神話・伝説の物一覧
神話・伝説の物一覧 (しんわ・でんせつのものいちらん)は、世界各地の「神話・伝説・民話」に登場する物を網羅した一覧である。
膨大な量となるため、すでに他の一覧にまとめられている項目は詳細などのリンクの形で省略する。ページを圧迫しそうな項目はページの立項を行い除外を行う。
近代・現代の創作に関しては、複数の創作に共通して用いられている概念や、詳細な設定があり物語の中で大きな役割を担っているものなどに限定して記載する。
この一覧は未完成 です。加筆、訂正 して下さる協力者を求めています 。
宝物
武具
武器
儀式用の武器
中国の剣
日本刀
槍
防具
盾
籠手
兜
鎧
その他
被服
冠り物(帽子 ・冠 )
イシスのヴェール (英語版 ) - 【神秘主義】女神イシス は自然の擬人化であり、自然の神秘への近寄り難さを表すものである。エジプトのサイス にある石像が元。
茨の冠 (英語版 ) - 【キリスト教 の伝説】イエス・キリストが磔刑の際に被らされたという、茨で編まれた草冠。
河童 の皿 - 【日本の民話】河童 の頭部に常にあるもので、水に濡れていないと河童は力尽きると言われている。
かんむり座 - ギリシア神話など。酒神ディオニューソス がアリアドネー に送った冠。
緊箍児 - 【中国の白話小説】孫悟空 の頭に被せられた金属製の輪で、取り外しができない。『定心真言』、別名『緊箍児咒』という呪文によって頭を締め付けることができる(『西遊記』)[ 33] [ 34] 。
聖句箱 (英語版 ) (フィラクテリー) - もとはユダヤ教の聖句を入れて頭にかぶる箱。超自然 な力を得られるお守りや、ゲーム等では死霊 リッチ (アンデッド) の魂を保存して死なないようにしている物体のことも指す。
コホリン・ドゥリュー - 【アイルランド の民話・伝説】人魚メロウ がかぶる潜水を可能とさせる魔法の帽子。
星の円環 (サークル・オブ・スターズ) - 【キリスト教 】ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた[ 35] 。
毘盧帽 - 【中国の白話小説】太宗皇帝が三蔵法師 へ与えた冠り物[ 36] 。
鳳翅紫金冠 - 【西遊記 】孫悟空の冠、竜王の宝物[ 27] 。
光輪 - 【キリスト教芸術】天使の頭上に描かれる輪。
ペタソス - 【ギリシア神話 ・ローマ神話 】ヘルメース /メルクリウス がかぶる羽根兜。
三叉束髮紫金冠 - 【三国志演義】呂布の冠[ 28] 。
ロンバルディアの鉄王冠 - 【聖遺物・ヨーロッパのキリスト教文化】キリスト教の聖遺物で、ヨーロッパでもっとも古い王冠の一つ。キリストが磔刑された際の釘から作られたという伝説を持つ。
黒御縵 - 【日本神話】イザナギが黄泉の国から逃げるときに、蔦を巻いた冠を投げて、山ぶどうを生み出し相手が拾い食いしてる隙に逃げた。
太真晨嬰之冠 - 【中国の小説。漢武帝内伝】西王母 の冠[ 37]
とんがり帽子 (帽子) (英語版 ) - サンタの帽子、エルフハット、パーティーハット、ピレウス帽 のように古来から多くの文化において、先がとがったデザインの帽子が存在した。
天冠 - 即位前の幼帝、仏や天人、仏像、天人役の役者等が身に着ける正面に金属製の三角の装飾がなされた宝冠。また、死に装束 で被る白い三角の装飾がなされた冠も指す[ 38] 。
円筒の帽子
履物
外衣
その他
翼
蝋で固めた翼 - 【ギリシア神話】大工のダイダロス と、その子イーカロス 作の飛ぶことが出来る蝋製の翼。太陽に接近し過ぎると溶けて落下する。
イギリスの王ブラドッドの翼 - 【イギリスの伝説】イギリスの王ブラドッドが自身のネクロマンサーとしての技術を使って作った翼。
宝飾品
首飾り
胸飾り
レイメン (英語版 ) - 【西洋魔術】儀式魔術で用いられる胸当。魔術的シンボルを表す牌をペンダントのように首から下げる。
お守り
アンク (エジプト十字) - 【エジプト神話】神々が持つお守り。
ヴォルフゼーゲン(Wolfssegen ) - 【ドイツの民間伝承】狼よけのお守り。
うどんげ - 【ヴェーダ ・仏教 】優曇華の木は「お守りの王」とされる。
シャルルマーニュの護符 (カール大帝 の護符) - 【フランスの伝説】持つ者を皇帝にする石(サファイア)がはめ込まれた護符
