第77回アカデミー賞第77回アカデミー賞(だい77かいアカデミーしょう)は2005年2月27日にコダック・シアターにて発表・授賞式が行われた。司会はコメディアンのクリス・ロック。 受賞結果一覧
概要2005年のアカデミー賞では、作品賞部門において、ノミネートの時点で興行収入トップ10入りした作品が一つもなかった。2004年の興行収益によると、最多ノミネートであった『アビエーター』は22位、『ミリオンダラー・ベイビー』は24位止まりであった。[1] 当初、マーティン・スコセッシの『アビエイター』が作品賞の最有力候補とみなされていたが、クリント・イーストウッドの『ミリオンダラー・ベイビー』が追い上げ、結局作品賞のみならず監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要部門4つを受賞する結果となった。『アビエイター』も5部門でオスカーを受賞したが、撮影賞や編集賞の受賞にとどまり、主要部門はいずれも逃した。 演技部門では、すでにインデペンデント・スピリット賞などを受賞していた『サイドウェイ』のポール・ジアマッティが主演男優賞部門のノミネートから落ちてしまったことが話題になった。 ドキュメンタリー部門において、高い評価を受けた政治的なテーマを扱った作品がノミネートされなかったとの批判もあったが、多くの作品は単に選定基準を満たさなかったとためにノミネートされなかった。例えばカナダのドキュメンタリー "The Corporation" や、アルジャジーラとアメリカ中央軍の関係を描いた "Control Room" などは劇場公開後9ヶ月以内にテレビ放映されたため、ノミネートされなかった。 また、映画界に貢献した人物に与えられるゴードン・E・ソーヤー賞が、パナビジョン・カメラを開発した日本人技術者宮城島卓夫に授与された[1]。 なお、受賞者全員にはイタリア・デルタ社のドルチェビータ・ミディアム・バーメイルモデルの万年筆とボールペンのセットが贈られた。 式典司会年々視聴率が落ちているアカデミー賞授賞式のため、司会には過激な発言で知られている若手スタンダップ・コメディアンのクリス・ロックを起用。ロックは授賞式以前からアカデミー賞を批判するような発言をしていたため、一部からは起用を危惧する声もあった。しかし、ジュード・ロウやトビー・マグワイア、ジョージ・W・ブッシュ等をネタにしたものの、放送禁止用語は使わず、比較的無難なものであったと言える。 プレゼンターIn Memorial前年に亡くなった映画人を偲ぶIn Memorialでは、アネット・ベニングがプレゼンターを務め、ヨーヨー・マがソロで演奏を行った。俳優のロナルド・レーガン、ピーター・ユスティノフ、フェイ・レイ、キャリー・スノッドグレス、ジャネット・リー、クリストファー・リーヴ、ハワード・キール、ジェリー・オーバック、マーセデス・マッケンブリッジ、ポール・ウィンフィールド、ヴァージニア・メイヨ、ロドニー・デンジャーフィールド、トニー・ランドール、マーロン・ブランド、映画監督のラス・メイヤー、フィリップ・ド・ブロカ、作曲家のエルマー・バーンスタイン、ジェリー・ゴールドスミスらの功績が称えられた。 候補と受賞の一覧太字は受賞である。 また、以下での人名表記は
作品賞
監督賞
主演男優賞
主演女優賞
助演男優賞
助演女優賞
脚本賞
脚色賞
撮影賞
編集賞
美術賞
衣装デザイン賞
メイクアップ賞
作曲賞
歌曲賞
録音賞
音響編集賞
視覚効果賞
外国語映画賞
長編アニメ映画賞長編ドキュメンタリー映画賞
短編ドキュメンタリー映画賞
短編アニメ映画賞
短編実写映画賞
脚注関連項目外部リンク
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