アカデミー短編映画賞

アカデミー短編映画賞
Academy Award for Best Live Action Short Film
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
主催映画芸術科学アカデミー (AMPAS)
初回1931年
最新受賞者アイリッシュ・グッドバイ
トム・バークリー
ロス・ホワイト(2022年
公式サイトoscars.org

アカデミー短編映画賞 (あかでみーたんぺんえいがしょう、Academy Award for Best Live Action Short Film)は、アカデミー賞のいち部門。

その年のアメリカで上映された最も優れた短編映画にこの名誉が与えられる。 第5回から始まり、第5回から第8回までは、「短編コメディ」と「短編ノベルティ」の2部門に分かれており、それぞれ3本ずつ候補作が選ばれていた。第9回と第10回では、「短編カラー」と「短編一巻」と「短編二巻」の3部門に分かれていたが、第11回から第29回までは、「短編カラー」がなくなり「短編一巻」と「短編二巻」の2部門になり、第30回からは一本化されて選ぶようになった。

ノミネート条件

短編映画賞へのノミネートについては、通常のアカデミー賞へのノミネート条件以外に追加条件がある。

  • 作品の長さは40分未満。
  • 上映はロサンゼルスもしくはニューヨーク・マンハッタン地区のどちらかで行われればよい(但し、映画芸術科学アカデミーが公認した映画祭でグランプリを受賞すれば、上記の地区で上映されずともノミネート資格を得られる)。
  • 上映は1日1回行えばよい。
  • テレビ放映・インターネット配信が禁止されるのは「公開初日から起算して60日間」。

受賞一覧

1930年代

1940年代

1950年代

1960年代

1970年代

1980年代

1990年代

2000年代

作品 候補者
2000年
(第73回)
Quiero Ser (I want to be...) フローリアン・ガレンベルガー
By Courier ピーター・リーガート、エリカ・フレデリック
One Day Crossing ジョアン・ステイン、クリスティーナ・ラザリディ
Seraglio ゲイル・ラーナー、コリン・キャンベル
A Soccer Story (Uma Historia de Futebol) パウロ・マクライン
2001年
(第74回)
The Accountant レイ・マッキノンリサ・ブロント
Copy Shop ヴァージル・ヴィドリッチ英語版
Gregor's Greatest Invention ヨハネス・キーファー
A Man Thing (Meska Sprawa) スワヴォミル・ファビツキ英語版、ボグミル・ゴッドフレジョー
Speed for Thespians カルマン・アップル、シャミーラ・バフシュ
2002年
(第75回)
This Charming Man (Der Er En Yndig Mand) マーティン・ストレンジ=ハンセンミエ・アンドレーゼン
Fait D'Hiver ダーク・ベリエン、アンジャ・デーレマンス
I'll Wait for the Next One (J'Attendrai Le Suivant...) フィリップ・オレンディ、トーマス・ゴーディン
Inja (Dog) スティーブン・パスボルスキー、ジョー・ウェザーストーン
Johnny Flynton レクシー・アレクサンダー英語版、アレクサンダー・ブオノ
2003年
(第76回)
Two Soldiers アーロン・シュナイダー英語版アンドリュー・J・サックス
Die Rote Jacke (The Red Jacket) フロリアン・バックスマイヤー
Most (The Bridge) ボビー・ガラベディアン、ウィリアム・ザブカ
Squash ライオネル・バイリオウ英語版
(A) Torzija [(A) Torsion] ステファン・アルセニジャヴィッチ英語版
2004年
(第77回)
Wasp アンドレア・アーノルド
7:35 in the Morning (7:35 de la Mañana) ナチョ・ビガロンド
Everything in This Country Must ゲイリー・マッケンドリー英語版
Little Terrorist アシュヴィン・クマール英語版
Two Cars, One Night タイカ・ワイティティエインズリー・ガーディナー英語版
2005年
(第78回)
シックス・シューター英語版 マーティン・マクドナー
Ausreisser (The Runaway) ウルリケ・グロート
Cashback ショーン・エリス、レネ・バウセイガー
最後の農場英語版 ルーナ・ルーナソン英語版、ソール・S・シグルヨンソン
時間切れ英語版 ロブ・パールシュタイン英語版ピア・クレモント英語版
2006年
(第79回)
ウエスト・バンク・ストーリー英語版 アリ・サンデル英語版
ちいさなビンタ英語版 ハビエル・フェセル、ルイス・マンソ
一人多い ボルハ・コベアガ
Helmer & Son セーレン・ピルマーク英語版キム・マグナソン英語版
The Saviour ピーター・テンプルマン、スチュアート・パーキン
2007年
(第80回)
ピックポケット英語版 フィリップ・ポレ=ヴィラール英語版
At Night クリスチャン・E・クリスチャンセン英語版、ルイーズ・ヴェス
代理教師 アンドレア・ジュブリン
アルゼンチン・タンゴ グイド・ティス、アーニャ・ダールマンス
The Tonto Woman ダニエル・バーバー英語版、マシュー・ブラウン
2008年
(第81回)
おもちゃの国英語版 ヨヘン・アレクサンダー・フライダンク英語版
Auf der Strecke (On the Line) レト・カフィ
Manon on the Asphalt エリザベス・マール、オリヴィエ・ポント
New Boy ステフ・グリーン、タマラ・アンギー
The Pig ティヴィ・マグナソン、ドルテ・ホー
2009年
(第82回)
The New Tenants ヨアヒム・バックティヴィ・マグナソン
The Door ファニタ・ウィルソン英語版、ジェームス・フリン
Instead of Abracadabra パトリック・エクルンド、マティアス・フィエルストロム
Kavi グレッグ・ヘルビー
Miracle Fish ルーク・ドゥーラン英語版、ドリュー・ベイリー

