Debian
Debian 10 (buster) Cinnamon デスクトップ
開発者
Debian Project OSの系統
Unix系 ,Linux 開発状況
開発中 ソースモデル
FLOSS 初版
1993年8月16日 (1993-08-16 ) 最新安定版
12.8[ 1] [±] リポジトリ
使用できる言語
75言語[ 2] アップデート方式
LTS パッケージ管理
APT , dpkg (その他数種類のフロントエンド) プラットフォーム
i386 (i486以降のx86) 、AMD64 、PowerPC (64ビット版のみ)、ARM 、MIPS 、S390 [ 2] (以下は非公式: IA-64 , SPARC , m68k , Alpha , HPPA ) カーネル 種別
モノリシック (Linux , FreeBSD (テクノロジープレビュー )), マイクロ (GNU Hurd (非公式)) ユーザランド
GNU Core Utilities 既定のUI
GNOME , KDE , Xfce , LXDE など ライセンス
DFSG (GNU GPL その他)[ 3] ウェブサイト
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Debian (発音: [ˈdɛbiən] デビアン )またはDebian Project はLinuxディストリビューション のひとつであるDebian GNU/Linux を中心とするプロジェクトである。
GNUプロジェクト の精神の尊重と、同プロジェクトによるプロダクトの積極的な採用などが特徴である。システム全体を単にLinux と呼ぶ事が多いのに対し、Debianでは「GNU/Linux 」という呼称を積極的に使っている。呼称が分かれる経緯についてはGNU/Linux名称論争 を参照。
Linuxディストリビューションの他、カーネル (核)をLinuxカーネル からGNU Hurd やFreeBSD のカーネルに置き換えた、Debian GNU/Hurd やDebian GNU/kFreeBSD などがある。
概要
Linuxカーネル 、必須なユーティリティ類のutil-linux (英語版 ) 、プログラムのビルド に必要なGCC やGNU Binutils 、coreutils などのその他のUnix系 ユーティリティ をはじめ、その他デスクトップ環境 向けやサーバ 運用向けなど多数の、計51,000以上のパッケージを提供している[ 4] 。対象環境として現在10のアーキテクチャ(環境) 向けに開発されており[ 4] 、インテル やAMD の32ビット ・64ビット プロセッサ 、組み込み機器で使われるARMアーキテクチャ などがそれには含まれている。低水準のパッケージ管理システムはdpkg 、高水準のパッケージ管理システムはAPT である。デスクトップ環境 は各種のものがパッケージにあるが、Debian 8では導入時に選べるのはGNOME 、Xfce 、KDE 、Cinnamon 、MATE 、LXDE 、LXQt である。
Debian 7 (wheezy) KDE4.8 Plasmaデスクトップ
Debian 7 (wheezy) Xfce4.8デスクトップ
Debian 10 (buster) GNOME デスクトップ
Debian 9 (stretch) XFCE デスクトップ
その他の特徴として、Debianを母体として、さらに調整や変更 を加えた派生Linuxディストリビューションの作成が考慮されている、という点がある。派生先にはUbuntu 他多くの派生ディストリビューションが存在する。
インストーラ用のCD/DVDイメージ はWebからのダウンロード、BitTorrent ・jigdo ・uNetBootInなどで取得できる。さらに、インストーラーをオンライン再販業者から購入する事も可能である[ 5] 。
Debian 10 のインストール・メニュー
Debian 10 のコンソール・ログイン画面
歴史
開発・公開履歴
Debian の各版に付けられている開発用コード名は、ディズニー映画「トイ・ストーリー」の登場人物の名前に基づいている。Debian の不安定版は、おもちゃをいつも壊す悪ガキのキャラクターである Sid (シド)にちなんでいる。
1993年〜1998年
Debianは1993年 8月16日に当時パデュー大学 の学生であったイアン・マードック により創設された。 マードックは当初"Debian Linux Release"という名称を付けた[ 6] 。当時"Softlanding Linux System (SLS)"という初のGNU/Linuxディストリビューションが公開されていたが、SLSは保守がお粗末であったり不具合が頻発したためマードックは全く新しいディストリビューションを立ち上げた。
1993年、マードックは"Debianマニフェスト"というこの新しいオペレーティングシステムについての概要を公表した。その中で、このディストリビューションの保守は、LinuxおよびGNUの精神に基づき公開された手法で維持されることを求めた。彼はこのディストリビューションの名称を、ガールフレンド(後の妻)の名前Debra Lynnと自身の名前IanからDebianとした[ 7] [ 8] 。
Debianプロジェクトからは、1994年 から1995年 にかけて0.9版のシリーズが初めて公開された。この期間、フリーソフトウェア財団 のGNUプロジェクト が支援を行った。1995年には、インテルi386以外の環境に対しても対応が開始されることとなり、1996年 に最初の1.x版が公開された。
