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ハリラ(アラビア語: الحريرة, al-ḥarīra)は、モロッコ[1]とアルジェリア[2][3][4]の伝統的なスープ。アルジェリアのハリラは、レンズマメを入れない点でモロッコのハリラと異なる。前菜として人気だが、軽食としても好まれる。ラマダン期間中によくつくられるが、それ以外の時期にも目にすることができる[5]。
ムスリムはイフタル(ラマダン期間中の夕食)、ユダヤ教徒はヨム・キプールの断食明けにそれぞれ食べる[6]。
歴史
ユダヤ人の料理の研究者であるジル・マークスによると、モロッコの発祥である[7]。
作り方
基本の材料は下記の通りだが、地方により異なる。
- タドゥイーラ(小麦粉と水を混ぜて練ったもの)
- トマト
- レンズマメ
- ヒヨコマメ
- ソラマメ
- タマネギ
- 米
- 溶き卵
- 少量の肉(牛肉、ラム肉または鶏肉)
- オリーブ油(スプーン1杯から2杯)
肉(主にラム肉)はシナモンやショウガ、ターメリック、サフラン、コリアンダーやパセリなどの新鮮なハーブでしっかりと下味をつける[8]。
最後にレモンジュースを加える。一晩寝かせるとよりよい味になる[9]。
塩やクミンをかけたゆで卵、ナツメヤシやイチジクなどのドライフルーツ、蜂蜜を使った菓子や自家製のパンやクレープなどとともに提供されることが多い。
脚注