2010年代

作品 候補者
2010年
(第83回)
ゴッド・オブ・ラブ英語版 ルーク・メスニー英語版
告白英語版 タネル・トゥーム英語版
アーダルの恋英語版 マイケル・クリーグ
Na Wewe イヴァン・ゴルトシュミット
Wish 143 イアン・バーンズ、サマンサ・ウェイト
2011年
(第84回) [note 1][1]
海岸 テリー・ジョージオーラ・ジョージ英語版
Pentecost ピーター・マクドナルド英語版エイマー・オカーン英語版
Raju マックス・ザーレ英語版ステファン・ギレン英語版
タイムマシーン英語版 アンドリュー・ボウラー英語版ジジ・コージー英語版
Tuba Atlantic (候補取り消し) ハルバー・ヴィッツォ英語版
2012年
(第85回)
リッチーとの一日英語版 ショーン・クリステンセン英語版
Asad ブライアン・バックリー英語版、ミノ・ジャージョーラ
ブズカシ ボーイズ英語版 サム・フレンチ、アリエル・ナスル
死の影英語版 トム・ヴァン・アバルマエト、エレン・デ・ワーレ
Henry ヤン・イングランド英語版
2013年
(第86回)
ヘリウム英語版 アナス・ヴァルター英語版キム・マグヌッソン英語版
That Wasn't Me エステバン・クレスポ英語版
すべてを失う前に英語版 グザヴィエ・ルグランアレクサンドル・ガヴラスs英語版
結婚式の朝 英語版 セルマ・ヴィヒュネン英語版キルシッカ・サーリ英語版
ミスター・ヴォーマン英語版 マーク・ギル英語版ボールドウィン・リー英語版
2014年
(第87回)
一本の電話 マット・カービー英語版ジェームズ・ルーカス英語版
Aya オデッド・ビヌン、ミハル・ブレジス
ブーガルーとグレアム英語版 マイケル・レノックス英語版、ロナン・ブラニー
チベットの埃英語版 ウェイ・フー英語版、ジュリアン・フェレ
アフガニスタンからきた少女英語版 タルホン・ハムザビ英語版、シュテファン・アイヘンベルガー
2015年
(第88回)
僕はうまく話せない英語版 ベンジャミン・クリアリー英語版セレナ・アーミテージ英語版
Ave Maria バジル・カリル英語版エリック・デュポン英語版
Day One ヘンリー・ヒューズ英語版
Everything Will Be Okay パトリック・ヴォールラス英語版
Shok ジェイミー・ドナウエ英語版
2016年
(第89回)
[2]
合唱 クリストフ・デアーク英語版ウドヴァルディ・アンナ英語版
同胞の敵 セリム・アザシ英語版
彼女とTGV英語版 ティモ・ヴォン・グンテン英語版ジャクーン・カドゥーフ英語版
Silent Nights アスキー・バン英語版キム・マグヌッソン英語版
タイムコード英語版 フアンホ・ヒメネス英語版
2017年
(第90回)
[3]
サイレント・チャイルド クリス・オーバートン英語版レイチェル・シェントン英語版
ある小学校にて英語版 リード・ヴァン・ディーク英語版
11時の予約英語版 デリン・シール英語版ジョシュ・ローソン英語版
My Nephew Emmett ケビン・ウィルソン・Jr英語版
だれもが皆英語版 カーチャ・ベンラート英語版トビ・ローゼン英語版
2018年
(第91回)
SKIN 短編 ガイ・ナティーヴジェイミー・レイ・ニューマン
Detainment ヴィンセント・ラム英語版、ダレン・マホン
野獣 ジェレミー・コント英語版、マリア・グラシア・タージョン
マルグリット英語版 マリアンヌ・ファルレ英語版、マリー=エレーヌ・パニセット
Mother ロドリゴ・ソロゴイェン、マリア・デル・ピュイ・アルバラード
2019年
(第92回)
向かいの窓 マーシャル・カリー英語版
兄弟愛英語版 メリアム・ジュオーバー英語版、マリア・グラシア・タージョン
Nefta Football Club イヴ・ピア英語版ダミアン・メッゲルビ英語版
Saria ブライアン・バックリー英語版、マット・ルフェーブル
A Sister デルフィーヌ・ジラード

