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この項目では、日本の特撮ヒーロー番組とその主人公について説明しています。その他の用法については「ミラーマン (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
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『ミラーマン』は、1971年12月5日から1972年11月26日まで、フジテレビで毎週日曜日 19時から19時30分 に全51話が放送された特撮テレビドラマ作品[1]、およびそれに登場するヒーローの名前である。
概要
円谷プロダクションがウルトラシリーズとは異なる路線で初めて制作した巨大ヒーロー番組[2]。『帰ってきたウルトラマン』とともに第二次怪獣ブームの一端を担った[2]。
製作経緯
本作品の企画は、金城哲夫が円谷プロダクションへの置き土産として執筆した原案の走り書きを基本として、田口成光や満田かずほが1969年に具体化させた本格的な番組案とした企画書が発端となっており、これが高じて1969年から小学館が発行する学習雑誌などの学習雑誌におけるマンガ連載が行われたほか[5][6]、東京12チャンネルなどへの番組売り込みが並行された。こうした経緯を経て、一度は旭通信社を通してよみうりテレビの土曜日 19時から19時30分枠における『巨人の星』の後番組として候補に挙がっていた時期もあったが、結局は実現しなかった[5]。
当時のフジテレビでは、旭通信社の担当枠(日曜日 19時から19時30分)で新番組企画『長くつ下のピッピ』[注釈 1]が原作権の関係で原作者の許可を得られず、制作中止に追い込まれていた。そこで急遽、旭通信社は代替企画として『ミラーマン』をフジテレビに売り込み、9月3日のフジテレビ企画会議において、1971年12月5日から同枠での放映が決定することとなった[出典 1]。こうして、最終的に本作品は円谷プロが企画と制作を兼ね、広告代理店は旭通信社が担当し、提供スポンサーは大塚製薬グループが単独で務める形となっている。
設定については、満田が各局に売り込んでいた『戦え! ウルトラセブン』の企画書における、スライサーVやスライサーHなどの必殺技などの戦力設定も一部流用することで、細部が固められていった[5]。また、放送決定に先駆けてパイロット版(後述)も制作されていたが、出演者やヒーローのデザインなどが異なっている[注釈 2]。
円谷プロとしても、同時制作されていた『帰ってきたウルトラマン』との差別化のため、「シャープで硬質なドラマの制作」が掲げられ、ストーリーは御手洗博士を中心とする科学者専門家チーム、異次元人との混血児である主人公京太郎の出自がおよぼす心の葛藤による彼の内面的な弱さ、インベーダーの不気味さが強調されており、同時期のヒーロー番組としてもリアルでダークなムードのドラマが展開された。
また、特殊チームが光線銃以外の兵器を持たず[注釈 3]、科学力で敵に立ち向かう「民間組織」(事件の捜査と検証などが主な任務)であるという点も特徴であり、「敵に対してなかなか抵抗できない」といったエピソードも多々描かれている。主人公が特殊チームの関係者ではあるが所属はしていないという設定も特徴であり、ウルトラシリーズとの差別化である一方、制服を着用しないことで誰が主人公であるかを子供にもわかりやすくするという配慮でもある[注釈 4]。
演出陣としては、大映京都撮影所から黒田義之を招いており、本作品を機に彼は円谷作品に関わるようになる。これは、1966年の大映映画『大魔神』を観て黒田の巧みな特撮演出に驚嘆した円谷一が、円谷英二の長年の夢だった『竹取物語』の映画化スタッフとして招いたのがきっかけである[13] [注釈 5]。第1話・第2話は、『帰ってきたウルトラマン』第1話・第2話と同じく本多猪四郎が手掛けた[15]。同じ怪獣が数度にわたって再登場することが多いのは、予算削減のため、当初から番組企画に盛り込まれていた事項である。
主演の石田信之は、所属事務所の関係者がプロフィール素材を広告代理店に置き忘れたことがきっかけで起用された。プロデューサーの淡豊昭は、女児の視聴者を獲得するため純朴なイメージの石田を選んだと述べている。また、当時中堅俳優として活躍していた和崎俊哉と工藤堅太郎は、主人公を支える役柄として早い時期よりキャスティングの中核として考えられていた。
作風はジャン・コクトーの監督映画『オルフェ』やジャック・フィニイの小説『盗まれた街』、アメリカのテレビドラマ『インベーダー』などから影響を受けている[18]。
『シルバー仮面』との視聴率競争
本作品は、放映開始時から裏番組として同じ特撮ヒーロー番組である『シルバー仮面』との視聴率競争を繰り広げていたが[注釈 6]、シリアスで地味な世界観や、制作費を抑えるため同じ怪獣が再登場するパターン[注釈 7]が繰り返されたことなどから、視聴率は初回の27%を最高値として徐々に下降していった[5]。
この視聴率競争では本作品が優勢であり、結果的には勝利したものの[注釈 8]、翌1972年の4月編成期を境に、第二次怪獣ブームが過熱していくなかで、派手なアクションやドラマを展開するライバルヒーロー番組が各局ともに続出することとなり、制作スタッフはさまざまな番組強化策を検討せざるを得ない状況となる。
『変身ブーム』の中での設定変更
こうして、ライバル番組が一気に増加したことへの対策として、第2クールから通常のデザイン傾向に変更された怪獣が再登場する方針が改められ、明快なストーリー、アクションの強化、序々にインベーダーの作戦のスケールが大きくなり、派手な特撮シーンが増えていった[5]。そして第3クールからミラーマンの世界観はインベーダーと人類との総力戦を描くものへと変わる。
ソルガン(太陽や星の光をエネルギーとする光線銃)以外に武器を持たず、事件の調査と航空防衛隊への指揮が中心だったSGM[注釈 9]は、インベーダーによって基地を壊滅させられ、実力で対抗すべく大型戦闘機ジャンボ・フェニックスを導入。ミラーマンを支援する攻撃部隊としての側面を持つようになる[5]。
また、インベーダーの策略で埋め込まれたエネルギー時限爆弾と、その対抗アイテムとして父親から与えられたカラータイマー 、そして敵の強大さをアピールするため2体の怪獣を相手にするケースも多くなり、戦いの緊迫感は俄然増した。
こうしてインベーダーの攻撃が苛烈になり、ミラーマンが絶体絶命のピンチに陥るストーリーも続出した。また番組初期でみられなかったインベーダー側のドラマが描かれる話(第42、46話)や、環境破壊を批判した社会派のドラマ(第32話)やインベーダーの地球侵略の理由が明かされる話(第41話)もありバラエティに富んだ作風となっていく。視聴率も第34話からは16%台に持ち直し、安定した人気を得るようになり、1972年から1973年にはミラーマンの弟である鏡拓也が変身したミラーマン・レッド[注釈 10]の活躍を描いた続編『ミラーマン・兄弟』も企画されるが、こちらは映像化されることなく終わった[6][注釈 11]。
このように同題材の裏番組との競争による視聴率競争や路線変更など、紆余曲折を経た本作品であるが、この作品が放映されていたのが、ヒーロー番組が乱立した空前の「変身ブーム」の頃であったことに鑑みれば、十分な人気を得た番組であったと言える。視聴率も、平均17.2%と、決して悪いものではなかった[注釈 12]
放送局であるフジテレビは、放送中の1972年3月から4月上旬にかけて、タカトクが発売していた2メートル大のミラーマン型キャラクター自動販売機「ジャンボキャラクター」プレゼントキャンペーンを実施。3万7千通の応募の結果、東京都内の福祉施設に寄贈され、贈呈式には主演の石田信之も駆けつけている[25]。
あらすじ
1980年代、異常な事件が世界各地で続発していた。宇宙物理学の国際的権威である御手洗博士は、これらは地球に危機が迫っている兆候だと警告するとともに、自ら現代科学のエキスパートたちを集めた調査組織・SGM(Science Guard Members)を組織して、その研究所を自邸の地下に建設した。
新聞社のカメラマン・鏡京太郎は御手洗博士の助手をしていた母・優子の死後、博士の家に引き取られ、彼らの家族同然に育てられた。彼は謎の竜巻被害の取材中、奇妙な現象に襲われて危機に陥るが、不思議な鏡のきらめきによって助けられ、竜巻被害の実地調査にやって来たSGMの藤本に伴われて御手洗邸に帰宅する。
京太郎が撮影したフィルムには、目には見えなかった謎の人物が写っていた。京太郎の話を聞いた御手洗博士は、彼の出生の秘密を語り始める。京太郎の父は京太郎の撮影したフィルムに写っていた地球外侵略者・インベーダーからこの世界を防衛するため、異次元世界「二次元」からやってきた超人「ミラーマン」だった。彼は「二次元」ばかりか「三次元」の世界を侵略しようとするインベーダーの策略により命を落とし、優子は御手洗博士に京太郎を託して姿を消さざるを得なかった。そして京太郎も父から超人としての力を受け継いでいた。
混乱する京太郎。しかし、死んだと思われた父はなおも存在しており、息子である京太郎に「私に代わってお前がミラーマンとしてインベーダーと戦うのだ」とメッセージを送る。再び襲来するインベーダーは、御手洗邸に侵入してフィルムを奪回、追跡されると巨大な怪獣へと変身する。父の仇・インベーダーから地球を守るため、京太郎は父の声に応じミラーマンへと変身する。
登場人物
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SGM隊員
- 鏡 京太郎()
- 2次元人の父と3次元人の母の間に生まれた青年。毎朝新聞の報道カメラマンを務める[26][6]。23歳[27]。
- 幼少期に母・優子によって御手洗博士のもとに預けられ、自らの出自を知らぬまま普通の人間として生活していた。
- 第27話からはSGM特別隊員となり、大川家に下宿する。最終回、インベーダーの侵略により荒廃した父の郷里・二次元世界を復興するべく、朝子やSGMの仲間と別れ二次元世界に旅立った[29]。
- 御手洗 健一()
- 京太郎の養父で「地球の頭脳」とも呼ばれる国際的な宇宙物理学の権威である宇宙物理学者で、国際地球防衛会議の日本代表[30][6]。60歳[27]。インベーダーの侵略を察知し、これに対抗するためSGMを組織した。唯一、京太郎の出自を知る人物である[30][6]。
- パイロット版にも登場し「SGMの頭脳」と呼ばれているが、京太郎との関係は言及されていない。
- 村上 浩()
- SGMのチーフ[30]。元警視庁捜査一課刑事で、インベーダーに同僚殺害の嫌疑をかけられ、懲戒免職となったところを御手洗にスカウトされた[30]。38歳[出典 2]。
- 『ジャンボーグA』にも登場し、PAT隊長代理(後に四代目隊長)となる。
- 藤本 武()
- SGMのサブリーダー格[30]。28歳[出典 2]。国立大学で理工学を独学で習学・卒業した[30][6]。射撃やスキューバダイビングなども得意[30]。
- 安田 秀彦()
- 統計学や微積分などの理数系に秀で、コンピューター技師としても秀でた能力を見せ、情報分析を得意とする隊員。22歳[出典 3]。
- 『ジャンボーグA』にも登場し、PAT隊員となる。
- 野村 由起()
- 御手洗博士の秘書も務める女性隊員[30]。本部では索敵や通信業務、事件現場では潜入捜査を担当する[6]。23歳[出典 2]。表に感情を出すことはないが、過去にSGM内での恋愛をしていたという[6]。
- 『ジャンボーグA』第32話にも登場。村上とともにジャンボフェニックスでPATに加勢する。
- 御手洗 朝子()
- 御手洗博士の一人娘[30]。17歳[出典 4][注釈 13]。京太郎に愛情を感じている[30]。テニスが得意[30]。
- 第27話から志願してSGM準隊員となる。
一般人
- 鏡 優子
- 京太郎の母。御手洗の教え子で、彼の教室の助手であった[6]。三次元世界を守るためにやってきた二次元人である先代ミラーマンがインベーダーの策略で命を落としたため、生まれたばかりの息子を御手洗博士に預けて姿を消した[29]。以後、生死は不明であり作中で京太郎がインベーダーの罠で幻を見せられた以外、触れられることはなかった。
- 大川 一郎
- 御手洗邸の近所に住み、京太郎や朝子を兄姉のように慕う中学生[34][注釈 14]。
- 大川 千代
- 一郎の母。
- デスク
- 毎朝新聞の編集デスク[34]。シナリオでの名称は「厚木克平」で、書籍によってはこちらの名前に準じているものもある[34]。
- 浅井記者
- 京太郎の同僚[34]。
ミラーマンの父
京太郎の父である二次元人。インベーダーの策略で鏡の世界に閉じ込められて殺されたと思われたが実体はないものの意思は存在しており、息子である京太郎の意識下にイメージとして現れ、示唆やアドバイスを与える[29]。
ミラーマン
