日テレ・東京ヴェルディベレーザ
日テレ・東京ヴェルディベレーザ(にっテレ・とうきょうヴェルディベレーザ、英語: Nippon TV Tokyo Verdy Beleza)は、日本の東京都北区・板橋区・稲城市・日野市・多摩市・立川市をホームタウンとする、WEリーグに所属する女子サッカーチームである。
概要
「ベレーザ」とはポルトガル語で「美人」を意味する。伊賀フットボールクラブくノ一とともに、日本女子サッカーリーグ(JLSL→L・リーグ→なでしこリーグ)発足時から加盟しており、唯一2部降格がない。主要のアジア・全国タイトル獲得数は、WEリーグ所属チーム中最多の計52回である。運営会社は東京ヴェルディ株式会社(日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟する東京ヴェルディの運営会社)である[3]。東京V同様に、下部組織として「メニーナ」(ポルトガル語で「少女」を意味する)及び「メニーナ・セリアス」(同「真面目な少女」)を有し、女子ユース代表他に多数の選手を輩出している。
歴史
年度別成績
- 1992年まで「勝ち点制」(勝ち2、引き分け1、負け0)を採用。
- 前後期制を採用した1993年から1999年までの成績は年間順位。
- 予選(地区)リーグと決勝リーグを採用した2000年から2003年までの成績は年間順位。チーム数は両地区の合計チーム数。
- 1999年から「勝ち点制」(勝ち3、引き分け1、負け0)を採用。
- 2004年から二部制に移行。チーム数は所属リーグのみ。
- 2003年まではシーズン名に「第○回」と表記されていたが、2004年からは西暦年で表記するようになった。
- 2006年は、8チーム2回戦総当たりの「レギュラーリーグ」(RL)後、その順位に基づき上位と下位の各4チームによる1回戦総当たりの「プレーオフ」(PO)を実施。試合数はRLとPOの合計。成績は年間順位。
- 2014年から10チーム2回戦総当たりの「レギュラーシリーズ」後、その順位に基づき上位6チームと下位4チームによる2回戦総当たりの「エキサイトシリーズ」を実施。試合数は両シリーズの合計。成績はエキサイトシリーズの年間順位。
獲得タイトル
- AFC女子クラブ選手権:1回
- 日韓女子リーグチャンピオンシップ:1回
- 日本女子サッカーリーグ:17回
- 1990年, 1991年, 1992年, 1993年, 2000年, 2001年, 2002年, 2005年, 2006年, 2007年, 2008年, 2010年, 2015年, 2016年, 2017年, 2018年, 2019年
- 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会:16回
- 1987年, 1988年, 1993年, 1997年, 2000年, 2004年, 2005年, 2007年, 2008年, 2009年, 2014年, 2017年, 2018年, 2019年, 2020年, 2022年
- なでしこリーグカップ:6回
- L・リーグカップ:2回
- なでしこスーパーカップ:2回
- 国体:1回
- 清水市長杯・全日本チャンピオンズカップ:4回
- 全日本選抜女子サッカー大会:2回
エンブレム
東京ヴェルディ同様、中央に始祖鳥が描かれている。
- -2009年 円形の上部にFC NIPPON、下部にBELEZA。
- 2010年-2012年 円形の上部をTOKYO VERDY 1969に変更、始祖鳥の右下に創設年である1981と書かれている。
- 2013年 円形の上部を日テレ BELEZA(日テレのロゴは、2012年12月まで使用したもの。)、下部をTOKYO VERDY 1969にそれぞれ変更。
- 2014年- 日テレのロゴが現行(2013年1月から使用)のもの(つまり「0テレBELEZA」)に変更。
スタジアム
ホームゲームスタジアムは、WEリーグ開幕以降は味の素フィールド西が丘となる。それ以前は多摩市立陸上競技場、稲城中央公園総合グラウンド、味の素スタジアム西競技場などでも開催されていた。
-
味の素フィールド西が丘
-
稲城中央公園総合グラウンド
シーズン別入場者数
- スタジアム欄の太字はホームスタジアムに登録されている競技場。
- 入場者数の太字は、所属リーグ毎の歴代最多
- 入場者数の斜字は、所属リーグ毎の歴代最少
- 試合数および入場者数データはリーグ戦のみ。
シーズン |
所属 |
合計 入場者数 |
|
最多入場者数 |
|
最少入場者数 |
|
平均 入場者数 |
試合数 |
ホームゲーム 開催スタジアム
|
動員数 |
相手 |
会場 |
動員数 |
相手 |
会場 |
リーグ戦 |
カップ戦
|
2010
|
なでしこ
|
8,477
|
|
1,813
|
浦和
|
西が丘
|
|
500
|
湯郷べル
|
平塚
|
|
942
|
9
|
西が丘(3)、稲城(1)、大和(1)、ひたち(1)、 相模原(1)、平塚(1)、上柚木(1)
|
多摩(1)、平塚(1)
|
2011
|
14,558
|
3,750
|
伊賀FC
|
平塚
|
350
|
新潟L
|
1,820
|
8
|
西が丘(2)、平塚(2)、駒沢(2)、大和(1)、稲城(1)
|
(開催中止)
|
2012
|
38,254
|
16,663
