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ブラジル のショッピングセンター を盲導犬 とともに歩く視覚障害者
視覚障害者 (しかくしょうがいしゃ)とは、視覚 (視機能)が日常生活 や就労 などの場で不自由を強いられるほどに「弱い」、もしくは「全く無い」人のことである。「視覚障碍者」や「視覚障がい者」と書くこともある。
概要
長年、情報障害 者と言われ続けてきたが、ノーマライゼーション の社会的風潮の土台の上、近年の情報通信技術 (Information and Communication Technology:ICT)の著しい発展で、状況によっては健常者 と変わらない活動をする機会が与えられるようになってきた(アクセシビリティ のページを参照の事)。
残存視覚 がある「弱視者 」(またはロービジョン者 )(low vision )と、視覚をもたない「盲 」(全盲)(blindness )とに分けることができ、前者を見えにくい人 、後者を見えない人 、と呼ぶ場合がある[ 1] 。
対義語 は「晴眼者 」。
歴史・背景・世界的観点
日本においては明治維新 以前の時代[ 注釈 1] では、当道座 、盲僧座 、瞽女屋敷 などの自治的組織がいくつかあり[ 4] [ 5] 、中でも当道座では検校 や勾当 、別当 、座頭などの官位 が与えられ、音楽家 や鍼灸 按摩 を専業としていた。当道の座の最高職である「総検校」(または「職検校」)[ 6] は、十万石の大名に匹敵する地位と格式を有していた [要出典 ] 。
過去「目暗、眼暗(めくら)」と呼ばれたが、現在では差別 的(差別用語 )とされ、「視覚障害者」という言葉の指し示す対象が拡がってきた[ 注釈 2] [ 7] 事もあり、使わない傾向にある。
障害者 、特に視覚障害者はどの時代や国、地域にも広く存在する社会的少数者(マイノリティ) であるとされ、生活は時代や国により大きな制約を受ける。WHO によれば、世界の視覚障害者は推計2億5300万人、そのうち3600万人が全く見えず、2億1700万人は中度から重度の視覚障害を持っているという[ 8] 。視覚障害者の内「弱視者 」(またはロービジョン者 )の割合は7割とされている[ 9] 。
一般的に「“(行政 から)認定を受けた”視覚障害者(とりわけ全盲の人)」を指していることが少なくない。本質的な「障害」に対する考え方は、日本図書館協会 の「図書館利用に障害のある人」という定義[ 10] や、ロービジョンケア における考え方、近年の「障害者の権利に関する条約 」に基づく、政府による障害者の定義の見直しにも見られるように、日本においても医学モデルから社会モデルへの転換が図られつつあり、従前のとらえ方では選に漏れる人たちが多数発生することに注意が必要である。たとえば、夜盲症 (鳥目)や眼瞼下垂 、眼震 、羞明 、複視 、色覚異常 、昼盲 も言葉の定義からすれば、視覚障害ではあるが、これらは身体障害者福祉法 における視覚障害の定義には含まれない。
教育・情報
視覚障害者を対象にした学部を持つ国立大学 として、筑波技術大学 があり、視覚障害者への対応を行っているが、一般的な大学 でも受け入れをしており、その情報支援・情報保障 [ 注釈 3] は各大学によっては大きく進んでいることがある。
2007年 に創設された、特別支援学校 教諭免許状 の教職課程 を設置している大学等の教育機関 のうち、5領域中、「視覚障害」の取得可能な教育機関は、他の4教育領域に比べて著しく少ない。大学通信教育 においては、星槎大学 が2024年 4月 から、「視覚障害」と「聴覚障害 」を含む、5領域全てを取得できる課程を設置した。
世間での典型的なイメージは「視覚障害者=全盲=点字 」である [独自研究? ] が、近年、中途視覚障害者 や統合教育 を選択した(つまり盲学校 [ 注釈 4] に行かない)者を中心に、点字の普及率(いわば点字の識字率)は決して高くは無く、よって、比較的豊かな点字図書 の資産を生かす事ができない者も増えてきている。しかし一方で、点字未習得者で「点字を必要としない」者も増えてきている[ 11] 。時代と共に音訳による録音図書 や、とくに近年においてはパソコン などのIT技術[ 注釈 5] を利用した情報取得の機会も多くなってきており、自らが、より自発的・能動的に情報収集を行なえる環境も整いつつある(情報保障 も参照の事)。
普段の情報入手の手段としては、実は健常者と変わらずテレビ が一番多いのだが、テレビ音声の受信可能なラジオ による情報取得者も多かった。しかし、地上デジタル化 に合わせた、ラジオの地デジ化対応が進んでいなかった時期があり[ 12] 、実は視覚障害者にとっても「地デジ化」は緊急の課題であり重大な問題であったのである。
現在は地デジ対応ラジオも普及している[ 13] 。
原因と統計
1978年 のWHO の推定によると、視力0.1以下の9割以上が発展途上国 で、感染症 (トラコーマ 等)による失明 が多いとされ、米国 では2002年 ごろのデータではあるが加齢黄斑変性 が主要原因とされている[ 14] 。
日本における要因で最も多いのは緑内障 であり[ 15] 、次いで、糖尿病 などが続く。交通事故 や労働災害 などの事故も原因となるが、出生時の損傷による視覚障害は比較的少ない。また、緑内障、白内障 などの各種眼疾患の他にも、脳腫瘍 のような脳疾患、糖尿病やベーチェット病 のような全身性疾患でも視覚障害を伴う場合がある。ミトコンドリア病 の3大病型の内の1つCPEO(chronic progressive external ophthalmoplegia:慢性進行性外眼麻痺症候群)や、重症筋無力症 などによる外眼筋 や眼瞼筋 の麻痺などによる障害もある。