鏡京太郎が、一定のポーズを取って「ミラー・スパーク」の掛け声とともに、鏡や水面など光を反射する物体に強烈な光とともに飛び込んで二次元世界を突破して変身する[29][注釈 15]。自身の出自も父親が異世界人だとも知らずに成長したが、地球を狙う侵入者・インベーダーから地球を守るため、インベーダーが送り込んだりインベーダー自身が変身した侵略怪獣と戦った。第2・3・6・7・9・10・21・26話など、シリーズ前半では等身大で活躍する場面も比較的多い。
鏡や光を反射するものを伝っての瞬間移動は可能だが、飛行能力は無い。また光の速度で走ることも可能で、その能力を生かし時間が停められた地域に入ることも出来る。
弱点は、鏡の中や月面に長時間滞在することであり、彼の父親はこの弱点をインベーダーに突かれて死亡したという。ミラーマンも第6話ではこの弱点を突かれて命の危機に立たされるが、父の助言によって無事生還している。
変身ポーズは「ミラーアクション」と呼称される(第17話)。ミラーマンから京太郎の姿に戻る[注釈 16]際でも、同様のアクションを行なう。
当初は活動時間の限界はなく、体力が続く限り戦闘を続けていたが、第26話でインベーダーの罠にかかった際、敵は生命力の強いミラーマンを倒せず、代わりに心臓に大量に光エネルギーを消費すると爆発するエネルギー時限爆弾を埋め込まれたため、ミラーマンは光線技をむやみに使用できなくなった。そこで、父からエネルギー使用量を知らせるカラータイマーを与えられ、腹部の緑のバックルに取り付けられた[29]。
腕を負傷しているとミラーナイフとシルバークロスが使えなくなる。父の形見のペンダントを変身に使用すると二次元世界から出られなくなるため、三次元世界に決別して二次元世界に帰る時しか使えない。
- 金城がかつてヒゲが濃かった時に旅館でカンヅメになった際に、ヒゲをカミソリであたりながら、自分が鏡の向こうにもいるというインスピレーションを得ており、そこから鏡の世界のミラーマンというイメージが生まれたという[5]。
- 最初期のデザインは漫画家の森藤よしひろ、決定デザインとされる三面図は画家の前村教綱によって描かれた[37]。このほかに筆者や執筆時期の不明な検討用デザインが複数存在している[37][注釈 17]
- デザインはアメリカン・コミックスのキャラクターが参考にされている[18]。
- ひな形の造形は開米プロダクションが担当[39][6]。第1・2話、第3話の人間大時と第4話のアクションカットは厚みのあるゴム生地が使用され、マスクの目に複数の小さな穴が空き、光が点灯していなかった[5][29]。スーツは、前述のもののほかに、第3話から第26話までの動きやすい生地で目に光が付いたもの、第26話から最終回までのカラータイマーがバックルに付いたものの3種があるほか、アクション用も存在する[29][6]。
必殺技・特殊能力
- ミラーナイフ[40][6]
- 全編を通して最も多用されたミラーマンの光線武器。白色のナイフ状の光を連射する技であり、初陣ではミラーマンの父がミラーマンに打ち方を指南している。序盤では必殺技として使用されることが多かったが、シルバークロスの登場以降はそこまでの繋ぎとして使用されることが多くなった。ミラーマンの使用する技の中でも最も代表的なものであり、ミラーシュートと並んで主題歌に歌われている。
- ミラーシュート[40][6](ジャンピングミラーナイフ)
- ジャンプして空中からミラーナイフを放つ技。初使用は第3話で、片手撃ちと両手撃ちの2つのパターンがある。ミラーナイフと同様、使用頻度は高い。
- ビーム[40]
- 接近戦で使用される額の十字部分から光線を発射する技。
- ディフェンスミラー[41][6]
- 防御もしくは反撃に用いられる光の幕。空間を手でなぞるようにして展開させ、敵の攻撃を反射する。このタイプが最もポピュラーだが、第11話でザイラスの光の剣を防いだ細長いタイプ、第18話での片手で一発ずつ敵の光弾を弾くタイプ、第33話での壁面状のバリア、第40話の手持ちタイプなどのバリエーションが存在する。第1話、第14話、第22話では、敵の攻撃を反射して反撃に転じる戦法もみられた。
- ミラースライサー
- 敵の体を切断する光のカッター。両腕を広げて発射する水平斬りのスライサーH[40][6]と垂直斬りのスライサーV[40][6]があり、同時に使用することが多い。初使用は第5話で、インベラーの翼を切断した。スライサーVに回転力を加えてミラーナイフの5倍の威力に強化したミラーローリングスライス[40]という技もある。
- ミラーアイビーム[40][6]
- 目から放つ破壊光線。第3話で敵の宇宙船を破壊するのに使われて以来、たびたび使用された。また、第50話では目から赤い光線を放ち、SGM隊員に乗り移ったインベーダーにショックを与えて分離させた。
- ミラーハレーション[41]
- 第3話で初使用した技。鏡や光を反射する物体が存在しない空間で使用し、任意の場所に瞬間移動する能力。使用時に強烈閃光を放つため、第7話ではそれを利用してゴールドサタンにとどめを刺した。
- シルバークロス[40][6]
- ミラーマンの技の中でも最大の威力を誇る必殺技で初使用は第12話。巨大な十字手裏剣状の光のエネルギーを頭部とバックルの間に一点に集中させて打ち出す技で、使用時に全エネルギーを消耗するため、既にエネルギーを消耗している場合には速やかに変身を解く必要がある。また、ミラーマンが体内にエネルギー時限爆弾を埋め込まれて以降は爆発を防ぐために使用を制限する必要があった。使用するエネルギーが大きいだけあって威力は抜群に大きく、ほとんどの怪獣を倒した(唯一アンドロザウルスだけは致命傷を免れている)。次第にエネルギー消費量を的確に把握できるようになったため、第37話から再び使用されるようになった。使用時の明確な基準としては、カラータイマーが点滅していない状態ならばシルバークロス、点滅に変わってからはミラクル・キックである。第12話で全エネルギーを消耗させる技という設定が語られているが、キングザイガー戦ではこの技を破られた直後にミラーナイフやミラースライサーを使用している他、第40話では2発連続で、最終話ではカラータイマーが点滅している状態で使用した。
- ミラースピン[41]
- 第19話でビッグアイに対して使用した。ジャンプして放つほか、ストレートキック、回し蹴りなどのバリエーションがある。
- ミラーキック[41]
- 両腕にダメージを負ってミラーナイフやシルバークロスが使えなくなったミラーマンが編み出した技。体を空中で捻るように回転させて「ミラーキック!」と叫び両足を黄色に発光させながら敵の頭部を狙う必殺キックであり、キーラゴン、ゴルゴザウルス、マヤザウルスを倒した。
- ミラクル・キック[41]
- 第31話で腕を痛めたミラーマンが編み出した必殺技。見た目はミラーキックと同様だが、足の発光が赤色になり放つ際の掛け声が「ミラクルキック!」になっている。エネルギーが軽減されるため、ミラーキックと入れ替わる形で最終話まで使用された。両足にエネルギーを集中しているため、標的が複数であっても同時に蹴り倒すことが可能。これを利用して第36話ではゴルゴザウルスβとペアモンスキングβを同時に仕留めた。
- ミラーグラックル[40]
- 第32話でシーキラザウルスの動きを封じ縮小化する際に使用した両腕から撃ち出す渦状の光線。
- 必殺水平斬り[40][6]
- 赤色の風車型カッター光線。高空にジャンプしてから、スライサーHと同じ発射ポーズで撃つ。モグラキング、サンガーニ、イエズの頭部を切り落とした。
- ミラーファイヤー[40]
- 第49話で使用した、両手をクロスさせて放つ高熱光線。イエズを倒した。
- ストレートフラッシュ[41]
- 高速で連続パンチを決めてダメージを与える。第3、7、8話で使用。
- クロスジャンプ[41]
- 高くジャンプし、空中回転をして破壊力を強化して敵に飛び蹴りを食らわす。第10話でインベーダーたちに使用。
- ミラーアイ[41]
- 青色の透視光線で、使用時はミラーマンの目が青く発光する。異次元空間に逃げ込んだテロリンガを発見するために用いられた。
- 瞬間移動能力[41]
- 水辺や鏡面などの光を反射する物体の前で「ミラーアクション」と同様のポーズを取ることで、ミラーマンは鏡の世界に飛び込み、別の鏡面まで移動することができる。近距離であれば移動はほぼ一瞬で行うことができるが、地上から宇宙空間など長距離を移動する場合にはある程度の時間を要するようである。
- 突進戦法(ミラーアタック)[41]
- 体を分身させ、光状になって敵に体当たりする。第6話でキティファイヤー(2代目)にダメージを与えた。
SGM
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Science Guard Membersの略[34]。インベーダーの地球侵略を察知した御手洗博士によって秘密裏に結成された、科学的な知見を持って侵略活動を察知して調査する専門的な機関[6]。
私的組織だが国際地球防衛会議に属しており、防衛隊への出動要請する権限や侵略関連事件の捜査権を有する[6]。
本部は東京郊外の御手洗邸の地下30メートルに存在する先進的な科学設備が設置された研究所に設置されている[出典 5]。御手洗邸周辺には完璧な防犯設備があり、潜入するインベーダーを素早く発見することが可能[6]。第26話でスネークキングによって御手洗邸もろとも破壊されるが、第27話からある山間部の地下に移されたジャンボフェニックスの格納庫を備えた新本部が登場する[34]。
ユニフォームはブルーのブレザーに男性はライトグレーのパンツ、女性は白のミニスカート。現場活動時には濃紺のラインが入った白いジャケットを着用する[42]。第11話から戦闘活動時に黒いレザージャケットを着用する。第32話からは武装強化に伴い、白のスーツに男性は青、女性は赤いラインが入った戦闘服・SGMユニフォーム[出典 6]とヘルメットに一新される。
なお特別隊員の京太郎のみユニフォームは与えられない。
SGMの設定はパイロット版にもあり、専用車やメンバーも登場するが、ロゴが異なり、御手洗博士以外のメンバーも異なる。
- 装備
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- ソルガン[42][6]
- 太陽や星の光をエネルギーとするレーザーガン。御手洗博士の知己である大倉博士と大倉研究所が開発した。移動用の超小型発電機となっており、無尽蔵な星と太陽の光をエネルギー源とした強力な光線を放つが[6]、1丁しか完成していない[43]。
- SGMヘルメット[42]
- ユニフォームの一新に伴い装備された。後頭部には隊員のイニシャルが記されている。
- バズーカ砲[42][6]
- 第35話に登場。
- メカニック
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- ジャンボフェニックス[42][6]
- 第26話から登場。SGMが御手洗のアイデアで秘密裏に開発していた「空飛ぶ研究室」の異名を持つ多目的巨大戦闘機。SGM新基地の湖底に偽装された発着口から出撃し、高い防御力を持つ。状況に応じて3機に分離する。ビームや高性能ミサイル、機体下部から放射する牽引光線を武器とする[42][6]。
- 『ジャンボーグA』第32話にも登場。
- 1号機[42][6]
- ジャンボフェニックスの機体下部と主翼を構成する基盤となる指令機[45][42]。主に村上が搭乗する[42]。
- 第31話以前の脚本では機首が1号機、胴体が2号機、主翼が3号機と記載されていた。
- 2号機[42][6]
- ジャンボフェニックスの機首部を構成する小型戦闘攻撃機[45][42]。主に藤本が搭乗する[42]。
- 3号機[42][6]
- ジャンボフェニックスの機体上部を構成する。主に安田が搭乗する[42]。
- 書籍によっては中型偵察戦闘機[45]、迎撃戦闘機[42]と記載している。
- SGMカー[42][6]
- 国際地球防衛会議の対インベーダー技術開発陣によって製作されたSGMの専用車両。非武装だが、高性能無線機や探査装置を装備しているため探査機能に優れ、移動司令室としての役割も持つ[出典 7]。
- 原子力潜水艇パシフィック号[42]
- 第20話に登場した高性能小型潜航艇[42]。藤本と安田が搭乗し、相模湾でインベーダーの海底基地を捜索中にスフェノドンに遭遇。ロケット弾で攻撃するが反撃されて損傷し、浮上不能に陥る。
- ミニチュアは『帰ってきたウルトラマン』に登場した、マットサブのミニチュアを改造したもの。
- ヘリコプター
- 現地調査や支援にたびたび登場する移動用のヘリコプター[42]。非武装[42]。第3話では「シルバー1号」と呼ばれている。
インベーダー
真っ赤な惑星「X(デビル星)」からやって来た侵略者。宇宙で最も環境のいい地球への移住・侵略および地球人類の抹殺などを目的としており、様々なタイプの宇宙船に乗って地球に現れる。地球上での行動時には主にメン・イン・ブラックのような人間態で黒ずくめ衣服にサングラスをかけた姿をとることが多く、それ以外では顔が黒い者、ヘルメットを被った姿(第5話)、顔のないのっぺらぼうなどの妖怪のような姿(第5、6、34、39話)、人間のマスクを被ったドクロの顔(第43話)などがある。また、死者や人形(第16話)に憑依して侵略活動することや壁をすり抜けること、人間に擬態することも可能。
