草笛 光子(くさぶえ みつこ、1933年〈昭和8年〉10月22日 - )は、日本の女優。本名:栗田 光子(くりた みつこ。出生姓は富田)。
神奈川県横浜市神奈川区出身。草琇舎(そうしゅうしゃ)[1]所属。オスカープロモーションと業務提携している。
神奈川県立横浜平沼高等学校卒業(49期[1])。妹は富田恵子。作曲家の芥川也寸志は元夫。
来歴・人物
4人兄弟の長女。妹(第2子)は富田恵子。
虚弱傾向を克服するため、小学生からバレエを始める。1950年に松竹歌劇団(SKD)に5期生として入団し、淡路恵子、深草笙子と共に「スリーパールズ」を結成。豊かな歌唱力を持ち味とした。SKD在籍中の1953年、松竹(松竹京都撮影所)から映画『純潔革命』で銀幕デビューも果たした。
その後1954年にSKDを退団し、1956年からの東宝専属を経て様々な分野で活動する。
特に1958年から日本テレビで放送されたテレビ黎明期の音楽バラエティで自らの冠司会番組でもある『光子の窓』では[2]、洋窓から顔をのぞかせてテーマ曲を歌うオープニングが注目を集め、人気を博した。1960年に作曲家の芥川也寸志と結婚するも、2年で離婚した。
華やかな貴婦人からうらぶれた婦人まで多彩な役柄を演じ、『社長シリーズ』をはじめとする東宝喜劇に多数出演した。
市川崑の監督作品とも縁が深く、金田一耕助シリーズでは『犬神家の一族』(1976年)の犬神梅子役を筆頭にシリーズ全てに出演した(2006年公開のリメイク版にも出演)。
日本ミュージカル界のパイオニアでもあり、数々の大作に出演(『私はシャーリー・ヴァレンタイン』などで芸術祭賞を3度受賞)。
1999年には紫綬褒章、2005年には旭日小綬章、2013年に第48回紀伊國屋演劇賞・個人賞、永年の舞台の功績に対して2014年に第39回菊田一夫演劇賞・特別賞、2020年に毎日芸術賞をそれぞれ受賞した。
テレビドラマでは石井ふく子プロデュース作品や橋田壽賀子脚本作品にたびたび起用された。
長らくフリーで活動してきたが、マネージメントを担当していた母親が亡くなったことなどから、2009年10月1日付けでオスカープロモーションと契約した。
愛犬家としても知られ、自身が飼っている黒のラブラドール・レトリバー「まろ」とともにテレビに出演することもあった[注 1][3]。
岸惠子とは女学校時代からの友人であり、八千草薫や黒柳徹子とも親交がある。
出演
映画
テレビドラマ
舞台
- オラトリオ『火刑台上のジャンヌ・ダルク』(1959年) - ジャンヌ・ダルク [12]
- 努力しないで出世する方法(1964年) - ローズマリー
- キス・ミー・ケイト(1966年)
- 朱雀門(1967年)
- 西鶴一代男(1969年)
- 宮本武蔵(1970年)
- ラ・マンチャの男(1969年・1970年) - アルドンサ
- 王様と私(1973年) - アンナ・レオノーウェンズ
- 東西女才覚 可愛い『おとこ』(1976年)
- ピピン(1976年)
- 大石内蔵助 おれの足音(1979年)
- 和宮様御留(1980年)
- 女たちの忠臣蔵(1980年)
- 泥棒家族(1981年)
- 光の彼方に(1981年)
- ジプシー(1982年)
- シカゴ(1983年) - ロキシー・ハート
- 結婚についての物語(1984年)
- 芝桜(1985年)
- 私はシャーリー・ヴァレンタイン(1991年 - 1996年)
- ロスト・イン・ヨンカーズ[注 2](1992年・2013年) - ミセス・カーニッツ
- ラ・カージュ・オ・フォール(1993年) - ジャクリーヌ
- 白蓮れんれん(1995年)
- エイミィズ・ヴュ(1998年)
- この夏突然に(2000年)
- あかさたな(2001年)
- ペギーからお電話!?(2001年)
- Witウイット(2002年)
- 請願(2004年)
- 6週間のダンスレッスン(2006年・2007年・2008年・2014年) - リリー・ハンソン
- 肝っ玉おっ母とその子どもたち(2008年)
- グレイ・ガーデンズ(2009年)
- わたしの可愛いショパン〜ジョルジュ・サンドの手紙から〜(2010年) - 朗読
- 海の風景(2016年) - ナンシー
- りゅーとぴあ発 物語の女たちシリーズ第11弾『白い犬とワルツを~私は白い犬~』(2016年) - 朗読
情報番組
ドキュメンタリー
音楽番組
バラエティ番組
ラジオ
テレビアニメ
吹き替え
CM
配信ドラマ
配信映画
音楽作品
シングル
- 忘却の花びら(1957年、日本コロムビア) - 映画「忘却の花びら」主題歌 A2688
アルバム
その他
- 東宝株式会社社歌(高島忠夫、草笛光子)
- 行かないで 「なかにし礼と12人の女優たち」収録 (2015年1月21日、日本コロムビア) COCP-38957
- バラ色の人生 「なかにし礼と13人の女優たち」収録(2016年9月28日、日本コロムビア) COCP-39687
著作
- 光子の扉を開けて(1992年6月、読売新聞社)
- いつも私で生きていく(2012年5月、ベストセラーズ/2018年8月、小学館文庫(改訂版))- 文庫解説は中谷美紀
- 草笛光子のクローゼット(2018年3月、主婦と生活社)
- 草笛光子 90歳のクローゼット(2023年2月、主婦と生活社)
- きれいに生きましょうね 90歳のお茶飲み話(2024年5月、文藝春秋)
雑誌連載
受賞・栄典
脚注
注釈
- ^ 2012年6月22日放送の「徹子の部屋」等。なお、後に2021年8月13日放送の同番組に出演した際には「まろ」が既に亡くなったことを明かしている。
- ^ 1992年上演時の題名は『ヨンカーズ物語』。
- ^ 2023年10月14日から12月16日まで、テレビ東京で地上波放送された。
出典
参考文献
外部リンク
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女優 女性タレント | |
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グループ | |
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歌手 | |
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キャスター | |
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俳優 男性タレント | |
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声優 | |
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文化人 |
- ホリ・ヒロシ(人形師)
- 金惠京(国際法学者、日本大学危機管理学部 准教授[国際関係学専攻])
- 中西しほり
- HIROKO(美道研究家®)
- TORICO(映画監督)
- 天霧真世
- 大木隆太郎(恋愛起業家)
- 蜷川有紀(画家・女優・映像作家)
- 小西さやか(コスメコンシェルジュ)
- 坂本真樹(人工知能学者電気通信大学 副学長・情報理工学研究科教授)
- 牧田習(昆虫ハンター)
- 余慶尚美(美容家・美巡家、ヘアケアリスト(毛髪診断士))
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旧所属タレント | |
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関連項目 | |
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★は業務提携、▲は青二プロダクションとの同時所属。
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