41歳以上からの中途視覚障害者が半数を占めている。一定の社会的基盤をもった人が視覚障害を負うと、特にQOL の維持が極めて大きな課題になる。
2008年3月24日に厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部企画課から発行された平成18年身体障害児・者実態調査結果[ 16] (p.17)によると、視覚障害者(総数 310,000人)及び視覚障害児(総数 4,900人)における視覚障害の原因は、次のとおりである。
疾患によるもの 19.7% (障害児では 12.2%)
事故によるもの 8.1% (障害児では 0%)
加齢によるもの 2.0% (障害児では 0%)
出生時の損傷によるもの 4.5% (障害児では 12.2%)
その他・不明・不詳 65.8% (障害児では 75.5%)
等級
眼科 で受診後、市町村 福祉事務所に申請をすることで身体障害者手帳 が交付される。等級 は、各区分の障害の程度に応じて1級から6級まである。視覚障害は「視力 障害」と「視野障害」とに区分して認定する。重複する場合、重複障害認定の原則に基づき認定する。現行の基準は2018年7月より採用されているものである。
1級(指数18)
視力の良い方の眼の視力(万国式試視力表 によって測ったものをいい、屈折 異常のある者については、矯正視力 について測ったものをいう。以下同じ)が0.01以下のもの
2級(指数11)
視力の良い方の眼の視力が0.02以上0.03以下のもの
視力の良い方の眼の視力が0.04かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの
周辺視野角度(I/4視標による。以下同じ。)の総和が左右眼それぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度(I/2視標による。以下同じ。)が28度以下のもの
両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が20点以下のもの
3級(指数7)
視力の良い方の眼の視力が0.04以上0.07以下のもの(2級の2に該当するものを除く。)
視力の良い方の眼の視力が0.08かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの
周辺視野角度の総和が左右眼それぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度が56度以下のもの
両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が40点以下のもの
4級(指数4)
視力の良い方の眼の視力が0.08以上0.1以下のもの(3級の2に該当するものを除く。)
周辺視野角度の総和が左右眼それぞれ80度以下のもの
両眼開放視認点数が70点以下のもの
5級(指数2)
視力の良い方の眼の視力が0.2かつ他方の眼の視力が0.02以下のもの
両眼による視野の2分の1以上がかけているもの
両眼中心視野角度が56度以下のもの
両眼開放視認点数が70点を超えかつ100点以下のもの
両眼中心視野視認点数が40点以下のもの
6級(指数1)
視力の良い方の眼の視力が0.3以上0.6以下かつ他方の眼の視力が0.02以下のもの
従来議論のあった対数 視力ではなく小数 視力を足して認定の基準にするものが、良い方の眼の視力に重きをおいて基準とするように改められた。
視力障害の等級
視力の良い方の眼の視力
0.01以下
0.02 - 0.03
0.04
0.05 - 0.07
0.08
0.09 - 0.1
0.2
0.3 - 0.6
他方の眼の視力
0 - 手動弁
1級
2級
2級
3級
3級
4級
5級
6級
指数弁 - 0.02
1級
2級
3級
3級
4級
4級
5級
6級
0.03以上
2級
3級
3級
4級
4級
視野障害の等級
ゴールドマン型視野計
自動視野計
Ⅰ/4視標
Ⅰ/2視標
エスターマンテスト
10-2プログラム
2級
周辺視野角度の総和が
左右眼それぞれ80度以下
両眼中心視野角度
28度以下
両眼開放視認点数
70点以下
両眼中心視野視認点数
20点以下
3級
両眼中心視野角度
56度以下
両眼中心視野視認点数
40点以下
4級
5級
両眼による視野が
2分の1以上欠損
両眼開放視認点数
100点以下
両眼中心視野角度
56度以下
両眼中心視野視認点数
40点以下
重複障害認定の原則
重複する障害の合計指数に応じて認定する。
視力障害と視野障害が重複した場合の合計指数と等級
視力障害
1級
18点
2級
11点
3級
7点
4級
4点
5級
2点
6級
1点
視野障害
2級
11点
1級
1級
1級
2級
2級
2級
3級
7点
1級
1級
2級
2級
3級
3級
4級
4点
1級
2級
2級
3級
4級
4級
5級
2点
1級
2級
3級
4級
4級
5級
18以上:1級
11~17:2級
7~10:3級
4~6:4級
2~3:5級
1:6級
就労
職域はあはき 業に大きく依存しているが、近年のICT技術の普及等を背景として、約1割が事務職 に就職している[ 17] 。
かつては霊媒師 ・巫女 など宗教関係の職に就く者もおり、イタコ の多くは後天的に失明したか弱視の女性であった。
鍼灸マッサージ