ある種のレーザー光線が致命的な弱点であり、かすった程度でも肉体組織の崩壊が始まり死亡する。また、太陽光や強い閃光に弱く、カメラのストロボなどを浴びると弱体化してしまう。サングラスを掛けているのはこのためであるが、人間態でいる際の特徴である光る目を隠すことも兼ねている。さらに、義眼や人間の目を模した絵をサングラスに付けてカムフラージュする場合もある。
その本来の姿は魚類や爬虫類を連想させる白色の頭部にヒレ状の突起を持つ怪人(第10話)や、同じ形状の全身が緑色の怪人(第26話以降)である。宇宙で最も環境の優れた惑星であるとされる地球の環境が地球人によって破壊されていることに業を煮やしており、手遅れにならないうちに地球を地球人の手から略奪して再生させようとしている(第41話)。地球を自分たちにとってより住みやすい環境に整えようとしたり(第9話など)、第2話、第40・41話のように地球に密かに移住しようとしたりするなどの作戦を行なった。第34話では、頭部にヒレを持つ緑色の怪人の顔の皮膚をはがすと下からのっぺらぼうの顔が出てきたこともあり生態は謎が多い。簡単に人を殺す習性を持つが、なかには人間に感化され地球侵略に疑問をもつ善良で友好的なインベーダーも存在した(第42話、第46話)。また、計画の邪魔となるミラーマンやSGM隊員の抹殺を企てることも多々あった。また、最終的に自分たちの母星を地球にぶつけようとしたが、反引力装置で弾き飛ばされた[51]。
単独または複数体が任務に失敗すると円盤からの光線を浴びるか、またはそのまま怪獣化することが可能。怪獣の姿で直接破壊活動を行なうこともあれば、怪獣やメカを操って暴れさせることもある。
負傷時や死亡時に緑色の血液を残す。この血液は怪獣化して倒された際にも流すことがあり、アイアン(初代)やゴールドサタン(2代目)は口から緑の液体を吐きながら絶命した。死亡すると緑色に発火もしくは発光しながら消滅するが、例外的に自ら死を選んだインベーダー(第23話)は泡状に溶け、インベーダーの少女・リサ(第46話)は桃色の淡い発光を伴って消滅した。
『ウルトラマンタロウ』47話に登場したゴルゴザウルス二世の出現はビデオおよびDVDで発売された『ウルトラ怪獣大百科 ウルトラマンタロウ編』のナレーションの解説ではインベーダーの再来が示唆された。
企画時では固有の名称ではなく侵略者の総称であり、宇宙人や異次元人が具体的な敵の例として挙げられていた[5]。そのため、初期のナレーションでは、企画時の様々なインベーダーがいるという設定を引きずり、複数の侵略者の存在が示唆されていた[5]。
ミラーマンがインベーダーを初めて直接目撃するのは、第10話における重力マシン(後述)内部に突入しての格闘時であり、ナレーションでは、インベーダーの出身地を「影の国」と表現し、「宇宙に漂う幾千の星から、あるいは私たちの誰も知ることのできない四次元の世界から」やって来ており、人間や怪獣への変身能力を持ち、「正確な姿は我々には見えないのだ」と説明している。
怪獣
一覧
『ミラーマン』は同型の怪獣が複数回登場することが多いが、第36・37話のエピソードに再登場したゴルゴザウルス、マヤザウルス、ペアモンスキングのみ「(怪獣名)ベータ」と別呼称でナレーションから呼ばれ、以前登場した個体の兄弟だと説明されている。
- 鋼鉄竜 アイアン
- 第1話に初代、第8話に二代目が登場。
- 同胞を写されたネガを狙って御手洗邸に潜入していたインベーダーが逃走中に、宇宙船からの怪光線を浴びて変身した金色の怪獣。武器は頭頂の赤い発光器官から放つ破壊光線とテレポート能力、尻尾の先端の鉤爪。ミラーナイフで絶命。
- 二代目は防衛隊の竜ヶ岬宇宙ミサイル基地破壊が使命で送り込まれた。新たに背中の甲羅に取り付けられた赤い発光体から破壊光線を放つ。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 9]。モチーフはカブトガニとエイ[出典 10]。また、当初は牙のある怪獣然とした顔であったが、獣のような顔つきではない方向性も求められたため、牙が消された能面のようなデザインに変更された[57][60]。また、当初は金色の全身であったが、監督の高野からワンポイント欲しいという要望から幾条にも赤いラインが重ね引きされた[60]。デザイン画での仮称は「異次元怪獣(鋼鉄竜) ミステリアン」[57]。別名の「鋼鉄竜」は米谷がデザインを担当した『帰ってきたウルトラマン』のプルーマのデザイン画でも用いており、デザインイメージもプルーマを継承している[出典 11]。
- 二代目の背面デザインは大澤哲三が担当したとする書籍もあるが、背面の改造アイデアは米谷によって提案され、具体的なイメージの指示も特殊美術に出していたため、大澤か美術スタッフの手によるものとする書籍もある[47][57]。当初は、第8話に登場する予定であった米谷がデザインした貝獣「ゴラリオン」の「海から出現した」という脚本の要素を拾い、ゴラリオンの背中のイメージを応用して背面を改造することとなった[57]。
- 書籍によっては、第15話に登場したジャバラの投影する虚像を3代目に数えている[62][56]。
諸元
キティファイヤー
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別名 |
火炎怪獣
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身長 |
42 m[51]
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体重 |
2万8,000 t[51]
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出身地 |
惑星X[52]
|
- 火炎怪獣 キティファイヤー
- 第2話に初代、第6話に二代目が登場。
- マンションを侵略の司令塔にしようと石井玲子の死体に憑依したインベーダーが炎に包まれながら変身。全身の鰭は炎を象り、500万度にも耐えるほか、300万度の高熱を放射する。また、口から破壊光線も放つ。俊敏な運動神経の持ち主でもある。
- 死体安置所の死体に憑依した二代目は京太郎を狙撃し、ミラーマンが鏡の世界に長時間とどまると死んでしまうという弱点を衝き、鏡の中で倒された直後、口から放射する泡状物質を鏡に吹き付けて包み、帰路を絶った。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 10]。モチーフは炎とヒトデ[出典 10]。顔のデザインはキティ(Kitty)という名称から猫を意識した顔立ちとなっている[57]。検討稿では能面であったが、監督の高野から奇抜な仮面のような顔を獣のようにしたいと言われたため、獣面に変更された[57][60]。また、両手も初期検討デザインでは火炎放射口であった[57]。
- 書籍によっては、第15話に登場したジャバラの投影する虚像を3代目に数えている[62][56]。
- 書籍『'70年代特撮ヒーロー全集』では、名称をキティーファイヤーと記載している。
- 暗黒怪獣 ダークロン
- 第3話に初代、第20話に二代目が登場。
- 宇宙空間攻撃用ミサイルを開発中の前田教授の乗る新幹線をダークゾーンを利用して異次元空間へ拉致、ミラーマンとの交換を要求してきた。武器は目から放つ破壊光線。
- 二代目はスフェノドンの後続としてミラーマンと交戦した。ミラーマンに両腕の棘を飛ばして攻撃するも投げ返され、棘を胸に食らって倒される。
- 『レッドマン』に登場したダークロン
- 『レッドマン』第1話に登場。レッドチョップとレッドキックの連続攻撃を受けて倒された。
- 分身怪獣 マルチ
- 第4話に初代、第9話に二代目が登場。
- ガンマー線農場の放射性物質コバルト60を狙うインベーダーが変身。地球人に化けている時は分身し、怪獣化してからは腕からリング状の白色破壊光線を放つ。ミラーナイフとスライサーHで敗れた。
- 二代目はSGMの御手洗博士や各国のSGMメンバーを誘拐・監禁し、凧に偽装した宇宙船で現れる。目から赤色破壊光線、腕から吸引光線を出す。怪獣時でも分身能力を使う。
- デザインは池谷仙克が担当した[出典 12]。当時の池谷は裏番組『シルバー仮面』のデザインを担当していたが、米谷佳晃がデザインに行き詰っていたため淡豊昭が応援を要請し制作された[56]。後年、米谷はこのデザインも『シルバー仮面』を想定したものと推測している[60]。植物やキャベツのイメージで描かれた[57]。
- ロボット怪鳥 インベラー
- 第5話に登場。
- 丹沢山中に建設中のインベーダー基地を守る中に宇宙船の入った怪鳥の姿に偽装したロケット。マッハ10以上の速度で空を飛び、目から人間を消滅させる光線、翼からミサイルを発射する。
- 黄金怪人 ゴールドサタン
- 第7話に初代、第12話に二代目が登場。
- 太陽光を利用した最新式の銃ソルガンを開発する大倉博士の抹殺が使命。仮死状態にした博士の助手・岡山俊夫に憑依し、博士を付け狙う。宇宙船からの光線によって変身し、等身大の状態で戦う。金色のボディーで太陽光線を反射させて敵を怯ませ、口からの毒ガスで倒す。
- 二代目は地球侵略基地建築用のダイヤを集めるため「新宿ローズ」と名乗る女性の死体に憑依したインベーダーに、物体移送マシンでダイヤモンドを盗ませていた。胸部と目から光線を放つほか、スライサーHで身体を切断されても即座に合体して復活する能力を持つ。さらに分身や瞬間移動でミラーマンを苦戦させるが、最期はシルバークロスを受けて敗れた。
- 異次元超兵器 重力マシン
- 第10話に登場。
- 元SGMメンバー・日野正史がインベーダーに協力して作った超兵器。広がり続けるガラス状の膜で波岡市を包み、強大な重力で膜の中の時間を止めてしまい、地球攻撃基地を迎え入れようとする。ミラーマンが内部に突入してインベーダーたちをミラーナイフで倒し、脱出した直後に爆発して波岡市は救われた。
- 火焔怪人 ザイラス
- 第11話に登場。
- 3人のインベーダーが合体した巨人で、航空防衛隊に撃墜された宇宙船に積載されていたSGMに奪われた宇宙ヴィールス菌を奪回しようとする。武器は口から吐く爆発炎上する20万度の火炎光弾と両手から放つ破壊光線、光の長剣をも使用する。
- デザインは米谷佳晃が担当した[57]。頭部から手にかけて、鳥のトサカから転じて異星人型にトゲ状の突起物をデザインしている[57]。ダークロンとの差別化を意識して全身の基本色がくすんだような黄色となっている[57]。
- 書籍によっては、第15話に登場したジャバラの投影する虚像を2代目に数えている[62][56]。
- 怪獣ロボット ノア
- 第13話に登場。
- 国際地球防衛会議に参加する科学者を狙い、松本絢子という地球人の女性に化けて朝子率いる鼓笛隊を操って会議を妨害しようとする。側頭部には一対のU字型磁石のような装置を付けている。武器は頭部から放つロケット弾と槍状の両腕から放つ反重力光線。
- デザインは米谷佳晃が担当した[56][57]。デザイン画では「バイスロン」という仮称であった[57]。頭部は花魁の髪型と櫛簪、口はお歯黒をモチーフとしており、紅いルビーのようなパーツを口元に配している[56][57]。
- スーツはその後『ジャンボーグA』のジャイアントロボット(ゼロ)に改造されたものとされていたが、米谷は改造前提でデザインしたもののノアのスーツが別件で持ち出されていたため新規造形になったことを証言している。
- 宇宙怪獣 キングザイガー
- 第14話に登場。
- ミラーマン打倒のために那須岳の火口に派遣された。緑色の粘液を吐き、ミラーマンの視力を奪った。武器は口と目から放つ破壊光線。
- デザインは米谷佳晃が担当した[57]。宇宙怪獣という設定から、それまでの異次元獣というコンセプトから外れ、頭部の大きいベム型としてデザインされた[57]。不気味さを出すために、通常の恐竜型の目玉ではなく、黒目のない火星をイメージした大きな赤い目となっている[57][60]。これはダークロンの青目が少しかわいく見えすぎてしまったことからによるものではあるが、大きな単色の目は関係者の評判があまり良くなかったものの、通常サイズの目では成立しないため押し通している[60]。デザイン時は制作現場が著しく大混乱のタイミングであったため、造形現場には米谷のラフ画のみが渡され、色の指示は書き込まれていたものの、美術担当がそれに基づいて着色を行ったという[60]。その後、米谷がカラー画稿の最終仕上げをして造形に渡されたが、現場で誰かが青いマーカーで描き込んだと思われる「キングザイラー」という間違った名称表記と横顔が描かれている[60]。
- 偽装宇宙船 ジャバラ
- 第15話に登場。
- 過去に倒されたアイアン、キティファイヤー、ザイラスの虚像をスモークスクリーンに投影し、周囲の人々を遠ざけていた怪獣型宇宙船。不時着した際に故障し、機体修理のために特殊合金T17号を開発した竹野教授を誘拐した。突起と前部発光部から怪光線を発射するほか、内部から小型宇宙船を出撃させる。
