EMUI(イーエムユーアイ、旧称:Emotion UI)は、ファーウェイによって開発された、Androidベースのモバイルオペレーティングシステムである。カスタムROMに位置づけられ、ファーウェイのスマートフォンなどに搭載されている。
歴史
2012年12月30日に、Android 4.0をベースにしたEmotion UI 1.0が発表された。2014年9月4日には、Ascend Mate 7とともにEMUI 3.0が発表された。これ以降、システム名称は「Emotion UI」から「EMUI」に変更された。また中国市場向けに、新しいアプリストアが導入された。2015年後半頃には、Android 6.0ベースのEMUI 4.0を搭載したMate 8が発表された。2016年には、Huawei Mate 9とともにEMUI 5.0が発表された。2017年末には、EMUI 8.0が発表され、このバージョンではAIの機能が強化されている。
2019年には、米国の禁輸措置によって、ファーウェイへのAndroidの提供停止が発表された。ファーウェイはAndroidの代替OSとなるHarmony OS(HongMeng OS)の開発を2012年頃から進めており、2021年6月発売のいくつかの製品に搭載された。[1]。
機能
標準のAndroid機能に加え、以下の特徴的な機能が備わっている。ただし利用できる機能の可否は、ハードウェア環境に依存する。
- 32bit / 384KHz ハイレゾ再生
- カメラ
- AI Vision (人工知能を用いて、撮影対象の内容を解析する機能)
- アパーチャー (複眼カメラとAIを用いて被写界深度を解析し、一眼レフのようなボケ味を出す機能)
- ビューティー (AIを用いた美顔機能)
- ARレンズ (Pituとファーウェイが共同開発した、AR合成機能)
- バッテリー管理(パフォーマンスモード、省電力モード、ウルトラ省電力)
- 片手モード
- モーションコントロール(端末の持ち方による挙動設定、ナックルジェスチャーなど)
- Huawei Share
- デジタルバランス
- HiTouch
バージョン履歴
A EMUI 8.0は、Androidバージョンに合致させるために6.0と7.0を飛ばして配信された。[2]
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脚注
- ^ ファーウェイ、独自OS開発 ── 現時点までに分かっていること
- ^ “Huawei Is Skipping EMUI Version 6 And 7 To Introduce EMUI 8.0 - Gizmochina” (英語). Gizmochina. (2017年10月16日). https://www.gizmochina.com/2017/10/16/huawei-introducing-emui-8/ 2018年1月8日閲覧。