以前は「鍼医 さん」、「あん摩 さん」といえば盲人のことといわれるほどであり、これらの職業(あはき業、三療 業とも呼ぶ)に従事する者のおよそ8割が視覚障害者だった。今日でも視覚障害者の伝統的な職業と位置付けられており、国家資格を持つ者が企業等に雇用され、その従業員等に対し施術等を行う「ヘルスキーパー」(企業内理療師)が存在する[ 18] 。盲人は指先の感覚が鋭敏とされ、経穴 (つぼ)を探したり、鍼や按摩の細かい手技に適するといわれる[ 19] 。戦時中は「技療士」として日本軍 兵士 のマッサージ [ 20] [ 21] [ 22] や、聴音兵(航空 監視 として敵機の轟音で空襲 の規模を観測する)として動員 された[ 23] [ 24] [ 25] 者もいる。現在も、視覚特別支援学校には職業課程として鍼灸マッサージ師養成の理療科 が設置されている。また、日盲連 は鍼灸マッサージ業界4団体の一つである。
プログラマ
視覚障害者向けのソフトウェア を次々に開発し、IBM フェローの地位にまで登り詰めた障害当事者プログラマ、浅川智恵子 などが進めた視覚障害者向けICT技術の著しい発展は、多くの後続するプログラマを生んだ。現在、高等教育から職業教育まで、その支援体制も充実してきている[ 26] 。
図書館員
視覚障害者読書権保障協議会 (視読協)による読書権 運動の成果の一つとして、公共図書館 の職員(図書館員 )に採用されている[ 27] [ 28] 。現在も就労機会の少ない視覚障害の世界では、公共図書館 員が一つの道として定着していることが挙げられる。公共図書館における障害をもつ当事者職員の存在は、文献資料に対するアクセシビリティ(読書権)を支える貴重な存在である。
医師
現在の日本の医師国家試験 では視覚についての欠格事項が撤廃され、全盲であっても試験に合格すれば免許が交付される。ただし、厚生労働省が特別ローテーション(本来7科目の研修を1科目)を例外的に認めたが、代わりに病院管理者資格の取得は不可能となり、勤務医はできても開業はできないというローテーション特例のハンディが与えられた(2006年時点)。免許取得後、臨床研修の受け入れ可能な研修施設がなかなか見つからず苦労したという事例がある。[ 29]
研修やインターン制度がなかった医術開業試験 時代でも、視覚が必要な臨床実験が必要だったので、医師国家試験の合格は不可能だった。筆記だけになった医師国家試験に合格しても、欠格 事項として失明が規定されており免許の交付はされなかった。ただし第二次世界大戦 後半には医師不足が深刻化したため、対策 として各種条件が緩和された時期には、戦地から戻った傷痍軍人のリハビリ医としての役目が期待され、あはき業の視覚障害者にも免許が交付されることとなった。試験に合格した宮城県出身の男性は、現代の理学療法士 に相当するリハビリ専門医として戦後も旧国立鳴子病院 に勤務していた例がある。ただし、戦後になると欠格事項が復活し、2001年に撤廃されるまで、試験に合格しても免許の交付はされなかった。
音楽家
中世 から語り部 、琵琶法師 (盲僧琵琶 )、瞽女 、箏曲家 、三味線 [ 注釈 6] 演奏家など、音曲 を生業とする盲人は多かった[ 注釈 7] 。また、浪曲 の世界にも、浪花亭綾太郎 以前の昔から現在に至るまで(一例:大利根勝子 )複数浪曲師が存在し、音楽分野では現在も様々なジャンルで活躍している。
当道座
明治以前、当道座が視覚障害者の生活にとって重大な存在で、検校や座頭などの官位は宮廷や幕府の保護を受けており、売官 の利益分配のためのギルド組織でもあった。また、出産や新築などの吉凶事に運上 を取り立てることをなりわいにしていた(視覚障害の有無に関係なく「しもた屋」の例がある[ 注釈 8] )(予祝芸能 も参照)。その封建的身分制度が維新後の新体制となじまず、解散する[ 31] 。
就労の関連書籍
配慮
弱視者 (またはロービジョン者)への配慮についてはロービジョン の項目も参照の事。
障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律 により、障害者に虐待 をすることは禁止されており、障害者虐待を受けたと思われる障害者を発見した場合は、市町村又は都道府県に通報しなくてはならない。
また、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律 により、不当な差別的取り扱いが禁止され、国・都道府県・市町村などの役所や、会社やお店などの事業者に対して、障害のある人から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応が必要とされる際に、施設改修工事や新設などの負担が重すぎない範囲で、役所(公的法人等も含む)は対応しなくてはならない 、民間事業所は対応するように努力する とした、「合理的配慮 」を行うことが求められている。視覚障害者対象の合理的配慮の事例などもプライバシーを尊重した上での事例集として内閣府 によりまとめられている。
文字情報の取得
点字図書や、録音図書などにより全く情報が得られない状態からは脱却できる。しかし、現状ではあくまでこれらの図書はボランティアの活動に頼っている現状であり、用意されている図書のジャンルが文芸作品に偏っているなど問題が指摘される(詳しくは録音図書、点字図書館 のページを参照)。読みたいと思っても直ぐには読めない(新刊の場合、翻訳にはどんなに早くても出版から数週間は掛かる)わけであり、読みたい書籍を自ら手に取って読むという晴眼者のスタンスから比べると受動的といえる。しかし、後述のパソコンなど情報技術 の利用により、受動的な立場から、自らの意思により文字情報を得るような時代に向かってきているといえる。
