPも1枚だけ挙げた。下表はバンド/アーティストの重複を除いた(アルファベット順)。
脚注
注釈
出典
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メンバー |
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アルバム |
スタジオ | |
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ライブ | |
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ベスト |
- -. INTRODUCING BABYMETAL(レンタル限定)
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映像作品 | |
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関連項目 | |
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カテゴリ |