1996年にはブルース・ペレンズ がDebianプロジェクトのリーダーとしてマードックの後任に就いた。同年開発者のEan Schuesslerは、Debianプロジェクトがその利用者に対して社会的な契約を交わすべきであるとの提案を行った。これに関してDebianプロジェクトのメーリングリスト で行われた議論は、プロジェクトについての「Debian社会契約 」と「Debianフリーソフトウェアガイドライン (DFSG)」にまとめられた。ペレンズは、Software in the Public Interest (SPI) というDebianプロジェクトを公式に支え、プロジェクトを統括する非営利組織 の創設にも関わった。
ペレンズは、glibc 移行後初めての版となったDebian 2.0が公開される直前にDebianプロジェクトを引退した。
1999年〜2004年
この時期、Debianプロジェクトは新たなリーダーを選出し、2.x を公開した。この時期にAPT が初めて導入され、Debian GNU/Hurd というLinuxカーネル以外の開発も始められた。1999年 にはDebianを母体とするディストリビューションも現れ始めた。Libranet (2006年 に開発停止[ 9] )、Corel Linux そして StormixによるStorm Linux である。
特筆すべきは、2000年 に公開された2.2版(コードネーム: potato)で、この版はlibc等重要なパッケージの保守で、デュシェンヌ型筋ジストロフィー のため亡くなった、Joel 'Espy' Kleckerに捧げられた[ 10] 。
2000年後半には、プロジェクトはパッケージアーカイブとリリースマネージメントに関する大きな変革を行い、「パッケージプール」方式と次期stable版の土台となる"testing"版の導入が開始された。また同年には全世界のDebian開発者・技術者を集めて年1回開催されるDebConf (Debianカンファレンス)が開かれるようになった。
この頃Corel はLinux部門を売却 (後にXandros となっている) 、Stormixは2001年 破産を宣告されている。
2002年 7月、Debian 3.0 (コードネーム: woody)が公開された。(遡ることver.1.1から、Debianは公開の際に映画トイ・ストーリー のキャラクター名をコードネームとして採用し現在に至る。)
3.0(woody)公開後、次期版3.1(sarge)まで、およそ3年という長期に渡る空白期間が存在する。主な理由として、potatoからwoody以後にかけて、パッケージ数が2倍程に増加、またwoodyでの対応環境も増加したため、公開直後からこれに伴うバグが飛躍的に増大した点がある。とりわけリリースクリティカルバグが事実上すべて解消されない限り公開できないため、公開日程に多大なる影響を与えた。パッケージメンテナのバグに対する考え方は温度差があり、たとえば特定の言語のみ発生するバグならば、そのメンテナがバグ対象の言語圏でも無い限りバグを修正することに対する意欲を持つことは少ない。コミュニティによるボランティアを作業基盤とするDebian特有の問題とも言える。
しかし、長くなっていく公開間隔について、フリーソフトウェアコミュニティから疑問の声が上がった。Debianのsargeリリース直前には、実際にDebian開発者の1人であったShuttleworth が主導してUbuntu というプロジェクトを派生させた。Shuttleworthが雇っているUbuntu開発者の多くは、かつてはDebianボランティアだったか、または今もDebianに関わっている人々である。多くの場合、Ubuntu開発者として(Canonical を通して)雇われた人々はDebianでも同じパッケージの管理をしている[ 11] 。この点については本人も公式サイト[ 12] で「Debian の開発者の中には、Ubuntu で仕事のほとんどをするようになった人も確かにいます。また、Ubuntu と Debian で同じように仕事をしている開発者もいます。」としてそれを認めている。Debian の創立者、Ian Murdochは、Ubuntu の人気が Debian 派生のディストロのために良い兆しだとは考えていない。それは、Ubuntu 用に作られたパッケージが Sarge上で動作しないことが多いことを挙げている。Murdockは、Ubuntuが本当にDebianと互換性があった場合、開発のための作業のエネルギーの全てをSargeに向けられる可能性があり、それが本当に全体として見た場合、Debianの開発システムに利益をもたらすと主張している[ 13] 。したがって、当時のこうした混乱状況がsargeの開発をさらに遅らせることになったといえる。
その後、Debianから派生したUbuntuは多数の常勤の開発者によって開発されるところとなり、次第に影響力を増していった。しかし、ブラジル人のDebian開発者、Otavio Salvador は、「「ユーザはUbuntuを信用しているが、ユーザには安定したパッケージを提供する必要がある」 という考えにUbuntuがコミット (バージョン管理) しているかどうか、確信が持てない。」と述べている。また彼は、Shuttleworth個人に対しても不信感を抱いており、露骨に「言動が一致していない」と非難し、「品質対公開日程の問題で溝が深まったことでUbuntuとDebianの関係はひどいものになっている。」と語っている[ 11] 。このように、Ubuntuに対する評価は分かれている。