2020年代

作品 候補者
2020/21年
(第93回)
隔たる世界の2人 トレイヴォン・フリー英語版マーティン・デズモンド・ロー英語版
Feeling Through ダグ・ローランド、スーザン・ルゼンスキー
The Letter Room エルヴァイラ・リンド英語版ソフィア・ソンダーヴァン英語版
プレゼント ファラフ・ナブルシ英語版、オサマ・バワルディ
白い自転車 トマー・シュシャン、シラ・ホックマン
2021年
(第94回)
The Long Goodbye アニル・カリアリズ・アーメッド
Ala Kachuu - Take and Run マリア・ブレンドル英語版、ナディーン・リュチンガー
The Dress タデウシュ・ウイッチャクポーランド語版マチェイ・シレシツキポーランド語版
On My Mind マルティン・ストレンジ=ハンセン、キム・マグヌッソン英語版
Please Hold K・D・ダビラ、レヴィン・メネクセ
2022年
(第95回)
アイリッシュ・グッドバイ トム・バークリーロス・ホワイト
Ivalu アンダース・ウォルター英語版、レベッカ・プルザン
無垢の瞳 アリーチェ・ロルヴァケルアルフォンソ・キュアロン
真冬のトラム運転手 エリク・トゥヴェイテン、ガウテ・リド・ラーセンノルウェー語版
The Red Suitcase サイラス・ネシュバド
2023年
(第96回)
[4]
ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 ウェス・アンダーソンスティーヴン・レイルズ英語版
彼方に ミサン・ハリマン英語版ニッキー・ベンサムドイツ語版
Invincible ヴィンセント・ルネ=ロルティ英語版、サミュエル・キャロン
Knight of Fortune ラッセ・リスケル・ノア、クリスチャン・ノーリク
Red, White and Blue ナズーリン・チョウドリー英語版、サラ・マクファーレン

脚注

  1. ^ 当初の発表ではハルバー・ヴィッツォ英語版が『Tuba Atlantic』で候補に挙がっていたが、2010年にノルウェーでテレビ放送されていたことが判明したために2012年7月にアカデミーは候補取り消しとした。

参考文献

  1. ^ Controversial Oscar Nomination Revoked by Academy”. Vanity Fair (January 30, 2014). February 27, 2017閲覧。
  2. ^ Academy Awards 2017: Complete list of Oscar winners and nominees” (February 26, 2017). January 8, 2018閲覧。
  3. ^ Hipes, Patrick (January 23, 2018). “Oscar Nominations: 'The Shape Of Water' Leads Way With 13”. Deadline Hollywood. January 23, 2018閲覧。
  4. ^ THE 96TH ACADEMY AWARDS”. 映画芸術科学アカデミー. 2024年2月18日閲覧。

外部リンク