ハビエル・フェセル・ペレス・デ・ペティント(スペイン語: Javier Fesser Pérez de Petinto、1964年2月15日 - )は、スペイン・マドリード出身の映画監督。2008年の『カミーノ』と2018年の『だれもが愛しいチャンピオン』でゴヤ賞作品賞を2度受賞している。
経歴
1964年にマドリードに生まれ、マドリード・コンプルテンセ大学でコミュニケーション学の学位を取得した。スーパー8mmフィルムで映画製作を開始し、1986年には映像製作会社のリネア・フィルムズを設立した。1992年4月にはプロデューサーのルイス・マンソ(スペイン語版)とともに映画製作会社のペリクラス・ペンデルトンを設立した。
1998年の初長編作品『ミラクル・ペティント』はファンタジー作品であり、ゴヤ賞で脚色賞にノミネートされた。2003年の『モルタデロとフィレモン』スペインの漫画 モルタデロ・イ・フィレモン を実写映画化したコメディ。、興行的に大きな成功を収めた。2007年の短編作品『Binta y la gran idea』はアカデミー賞短編映画賞にノミネートされた。
2008年の長編第3作『カミーノ』は論争も巻き起こしたが、ゴヤ賞で作品賞・監督賞・脚本賞など6部門を受賞した。2018年には知的障碍者のバスケットボールチームをテーマとするコメディドラマ『だれもが愛しいチャンピオン』を監督した[1]。この作品はゴヤ賞で作品賞など3部門を受賞し、アカデミー外国語映画賞スペイン代表作品に選ばれた。
人物
兄のギジェルモ・フェセル(英語版)はジャーナリストである。
フィルモグラフィー
- 2018年 『だれもが愛しいチャンピオン』 Campeones
- 2014年 Mortadelo and Filemon: Mission Implausible
- 2013年 Al final todos mueren
- 2013年 Invictus, el correo del César
- 2008年 『カミーノ』 Camino
- 2006年 Cándida
- 2004年 Binta and the Great Idea
- 2003年 『モルタデロとフィレモン』 Mortadelo & Filemon: The Big Adventure
- 1998年 『ミラクル・ペティント』 El milagro de P. Tinto
- 1995年 El sedcleto de la tlompeta
- 1995年 Aquel ritmillo
受賞とノミネート
- アカデミー賞
年 |
部門 |
作品 |
結果
|
2007 |
短編映画賞 |
Binta y la gran idea |
ノミネート
|
- ゴヤ賞
年 |
部門 |
作品 |
結果
|
2019 |
作品賞 |
『だれもが愛しいチャンピオン』 |
受賞
|
2014 |
脚色賞 |
Mortadelo y Filemón contra Jimmy el Cachondo |
受賞
|
2014 |
アニメ作品賞 |
Mortadelo y Filemón contra Jimmy el Cachondo |
受賞
|
2009 |
脚本賞 |
『カミーノ』 |
受賞
|
監督賞 |
受賞
|
作品賞 |
受賞
|
1998 |
脚色賞 |
『ミラクル・ペティント』 |
ノミネート
|
1994 |
短編作品賞 |
Aquel ritmillo |
受賞
|
- フェロス賞
- スペイン映画批評家協会賞
年 |
部門 |
作品 |
結果
|
2014 |
脚色賞 |
Mortadelo y Filemón contra Jimmy el Cachondo |
受賞
|
- フガス賞
年 |
部門 |
作品 |
結果
|
2018 |
功労賞 |
受賞
|
2017 |
脚本賞 |
17 años juntos |
受賞
|
- プラティーノ賞
年 |
部門 |
作品 |
結果
|
2019 |
イベロアメリカ作品賞 |
『だれもが愛しいチャンピオン』 |
ノミネート
|
監督賞 |
ノミネート
|
脚本賞 |
ノミネート
|
教育映画賞 |
ノミネート
|
脚注
外部リンク