- 人形怪獣 キンダー
- 第16話に登場。
- 高性能アンドロイド・ロボットピエロが持つフランス人形に化け、UFOを撃退する新型レーダー「キャッチャーA1」の設計図を狙うインベーダーが宇宙船からの怪光線で怪獣化した。口から粘着性の糸や光線を吐き、カッターで攻撃する。
- 透明怪獣 カメレゴン
- 第17話に登場。
- 擬態能力で東京湾に停泊中の原子力船「マリーナ号」を破壊して東京に死の灰を降らせようとした。透明化能力を持つ。武器は背中の角から放つ破壊光線、尻尾から放射する火炎熱線。
- 古代恐竜 アロザ
- 第18話に登場。
- インベーダーが国立科学博物館から盗んだ肉食で狂暴な性質の古代恐竜の骨に宇宙生命を融合させて再生した姿。二対のトサカが特徴。石室崎の防衛隊地下宇宙情報センターを襲った。口から放射する赤色の破壊光線、光物質ガラスの目で光エネルギーを圧縮して吸収する能力で初戦ではミラーマンを撃退した。
- デザインは大澤哲三が自身のものと発言しているが、これは大澤の記憶違いによるものと思われ、実際には米谷が担当した[47][57]。造形ではヒレと頭がより大きく造形された[57]。小さなブツブツを全身に付けており、米谷はガマクジラのようにならないように造形陣に注意したが、上手く伝わらなかったという[57]。劇中で復元図としてデザイン画が使用されるため、造形指示が別紙で行われた[57]。
- 脚本の安藤豊弘は、「アロザウルス」とネーミングしたが、プロデューサーの淡豊昭によって変更された。
- 着ぐるみはその後、『ファイヤーマン』のダークマンダーとともに『宇宙刑事ギャバン』第36話で撮影所の怪獣として登場した。
諸元
ビッグアイ
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別名 |
植物怪獣
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身長 |
2.5 - 50 m[51]
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体重 |
200 kg - 1万 t[51]
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出身地 |
惑星X[72]
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- 植物怪獣 ビッグアイ
- 第19話に登場。
- 京太郎の部屋に贈られた2つの観葉植物が合体した単眼の怪獣。インベーダーがSGM基地に向けて発射した宇宙ミサイル「オズマー」をミラーマンに迎撃させないため、京太郎の変身を妨害した。眼から破壊光線を発射し、両腕から毒花粉を噴出する。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 16]。足のディテールは、圧縮したキャベツが意識されている[57]。デザイン画での仮称は「植物怪獣 ゼフィルス」[出典 17]。米谷は、本編で人間を襲う描写があることから、触手に代わるものとして蔦や葉などが演出の効果があると考え植物怪獣とした[60]。同じく米谷がデザインし、腹に二つ目がある『帰ってきたウルトラマン』のバリケーンとの差別化のため腹部に一つ目があるものとなった[60]。
- 撮影には当時は商品化されて間もなかった香港フラワーが本格的に使用された[60]。
諸元
スフェノドン
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別名 |
原始怪獣
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身長 |
60 m[51]
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体重 |
6万 t[51]
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- 原始怪獣 スフェノドン
- 第20話に登場。
- 7000万年前に絶滅したオオトカゲの一種である古代恐竜が国立研究所の神経を麻痺させる成分を有するサボテンを食べたことで禁断症状を起こし狂暴化した姿で、インベーダーの海底ウラン基地を守っていた。尻尾の一振りでタンカーを両断できる。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 18]。デザインは、恐竜が樹海から顔を覗かせているイメージで、オーソドックスな恐竜型が中生代のジュラ紀の植物に覆われているという想定で描かれたが、実際のスーツでは植物状の体表のテクスチャーは簡略化され、トゲ状の頭頂部から背中にかけて幾重にも重なるパーツは分かりやすくヒレとして処理され、ウロコのようにトゲが全体を覆う尻尾や脚の後ろ側のディテールも完全にオミットされた[出典 19]。検討用ラフ案では頭部はパラサウロロフスのようなものであった[57]。
- 液体怪獣 タイガン
- 第21話に登場。
- インベーダーの宇宙船を攻撃する人工衛星「G衛星」完成阻止のために防衛科学研究所を襲い、撃墜した宇宙船に積載されていた液体生物がトラやゾウなどの動物園の動物を溶かしてエネルギーとして成長し、インベーダーの宇宙船の怪光線によって怪獣化した姿。外見は二本足の象といった姿。長い鼻で敵を絞め、牙をミサイルのように放つ。
- 液体怪物も含めデザインは米谷佳晃が担当した[56][57]。デザインではサイやライオン、クマやシマウマなどの要素も加えられている[57]。検討稿では2名の着ぐるみ俳優を要する4本足の怪獣だったが、予算と時間の問題から二足歩行の一人用着ぐるみへ修正された[56][57]。富士銀行の『ミラーマン』コインブックに当時のデザイン画が掲載されている[56]。
- 月面怪獣 キング・ワンダー
- 第22話に登場。
- 月面侵略用の怪獣で、防衛軍月面戦略基地を破壊し、インベーダーの侵略拠点にしようとした。武器は口や額の発光器官から放射する破壊光線と臀部のハサミ。
諸元
コールドン
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別名 |
カプセル冷凍怪獣
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身長 |
55 m[51]
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体重 |
4万6,000 t[51]
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出身地 |
惑星X[72]
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- カプセル冷凍怪獣 コールドン
- 第24話に登場。
- ワープ装置を開発した東都大学宇宙研究室の研究員を狙う女性の分身インベーダーの持つ冷凍銃のカプセルからミクロ化された状態で出現。武器は口から放射する冷凍液。
- デザインは高橋昭彦が担当した[出典 22]。デザイン画での仮称は「ワンダーラ」で、別の怪獣としてデザインされたものを転用したため外見に冷凍のイメージがなく、造形段階で口部から胸にかけて見られた赤い胞子状のディテールはオミットされた[57]。米谷佳晃が描いた検討デザインでは、氷塊の集合体をモチーフとしたディテール表現の怪獣であったが、現場判断で造形表現が難しいということから変更となった[出典 23]。
- 妖怪怪獣 ダストパン
- 第25話に登場。
- 害虫の怪獣化を予言した予知夢を見る少女を殺害しようと4人のインベーダーが合体変身して怪獣化した巨大昆虫。武器は羽根からの毒鱗粉と頭部の触角から放つ破壊光線、背中の羽根から巻き起こす突風。宇宙線エネルギーで怪獣化した虫は3種類(蝿=ハエブーン、ゴキブリ=ゴキブラー、蛾=モスゴジラ[注釈 20])。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 24]。メインモチーフはゴキブリと思われ、芋虫を想起させる尻尾や蛾のような翅が生えており、様々な昆虫のイメージの集合体となっている[57]。デザイン画では、翅が2枚であったほか、口元や尻尾のディテールも異なる[57]。
- 着ぐるみは『帰ってきたウルトラマン』に登場したプルーマの改造。書籍『ミラーマン大全』ではダストパンのデザインはプルーマの改造を前提としていたのではないかと推測しているが、米谷は自著の中でこれを否定している[56]。
-
- 『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』に登場したダストパン
- 映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』に登場。ウルトラシリーズの劇場版に唯一登場した本作品の怪獣でもある[57]。
- タイに現れた怪獣軍団の一匹。テレビ版と異なり、目からも破壊光線を放つ。最後はアストロモンスと共に首を切断され、コミカルな動きをした後、爆死した。
- 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』の設定を意識し闘士ゴモラの昔の仲間として登場。
- 宇宙大蛇 スネークキング
- 第26話に登場。
- 蛇状の触手を全身に生やす怪獣で、SGM本部を破壊し、丹沢防衛隊基地や御手洗邸も襲撃した。武器は尻尾から放つ高圧電流、蛇状の触手から放射する火炎熱線と強烈な突風。球状の飛行形態に変形もできる。
- 針地獄怪獣 ハリゴジラ
- 第26話、第27話に登場。
- 地中を掘り進んで東京を襲撃した。戦力は腕の槍と鉤爪、全身から飛ばす針。
- 殺し屋怪獣 キーラゴン
- 第28話に登場。
- インベーダーに雇われた宇宙の殺し屋で、山中の湖にて一度はミラーマンに勝利。武器は両手の鞭状の触手から放射する高圧電流と鼻先の角から放つ青色の破壊光線。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 28]。デザインは、『帰ってきたウルトラマン』のグドンをオマージュしている[57]。デザイン画では胴体と尾が異なるパーツとなっている[57]。ハサミ状の手の鞭は、攻撃時にハサミが開いて伸びてくるという想定であったが、スーツではこのギミックは採用されず鞭が出たままのデフォルトとなっている[60]。また足元のある程度の高さが必要になったことと水場のシーンでの撮影があるため、水を吸って膨らんで重くなるのを防ぐようデザイン画よりも細身に造形され、配色もデザイン画ではナイトシーンを意識して光沢のある白みがかった色合いであったが、汚れ対策のため現場判断で変更された[60]。
- 本来は殺し屋を意図した「キラーゴン」という名称を想定していたが、誤記により「キーラゴン」となった[82]。
- その後スーツは『ウルトラマンタロウ』のケムジラに改造されたとされるが、書籍『オール・ザットウルトラマンタロウ』では同時期にキーラゴンが二子玉川園に登場していたことから断定を避けている[83]。
- 巨大星獣 ゴルゴザウルス
- 第29話に初代、第36話にβが登場したマヤザウルスの弟。
- 初代はSGMの超兵器ジャンボフェニックスを囮にミラーマンを倒そうとした。武器は口から放射する高熱火炎。地中を掘り進む。
- 二代目であるβは、変形した赤いトサカと両肩に装備された赤い鰭の力から放つ高熱で、初代より強化されている。岩石地帯でミラーマンと戦うが、ペアモンスキングβと共にミラクルキックを受けて敗北した。
- 『ウルトラマンタロウ』に登場したゴルゴザウルス二世
- 『ウルトラマンタロウ』第47話「日本の童謡から 怪獣大将」に登場。
- 巨大星獣 マヤザウルス
- 第29、30話に初代、36、37話にβが登場。
- ゴルゴザウルスの兄。初代は地球には存在しない放射性物質・ストロンチウム41の放射能霧を放ってミラーマンに放射線障害を与えた。
- βも放射能霧を放つが、初代と違って足裏で敵を吸いつけて上空から落下死させる独自の能力を持つ。空を自在に飛べる。アンドロザウルスJr.の協力で処刑ロケットから脱出したミラーマンのシルバークロスで敗北した。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 30]。ゴルゴザウルス同様、『ウルトラマン』のレッドキングのデザインを取り入れている[86][57]。ただし米谷はゴルゴザウルスとマヤザウルスを兄弟怪獣としてデザインした覚えはないと述べており、不本意な部分があったという[56][57]。βはマヤザウルスの改造で首周りに金色のヒレが追加されている[57]。
諸元
アリゲーダー
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別名 |
異次元モグラ
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身長 |
45 m[51]