移動
歩道 や鉄道駅 などでは突起のついた「視覚障害者誘導ブロック 」、いわゆる「点字ブロック 」(大概は黄色 )が床面に設置されている(移動のアクセシビリティ)。細い長方形や長楕円の列になった突起がついたもの(「(溝の方向に)進め」の意)と、小さな丸の突起が並べられた物(「止まれ」あるいは「危険 」の意)」がある。
ブロックを黄色としているのはロービジョン者 が点字ブロックを容易に視認するためである。近年、美観整備の一環で、突起を路面タイルの模様に一致させた点字ブロックが散見されるが、ロービジョン者への配慮に欠く と指摘があり、この点については国土交通省から基準が明示された(輝度比2.0)[ 32] 。
点字ブロックの発祥地は日本である[ 33] 。
また、手すり や券売機 には点字、横断歩道 や駅の階段 ・エスカレーター では音声 ・音楽 による誘導もなされている。
ガイドヘルプ (または視覚障害者向けのガイドヘルパー )や盲導犬 による補助も行われる。2003年には「身体障害者補助犬法 」が施行され、市役所 などの公共機関 や鉄道 ・バス などの公共交通機関 に限らず、百貨店 やレストラン 、ホテル などの不特定多数の人が利用する民間施設での、盲導犬を含む各種補助犬 の受け入れが義務付けられた(施設が拒否した場合、障害者からの告発があれば処分があり得る)。
鉄道駅では、ホームから線路へ転落する事故が絶えず(毎日新聞 の調査によると、視覚障害者の3割が経験している[ 34] )、都市部の利用者の多い駅(2016年末の国土交通省と鉄道事業者との検討会では、1日10万人以上が利用する駅[ 35] )について、線路への転落を防ぐホームドア の設置が進められている。また、駅員や乗客による声掛けも求められている[ 34] 。
目が見えない者(準ずる者も含む。)は、道路交通法 第14条1項の規定により、「道路を通行する際は、政令 で定めるつえ を携え、または政令で定める盲導犬 を連れていなければならない。」とされ、道路交通法施行令第8条1項で、「政令で定めるつえは、白色または黄色のつえとする。」と定められているが、形状や材質には言及していない。
移動援助方法
方向が分からず援助が必要な場合、アナログ時計 (針式時計)の文字盤を想定した案内が明瞭簡潔で、特別支援学校 (盲学校 )などの訓練でも採用されている[ 注釈 9] [ 注釈 10] 。
援助対象者が時計文字盤の中心部にいると想定し、正面を12時、真後ろを6時、右を3時、左を9時の方向と表現する。なお、最も気をつけるべきは健常者が無意識に常用する、方向を表す指示代名詞 (これ、あちら、などいわゆる「こそあど言葉」)を避ける事である。視覚障害を持つ者は、「あちらです」と言われても方向が分からず、内心困ることが非常に多い。
接し慣れていない場合、適切な案内に判断を迷い「もう少し……」など曖昧表現が多用され互いに混乱を招く場合がある。そのため、誘導する際は「左に少し行くと……」のような曖昧表現を避けて「9時の方向、3メートル 先に……」と具体的に説明し、「真後ろに2メートル後退する」際は「6時の方向に2メートル進む」と誘導する。このように方向、距離、共に数字を用いて具体的に伝達し、勘違い・誤解を防止する。ただし、時計に拘る必要はない、左、右、前、後といった言葉は十分理解でき、時計を用いなければならないというのは、机上の空論である。合理的配慮という点では、あくまでコミュニケーション優先であり、頑(かたく)なな頭で対応してはいけない。
対象者の不安感を和らげるため、身体接触が必要な場合は事前の声かけを行い援助対象者の了承を得るようにし、いきなりの身体接触は極力避ける(例外は危険性が高い場合)。白杖 使用者の白杖も身体の一部(目の代用)とみなし触れないこと(例外は白杖使用者が手を空けるために誘導者に持っていることを希望した場合)。
援助対象者を目的の場所まで誘導する場合、「手引き 」と呼ばれる方法が用いられるが、これは誘導者と援助対象者が同じ方向を向き、縦に一列に並び、援助対象者には誘導者の肘などに掴まり案内することを言い、誘導の基本的な方法である。誘導者が援助対象者の手を取って引っぱって歩く方法ではない。しかし、事前の声かけの際に援助対象者が別の方法を希望した場合は、それを尊重することが望ましい。
新型コロナによる影響
2019年からの内外での新型コロナ感染拡大を受け、日本盲導犬協会 が2020年に視覚障害者へ電話調査したところ、人との距離を取る環境やマスク着用で不便を感じ、生活上の支障が出ていることが分かったと同年9月に伝えられた[ 36] 。
移動援助方法の参考文献
工業製品等
時計・家電製品
ふた を開けて針 の位置を指 で確認できるアナログの腕時計 がある。また時間合わせを自動でしてくれる電波時計 は、便がよく、音声読み上げタイプは日常生活用品として行政による購入補助の対象のものもある。洗濯機 などの家電製品にはスイッチ部分に点字を刻印してあるものがある。また、携帯電話は画面読み上げ機能が標準的についたらくらくホン の普及率が特筆的に高い[ 37] 。
消耗品
シャンプー 容器には、リンス やヘアコンディショナー と区別するために刻み模様が入れてある。これは洗髪中に目をつぶっていても使えるように施されたものだが、視覚障害者への利便性も高い。牛乳 パックでは上部の張り合わせの部分を丸く切り取ってあるものがある。アルコール飲料 の缶の上部などに「おさけ」などと点字を刻印してあるものがある。
遊具
