コジード(ポルトガル語: Cozido、ポルトガル語: [kuˈziðu]、ブラジルポルトガル語: [kuˈzidu])、もしくはコシード(スペイン語: cocido、スペイン語: [koˈθiðo]、ラテンアメリカスペイン語: [koˈsiðo])は、主にイベリア半島各地で作られている肉と野菜を用いたシチューであり、ポルトガルとスペインの伝統料理である。
ポルトガルのコジード
ポルトガルのコジード(ポルトガル語: cozido à portuguesa、IPA: [kuˈziðu ˈa puɾtuˈɣezɐ])はベイラ(英語版)地域にその起源を持つ。コジードは牛すね肉、豚肉、各種臓物、ポルトガルの燻製ソーセージ(モルセラ、ファリネイラ(英語版)、チョリソー)、そして地域によっては鶏肉を入れて煮込んだシチューであり[1]、キャベツ、ニンジン、カブ、コメ、ジャガイモ、コラードグリーン(英語版)とともに供される。また、コジードはオリーブオイルや赤ワインとともに供されることが多い。江戸時代に著された『南蛮料理書』に「くしいと」という名称で記録されている[1]。
スペインのコシード
スペインのコシード(スペイン語: cocidos)は、スペイン中央部や北部では通常肉、ソーセージ、野菜、ヒヨコマメを用いて作る。地域別のコシードとしては、マドリードのコシード・マドリレーニョ(cocido madrileño)、カンタブリア州のコシード・モンタニェス(cocido montañés)、ガリシア州のガレゴが有名である[2]。 このコシードは、牛肉、ハム、塩漬け豚肉、チョリソー、モルシージャ、鶏肉、ヒヨコマメ、ジャガイモ、キャベツ、ニンジン、タマネギ、ニンニクを入れて作る。コシードには、豚足や骨髄入りの骨といった他の部位も入れたり、季節の野菜を入れることもある。また、コシードの出汁をスープとして用い、スペインの麺を入れて食べることもある。
脚注
関連項目
外部リンク
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