Debianのstable開発の長期化と派生であるUbuntuの誕生は、Debianコミュニティに対する意識を変化させ、Debian 4.0(コードネーム: etch)以降の版に対しての公開日程を含むいくつかの改善をもたらしたのは確かである。2011年 現在では両コミュニティにおいて、バグ修正の取扱いなど相互交流もある[ 14] 。
2005年以降
Debian 4.0 Etch (2007)
2005年 6月、Debian 3.1(コードネーム: sarge)が公開された。小規模な改良(バージョン番号が小数部の増加に留まる)にも関わらず、この正式版では数多くの変更が実施されたが、それは一つ前の版woodyからsarge公開までの期間が長かったことが原因である。この版では70%以上のソフトウェアが更新の対象となっただけではなく、ソフトウェアの容量も増加した。新規のインストーラーが導入され、40ヶ国語にも及ぶ言語に対応するようになった。
このリリースでは、woody以前のインストーラである、"boot-floppies"をDebianインストーラ と呼ばれるモジュラー 設計の新しいインストーラで置き換えた。この新しいインストーラは高度な導入方法に対応しており、RAID 、XFS そしてLVM にも対応している。またハードウェア検知能力に優れるため、Linuxのインストールに不慣れな者でもインストールできるようになっている。インストーラは約40ヶ国の言語で完全なソフトウェアレベルでの国際化を実現している。インストールマニュアル と包括的なリリースノートはそれぞれ10と15の言語に翻訳され公開されている。
このときの公開では、Debianプロジェクトの各サブプロジェクトの取り組みも含まれており、Debian-Edu (Skolelinux )、Debian-Med 、Debian-Accessibility がそれに当たる。Skolelinuxは学校教育において有用なソフトウェアのパッケージを作成しDebianアーカイブに収録、また教育現場へのDebianの利用促進を行うプロジェクトである。Debian-Medは医療現場におけるDebianの利用促進や医療用ソフトウェアの作成、パッケージ化を担っている。Debian-AccessibilityはDebianシステムやDebianプロジェクトのWebサイトの利便性 向上や障害者 に対するDebianの利用を支援するプロジェクトで、その一部は視覚障害者 のためのブライユ端末 上における導入支援などがある。
Iceweasel logo
2006年 、ウェブブラウザ やメーラー といった Mozilla 関連のソフトウェア名が商標上の問題によって変更された。Firefox は、Iceweasel へ、Thunderbird は Icedove へといったように変わった。これはMozilla Foundationの要請によりDebianプロジェクトでMozilla Firefoxの名称が使えなくなったことによる。
2007年 4月8日、Debian 4.0(コードネーム: etch)が公開された。GUIインストールが公式に対応されている。この公開版では新たにAMD64に対応した一方、Debian初のx86以外の対応環境であったm68kは公式に非対応となった(但し非公式ながら動作する)。
2009年 2月14日、Debian 5.0(コードネーム: lenny)が公開された。開発期間は22ヶ月。25000以上のソフトウェア・パッケージが収録された。新たにマーベル・テクノロジー・グループ が販売しているARM基盤のNAS 、Orion プラットフォーム とAsus Eee PC のようなネットブック に対応した。この版はMIPSアーキテクチャメンテナで2008年 12月26日に交通事故で亡くなったThiemo Seuferに捧げられた[ 15] [ 16] 。
2010年 9月5日、公式にバックポートサービス (Debian Backport) を開始した。
Debian 6.0 Squeeze (2011)
Debian GNU/Linux 7.5 (GNOMEデスクトップ)
5.0公開からほぼ2年経った2011年 2月6日、Debian 6.0(コードネーム: squeeze)が公開された。FreeBSD カーネル(Debian GNU/kFreeBSD )が「テクノロジープレビュー」としてこの版から正式に対応されたが、その一方でalphaとhppa、armの3つの環境がこの版から公式に非対応となった。
6.0公開から2年以上経過した2013年 5月4日、Debian 7.0(コードネーム: wheezy)が公開された。この版からarmhfとs390xの2つの環境に正式対応されることとなった。
2014年 4月24日、Debian 6.0の保守が2016年2月まで延長されることが発表され[ 17] 、2014年 6月16日より長期サポート(LTS)期間に入った[ 18] 。
2015年 4月25日、Debian 8.0(コードネーム: jessie)が公開された。この版よりAArch64(64ビット 版ARM環境)とPOWER 64 ビットリトルエンディアン版が正式対応された。またs390 環境の対応が終了し、s390xに置き換えられた。なお、ia64 および sparc が、開発者不足から、正式版に含まれなくなった。
2017年 6月17日 、Debian 9.0(コードネーム: stretch)が公開された。この版より64 ビットリトルエンディアン MIPSが対応環境に追加された。逆に32ビット 版PowerPCがサポートされる対応環境から外れた(PowerPC 64ビット版は引き続き保守が継続される)。