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体重 |
4万3,000 t[51]
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出身地 |
秩父森林地帯[78]
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- 異次元モグラ アリゲーダー
- 第31話に登場。
- 日本最大のミサイルロケット基地を破壊しようとする怪獣。アロザ同様にミラーマンの光線技を吸収する光物質ガラスを仕込んだ眼を持つ。武器はミサイルのように飛ぶ背中のヒレと触角から放射する青色の怪光線。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 31]。デザイン画での仮称は「地底魔獣 アリゲイダー」[出典 32]。順当なやり方としてはその名称からワニ系統のデザインを起こしていくものだが、あえて疑問に思わせることを狙ったところがあるといい、先に地底怪獣という設定があったため、土に潜るということから、モグラがモデルとなった[60]。外見は頭と足と背中がワニで、胴体と尻尾はモグラ、腕はケラ、触角部はアリなど地底に関する生物の要素が盛り込まれている[出典 33]。
諸元
シーキラザウルス
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別名 |
海洋汚染怪獣
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身長 |
55 m[51]
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体重 |
4万2,000 t[51]
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出身地 |
惑星X[78]
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- 海洋汚染怪獣 シーキラザウルス
- 第32話に登場。
- 黄色い毒液を噴射して地球の海の環境を惑星Xと同じ状態に汚染して改造し、全生命体を死滅させようとした。毒液に触れた者を硬直死させる。陸上での活動は苦手。
諸元
ペアモンスキング
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別名 |
巨大双頭怪獣
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身長 |
89 m[51]
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体重 |
6万5,000 t[51]
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出身地 |
惑星X[84]
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- 巨大双頭怪獣 ペアモンスキング
- 第33話に初代、第36話にβが登場。
- 初代は四日市市のコンビナートを襲った2人のインベーダーの合体形態で、ミラーマンを二次元世界に送り返すことが使命。伊勢湾のインベーダー要塞を守る。戦力は双頭の口から放射する火炎熱線。
- βはミラーマンを太陽に向けて発射される処刑用ロケットに乗せるために出現した。ゴルゴザウルスβと共にミラーマンを襲うが、ミラクルキックに敗れた。初代と異なり、二つの頭部が角のない蛇のようになっている。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 34]。デザインモチーフはキリン[出典 35]。着ぐるみはスーツアクターが前後に2人入るタイプで、頭部と尾はそれぞれのスーツアクターの両腕が入る[出典 34]。βはデザイン画では、双頭が白骨化していたほか、別の改造案では異なる色の10本の角が配されていた[57]。
- 弾丸怪獣 スモークネス
- 第34話に登場。
- 球状になってニュータウンのマンションに出現して住民を殺害し、インベーダーとすり替えた。武器は背中から放射する毒ガスと電磁バリヤー、両腕から発射するヒダ。
- デザインは米谷佳晃が担当した[56][57]。当初はシーキラザウルスとしてデザインされ、その後モグラキングとして最終決定がなされたが、最終的にはスモークネスと入れ替わった[56]。当初は背中の甲羅は自分で分離させて戦うことが考えられていた[57]。
- 異次元昆虫 モグラキング
- 第34話、第35話に登場。
- 地中を高速移動して東京に大地震を起こした。武器はミサイルのように放つ身体の各所に付いた角と全身から放射する毒ガスと長い尻尾。
- デザインは米谷佳晃が担当した[89][57]。初期デザインでは「魔王怪獣」という肩書であった[57]。当初はスモークネスとしてデザインされ、モグラキングには別のデザインが用意されていた[89][57]。その後シーキラザウルスとしてデザインされたものがモグラキングに最終決定していたが、最終的にはスモークネスと入れ替わった[56]。特撮監督の矢島信男からの要望で触角はアイスラッガーのようなトサカに差し替わっている[57]。
諸元
ハレージャック
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別名 |
彗星怪獣
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身長 |
48 m[51]
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体重 |
1万7,000 t[51]
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出身地 |
暗黒星雲[84]
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- 彗星怪獣 ハレージャック
- 第36話、第37話に登場。
- 処刑ロケットからミラーマンを救おうとするジャンボフェニックスや、アンドロザウルスを襲う。武器は両手の爪の間から連射するロケット弾。
- デザインは米谷佳晃が担当した[56][57]。登場話に6体の怪獣が登場するため、制作時間の都合により造形段階でデザイン画にあった胸部の発光器官や赤と青の体毛、飛行翼膜や前脚などが簡略化された[56][57]。
諸元
マグマゴン
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別名 |
妖怪怪獣
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身長 |
53 m[51]
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体重 |
3万9,000 t[51]
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出身地 |
南アルプス・地獄谷[90]
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- 妖怪怪獣 マグマゴン
- 第38話に登場。
- 新潟港の防衛基地攻撃のため、日本アルプスの地獄谷に集結していた宇宙船と基地を守る怪獣。武器は人間を白骨化させる毒ガスと両腕のドリル。最後はミラーマンのミラクル・キックで首を切断され、倒された。
- 怪奇大怪獣 サンガーニ
- 第39話に登場。
- 狼男、吸血鬼、のっぺらぼうに化けたインベーダー3人が宇宙船の特殊光線で合体変身した。石島にミサイル基地を建造することが使命。武器は両腕に装備された計4本の鞭と口から放射する高熱火炎。
- 暗闇怪獣 シャドウモンス
- 第40話に登場。
- 密かに地球に移住していたインベーダーの街の全住人が謎の女を中心に合体変身した。武器は口から放射する火炎熱線と頭の巨大な4本の角。弱点は光。
- デザインは米谷佳晃が担当した[57]。デザインはモグラキングの初期デザインから受け継いだものとなっており、ダストパン以来に瞳がないものとなっている[57]。造形では角が大振りになっている[57]。
諸元
テロリンガ
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別名 |
異次元昆虫
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身長 |
53 m[51]
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体重 |
3万7,000 t[51]
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出身地 |
異次元空間[90]
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- 異次元昆虫 テロリンガ
- 第41話に登場。
- 地球への移住を始めたインベーダーが変身した。テレポート能力を持ち、異次元空間を自由に往来できる。カブトムシのような角を持つ。
- デザインは、書籍『ミラーマン大全』のインタビューにて大澤哲三が自身の手によるものと発言しており、これが通説とされていたが、米谷佳晃は自著の中で自身が手掛けたものとしておりデザイン画や詳細な解説も掲載している[出典 36]。
- デザインベースは甲虫[56][57]。番組後半ではプロデューサーの淡の要請により怪獣の目に生物的な白目を入れるよう指示されていたが、米谷はテロリンガに目とは別に複眼状のディテールを頭部につけることで細やかな抵抗を示している[56]。
諸元
インベザウルス
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別名 |
宇宙怪獣
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身長 |
58 m[51]
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体重 |
2万2,000 t[51]
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出身地 |
P4星雲[90]
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- 宇宙怪獣 インベザウルス
- 第42話に登場。
- 団地に潜入していたインベーダーの少年が連れていたP48星雲の宇宙恐竜で、犬に変身している。宇宙細菌を角の付け根に備える。絶命しても短時間で再生・復活する強靭な生命力を持つほか、肋骨を発射する。
- デザインは木目憲悟が担当した[出典 37]。木目は後年のインタビューで自身の絵に間違いないが描いた覚えはないと述懐している[96]。四つん這いの状態で着ぐるみに入る都合から、やや前後に寸詰まりな仕上がりとなっている[57]。
- 幽霊怪獣 ゴースト
- 第43話に登場。
- インベーダー攻撃用ヴィールス兵器開発阻止が使命。開発研究員・田宮博士の娘の田宮冬子に化けた女インベーダーが怪獣化した。超音波に弱い。ミサイルのように頭部の突起を射出する。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 38]。デザイン画での名称は「人喰い怪獣 テクノジャガー」であったが、脚本が差し替えとなったため、名称が変更されたが、ほぼそのままテクノジャガーとしてのデザインが使用された[出典 39]。米谷は脚本での名称から、『怪奇大作戦』のサブタイトル「豹(ジャガー)の眼は赤い」を連想し、オレンジ系の朱色中心であったキティファイヤーに対して、赤地に南米の豹の模様に見立てた黒いパーツが全身に多く散りばめられた豹柄の怪獣としてデザインした[60]。そのため、赤い額の一本角はロウソクの炎という脚本に準じた指示も見られるが造形では白くなっている[57]。
諸元
ボアザウルス
|
別名 |
巨大宇宙怪獣
|
身長 |
54 m[51]
|
体重 |
3万1,000 t[51]
|
出身地 |
惑星X[90]
|
ボアザウルス二代目
|
別名 |
巨大宇宙怪獣
|
身長 |
54 m[51]
|
体重 |
3万1,000 t[51]
|
出身地 |
惑星X[97]
|
- 巨大宇宙怪獣 ボアザウルス
- 第44話に初代、第48話に二代目が登場。
- 初代は高層マンションに激突した宇宙船を守るため、インベーダー3人が合体変身して誕生した。巨大な襟巻状のヒレで宇宙エネルギーを吸収する。武器は猛毒の鋭い牙。
- 二代目は防衛隊の参謀と京太郎を誘拐しようとしたインベーダー4人が合体変身して誕生した。宇宙船「赤い怪鳥」との連携攻撃を仕掛ける。武器は口から放射するガス。