おもちゃ の中には、「盲導犬マーク 」がついているものがある。これは視覚障害の有無に関係なく利用できるおもちゃであることを示す。このようなおもちゃ類を「晴盲共遊玩具」といい、日本玩具協会 がはじめた活動である。[ 38] [ 39] 現在は国際共通マークとして認められ、徐々にその活動の輪が広がっている。
パソコン
ポインティングデバイス (マウス など)操作が困難な人は、テキスト音声化ソフト(スクリーンリーダーや音声ブラウザ )の読み上げ音声を頼りにキーボード からの文字入力とショートカットキー のみでパソコンを使用する。視力によっては文字やマウスポインタ の拡大やハイコントラスト 化で対応可能な場合もある。
現在、主なOS やアプリケーションソフトはキーボードだけでも操作可能な設計[ 注釈 11] とされており、タッチタイピング の習得が可能なら(晴眼者以上の努力は必要ではあるが)文字入力に関してのみ言えば不都合はないともいえるが、アプリケーション操作に関しては、各コマンドの構成を一通り記憶しなければならないので、新しいソフトの導入やバージョンアップなどでコマンドの増減や操作方法の大幅な改編が起きると、その対処にも晴眼者以上にエネルギーを要する。
インターネット上の情報取得には、カーソルキーとShift、TABキー以外ほぼ必要ないので不都合はないが、以下のような音声ブラウザでの利用を念頭に置いていないウェブサイト においては利用に問題が発生する場合もある。
ページタイトルや、情報のほとんどが画像。何のページかわからない。
レイアウトに凝るあまり、文章がソースファイル 上で順番に並んでいない場合や、表などを多用した場合。読み上げ順が滅茶苦茶になるため文脈が支離滅裂。
本文の前に本文と関係のないリンクが大量にある[ 注釈 12] 。晴眼者は一見してページ構成が判断可能であるが、視覚障害者には困難なことであり、先頭から順に読み上げる仕様の音声ブラウザで、このようなサイトを読むと、実際に欲しい情報へ辿りつくまでにかなりの時間を要する[ 注釈 13] こととなる。
Flash を用いたページ。画面のある部分をクリックしないと先に進めない構成になっている場合も多く、Flashコンテンツを読み上げない仕様の音声ブラウザであった場合、全くの無音が続くこととなる。
会員サイトでの会員登録が(ロボットによる自動登録を防ぐ目的で)画像認証 があるサイト。先に挙げた理由で画像認識困難者には登録が困難である。一部のブログ のコメント欄でも同様で「発言 権を仕組みの段階で奪われている」と言える。
これらは作り手の以下のような配慮で解決が可能な場合もある。
alt 属性の最適化や、画像近辺に説明文を配置することによる画像のテキスト化。
何のページなのか、まず概要を掲載する。
ナビゲーションを先頭に置かない[ 注釈 14] 。
本体と同様のテキストのみで構成した別ページを作り、本体ページ先頭近辺に誘導リンクを配置する。
簡易型やフリーの音声ブラウザなどで一度読み上げさせてみる[ 注釈 15] 。
会員認証においては、画像認証以外の音声 による認証なども可能にする。
などが有効である。
一方、Flash側における配慮も行われてきており、Flash Player 6以降からは、MSAA(Microsoft Active Accessibility )への対応が施され、HTMLにおけるalt属性に相当する内容をFlashファイル内の各項目に埋め込みが可能となった[ 40] [ 注釈 16] 。また、日本IBM から「aiBrowser 」がオープンソース で公開されマルチメディア コンテンツ へのアクセシビリティ改善の取り組みもまた進んでいる。
ウェブデザイナー やITのバリアフリー を目指す技術者にも障害当事者が少なからず活動[ 41] している。
映画
場面構成等を解説した「シーンボイスガイド」と呼ばれる音声を無音声部分(セリフとセリフの間など)に差し入れる形にし健常者と同様に鑑賞が可能なように配慮がなされたものが、特に視覚障害を取り扱った映画に採用される場合が多い。製作サイドが、はじめから組み入れる場合も有るが、多くは別に録音したシーンボイス部分のみを同時再生、もしくは映画の進行を見ながらその場で行なう。ボランティアで行なわれることも多い。シーンボイスガイド未利用者の妨げにならないようにシーンボイスの聴取は入口で貸し出されるポケットサイズのFMラジオにイヤホンをつないで行なわれる。
テレビ放送
ニュースやドラマなど副音声 にて解説放送 が採用される場合がある。詳しくは同項目を参照。
工業規格
日本産業規格 (JIS)
JIS X 8341 「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア 及びサービス」 - ハードウエア ・ソフトウエアやウェブコンテンツについての配慮設計指針が示されている。
Web Content Accessibility Guidelines (WCAG)
World Wide Web Consortium (W3C) の下部組織であり、ウェブコンテンツのアクセシビリティに関するガイドラインを検討・提唱している。
紙幣
日本銀行券 (紙幣)の下端の左右に、指触りで金種を識別するために凸凹の印刷がされている[ 42] 。一万円札はL字(逆L字)、五千円札は八角形、二千円札は●みっつ(点字の「に」)、千円札は_(下線)となっている[ 43] 。また、国立印刷局 から、スマートフォンで判別・読み上げる事が出来るアプリ「言う吉くん」がある[ 44] 。