|
I神戸
|
国立
|
1,035
|
大阪高槻
|
味スタ西
|
4,250
|
9
|
味スタ西(2)、多摩陸上(1)、駒沢陸上(1)、岩手陸上(1)、 秋田陸上(1)、味フィ西(1)、国立(1)、稲城(1)
|
夢の島(1)、BMWス(1)
|
2013
|
12,274
|
2,719
|
湯郷べル
|
春野陸上
|
833
|
新潟L
|
多摩陸上
|
1,364
|
9
|
多摩陸上(2)、味スタ西(1)、春野陸上(1)、秋田陸上(1)、 大和スポ(1)、盛岡南(1)、稲城(1)、味スタ(1)
|
ひたちなか(1)、BMWス(1)、
釧路陸上(1)、味フィ西(1)
|
2014
|
18,547
|
2,463
|
浦和
|
味フィ西
|
399
|
吉備国大
|
BMWス
|
1,325
|
14
|
多摩陸上(4)、味フィ西(3)、大和(2)、味スタ西(1)、 秋田陸(1)、駒沢陸上(1)、ひたちな(1)、BMWス(1)
|
(開催無し)
|
2015
|
なでしこ1部
|
20,456
|
4,373
|
I神戸
|
704
|
ジェフL
|
多摩陸上
|
1,705
|
12
|
多摩陸上(3)、味フィ西(3)、味スタ西(1)、ひたちな(1)、 ニッパツ(1)、大和(1)、駒沢陸上(1)、BMWス(1)
|
2016
|
10,202
|
2,068
|
浦和
|
460
|
コノミヤ
|
大和
|
1,134
|
9
|
多摩陸上(3)、味フィ西(2)、江戸川(1)、ひたちな(1)、 大和(1)、味スタ西(1)
|
多摩陸上(1)、味フィ西(1)、 BMWス(1)、夢の島(1)
|
2017
|
9,264
|
1,842
|
I神戸
|
579
|
伊賀FC
|
多摩陸上
|
1,029
|
9
|
多摩陸上(3)、味スタ西(2)、味フィ西(2)、大和(1)、 ひたちな(1)
|
味スタ西(1)、多摩陸上(1)、 味フィ西(1)、夢の島(1)
|
2018
|
12,147
|
4,663
|
I神戸
|
493
|
ジェフL
|
大和
|
1,350
|
9
|
味スタ西(3)、味フィ西(3)、多摩陸上(1)、ひたちな(1)、 大和(1)
|
多摩陸上(1)、駒沢陸上(1)、 味スタ西(1)、味フィ西(1)
|
2019 |
14,005 |
4,496 |
I神戸 |
975 |
伊賀FC |
味フィ西 |
1,556 |
9 |
味フィ西(6)、AGF(2)、ひたちな(1) |
味フィ西(2)、AGF(2) 大和(1)、BMW(1)
|
2020 |
5,758 |
1,349 |
I神戸 |
0[注釈 1] |
ノジマ |
640 |
9 |
味フィ西(7)、AGF(1)、多摩陸上(1) |
(開催中止)[12]
|
2021-22 |
WE |
16,880 |
2,801 |
I神戸 |
848 |
AC長野 |
1,688 |
10 |
味フィ西(9)、味スタ(1) |
(開催無し)
|
2022-23 |
13,773 |
2,210 |
浦和 |
819 |
EL埼玉 |
1,377 |
10 |
味フィ西(10) |
AGF(1)、多摩陸上(1)
|
2023-24 |
14,943 |
2,643 |
浦和 |
811 |
C大阪 |
1,358 |
11 |
味フィ西(11) |
味フィ西(3)
|
ユニフォーム
ユニフォームの色
カラー
|
シャツ
|
パンツ
|
ストッキング
|
FP(1st)
|
緑
|
緑
|
緑
|
FP(2nd)
|
白
|
緑
|
白
|
GK(1st)
|
赤
|
赤
|
赤
|
GK(2nd)
|
グレー
|
グレー
|
グレー
|
|
|
|
チームカラー
ユニフォームスポンサー
ユニフォームサプライヤー
歴代ユニフォームスポンサー
チーム名変遷
- 1981年(創部) - 1991年 読売サッカークラブ女子・ベレーザ
- 1992年 - 1993年 読売日本サッカークラブ女子ベレーザ
- 1994年 - 1997年 読売西友ベレーザ
- 1998年 読売ベレーザ
- 1999年 NTVベレーザ
- 2000年 - 2019年 日テレ・ベレーザ
- 2020年 - 現在 日テレ・東京ヴェルディベレーザ[8]
歴代監督
(日本女子サッカーリーグ開幕以降)
- 1989年 - 1996年 竹本一彦 (1992年のみ総監督・小見幸隆)
- 1997年 森栄次
- 1998年 - 1999年 松田岳夫
- 2000年 - 2001年 大須賀まき
- 2002年 - 2004年 宮村正志
- 2005年 - 2008年 松田岳夫
- 2009年 - 2010年7月 星川敬
- 2010年8月 - 2010年10月 森栄次 (東京ヴェルディコーチ兼任)
- 2010年11月 - 2012年 野田朱美
- 2013年1月 - 2014年 寺谷真弓
- 2015年 - 2017年 森栄次
- 2018年 - 2020年 永田雅人
- 2021年 - 2023年 竹本一彦
- 2023年 - 現在 松田岳夫
在籍選手・スタッフ
2024-25シーズン[20]
スタッフ
選手
背番号変遷
1-10
11-20
21-30
31-41
歴代所属選手
下部組織