- デザインは米谷佳晃が担当した[56][57]。体表は古生代の魚と両生類の中間種をイメージしている[56]。デザイン画ではネイティブ・アメリカンの羽飾りを想起させるヒレに斑点模様もあった[57]。二代目は当初は「ザクロキング」という仮名称のザクロの実とザリガニをモチーフとした別怪獣が登場する予定であった[57]。
- デザイン画やスチール写真でみられる首周りのヒレの斑紋[51]は、撮影時には塗りつぶされていた[98]。
- 第48話の個体は、書籍『円谷プロ全怪獣図鑑』ではボアザウルス二代目、書籍『円谷プロ画報』や米谷佳晃の著書のリストではボアザウルスIIと表記している[出典 40]。書籍によっては第44話と同一の個体として記載しているが[98]、米谷は別個体としている[82]。
- 宇宙怪獣 ブラックゴン
- 第45話に登場。
- 牛のゴンとなって平和に少年と暮らしていた宇宙怪獣の子供がインベーダーの宇宙船の放射する特殊光線で巨大化した。武器は口から放射する高熱火炎と両腕の鞭。
- 書籍『ミラーマン大全』ではデザイナーは不明としていたが、書籍『大人のウルトラマン大図鑑 第二期ウルトラマンシリーズ編』では大澤哲三によるものと推測し、一部書籍では鯨井実と記述している[57]。その後、『宇宙船』vol.168にて鯨井のインタビューが掲載され、自身の手によるものであることを証言している。
- デザイン画での名称は「アングネス」[出典 41]。鯨井によれば、このデザイン画は依頼を受けて描いたものではなく、元々個人的に描いてあったものが米谷の推薦により採用されたものであり、名称や設定などは独自のものであったという[57]。『ミラーマン大全』では、第45話の準備稿の印刷日が1972年7月25日で、デザインが描かれたのは7月15日であることから、デザイン先行でエピソードにあてはめたものか、他のエピソード用に準備されたデザインがブラックゴンとして流用されたもののいずれかであると推測している。
諸元
レッドモンス
|
別名 |
キラー怪獣
|
身長 |
62 m[51]
|
体重 |
3万1,500 t[51]
|
- キラー怪獣 レッドモンス
- 第46話に登場。
- 裏切り者のインベーダー・リサの姉・キラーが変身した。武器は角から放つ破壊光線。
- デザインは木目憲悟が担当した[出典 42]。細部の変更があり、眼・頭部の角・尾の先端などに鉛筆書きの修正指示が入っている[57]。
- 改造怪獣 ギランダー
- 第47話に登場。
- ミラーマンに一度負けたが、人類がインベーダーに対抗するためのチャレンジ計画の中核「レーザー・パワー」を組み込まれて強化改造されて蘇った。肩の鰭から連射する光線が武器。
- デザインは米谷佳晃が担当した[56][57]。改造後の外見は「胸部を中心とした凸部を金色か銀色に塗る」というものであったが、造形では電飾によって明かりが灯るものとなった[57]。
- 脚本での名称は「ダンガー」であったが、米谷が『帰ってきたウルトラマン』に同名の怪獣が登場していることを指摘し変更された[56]。
諸元
イエズ
|
別名 |
吸盤怪獣
|
身長 |
47 m[51]
|
体重 |
3万8,500 t[51]
|
出身地 |
第一宇宙防雨基地[97]
|
- 吸盤怪獣 イエズ
- 第49話に登場。
- 第一宇宙防衛基地を攻撃する宇宙船から出現した。武器は目から放つ破壊光線と背中の2本の触手、ミラーマンの光エネルギーを吸収する全身の吸盤。触手は切られてもしばらくは動き続ける。ミラーマンに必殺水平切りで首を切り落とされ、胴体はミラーファイヤーで爆発した。
- デザインは米谷佳晃が担当した[56][57]。路線変更となった怪獣デザインを初期の流れに戻すことを意図している[56]。
- 脚本やデザイン画の時点では名称は付けられていなかった[56]。
- 電気怪獣 エレキザウルス
- 第50、51話に登場。
- インベーダーによる惑星Xの地球衝突を止めようとする反引力装置の基地の破壊が使命。戦力は2本の巨大な角をスパークさせて放つ100万ボルトの高圧電流。最初に基地を襲撃した時は、インベーダーに憑依されたSGM隊員が乗るジャンボフェニックスの援護があったものの、ミラーマンのミラーナイフで角を切断されると、地中へ逃げた。
- その後、デッドキングと共に基地を攻撃するも、ミラーマンのスライサーVで腕を切断された後、ミラクル・キックで首を切断されて絶命した。
- 角獣 デッドキング
- 第51話に登場。
- エレキザウルスに続き、反引力装置を狙う。5人のインベーダーが円盤の特殊光線によって合体変身した。武器は頭の角と口から放射する高熱火炎。ミラーマンのシルバークロスで敗北。
- デザインは米谷佳晃が担当した[56][57]。巨大な角が特徴的だが、米谷は毛髪を重きに置いていたという[57]。初期稿では「デッドザイラス」という名称で、ティラノサウルスのような小さな手がデッドキングの胸元に着いた手に受け継がれているが、その名称はザイラスとは無関係である[57]。
その他の怪獣
- 土星怪獣 アンドロザウルス
- 第23、36、37話に登場。
- 宇宙最強と言われる大怪獣で、インベーダーに奪われた卵を捜して地球に飛来。武器は目から出す光線と口から放つ火炎弾、2本の巨大な角。ミラーマンの協力で卵を見つけた。
- 第37話ではJr.と共に、太陽に向かう処刑ロケットからミラーマンを救出する際に、ハレージャックと宇宙船の激しい攻撃を受け、瀕死の状態で地球に墜落し絶命した。
- 数え切れないほど存在する宇宙怪獣の中で、唯一のミラーマンの味方と呼ばれた。
- デザインは米谷佳晃が担当した[出典 43]。腰から前脚にある大きな飛膜は、飛翔シーンや、卵を腹部で包むように運ぶシチュエーションにも活かすためにデザインされた[57]。高橋昭彦が描いたNGデザインと推察される画稿では青と紫の体色や極彩色の翼も備えた、二本足で直立する怪獣だった[出典 44]。脚本やNGデザインと推察される画稿では「アンドロイダー」と表記[出典 44]。
諸元
アンドロザウルスJr.
|
別名 |
土星怪獣
|
身長 |
94 m[51]
|
体重 |
4万4,000 t[51]
|
出身地 |
土星[84]
|
- 土星怪獣 アンドロザウルスJr.
- 第36、37話に登場。劇中ではミラーマンに「小さなアンドロザウルス」と呼ばれている。
- 母親と共にミラーマンを処刑ロケットから救出し、地球に送り届けた。
キャスト
- 鏡京太郎:石田信之
- 御手洗健一:宇佐美淳也
- 村上浩:和崎俊哉
- 藤本武:工藤堅太郎
- 安田秀彦:杉山元
- 野村由起:市地洋子
- 御手洗朝子:沢井孝子
- 大川一郎:蔵忠芳(第1・2・5・6・9・13・15 - 17・26 - 27・50・51話)
- デスク:村上不二夫(第1 - 4・12・22・26・27話)
- 浅井記者:渚健二(第4・8・12・20話)
- 鏡優子:上月左知子(第8話)
- ミラーマン:西条満(第1 - 37話)、久須美護(第36 - 51話)※第38話からクレジット掲載
- 怪獣:梅田信一(第1 - 26話)、坂本道治(第27 - 51話)ほか
視聴者サービスの告知映像が入ったり(第16 - 18話)、ゲスト出演者の数が多い(第39・47話)といった理由で、レギュラー陣のクレジット枚数が通常よりも少ない回が存在する。その際には、序列の関係上、「村上浩・和崎俊哉 藤本武・工藤堅太郎」の後に「鏡京太郎・石田信之」がクレジットされている。
第30話以降、次回予告の尺が従来の30秒から15秒に短縮された。また最終回前後編では、東條昭平監督の意向でドラマの尺を長くした分、次回予告が無くエンディングテーマが大幅に短縮されており、石田信之と宇佐美淳也が連名でクレジットされている。
声の出演
※ 主な声優関係は仮面ライダーシリーズなどに参加したテアトル・エコーが担当。
スタッフ
- 監修:円谷一
- プロデューサー:満田かずほ、淡豊昭、塚原正弘(円谷プロダクション)、春日東(旭通信社)、別所孝治、八百板勉(フジテレビ)
- 音楽:冬木透
- 撮影:後藤武士、町田敏行、永井仙吉
- 撮影助手:石山信雄
- 照明:小林和夫
- 照明助手:吉野典明
- 美術:菊池昭
- 美術助手:篠川正一
- 小道具:上松盛明
- 記録:黒岩美穂子、松丸春代
- 記録助手:大関恒子、関沢孝子、高木久美子
- 助監督:志村広、北村武司、中島俊彦
- 進行:宇根本工、岩坪優、小久保輝吉
- キャラクターデザイン(ノンクレジット):米谷佳晃、池谷仙克、大沢哲三、高橋昭彦、木目憲悟ほか
- キャラクター造形(ノンクレジット):開米プロダクション[60]、入江プロダクション[注釈 23]、高山良策(キティファイヤーのみ)[60][6]
- 特殊撮影:古市勝嗣、君塚邦彦、永井仙吉
- 撮影助手:関口政雄、天野健一
- 特殊照明:髙椋康夫
- 照明助手:高野和男
- 特殊美術:大沢哲三 ※メカデザインも担当
- 美術助手:寒竹恒雄、管野幸光、木目憲悟
- 操演効果:小川昭二、塚本貞重、中代文雄、白熊栄次、小笠原亀
- 操演助手:岸浦秀一
- 機電:倉方茂雄
- 合成技術:中野稔、飯塚定雄
- 光学撮影:木村金男、宮重道久、兵頭文造、松本和男
- 助監督:吉村善之、大橋和男、松本清孝
- 記録:鈴木桂子、中西邦江
- 制作主任:塚原正弘、設楽正之
- 編集:柳川義博
- 効果:原清康
- 録音:セントラル録音
- 現像:東京現像所
- 広告代理店:旭通信社
- 制作:円谷プロダクション[注釈 24]
音楽
冬木透は第二次怪獣ブーム時、ウルトラシリーズ(『ウルトラマンタロウ』を除く)や『ファイヤーマン』といった円谷作品のBGMを担当したが、主題歌を作曲したのは本作品のみである[注釈 25]。冬木は後年のインタビューで円谷作品の中で本作品が最も表現に悩んだ作品であったと述べている。
また、本作品のBGMは『ウルトラマンレオ』や『ジャンボーグA』、『ウルトラセブン1999』にも流用されている[注釈 26]。
主題歌
- ミラーマンの唄(オープニング / 第1 - 29話のエンディング)
- 作詞:東京一 / 作曲・編曲:冬木透 / 歌:植木浩史、ハニー・ナイツ(日本コロムビア SCS-148 ほか、キャニオンとポリドールも同一音源を発売)
- カラオケが録音された時点では間奏がなく、これを元に歌入り版とインストゥルメンタル版が制作された。その後、歌入り版の2番と3番の間にインスト版の2番を間奏として挟み込む形で完成した。そのため、歌入り版とインスト版は、同じ音源を元にしていながら演奏時間が異なっている。
- テレビサイズは1コーラス版がオープニングに、若干テンポが異なる2コーラス版がエンディングに使用された。
- 本放映時のオープニング映像は東京キー局と地方局で異なり、東京キー局オンエア版では登場人物の紹介がメインになっていたのに対し、地方局オンエア版ではミラーマンと怪獣の格闘ハイライト映像がメインになっている。
- カヴァー・ヴァージョンに「ミラーマンの歌」と題されたものがあるが、正規版では「ミラーマンの唄」である。
- 戦え! ミラーマン(第30 - 51話のエンディング)
- 作詞:東京一 / 作曲・編曲:冬木透 / 歌:石田信之、杉山元、市地洋子、沢井孝子、東京荒川少年少女合唱隊(キングレコード TV(H)-2)
- フルサイズでは、4人の出演者はAメロを歌っているが、テレビサイズはAメロが丸ごと省略されているため、出演者はサビの最後の部分のみを歌っている。また、テレビサイズはイントロのギターの演奏が異なる。
- 第28、35話では挿入歌として使用された。
挿入歌
- SGMの唄(第14、21、25話)
- 作詞:東京一 / 作曲・編曲:冬木透 / 歌:クール・ミラーズ
- 歌入り版とインストゥルメンタル版の制作過程は「ミラーマンの唄」と同様。劇中ではインスト版にストリングスの音を追加したものが多用された。
- カヴァー・ヴァージョンに「SGMの歌」と題されたものがあるが、正規版では「SGMの唄」である。
- 朝日に向ってジャンボフェニックス(第27 - 30話)
- 作詞:清瀬かずほ / 作曲・編曲:冬木透 / 歌:コールフェニックス、東京荒川少年少女合唱隊
- 本編で使用されたヴァージョンはレコードに収録されたものとは別テイク。テレビヴァージョンでは歌の中盤までコールフェニックスによるコーラスが入っていない。こちらのヴァージョンは後に「SF特撮TV主題歌全集」にて音源化されている。
- 冬木は、本曲の満田の歌詞について、イメージが掴み易く広がり易いと評しており、今までと違う明るい曲として書いたと述べている。
放送リスト
放送日 |
話数 |
サブタイトル |
登場怪獣・怪人 |
ゲスト |
脚本 |
監督 |
特殊技術
|
1971年 12月5日 |
1 |
ミラーマン誕生
|
アイアン
|
|
若槻文三
|
本多猪四郎
|
高野宏一
|
12月12日 |
2 |
侵略者は隣りにいる
|
キティファイヤー
|
|
12月19日 |
3 |
消えた超特急
|
ダークロン
|
|
鈴木俊継
|
12月26日 |
4 |
コバルト60の恐怖
|
マルチ
|
|
藤川桂介
|
1972年 1月9日 |
5 |
怪鳥インベラー現わる!