チェト (英語版 ) - 【古代エジプトの慣習】「イシスの結び目」とも呼ばれるイシスのシンボルで、お守りとされる。
プルパ (英語版 ) (独鈷剣、金剛抗、金剛厥) - 【仏教】三つの刃を持つ杭。アクセサリー
ウイッチボール (英語版 ) - 【イギリスの迷信】17世紀と18世紀の迷信で、空のガラス容器を飾っておくと魔除けになると考えられた。
チマルータ (英語版 ) - 【イタリアの伝説】魔除け・開運のお守り
指輪
腕輪
宝石
如意宝珠 (チンターマニ) - 【仏教 】霊験を表すとされる宝の珠。
スヤマンタカ - 【ヒンドゥー教 】主神ヴィシュヌ が身につけている宝石。
カウストゥバ - 【ヒンドゥー教】主神ヴィシュヌが身につけている宝石。
ククルカン の宝石 - 【マヤ神話 】創造神 ククルカンが持つ空気 を操る力を持つ宝石。
Lyngurium - 【ヨーロッパの伝承】17世紀ごろまで信じられていたLinx(オオヤマネコ )の尿 が固まってできたといわれる宝石。
蟇石 (またはbufonite) - 【ヨーロッパの伝承】ヒキガエル の頭に出来るとされた石で、解毒剤 になるとされた。
ドラコナイト - 生きた竜 の頭にある宝石で、魔法の力を持つと信じられていた[ 64] 。
干珠、満珠 - 【日本神話 】海の満ち引きを制御する宝珠[ 注 3] 。日本書紀第十段で、同様の効果を持つ潮満瓊(しおみつたま)と潮涸瓊(しおひのたま)が登場する。
人魚の涙 - 【中世の民話】人間と恋に落ちた人魚が海神ネプチューンに閉じ込められ、流した涙が真珠 として浜に流れつくという民話。
龍の頸の五色の玉 - 【日本の物語】かぐや姫 が貴族に要求した宝物。
宝珠 (竜) - 【中国の伝説】中国の竜 が持っている宝珠。如意宝珠 とも呼ばれる願いの叶う宝珠。この珠を追っている竜の図を玉追龍、二匹で珠で遊んでいる図を双龍戯珠(zh:二龍戲珠 )という。
その他
湯津津間櫛 - 【日本神話】イザナギが黄泉の国から逃げるときに、髪から外して投げた櫛。タケノコを生み出す。日本書紀には玄櫛(黒い櫛)を投げて竹森(現実でも竹は育つのが早い)を出す話もある。
湯津爪櫛 - 【日本神話】八岐大蛇との戦闘前にスサノオがクシナダヒメ を神聖な爪櫛に変化させた[ 66] 。
生物
動物
植物
生物の体、またはその一部
アーサール - 【イスラム教 】キリスト教の聖遺物と異なり、聖者の毛髪・ヒゲ・歯・爪・足跡、衣服など体から自然に出てくるもの。
聖遺物 - 【キリスト教 文化】聖人 の血や体の一部などが保管されている。『ローランの歌 』に登場するデュランダル などの名剣に納められている場合もある。
聖体 - 【キリスト教】キリスト の体の実体として信じられ、食べられるパン。
仏舎利 - 【仏教 】釈迦 の遺骨。
ミイラ - 多くの宗教で聖者や偉人の遺体を長期間保存し、崇拝対象とした。
【キリスト教】不朽体 。
【仏教】即身仏 。
【インカ】皇帝の遺体が高度な技術でミイラ化され、聖地であり首都のクスコ に祀られた[ 67] 。
【エジプト】オシリス 神のように死後に復活するため保存された[ 68] 。神殿に祀るため、神の化身である数百万匹の動物が人工的にミイラ化された[ 69] 。
干からびた猫 (英語版 ) - ミイラ化した猫はバステト神の化身として崇められた。また、ヨーロッパのいくつかの地域では、お守りとして家の構造に組み込む例があった。
死体化生神話- 神などの遺骸から、穀物や世界が生まれる神話の類型
カグツチ - 【日本神話】遺骸から神々が生まれた。
ハイヌウェレ型神話 - 日本神話のオオゲツヒメ ・保食神 などのように遺骸から、稲などの食物が作られる神話の類型
プルシャ - 【インド神話】遺骸から神々や太陽、人間が作られた。
盤古 - 【中国神話】遺骸から大地・太陽など世界が作られた。
ユミル - 【北欧神話】遺骸から海・大地など世界が作られた。
心臓
血
胆汁
角・歯・爪
皮革
羽
頭髪・毛
かみのけ座 - 【ギリシア神話】
カイロス の前髪 - 【ギリシア神話】チャンスを神格化した神。後ろ髪が無いため、この神が前から来た時しか捕まえられず、後ろからはどうしようもないとされた。