多くのなでしこリーガーを輩出する日テレ・東京ヴェルディメニーナを有し、ベレーザも多くの選手がメニーナ出身。中学生から高校生が所属するチームだが、最近では2014年1月に全日本女子ユースを4連覇するなど、日本女子ユース世代を牽引している。2012年3月には、中学生年代の育成チームである日テレ・メニーナ・セリアスを新たに設立し[22]、Jr.ユース世代の育成にも本格的に取り組み始めた。メニーナ、セリアス共に厳しいセレクションにより選ばれた選手で構成されており、高い技術に裏打ちされたパスサッカーは、ベレーザのスタイルを受け継いでいる。
2021年シーズンよりセリアスはメニーナに統合された[23]。
日テレ・東京ヴェルディメニーナ
獲得した全国タイトルは、全国女子ユースチーム最多の計18回である。
出身選手
「☆」はメニーナのみ所属の選手。
脚注
注釈
- ^ 「Wリーグ規約 第3章第22条」(2023年11月22日改正分)より参照[1]
- ^ 勝ち点17(8勝1分1敗)で並び、得失点差で清水FCを下回った。
- ^ 読売新聞社がヴェルディへの出資を引き上げた事によるもの。
- ^ 特に深刻だったのは、ベレーザからも大竹・酒井・澤など8選手が参加した1999 FIFA女子ワールドカップでのグループリーグ敗退により、日本代表が2000年シドニーオリンピックへの出場権を逃した事だった。
- ^ 国体は通常、都道府県単位で参加となるが必ずしも県内の複数のクラブ・学校などから選手を集結させた「選抜チーム」である必要はなく、単独チームによる参加もできる。2005年は東京都(ベレーザ)のほか数県が単独チームだった。
- ^ リーグ、国体、全女選手権の「三冠」は2003年に田崎も達成しているが、その時は国体に宝塚バニーズレディースサッカークラブの選手も参加の混成チームであった。
- ^ 澤は2009年と2010年にアメリカ女子プロサッカー(WPS)のワシントン・フリーダムに参加し、シーズン終了後にベレーザに復帰していたため、試合出場数は少なかった。
- ^ 2008年の北京オリンピックで8人、2010年のアジア大会で5人いたベレーザ所属選手のうち、岩清水は2011年にベレーザへ残留した唯一の選手である。
- ^ 優勝はINAC神戸レオネッサ。
出典
関連項目
外部リンク
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 関連テンプレート |
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読売サッカークラブ女子・ベレーザ | |
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読売日本サッカークラブ女子ベレーザ | |
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読売西友ベレーザ | |
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読売ベレーザ | |
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NTVベレーザ | |
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日テレ・ベレーザ | |
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日テレ・東京ヴェルディベレーザ | |
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日テレ・東京ヴェルディベレーザのシーズン成績 |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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女子 (試合予定と結果、 移籍 (入団と退団)、記録と統計など) | WEリーグ | |
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地上波 フルネット局 28局 (正式なクロスネット局であるFBCを含む) | |
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地上波 クロスネット局(FBCを除く) 2局 | |
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BSデジタル | |
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CSチャンネル4 | |
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旧加盟局6 | |
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国内支局 | |
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未開局の放送局 | |
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関連新聞・スポーツ新聞社10 | |