|
|
|
|
黒田義之
|
1月16日 |
6 |
鏡の中の墓場
|
キティファイヤー(2代目)[注釈 27]
|
|
山浦弘靖
|
1月23日 |
7 |
打倒!人体侵略作戦
|
ゴールドサタン
|
|
安藤豊弘
|
満田かずほ
|
1月30日 |
8 |
鋼鉄竜アイアンの大逆襲
|
アイアン(2代目)
|
|
山浦弘靖
|
2月6日 |
9 |
凧に乗って来たマルチ
|
マルチ(2代目)
|
|
藤川桂介
|
鈴木俊継
|
2月13日 |
10 |
時計が止まった街
|
|
|
若槻文三
|
2月20日 |
11 |
火焔怪人ザイラスを撃て!
|
ザイラス
|
|
山浦弘靖
|
黒田義之
|
2月27日 |
12 |
出たっ!シルバークロス
|
|
|
安藤豊弘
|
3月5日 |
13 |
笛を吹く魔女
|
ノア[注釈 29]
|
|
山浦弘靖
|
3月12日 |
14 |
キングザイガーを倒せ!
|
キングザイガー
|
|
3月19日 |
15 |
謎の怪獣スクリーン
―三大怪獣登場―
|
- アイアン(3代目)
- キティファイヤー(3代目)
- ザイラス(2代目)
- 宇宙船(ジャバラ)
|
|
若槻文三
|
3月26日 |
16 |
人形怪獣キンダーを追え!
|
キンダー
|
|
藤川桂介
|
東條昭平
|
矢島信男
|
4月2日 |
17 |
罠におちたミラーマン
|
カメレゴン
|
|
山浦弘靖
|
志村広
|
4月9日 |
18 |
生きかえった恐竜アロザ
|
アロザ
|
|
安藤豊弘
|
鈴木俊継
|
高野宏一
|
4月16日 |
19 |
危機一髪!S.G.M
|
ビッグアイ
|
-
|
若槻文三
|
黒田義之
|
真野田陽一
|
4月23日 |
20 |
二大怪獣出現
―深海の用心棒―
|
|
|
藤川桂介
|
4月30日 |
21 |
恐怖の液体怪獣タイガン
|
|
|
安藤豊弘
|
鈴木俊継
|
矢島信男
|
5月7日 |
22 |
月面怪獣キング・ワンダー
との死闘
|
キング・ワンダー
|
|
山浦弘靖
|
5月14日 |
23 |
土星怪獣アンドロザウルス
襲来!
|
アンドロザウルス
|
|
若槻文三
|
黒田義之
|
真野田陽一
|
5月21日 |
24 |
カプセル冷凍怪獣コールドンに
挑戦せよ!
|
コールドン
|
|
太田昭和
|
5月28日 |
25 |
怪獣を探す妖精少女
|
|
|
安藤豊弘
|
鈴木俊継
|
矢島信男
|
6月4日 |
26 |
ミラーマン・絶体絶命!
―二大怪獣登場―
|
|
|
山浦弘靖
|
6月11日 |
27 |
総攻撃!S.G.M
|
ハリゴジラ
|
-
|
黒田義之
|
6月18日 |
28 |
殺し屋怪獣からの挑戦状
|
キーラゴン
|
-
|
6月25日 |
29 |
わが友!フェニックス
―二大怪獣対決作戦―
|
|
-
|
若槻文三
|
東條昭平
|
7月2日 |
30 |
ミラーマン救出大作戦
|
マヤザウルス
|
-
|
7月9日 |
31 |
電光石火の必殺技!
―ミラクル・キック登場―
|
アリゲーダー
|
-
|
安藤豊弘
|
黒田義之
|
7月16日 |
32 |
今救え!死の海
―シーキラザウルス登場―
|
|
|
若槻文三
|
志村広
|
佐川和夫
|
7月23日 |
33 |
インベーダーの海底基地
|
ペアモンスキング
|
-
|
7月30日 |
34 |
S.G.M対ミラーマンの決斗
|
|
|
山浦弘靖
|
黒田義之
|
矢島信男
|
8月6日 |
35 |
S.G.M特攻作戦
|
モグラキング
|
-
|
8月13日 |
36 |
怪獣軍団ミラーマンを襲う
―五大宇宙怪獣激斗!―
|
- ペアモンスキングβ
- ゴルゴザウルスβ
- マヤザウルスβ
- ハレージャック
- アンドロザウルス
- アンドロザウルスJr.
|
|
若槻文三
|
東條昭平
|
吉村善之[111]
|
8月20日 |
37 |
ミラーマンを太陽へぶちこめ!
―激斗!彗星怪獣対土星怪獣―
|
- ハレージャック
- マヤザウルスβ
- アンドロザウルス
- アンドロザウルスJr.
|
|
8月27日 |
38 |
地獄谷!妖怪怪獣マグマゴン
|
マグマゴン
|
|
山浦弘靖
|
黒田義之
|
矢島信男
|
9月3日 |
39 |
怪奇大怪獣 ―サンガーニ登場―
|
|
- 小林伊津子
- 今村直樹
- 小池栄
- 大村千吉
- 今村源兵
- 内田佳昭
- 岩田正
|
安藤豊弘
|
9月10日 |
40 |
インベーダー移住作戦
|
シャドウモンス
|
|
若槻文三
|
鈴木俊継
|
大木淳
|
9月17日 |
41 |
謎の異次元怪獣
―テロリンガ登場―
|
テロリンガ
|
|
9月24日 |
42 |
小さなインベーダー ―インベザウルス登場―
|
インベザウルス
|
|
黒田義之
|
矢島信男
|
10月1日 |
43 |
打倒!異次元幽霊怪獣ゴースト
|
ゴースト
|
|
山浦弘靖
|
10月8日 |
44 |
魔の救出大作戦
|
ボアザウルス
|
|
若槻文三
|
東條昭平
|
高野宏一
|
10月15日 |
45 |
少年と黒い大怪獣
|
ブラックゴン
|
|
安藤豊弘
|
10月22日 |
46 |
死都に愛の鐘が鳴る
|
レッドモンス
|
|
大木淳
|
矢島信男
|
10月29日 |
47 |
侵略者撃破計画
改造怪獣ギランダー登場
|
ギランダー
|
|
藤川桂介
|
11月5日 |
48 |
赤い怪鳥は三度来た!