五千円紙幣 E号券と一万円紙幣 E号券には券面にホログラム があり、このホログラムの透明層がその他の印刷面と異なる触感であることから、透明層の有無・面積および形状により金種を区別できるようにする取り組みも行われている。2014年 度前半を目途として、五千円紙幣のホログラム透明層の面積・形状を変更することが発表された[ 45] [ 注釈 17] 。
日本の紙幣は、異なる額面の紙幣は、互いに大きさが変えるよう(額面の大きい金種の大きさが大きくなるよう)設計されている。しかしながら、二千円紙幣 D号券(2000年 発行)について、先に発行された五千円紙幣 D号券(1984年 発行)との横幅の違いが、わずか1mm のしかないため、区別がつきづらい[ 46] 。
多くの国では額面が大きいほど紙幣の大きさも大きくなるが、一部の国の紙幣(アメリカ合衆国ドル 紙幣など)は、金種が異なっても大きさが同一であり、使いづらいとされる[ 47] 。
金種を問わず同一サイズの紙幣を発行する国は、ほかにオーストラリア 、カナダ 、フィリピン などが挙げられる。
人工視覚
視覚障害者に対し、機械的に視覚を復活させようという試みが人工視覚である。
現在開発中のものは2種類あり、ひとつは網膜を刺激するタイプである「網膜刺激型」、もうひとつは脳を直接刺激するタイプである「脳刺激型」が存在する[ 48] 。どちらもまだ臨床実験段階であり、実用化に向けて研究が重ねられている。
近年では米企業であるテスラモーターズ のCEO がニューラリンクという子会社を設立しており、脳刺激型の視覚上書き(MR 状もの)を研究予定である。
著名な視覚障害者
呼称
通常は「目の不自由な人 」と呼称されることが多い。対義語として、正常な視覚を有する者を「晴眼者 (せいがんしゃ)」と呼ぶ。
『北斎漫画』 八編(1818年出版)15丁より、座頭 と瞽女 (ごぜ)。葛飾北斎 は、視力に障害を持って渡世する人々のさまざまな顔模様を描いてみせた。
「盲」の訓読み は「めくら」であるが、この呼称は使われなくなってきている。「盲(めしい)」ともいう。地域によっては、隻眼 (片方の目が見えないこと)または左右の目の大きさが異なることをあらわす「めっかち」という言葉もある。
盲(もう)
浮世絵 師英一蝶 による群盲象を評す の故事を描いた『衆瞽象を撫ず』図
全盲の場合は、盲人 (もうじん)とも表現する。
「盲」の派生語として、何らかの事情で教育を受ける機会がなかったために文字 が読解できない人を「文盲」「明盲」と呼ぶ。また、それらの人達のために作成された暦 を「盲暦」と呼んでいた。しかし今日ではそれぞれ「非識字者 」・「絵暦 」と呼称されることが多い。
盲目
「盲目(もうもく)」または「盲目的」という言葉は、「周囲が見えていない」という意味から、現在でもある出来事に熱狂的となり「理性や分別」を無くすといった意味で使用されることがある。これらの言葉も、場合によっては視覚障害者が理性に欠けているかのような印象を与えかねないので、マスコミ ・出版 業界では避ける傾向にある。
用語「めくら」
現在では「盲(めくら)」と訓読みした場合、差別用語とみなされることがあり、注意が必要である。漢字 「盲」の訓読み 「めくら」は、当用漢字 表にはあるが、常用漢字 表では削除されている。
箏 の奏者を「めくら」と呼ぶのは明治以前からタブー とされていた。視覚障害者に与えられる官位である検校などの社会的地位が高かったからである。
「めくら」のつく慣用句
文芸 作品などで見かけることのある語句について簡単に述べておく。
明盲(あきめくら)
目は見えているが、文字を読み書き(識字 )できない人。文盲(もんもう)。
盲撃ち(めくらうち)
狙いを定めずに無闇に撃ちまくること。
盲縞(めくらじま)
濃紺で無地の織物 。縞目もわからないほど細かい縞。
盲滅法(めくらめっぽう)
無闇に物事を行うこと。
盲判(めくらばん)
書類 の内容をよく吟味しないで安易に捺印 すること。一説に、盲人にも分かるように、印面の上部に当たる部分にくぼみや突起をつけたもの。しかし印鑑は小篆体(篆書 )と言う特殊な文字で彫られ、しかも左右逆なため普通の人でも読みにくい。盲人が自分で捺印するわけは無く、篆書が読めない人の為の印鑑である。
盲経(めくらぎょう)
文字を読み書きできない人のために絵で描かれたお経 。絵心経 とも言われる。一例として、般若心経 の一部を、般若 の面 、お腹 、みの 、田んぼ 、神鏡 の絵を続けて書いて「はんにゃはらみたしんぎょう」と読ませる。同様なものに置き引き 犯人 の絵で“荷奪い”から「入梅 」を表すなどの表記をする盲暦(めくらごよみ)がある。
メクラプレート
ふさぎ板 のこと。主に建築 設備業界にて使われている用語である。
めくらにする
建築用語。設備 工事全般で、閉止にする状態を指す。
「めくら」を含むこれらの言葉を差別的だと捉えられることもあるので、マスコミ ・出版 業界では使用しないように言い換えが進んでいる。
生物の和名
視力が退化した生物に対する生物学 上の和名 として、「メクラヘビ 」、「メクラウナギ 」、「メクラウオ 」、「メクラアブ 」、「ザトウクジラ 」、「メクライシムカデ」などがある。これらが現在においても使用されていることに対して、差別とは無縁な分野であっても、問題視する動きもある。
これに対し、和名の変更を考える学術的な行動は「メクラカメムシ」を「カスミカメムシ 」、「メクラグモ」を「ザトウムシ」に変更するなどの例はあるものの、和名の変更に反対する意見もあって、全ての和名が変更される事態には至っていない。
2007年2月1日、日本魚類学会 はメクラなど差別的語を含む51の標準和名を改名すべきとの勧告を発表した。その勧告によって「メクラウナギ」は「ホソヌタウナギ」と改名されている(ポリティカル・コレクトネス )。