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関連項目 | |
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脚注
1正式なクロスネット局ながら、NNNフルネット局(NNNのニュース番組は全て同時ネットのため)、ANNには報道部門のみ参加。 2FNN/FNSとのクロスネット局(資料によってはNNN、FNNのみの加盟と記述してあるものもある)。 3FNN/FNS、ANN(報道部門のみ加盟)とのクロスネット局、NNSには非加盟。 4加盟局が運営・出資する衛星放送(CSチャンネル)。2025年現在では日本テレビのみが運営・出資している。 51996年10月1日開局、2000年9月30日閉局。 6太字はNNN・NNS双方に加盟。細字はNNNのみに加盟。 7旧NTVは2012年に現NTVに放送免許を譲渡。 8加盟当時はSKT静岡県民放送。 9CTV開局後はNNSのみダブルクロス。 10母体新聞社及び加盟局と友好関係のある新聞社。
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本社 | | |
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支社 | |
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現在の主な刊行物 | |
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過去の主な刊行物 | |
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系列新聞社 | |
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系列出版社 | |
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関連放送局3 | |
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広告業関連 |
- 読売エージェンシー
- 読宣4
- 読売連合広告社4
- 読売情報開発
- 読売インフォメーションサービス
- ヨミックス5
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不動産業・関連施設 | |
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IT(情報技術)事業関連 | |
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人材派遣業関連 | |
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スポーツ・レジャー業関連 | |
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教育・文化・社会福祉事業 | |
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映像制作事業 | |
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印刷事業 |
- 読売プリントメディア
- 東海プリントメディア
- 読売大阪プリントメディア
- メディアプレス瀬戸内
- プリントメディア西部
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引越運送会社 | |
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日本国外現地法人 | |
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歴史・事件 | |
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関連人物 | |
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関連項目 | |
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脚注
- 1 中核子会社6社(読売新聞社、よみうりも参照)
- 2 福島県の地方紙
- 3 主要な放送局のみ掲載。
- 4 大阪本社が出資。
- 5 北海道を中心に折り込み広告事業、人材派遣事業を行う会社。
- 6 旧プランタン銀座。マロニエゲート銀座2&3の運営を行っている。マロニエゲート銀座1は三菱地所プロパティマネジメント運営。
- 7 現在の東京ヴェルディ1969。
- 8 大阪本社が出資していた会社だが、2009年11月に清算された。
- 9 2010年3月31日解散。業務は読売エージェンシーへ移管。
- 10 作品がテレビ放映される場合は日本テレビと系列局のみにネットされる。
Category:読売グループ |
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