2019年 7月6日 、Debian 10.0(コードネーム: buster)が公開された。
2021年 8月14日 、Debian 11.0(コードネーム: bullseye)が公開された。[ 19]
プロジェクトの組織構成
プロジェクトは、世界中の有志の開発者によって構成されている。プロジェクトには誰でも参加できるが、正規の開発者になるためには、技術的なチェックを受ける必要がある。2020年11月現在、1100名以上[ 20] のメンバーがいる。日本人の開発者は40人ほどである。
プロジェクトの抱負として、Debian社会契約[ 21] を掲げている。Debian社会契約は、プロジェクトが遵守すべき事項を定めたもので、1997年 7月5日 に採択された。その中のDebianフリーソフトウェアガイドライン (DFSG) は、Debianにおけるソフトウェア 評価基準となっており、このガイドラインに適合しない、フリーではないと評価されたソフトウェアは、Debianの一部として提供されることはない。
プロジェクト内の意思決定はDebian憲章[ 22] の下で行なわれる。Debian憲章は、組織構成やその権限、投票にかけるまでの手続きなどを定めたもので、1998年 12月2日 に採択された。
このことから、Debianプロジェクトは独立した非中央集権的な組織である。また他のGNU/Linuxディストリビューション(例えば、Ubuntu、openSUSE、Fedora、そしてMandriva)のように企業が所有するものではない。 にも関わらず、プロジェクトの生産付加価値は極めて高く、Debian 4.0 (etch)版に含まれる全パッケージ開発コストを例にとると、コード総数2億8300万行、COCOMO モデル(en:COCOMO )を使用した生産価値評価は130億米ドルにのぼるとされる[ 23] 。2009年 4月2日、オンラインコミュニティサイトOhloh はある時点でのDebian GNU/Linuxプロジェクトのコードベース(コード総数4500万行)をCOCOMOモデルを用いて評価したところ、開発コストは約8億1900万米ドルになると推計した[ 24] 。Debian 5.0 (lenny) リリースに関して、Juan José Amorらの推計によると、有効なコード総数は324,000,000行、COCOMOモデルによる生産価値評価は61億ユーロにのぼるとされる[ 25] 。
無論こうしたDebianに関するコミュニティの門戸の広さは、全く問題がないわけではなく、以前には、「一部ユーザによる礼儀知らずな行為」とコミュニティの意思決定の遅さが批判されたことがある[ 26] 。
毎年、Debianカンファレンス[ 27] (通称DebConf ) が開催される。Debianカンファレンスは、世界中のDebian開発者が直接会談する場で、2000年 7月5日 に初めて開催された。資金面などの多くの障害があるため、今のところ日本で開催されたことはないが、有志によって開催が検討されている[ 28] 。
プロジェクトリーダー
Debianプロジェクトリーダー(Debian Project Leader; DPL)はプロジェクトの公的な代表者であり、プロジェクトの現在の方向性を決める立場にある[ 29] 。プロジェクトは次のリーダーを選出してきた:[ 30]
イアン・マードック (1993年8月 – 1996年3月), Debianプロジェクト創設者
ブルース・ペレンズ (1996年4月 – 1997年12月)
イアン・ジャクソン (1998年1月 – 1998年12月)
ウィヘルト・アッカーマン (1999年1月 – 2001年3月)
ベン・コリンズ (2001年4月 – 2002年4月)
ビーデール・ガービー (2002年4月 – 2003年4月)
マーチン・マイケルメイヤー [訳語疑問点 ] (Martin Michlmayr ) (2003年3月 – 2005年3月)
ブランデン・ロビンソン (Branden Robinson ) (2005年4月 – 2006年4月)
アンソニー・タウンズ (2006年4月 – 2007年4月)
サム・オセヴァール [訳語疑問点 ] (Sam Hocevar ) (2007年4月 – 2008年4月)
スティーブ・マッキンタイアー (2008年4月 – 2010年4月)
ステファノ・ザッキローリ (2010年4月 – 2013年4月)
Lucas Nussbaum(2013年4月 – 2015年4月)
Neil McGovern(2015年4月 – 2016年4月)
Mehdi Dogguy(2016年4月 – 2017年4月)
Chris Lamb(2017年4月 – 2019年4月)
Sam Hartman(2019年4月 – 2020年4月)
Jonathan Carter(2020年4月 – 現職)
補佐的な役職として、アンソニー・タウンズによりDebian Second in Charge (2IC; 副リーダー)が創設された。スティーブ・マッキンタイアーは2006年4月から翌2007年4月までこの役職に就いている。2009年4月からはLuk Claesがその地位にいる。現プロジェクトリーダー、ステファノ・ザッキローリは、2ICを選出しない旨DPL選挙の際に宣言していた[ 31] 。
開発マネージャ
Brian C. White (1997–1999)
Richard Braakman (1999–2000)
アンソニー・タウンズ (2000–2004)