しかし、こうした動きについて過剰な言葉狩り であるという批判もなされている。
脚注
注釈
^ 盲人組織の取り締まりをする職屋敷(全国58ヵ国)・惣録屋敷(関東8ヵ国)は1871年 (明治4年)に廃止された[ 2] [ 3] 。
^ NHKラジオでの番組名が「盲人の時間」から「視覚障害者の時間」、さらに「聞いて 聞かせて ~ブラインド・ロービジョン・ネット~」になっている事が顕著である。
^ テキスト・講義は適宜点訳 ・音訳 されている。
^ 盲学校によっては、学校名を変更して、視覚特別支援学校等としている場合がある。
^ OCR による活字データ や画面読み上げ機能 によるインターネット 利用、点訳データの音声化ソフトによる音訳など。
^ 「風が吹けば桶屋が儲かる 」の例でわかるように、盲人が多く三味線 弾きを生業としていた。
^ 小沢昭一の『日本の放浪芸』には、新潟の瞽女、岩手のおく浄瑠璃、山形の早物語、青森のいたこ、熊本の肥後琵琶を採録した1枚がある。vicg-60234
^ しもた屋は、「しもうたや」が音変化した語。「しもう」は、「終える」「片付ける」を意味する動詞「仕舞う(しまう)」に由来し、漢字では「仕舞屋」「仕舞うた屋」「仕舞た屋」などと書く。ここでの「しまう」は、「店をたたむ」「商売をやめる」といった意味で、江戸時代、ある程度の財産ができると店をたたんで、普通の家に住むことをいった。しもた屋の多くは、表向きは普通の家であるが、裏で家賃や金利などで収入を得て、裕福な暮らしをする者が多かったといわれる[ 30] 。
^ 特に、屋内で、入口や着席した位置を起点にして説明する際に有効である。
^ (理由は不明だが)近年刊行された書籍にはこのクロックポジションの説明は省かれている例が多い。
^ コンピュータの歴史から見れば、そもそもGUI 導入以前の時代はテキストベース(CUI )であったので、キーボードのみでのパソコン操作は特別なことではない。
^ サイト内のほかのページへのリンクが集められた場所で、一般にナビゲーションメニュー、ヘッダー、サイドバーなどと呼ばれる。
^ ナビゲーションはサイト内全ページに置くことがほとんどなので、サイト内を移動するたびに毎回同じリンクの羅列を聞かされる。
^ 見た目は先頭または左側にあってもソースファイル 上で本文の後方に配置することで呼び上げ順への配慮が可能(ウィキペディア がその代表例)。
^ 大抵の視覚障害者用ソフトは高額なので、障害者補助のない晴眼者には、おいそれと試験導入とは行かないのが現状である。
^ しかしながらこれらのコンテンツに対応しない読み上げブラウザも少なくない。
^ これにより、五千円紙幣の透明層の面積・形状が一万円紙幣のものと異なることとなり、区別が可能となる。
出典
^ 福祉教育コーナー、View-Net神奈川
^ 吉川英治『世界大百科事典11 [しょくやしき【職屋敷】]』平凡社、1966年2月25日、648頁。
^ 吉川英治『大百科事典13 [そうろくやしき【惣録屋敷】]』平凡社、1966年6月25日、744頁。
^ 吉川英治『世界大百科事典16 [とうどう【当道】]』平凡社、1966年11月30日、324頁。
^ 大藤時彦『世界大百科事典 [ごぜ【瞽女】]』(2版)平凡社、1966年1月10日、703頁。
^ 大藤時彦『世界大百科事典9 [ざとう【座頭】]』(2版)平凡社、1966年2月1日、535-536頁。
^ “国内の視覚障害者数は164万人―日本眼科医会 ”. 医療介護CBnews (2009年9月17日). 2018年6月9日 閲覧。
^ “視力障害と失明 WHOファクトシート ” (PDF). 公益社団法人WHO協会 (2017年10月). 2018年3月29日 閲覧。
^ “点字ブロック やっぱり黄色「弱視の人にも見やすい」 ”. 毎日新聞. 2018年3月29日時点のオリジナル よりアーカイブ。2018年3月29日 閲覧。
^ 日本図書館協会・障害者サービス委員会
^ 平成18年身体障害児・者実態調査結果 18ページ(平成25年3月25日閲覧、厚生労働省)
^ ラジオも地デジ化 見えぬ具体像、業界に不協和音も2008年9月9日 。
^ 『地デジラジオ』発売開始、社会福祉法人 日本盲人会連合HP、閲覧2017年10月3日
^ 日本医史学雑誌第48巻第3号(2002)、(一社)日本医史学会HP、閲覧2017年10月3日
^ なるほど納得!緑内障の情報サイト
^ 平成18年身体障害児・者実態調査結果 (平成20年3月24日、厚生労働省)
^ (PPT)視覚障害者に対する的確な雇用支援 、厚生労働省、平成19年4月。(テキスト版 - 文書の構造が分かりにくくなっている。)
^ “ヘルスキーパーとは ”. 日本視覚障害ヘルスキーパー協会. 2018年4月1日 閲覧。
^ 「見える人たちと見えない人たちを対象にしたアンモナイト(レプリカをふくむ)の触察実験です。実験結果によれば、最初の触った感じ(触感実験)では両者にあまり差は見られませんでした(見える人たちの触覚は予想に反して良かった)が、化石の立体的な細かい構造などについては見えない人たちの触知能力の良さが認められています。」 2 視覚以外の感覚への注目 > ●常識を疑う > 1)視覚障害者の触覚は優れているのか 、触覚を通じてみた世界(改訂版)、2002年7月20日。原論文: 山下浩之・田口公則・小出良幸, アンモナイトを利用した化石の触覚実験とその地球科学教育学的意義 , Bulletin of the Kanagawa Prefectural Museum (Nat. Sci.), No. 30, Mar. 2001.