|
ボアザウルス
|
|
若槻文三
|
鈴木俊継
|
高野宏一
|
11月12日 |
49 |
怒りをこめたこの一撃
|
イエズ
|
粟屋芳美
|
安藤豊弘
|
11月19日 |
50 |
地球最後の日
|
エレキザウルス
|
岸旗江
|
山浦弘靖
|
東條昭平
|
矢島信男
|
11月26日 |
51 |
さよならミラーマン
|
エレキザウルス デッドキング
|
注記
- 本作品のサブタイトルは特殊な表記が多用されており、ナレーションとの不一致も多かったため、リストでは劇中における表記を一次資料として最優先し、可能な限りの再現を試みた。
- 具体例を挙げると、第2話の「侵略者」、第28話の「殺し屋怪獣」、第45話の「黒い大怪獣」には、カタカナの表記がルビの如く記されており、逆に第8・11・16・21 - 24・38・43話のカタカナ箇所には「鋼鉄竜」「火焔怪人」「人形怪獣」「液体怪獣」「月面怪獣」「土星怪獣」「カプセル冷凍怪獣」「妖怪怪獣」「異次元幽霊怪獣」という表記がルビの如く記されていた。
- 石田信之著『さよならミラーマン』では、石田が32話のアフレコに参加しなかったのは、アフレコの連絡がなかったからとある。その一方で、「第32話のミラーマンの声は、石田がアフレコを無断欠席したため、本編班の助監督(中島俊彦)が代わりに変身後の掛け声を務めており、その件について石田は「今にして思うと役者としては最低の行為で、赤面の至りです」と、後年のインタビューで反省の弁を述べている。という本もある。
- 第10話でテアトルエコーの声優名がクレジットされているが、出演場面は確認できない。第12話では、複数のゲスト俳優が省略されている。また第32話では、第33話の一部のゲスト出演者が誤ってクレジットされており、第33話に登場する少年を演じた子役はクレジットされていない。少年を演ずるのは『ウルトラマンレオ』第20話で小熊座人 ボック役を務めた小山渚である。
- 本作品のスタントは殺陣グループの湯浅剣睦会が担当していた(ノンクレジット)。また、声優の千葉繁は当時、湯浅剣睦会所属のスタントマンとして活動しており、インベーダー役で出演している[113]。
- 第32・33話の特殊技術はクレジット上では佐川和夫と表記されているが、佐川は本作品に参加した記憶がないと証言している。
- 第36・37話は特殊技術の担当者が無表記となっているが、書籍『ミラーマン大全』では、本編班の監督を務めていた東條昭平が特撮班の演出も兼任していたと記述しているが、東條自身は特撮班の演出については「記憶にない」と述べている。
- 第42話の出演者でクレジット上では運転手・辻しげる、客・石山克己と表記されているが誤りで、実際は逆である。
- 1972年1月2日は、フジテレビの正月恒例特番であった『新春スターかくし芸大会』(19:00 - 21:26)放送のために休止。
放送局
劇場版
いずれも『東宝チャンピオンまつり』のプログラムの一つとして上映された。
- ミラーマン
- 1972年3月12日公開[126][127]。第1話「ミラーマン誕生」のブローアップ再編集版[127][126]。上映時間は26分[126]。
- 併映作品は『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』『帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる』『かしの木モック』『みなしごハッチ ママにだかれて』『天才バカボン 夜まわりはこわいのだ』[127]。
- ミラーマン 生きかえった恐竜アロザ
- 1972年7月22日公開[128]。第18話「生きかえった恐竜アロザ」のブローアップ再編集版[127][128]。上映時間は24分[128]。
- 併映作品は『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』『赤胴鈴之助』『かしの木モック ぼくはなかない』『天才バカボン 別れはつらいものなのだ』[127]。
- 脚本を手掛けた安藤豊弘は、プロデューサーの淡豊昭が本話を気に入っており、出来が良かったため劇場に流したと述べている。
漫画
小学館の学習雑誌ほかで、1969年から1970年、1971年から1973年に連載された。
1969年版
ミラーマンのデザインが1971年にテレビドラマ化されたものとは異なる[注釈 30]。キャラクターデザインは、森藤よしひろ。
- 掲載誌
-
- よいこ
- 1969年11月号 - 1970年3月号 杵渕やすお
- 幼稚園
- 1969年9月号 - 1970年3月号 森藤よしひろ
- 小学一年生
- 1969年9月号 - 1970年3月号 中城けんたろう
- 小学二年生
- 1969年9月号 - 1970年3月号、1970年9月増刊号 久松文雄
- 小学三年生
- 1969年9月号 - 1970年3月号 久松文雄
1971年版
テレビドラマとのタイアップで連載。
- 掲載誌
-
- よいこ
- 森藤よしひろ
- 幼稚園
- 林ひさお
- 小学一年生
- 1972年1月号、1月増刊号 磯田和一
- 1972年2月号 - 12月号、9月増刊号 蛭田充
- 小学二年生
- 1971年10月号 - 1972年9月号 いいだひろ詩
- 1972年10月号 - 1972年12月号 かたおか徹治
- 1972年1月増刊号 内山まもる
- 小学三年生
- 1972年1月号 - 1972年7月号 和田じゅんいち
- 1972年8月号 - 1972年12月号 かたおか徹治
- 小学四年生
- 1972年1月号 - 1973年1月号 一峰大二
- 小学五年生
- 1972年1月号 - 1972年12月号 今道英治
- 小学六年生
- 1972年1月号 - 1972年12月号 古館節夫
- 小学館BOOK
- 1972年2月号 - 1972年12月号 蛭田充[注釈 31]
パイロット版
番組の制作決定以前の1971年6 - 7月ごろ[注釈 32]、プロモーションの一環として制作されたもの。ミラーマンDVD-BOX2や単巻DVD.第9巻に映像特典として収録されている。11分38秒[21][6]。
撮影は横浜と『帰ってきたウルトラマン』第19話用の特撮ステージで行われた[出典 45]。音楽は『ウルトラセブン』と『帰ってきたウルトラマン』から流用されている[21]。
スタッフ
- 脚本:田口成光
- 音楽:冬木透
- 監督:谷精次
- 制作:円谷プロダクション
キャスト
映像ソフト化
小説
- ミラーマン 鏡の黙示録(1994年)
- 小学館スーパークエスト文庫 ISBN 978-4-09-440121-9
- 小説 / 野添梨麻・イラスト / 岡本英郎
- ミラーマンが去って7年後を描いた作品。ミラーマンが去った地球ではSGMも解散して、平和な日々が続いていた。そこへ再びインベーターが地球攻撃を開始。ダークロン、マヤザウルスが現れるなか、鏡の世界から鏡京太郎=ミラーマンが戻ってきた。
派生作品
- ミラーファイト(1974年、円谷プロダクション、東京12チャンネル)
- 本編フィルムのハイライトシーンを抜粋した一話完結形式の番組。月曜日 - 金曜日 18:20 - 18:27に放送。再放送も含めて130回が放送されている。
- ミラーマンREFLEX(2006年、円谷プロダクション、バップ)
- オリジナル劇場公開作品。
- ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
- 本作品のキャラクターをモデルとした「ミラーナイト」と「鋼鉄将軍 アイアロン」が登場する。また、本作品で主演した石田信之が、二次元の民の声で参加している。
- この映画の影響か、一部書籍では『ミラーマン』に登場した怪獣がウルトラ怪獣と同様に取り扱われ収録されている。
- ミラーファイト2012
- 2012年4月発売のDVD第10巻に収録の映像特典。ミラーマンとミラーナイトの競演も実現。
- ミラーマン2D
- 久正人による漫画作品。『TSUBURAYA IMAGINATION』および『コミプレ』にて連載。リブート作品にあたり、2021年の横浜を舞台とする物語が展開される[133]。
関連作品
- ジャンボーグA(1973年、円谷プロダクション、毎日放送)
- 番組後半から本作品のSGMの村上チーフと安田隊員がレギュラーになる。第32話にはジャンボフェニックスと野村由起も登場。
- ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団
- 怪獣軍団の一員としてダストパンが登場する。
- ガン×ソード
- 主役メカ「ダン・オブ・サーズデイ」のデザインは、ミラーマンをモチーフとしている。
- 天才バカボン
- 第68話「パパはこうして植木屋になったのだ」で授業中に将来の夢を聞かれたバカボンが「ミラーマン」と答えて笑われるシーンがある。さらにその話を家でした際に、バカボンのパパがミラーナイフの仕草をしている。『天才バカボン』第1作のスポンサーは『ミラーマン』と同じく大塚製薬の単独提供である。
- ウルトラマン超闘士激伝
- 本作品に登場した怪獣がモブキャラの観客として描かれている。
- ブースカ! ブースカ!!
- 作中作品「ミラクルミラーキング」の名称でミラーマンを流用。
- 新ウルトラマン列伝
- 第9話でミラーナイトに関連する形で本作品が取り上げられており、ミラーナイトと対決したアイアロンのモチーフとなった鋼鉄竜アイアンの登場回である第8話の映像が使用された。
- 人気怪獣大パレード(1984年、円谷プロダクション、テレビ東京)
- 平日20:00枠の帯番組『5夜連続シリーズ スーパーTV』で放送。3月28日放送の第3回では本作品を放送。
脚注
注釈
- ^ 『アタックNo.1』の後番組として予定されていた。
- ^ 裏番組となる『シルバー仮面』で主演した柴本俊夫は、このパイロット版でも主演を務めていた。
- ^ テコ入れによる設定変更以前は、SGMの持つ攻撃兵装は拳銃型の小型光線銃「ソルガン」のみ。第7話で開発過程が描かれ、第11話で初登場。
- ^ 本作品と同じくフジテレビで放映された『スペクトルマン』でも同様の配慮がなされており、書籍『円谷プロ画報』では関連性を指摘している。
- ^ 黒田は書籍『ミラーマン大全』のインタビューでは、プロデューサーの淡豊昭に誘われたと述べている。
- ^ シルバー仮面のスポンサーは武田薬品であったため、スポンサーの営業面での競争という側面もあった。
- ^ 淡プロデューサーの意向によるもの。
- ^ TBSは本作品への対抗策として『シルバー仮面ジャイアント』に題名を変更。ヒーローを巨大化させることでテコ入れを図ったが、番組は5月に終了した。
- ^ ただし、インベーダーと格闘することも多々あった。
- ^ デザインは米谷佳晃が担当[21][6]。
- ^ スタッフは主人公の「まじめさ」を問題視しており、続編ではこの要素が変えられる予定であった。こちらは『ジャンボーグA』へと生かされることとなる。
- ^ 後年、講談社x文庫『メーキング・オブ・円谷ヒーロー(1)』におけるスタッフとキャストの座談会で、満田かずほが誇らしげに「まさかこれほど視聴率が取れるとは思わなかった」、「裏はやっつけたし」と語っている[24]。
- ^ 書籍『ミラーマン大全』では、設定年齢は17歳であると記しているが、完成した作品では、演じた沢井孝子の当時の実年齢に近い雰囲気であると記している。
- ^ 設定書では10歳としていた[27]。
- ^ 掛け声は第4話から。第3話までは単に「スパーク」と言っていた。
- ^ 脚本では「復身」と表記[5]。
- ^ 決定デザインを担当した前村がミラーマンのデザイナーと紹介されることもあるが、怪獣デザインを担当した米谷佳晃はこれに否定的な見解を示している[38]。米谷は、決定デザインはパイロット版の後に米谷らが挙げた意見を纏めたものを前村が作画したものと推測している[38]。
- ^ 書籍によっては、ロボット怪獣と記述している[51]。
- ^ 月では重力の関係で1万t[51]。
- ^ この3体は、スポンサーである大塚製薬の殺虫剤のCMにも登場していた。
- ^ 書籍によっては、異次元幽霊怪獣と記述している[51]。
- ^ 米谷佳晃は、この設定では軽すぎるとして自著の中では「5.5万t」と記載している[56]。
- ^ 開米プロの工房が手狭になったため、スタッフが入江プロに出向していた。
- ^ エンディングでは「フジテレビ」の名称はクレジットされていない。なお、この後のフジテレビ日曜19:00枠前半の番組(本作以後は全てアニメ)は、1988年3月20日終了の『陽あたり良好!』(アニメ版)まで17年4か月にわたって制作に「フジテレビ」の名称がクレジットされなくなる。
- ^ 他作品では挿入歌を手がけたものもある。
- ^ ただし、『ジャンボーグA』の音楽を担当しているのは菊池俊輔である。
- ^ エンディングのクレジット表記は「キティーファイヤー」。
- ^ エンディングクレジットでは「ザイラス」と誤表記。
- ^ エンディングのクレジット表記は「ロボット怪獣」。
- ^ 鼻や口はなく、顔の中央にゴーグルがあるシンプルなもの。ブルマァクのソフビ人形(2種)のほか、各メーカーからノートや運動靴が販売されていた。
- ^ 1972年6月号までは同誌で『シルバー仮面』の執筆も兼任していたため、「浅野孝男」名義で執筆していた[129]。
- ^ 『ファンタスティックコレクション16』p. 12など複数の資料では、7月下旬に撮影開始と記載している。
- ^ テロップでは「南沙緒」と誤表記。
出典
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- ^ “「ミラーマン」をリブート、久正人が描くバディアクション「ミラーマン2D」開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年7月30日). https://natalie.mu/comic/news/438895 2021年7月30日閲覧。
出典(リンク)
参考文献
外部リンク
フジテレビ系列 日曜 19:00 - 19:30 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
アタックNo.1(アニメ版) (1969年12月7日 - 1971年11月28日)
|
ミラーマン (1971年12月5日 - 1972年11月26日)
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マジンガーZ(1972年12月3日 - 1974年9月1日) ここから再びアニメ枠
|
フジテレビ系列 大塚製薬一社提供枠 |
アタックNo.1(アニメ版) (1969年12月7日 - 1971年11月28日)
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ミラーマン (1971年12月5日 - 1972年11月26日)
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(廃枠)
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派生作品 | |
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用語 | |
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関連作品 |
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関連項目 | |
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