Steve Langasek, Andreas Barth そして Colin Watson (2004–2007)
Andreas Barth と Luk Claes (2007–2008)
Luk Claes と Marc Brockschmidt (2008–2009)
Luk Claes と Adeodato Simó (2009–2010)
Adam D. Barratt と Neil McGovern (2010–現職)[ 32]
注意すべきことに、上記リストにはアクティブな開発マネージャーのみ含まれている。2003年 から導入された、開発アシスタント、そして引退したマネージャー("release wizards"と呼ばれる)はここには含まれていない[ 33] 。
保守の容易さ
APT
Using Aptitude to view Debian package details
Package installed with Aptitude
Debianの特長として、保守 の単純さがある。パッケージ管理システム を備えており、ひとたび導入 が終了すれば、パッケージマネージャのAPT (Advanced Package Tool) により、ソフトウェア の更新が行える。パッケージの導入は、セキュリティ 関連の更新やプログラム 相互の依存性確認も含めて、仮想端末 (コンソール )より容易に操作できる。
パッケージの依存関係には、大きく分けて、depends(依存) 、recommends(推奨) 、suggests(提案) という3種類の項目が設定されており、動作に必須なものがdepends、動作に必須ではないが常識的に必要とするものがrecommends、組み合わせる事で更に便利に使えるものがsuggestsに指定されている。lenny以前では、apt-getは、depends以外の項目を上手に扱えなかった。これらの項目を最大限生かす事ができるaptitudeの使用がSarge以降では勧められていた。Squeezeではこの点は改善された[ 34] [ 35] 。さらに、自動削除に対応するようにも更新された[ 36] 。
APTには補助的機能を追加するフロントエンド が数多く提供されており、以下ではaptitudeを含めた幾つかのフロントエンドを紹介する。
aptitude
GUIフロントエンド
Synaptic
apt-watch の自動更新通知
Update Notifier の自動更新通知
扱いやすいユーザーインターフェイス は複数存在する。
一般的に良く知られる代表としては、Debianだけでなく RPM系のディストリビューションでも使われている Synaptic (シナプティック)がある。Synapticは、apt-getコマンドを使用せずにシステムの更新が全てマウスで直感的に行えるだけでなく、ソフトウェアの削除機能も備えている。
「apt-watch(アプト-ウォッチ)」は、デスクトップで使用するユーザーにとって、アップデートの公開を直ちに通知してくれるアプレット として極めて有効なツールである。apt-watch は、より簡易にパッケージの管理を実現するツールとして開発されたアプリケーションである。これは、ネットワークに接続し、アップデータを定期的に監視するアプレットであり、アップデータが利用可能となった時には、クライアントに自動的に更新の通知を行う。Windows Updatesや Red Hat Network と同様な機能を持っている。
4.0 (Etch) では、apt-watch に加えて新たに update-manager も用意された。これは、GNOME デスクトップ環境で利用可能なパッケージの管理ツールである。この update-manager は、Update Notifier と呼ばれるデスクトップ上のアプレットと組み合わせて利用することができる。機能的には apt-watch と似ているが、APT keyring を管理する仕組みが追加されている。なお、Update Notifier は GNOME や KDE 、Xfce など Freedesktop.org 準拠の全てのデスクトップ環境で動作するように設計されている。
ただしこれらもアップデートの実際の内部処理は、APT が機能しているので、apt-get コマンドを実行することと大差は無い。
gdebi
GDebi パッケージ・インストーラー
Debian 4.0 では、グラフィカルなパッケージ・インストーラーが新たに提供された。このインストーラーを利用すれば、ローカルに保存した Debianパッケージがコマンド操作なしでインストール可能である。Red Hat Linux で初めて採用された GNOME-RPM[ 37] (あるいは gnorpm とも) というグラフィカルなインストーラーと好対照を成すツールであるが、GNOME-RPM がシェルプロンプトから RPMコマンドを実行するのと同じ機能を有するのに留まるのとは違い、gdebi は APTのようにパッケージ間の依存関係を自動的に解決する機能も併せ持っている点でより優れている。GDebi とも表記される。
debconf
パッケージ管理にはdebconf と呼ばれるフレームワーク が用意されており、パッケージ作成者はユーザーに対して簡易のフロントエンドを提供できる。このフレームワークを積極的に利用しているパッケージでは、インストール後にユーザーが行うであろう初期設定の大半を、対話形式の質問に答えていくだけで、インストールと同時に終える事ができる。debconfパッケージ自身もdebconfの設定を有しており、利用するフロントエンドインターフェースと優先度を設定できる。debconfのインターフェースは、対話形式のものから、非対話形式(質問なしで自動設定)なもの、キャラクタ ベースなものから、グラフィカル なもの、または設定ファイルを直接書き換える用途で使用するエディタまで、ユーザーが自由に選択可能である。優先度はパッケージの各質問毎に設定されており、ユーザが介在しないとシステムが動作しなくなる高レベルのものから、標準で問題ないような些細なものまである。(システムに不慣れなユーザのため)ある優先度より低い設定をすべて標準で済ませ、それらを一切質問させないことも可能である。