^ 「'06平和考・京都:視覚障害者と戦争/中 海軍病院でマッサージ」毎日新聞(京都版)、2006年8月18日。転載: 36 史料「舞鶴海軍病院技療士」・醍醐照三さん 、京都盲唖院・盲学校・視覚障害・点字の歴史(見えない戦争と平和)。2015年11月25日 閲覧。
^ 鈴木栄助『ある盲学校教師の三十年』岩波新書,1978年。NCID BN00432372 。関連箇所: 同書紹介文部分
^ 「本の紹介 秋元波留夫・清水寛共著 忘れられた歴史はくり返す 」(記事データベース)、新聞『農民』、2007年4月23日。2015年11月25日 閲覧。
^ 石川県視覚障害者協会(編)『自立と社会参加への道のり : 創立八十周年記念誌』石川県視覚障害者協会、1999、p, 10, p. 149。石川県立図書館 レファレンス事例詳細
^ 特集オーディオドラマ「空の防人」NHK、2011年8月13日放送。文化庁芸術祭賞受賞記事
^ 上田誠二「戦争と音感の社会史」『総力戦と音楽文化』
^ 鈴木洋和「視覚障害、ITで変わる 音声で技術者続々 」朝日新聞、2010年4月27日。
^ 公共図書館で働く視覚障害職員の会(なごや会)HP、閲覧2017年10月3日
^ 資料シリーズNO.35、視覚障害者雇用の拡大とその支援 -三療以外の新たな職域開拓の変遷と現状-、第2章 視覚障害者の職域拡大の変遷と現状、第4節 図書館職員への就職とその現状、障害者職業総合センター 研究部門HP、閲覧2017年10月3日
^ 「医師国家試験に合格…臨床研修、門戸開かず 」(リンク切れ)、毎日新聞、2005年5月13日。記事に取り上げられた医師は、現在は精神科医として診療を行っている(大里晃弘、全盲の精神科医として、臨床の現場から考える 、エッセイ その(7)、障害者欠格条項をなくす会、2010.7。大里晃弘「全盲医師として、どこまでできるか? : 法制度の改正で50歳からの再出発 」(7. 臨床研修制度の問題点)、第5回 21世紀連合シンポジウム ―科学技術と人間―、東京大学医学部、2006年11月11, 12日, NAID 40015307049 。
^ 語源由来辞典
^ 山田明『通史日本の障害者 : 明治・大正・昭和』明石書店、2013、pp. 40-41。
^ “高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準 ” (PDF). 第2部 高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準 . 国土交通省. p. 153 (2012年). 2018年6月9日 閲覧。
^ あなたの知らない点字ブロックの話 (2004.5.6放送、NHK 『福祉ネットワーク 』)
^ a b “視覚障害者 「声かけためらわないで」3割ホーム転落経験” . 毎日新聞 . (2017年1月17日). https://mainichi.jp/articles/20170118/k00/00m/040/139000c 2017年4月19日 閲覧。
^ 視覚障害者ホーム転落、ホームドアの設置急務 県内12駅で整備予定 2017年1月15日埼玉新聞
^ “盲導犬利用者、生活に支障 コロナで距離感つかめず、協会” . 47NEWS(一般社団法人共同通信社) . (2020年9月20日). https://www.47news.jp/5280859.html 2020年9月20日 閲覧。
^ 国立特殊教育総合研究所 視覚障害者のパソコン・インターネット・携帯電話利用状況調査2007
^ 盲導犬マークがつくおもちゃとは? (日本玩具協会 )
^ 盲導犬マークのおもちゃとは (タカラトミー )
^ ウェブアクセシビリティ・レポート 第11回 Flashコンテンツのアクセシビリティ - MdN Design Interactive
^ NHKプロフェッショナル-仕事の流儀:浅川智恵子
^ 視覚障害者の暮らし--お金の見分け方編【FTCJフィリピン盲学校支援事業】
^ 識別マーク(凹版印刷)
^ お札識別アプリ「言う吉くん」
^ 『日本銀行券の券種の識別性を向上させるための取組みを実施します 』(プレスリリース)財務省・日本銀行・独立行政法人国立印刷局、2013年4月26日。https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/issued/20130426.htm 。2013年5月1日 閲覧 。
^ 【08.02.25】「識別しやすい紙幣を」と視覚障害者が財務省要請 (佐々木憲昭 オフィシャルサイト) ※リンク先の記事では「新旧五千円紙幣の横幅は同じ」と受け取られる表現となっているが、五千円紙幣E号券(2004年発行)は横幅がさらに1ミリ拡張されたため誤りである。
^ サイズが同一の米国紙幣は視覚障害者差別、米連邦控訴裁 (2008.5 AFPBB News)
^ NIDEK CO,.LTD. 人工視覚の種類
参考文献
関連文献
関連項目
外部リンク