種類
A Debian 10.0 Buster box cover
公開は、4種類で行なわれている。
安定版 (stable):これは、厳密に安定性を検証した版で公式の公開となる。公開は2009年より2年の間隔をもっておこなわれ、日程を決定することにより奇数年の12月に固定し、翌年の偶数年前半に公開される[ 38] 。
ソフトウェアのセキュリティホール やバグ の修正は、主に上流から修正コードをバックポートする事で行なわれる。そのため、ソフトウェアのメジャーバージョン(例: 1 .0.0→2 .0.0)やマイナーバージョン(例: 1.0 .0→1.1 .0)が更新されることは滅多になく、ビルドバージョン(例: 1.0.0 →1.0.1 )かパッケージ番号(例: 1.0.0+deb8u1 →1.0.0+deb8u2 )が更新されることがほとんどである。
安定版に含まれるソフトウェアは上述のとおりメジャー/マイナーバージョンアップされることが滅多にないが、テスト版や不安定版のパッケージを安定版向けにリビルドし、backportsパッケージとして提供されているソフトウェアが一部存在する。これにより、新版のソフトウェアをソースコンパイルすることなく、パッケージ管理下で使用することが可能になる。
不定期に新しいリビジョン が公開される。この公開版はそれまでの更新を包含して提供される小規模バージョンアップデートであり、構成を変えるものではない。8.0、8.1、8.2に対して8.3公開時までの全ての更新を適用すると、8.3と同じものになる。
リビジョンは下記の形式で示される。
4.0(etch)以前: バージョン番号の末尾の"rN "表記(N = 0, 1, 2, ...)。例えば、3.1版4回目のアップデートは、3.1r3 。
5.0(lenny)以降: バージョン番号の小数第二位の値。例えば、5.0版4回目のアップデートは、5.0.4 。
7.0(wheezy)以降: バージョン番号の小数第一位の値。例えば、7.0版4回目のアップデートは、7.4 。
次の安定版が公開されると、それまでの安定版は一般に「旧安定版」(oldstable) と呼ばれて区別される。
セキュリティアップデートは、次の安定版が公開された後も、そのまま一年間は継続して提供される。
6.0(squeeze)以降は、旧安定版のLTS(Long Term Support)が実施されるようになった[ 39] 。Debian LTS teamによって、安定版としての最初の公開日から少なくとも5年後までセキュリティサポートが提供される。
テスト版 (testing):次期の安定版となる公開テスト中の版である。次に説明する不安定版で一定期間致命的なバグが発見されなかったパッケージが、自動的にテスト版に組み入れられる。
デスクトップなどで使う分には支障のない程度の安定度を持っていると言われ、最新のデスクトップを使いたい場合は、このテスト版を使うことが多いようである。だがパッケージ更新が機械的に行なわれるため、依存関係が壊れやすい。
公開が近付くと段階的に固定され、この自動処理が止められる。すべてのRCバグ (Release Critical Bug。安定版として致命的なバグ) が無くなったとき、テスト版は安定版として公開される。
テスト版が安定版として公開される時期が近付くとセキュリティアップデートの提供が始まる。それ以前は提供されない。だが、2005年9月より、Debian開発者の有志らがDebian Testing Security Teamを結成し、非公式な形でテスト版向けのセキュリティアップデートを提供している。
不安定版 (unstable):これは、開発者向けの版である。コードネームは不変で「sid 」と呼ばれる。
通常新規パッケージはこの版に投入される。セキュリティのアップデートは提供されないが、パッケージの更新サイクルが早いため、セキュリティの問題も比較的早く取り除かれる。またテスト版とは違い、DSA (Debian Security Advisory) によってどのバージョンから当該セキュリティホールが塞がれているか告知される。
実験版 (experimental):これは、影響が大きなパッケージ群が、不安定版に入れる前に一時的に置かれて、不安定版との組合せによりしばらく実験が行われる。experimentalだけで全ての導入を行うことは出来ず、他の版との組み合わせにより動く。
Debianのコードネームは、ディズニー 配給の映画「トイ・ストーリー 」のキャラクタから取られている。これは、過去にDebianのプロジェクトリーダーを務めたブルース・ペレンズ が、トイ・ストーリーを製作したピクサー・アニメーション・スタジオ の社員であったためである。
公開/開発履歴
バージョン
コードネーム
公開日
アーキテクチャ 数
カーネル 数
パッケージ数
保守期限
特記事項
通常
LTS
1.1
buzz
1996年6月17日
1
1
474
No
dpkg 、ELF へ移行、Linux 2.0[ 40]
1.2
rex
1996年12月12日
848
-
1.3
bo
1997年6月2日
974
2.0
hamm
1998年7月24日
2
~ 1500
glibc へ移行、新アーキテクチャ: m68k [ 41]
2.1
slink
1999年3月9日
4
~ 2250
APT 、新アーキテクチャ: alpha , sparc [ 42]
2.2
potato
2000年8月15日
6
~ 3900
新アーキテクチャ: arm , powerpc [ 10]
3.0
woody
2002年7月19日
11
~ 8500
2006年6月30日[ 43]
新アーキテクチャ: hppa , ia64 , mips , mipsel , s390 [ 44]
3.1
sarge
2005年6月6日
~ 15400
2008年3月31日[ 45]
モジュラーインストーラー、半公式amd64 対応
4.0
etch
2007年4月8日
~ 18000
2010年2月15日
[ 46]
グラフィカルインストールサポート、udev へ移行、モジュラーX.Org へ移行、新アーキテクチャ: amd64 、脱落アーキテクチャ: m68k [ 47] 最終版は、2010年 5月22日 に公開された、4.0r9[ 48] 。
5.0
lenny [ 49]
2009年2月14日
11[A]
~ 28000
2012年2月6日[ 50]
新アーキテクチャ: armel [ 51] SPARC 32ビットハードウェア非対応となる[ 52] 。完全なEee PC 対応[ 53] 。
6.0
squeeze
2011年2月6日
9[B]
2[B]
~ 29000
2014年5月31日[ 17]
2016年2月29日[ 54]
新カーネル: kfreebsd (-i386/-amd64) (テクノロジープレビュー )、脱落アーキテクチャ: alpha , hppa , arm [ 55] 。LTS対象アーキテクチャ: i386 , amd64 [ 39] 。eglibc への移行[ 56] 。新しいinsserv とSysv init による依存関係ベースのブートシーケンスサポート[ 57] 。旧式ライブラリ の除去[ 58] 。バイナリ・ブロブ のLinuxカーネル イメージパッケージからの分離[ 59] 。長期サポート(LTS)の開始[ 18] 。
KDE Plasma 4 .4.5, GNOME 2.30, Xfce 4.6, LXDE 0.5.0, X.Org 7.5, Linux 2.6.32[ 60] 。
7.0
wheezy [ 61]
2013年5月4日
11
2
~ 37000
2016年4月25日[ 62]
2018年5月31日[ 62]
新アーキテクチャ: armhf , s390x [ 63] 。LTS対象アーキテクチャ: i386 , amd64 , armel , armhf [ 39] 。Multiarchのサポート[ 64] 。amd64向けにUEFI インストール/ブートに対応[ 65] 。
Linux 3.2, kFreeBSD 8.3/9.0, KDE Plasma 4.8.4, GNOME 3.4, Xfce 4.8, X.Org 7.7[ 65] 。
8.0
jessie [ 66]
2015年4月25日
10
1
~ 43000
2018年6月17日[ 39]
2020年6月30日[ 39]
新アーキテクチャ: arm64 , ppc64el 、脱落アーキテクチャ: s390 , ia64 , sparc 、脱落カーネル: kfreebsd (-i386/-amd64) [ 67] 。LTS対象(予定)アーキテクチャ: i386 , amd64 , armel , armhf [ 39] 。eglibc からglibc への再移行[ 68] 。systemdを標準のinitシステムへ。32ビットシステム上のUEFI対応。[ 66]
Linux 3.16, KDE Plasma 4.14.2, GNOME 3.14, Xfce 4.10[ 66]
9.0
stretch [ 4]
2017年6月17日
~ 52000
2020年7月6日[ 39]
2022年6月30日[ 39]
新アーキテクチャ: mips64el 、脱落アーキテクチャ: powerpc [ 69] 。MariaDBがMySQLを置き換え。GnuPGを2.1(モダンブランチ)に移行。Xorgサーバーを一般ユーザー権限で実行可能に[ 70] 。
Linux 4.9, KDE Plasma 5 .8. GNOME 3.22, Xfce 4.12[ 4] 。
10.0
buster [ 71]
2019年7月6日
~ 59000
2022年6月[ 39]
2024年6月[ 39]
UEFIセキュアブートに対応。標準のディスプレイサーバをX.org からWayland に移行。Linux 4.19, KDE Plasma 5.14, GNOME 3.30, Xfce 4.12。
11.0
bullseye [ 19]
2021年8月14日
9
1
~ 60000
2024年[ 39]
2026年[ 39]
exFATファイルシステムにカーネルが対応[ 19] 。Linux 5.10, KDE Plasma 5 .20, GNOME 3.38, Xfce 4.16[ 19] 。
12.0
Bookworm [ 72]
2023年6月10日
8
1
~ 64000
2026年[ 39]
2028年[ 39]
ARM64でのセキュアブートサポート[ 73] 。Linux 6.1, KDE Plasma 5.27, GNOME 43, Xfce 4.18[ 73]
13.0
trixie [ 74]
TBA
A Linuxカーネルの11アーキテクチャ + ARMアーキテクチャにおける追加のABI (armel ) に対応している[ 16] 。
B Linuxカーネルの9つのアーキテクチャ + FreeBSDカーネル(i386、amd64の2アーキテクチャのみ)に対応していることを示す[ 75] 。
ロゴ
ロゴマークの「スワール」(渦巻き)は魔法の煙 を表している。
Debian の「スワール」マーク(意匠)は 1999 年に Raul Silva によって考案された[ 76] [ 77] 。これはその年に開催されたコンテスト用のものであって、それ以前に使われていた準公式のマークに替わるものとしてデザインされた[ 78] 。 このコンテストの勝者に対して、@debian.org のメールアドレスと、希望するアーキテクチャ用の Debian 2.1 インストール CD のセットが贈られた。マークの意味について Debian プロジェクトから公式な声明は出ていなかったが、 このマークが選ばれた時点では、これはコンピュータを動作させる魔法の煙 (または精霊) を表していることがほのめかされた[ 79] 。
Debian のこのマークの由来については、最初に命名された Debian のキャラクターとして選ばれた バズ・ライトイヤー(Buzz Lightyear)のあごに渦巻きがあるからだという説がある[ 81] 。Stefano Zacchiroli も、この渦巻きが Debian のものであると示唆している。Debian のコードネームはトイ・ストーリーのキャラクターの名前を付けているので、 バズ・ライトイヤーのスワールが候補となった可能性が高いと思われる。Debian 開発者の Bruce Perens も Pixar の元で働いていた[ 82] [ 83] 。
必要環境
HP 9000 C110 PA-RISC workstation booting Debian Lenny
Debianでは、以下のような環境に対応したバイナリ 版を作成している。括弧内はプロジェクトでの呼称である。
以下の環境はかつて対応されていたが、現在では公式には対応されていない(一部の環境では非公式な対応が存在する)。
Linuxカーネル 以外をカーネル とするものもある。名称の通り、ユーザーランドはGNU の成果物に依存している。
Logo of Debian GNU/kFreeBSD
まだ正式公開されていない上記以外の環境やカーネル版もいくつかある。
アーキテクチャ
SuperH (sh4)
Motorola/IBM PowerPC64 (ppc64)
Linksys NSLU2 (armeb)
Renesas Technology M32R (m32r)
Sun UltraSPARC (sparc64)
32ビットポインタ搭載64ビットPC (x32)
カーネル
Debian GNU/NetBSD (netbsd-i386, netbsd-alpha)
Debian GNU/Solaris (solaris-i386)
Debian派生のディストリビューション
派生物調査と協力体制について
Debian プロジェクトは派生ディストリビューションの重要性を完全に認めており、関係者間の協力を活発に支援している。通常これは、当初派生ディストリビューションで開発されていた改善を Debian が取り込むことを意味する。こうすることで、誰もが恩恵を受けることができ、長期におよぶ保守作業を減らすことになる。
このため、派生ディストリビューションは [email protected] メーリングリストの議論に参加し、派生物調査に参加するよう勧められている。派生物調査は、派生ディストリビューションの中でなされた作業に関する情報を集めることを目標にしている。こうすることで、公式の Debian 開発者が Debian 派生物内の自分のパッケージの状況をより良く追跡することが可能になる[ 84] 。
Debian (テスト版) 派生
Debianテスト版の派生品一覧 に掲載。
Ubuntu 派生
Ubuntu派生品一覧 に掲載。
ここでは割愛し、詳細はUbuntu#派生品 に記述。
Debian (安定版) 派生
Debian安定版の派生品一覧 に掲載。
MEPIS 派生
MEPISの派生品一覧 に掲載。
配布版
説明
antiX
Debian安定版から派生した軽量な Live CD かつインストール(導入)可能なディストリビューション。
MX Linux
中量級。KNOPPIXのように Live CD としても利用可能。
KNOPPIX 派生
KNOPPIXの派生品一覧 に掲載。
その他の派生版
上記のようにDebianはいくつかのディストリビューションの母体として利用されている。Debianの派生品一覧 に非掲載であるるものの、以下もその一部である。
なお、Ubuntuの派生版 や、他言語版を含めWikipediaに記事が存在しないものは掲載しない。
現行(2020.4.1)のDebian派生ディストリビューション
開発終了及び休止したDebian派生ディストリビューション
日本発の派生版
脚注
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^ Windows 10に最適化されたLinuxディストロ「WLinux」が爆誕 - 期間限定の50%オフでセール中
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外部リンク
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外部リンク