悟空の毛 - 【中国の白話小説】西遊記で孫悟空が身外身の術を使用する時に使用し、毛を分身・工具や武器などへ変化させた。
サムソン の髪 - 【旧約聖書】神の力が宿っており、剃られると怪力を失う[ 87] 。
シヴ の髪 - 【北欧神話】雷神トールの妻であるシヴの髪は、悪神ロキに悪戯で刈られた後、お詫びに魔法の髪が贈られた。
仏の毛 - 【仏教】髪は螺髪 という巻髪で三十二相八十種好 の一つ。全ての毛は微妙の香気を出し、毛の色は青瑠璃色である。額の毛は白毫 と呼び、光を放ち世界を照らすとされる。
メドゥーサ の頭髪 - 【ギリシア神話 】見る者を狂気 に陥らせる[ 88] 。
頭
目
アルゴス の目 - 【ギリシア神話】100の目を巨人。葦笛の音で眠らされ倒された後、クジャクの目になった。
アイビーム (視覚) (英語版 ) - 【ギリシャの学問】目で生成され放射される物質によって、視覚を得て、相手を威嚇・停止させるという考え方。
スィアチ の目 - 【北欧神話 】オーディン が奪ったそれらは、夜空の星とされた。
グライアイ の目 - 【ギリシア神話 】3姉妹で1つの目を共有していたとされる。
第三の目 (英語版 ) - たいてい額に書かれる視覚以外の知覚を提供する感覚器
バロール の目 - 【ケルト神話 】視線で相手を殺害できる。
メドゥーサ の目 - 【ギリシア神話】見た相手を石のように硬直させる[ 89] 。
カトブレパス の目 - 【古代ローマの学術書博物誌 】見た相手を即死させる。
コカトリス の目 - 【イギリス・ルネサンス演劇】見た相手を即死させる[ 90] 。
バジリスク の目 - 【古代ローマの学術書博物誌 】見た相手を即死させる。
サリエルの目 - 【アブラハムの宗教】見ただけで身動き出来なくさせたり、死に至らしめる。
五眼 - 【仏教用語】人間のもつ肉眼、天人の天眼、声聞界と縁覚界の二乗の人が持つ慧眼、菩薩の法眼、仏陀の仏眼がある。仏眼以外は、それぞれに視野や死角が異なりすべてを見渡すことが出来ない[ 91] 。
手足
アキレス腱 - 【ギリシア神話】無敵の英雄アキレスの唯一の弱点
アンタイオス の足 - 【ギリシャ神話】地に足が付いている限り、アンタイオスは無限に復活し力が増していく。
ウサギの足 - 幸運のお守り。
栄光の手 - 【青本 】絞首刑 に処された罪人の髪と脂肪から作られた蝋燭 と右手を用いて作られたロウソク台 。
神の手(en ) - 【キリスト教美術】
ヌアザ の義手 - 【ケルト神話】ディアン・ケヒト と金細工職人Creidhneによって手のように動かせる銀製の義手を手に入れ「銀腕(アガートラーム)」と呼ばれた。
フィン・マックール の手 - 【ケルト神話】知恵の鮭の調理時に負った親指の火傷を舐めると知恵を得られる。また同時期に手に掬った水に癒しの効果をもたらす能力を得た。
ミダース の手 - 【ギリシア神話】触れると物や液体が金に変換される。
その他
物質
(通常は)目に視えないもの
気体
エーテル (哲学) (アイテール) - 天上の輝く空気
エーテル (物理) - 空間における光を媒介すると仮定された物質
風 - 多くの神話で風神として神格化され、神風 は神の威力によって吹くものとされた。
瘴気 (ミアスマ、ミアズマ)
固体(石など)
金属
アダマント - 【ギリシア神話】特に硬い物質を指すのに使用された語。アダマンタイト:非常に硬い材料から作られたもの。
オリハルコン - 【古代ギリシア・ローマの文献】
コールドアイロン (en ) - 【ヨーロッパの民話】妖精や幽霊、魔女を退ける力を持った金属とされる。後に墓地の周りの柵、蹄鉄のお守りなどを指すようになった。
ヒヒイロカネ - 【竹内文書 】永久不変でさびることもないとされた金属。三種の神器の作成にももちいられたとされる
レッドマーキュリー (英語版 ) - 【1980年代後半の東西のメディア】小型の核兵器を可能にする物質とされた。
液体
閼伽 (もしくは功徳水) - 【仏教】仏前などに供養される水のことで六種供養のひとつ。
雨 - 雨は様々な文化で、吉兆・凶兆などの出来事と関連付けられ、神格化され雨神 となったり、雨乞い などの儀式が行われた。
アルカヘスト (英語版 ) - 【錬金術】錬金術師が求めた万物溶解液。
アゾット (英語版 ) - 【錬金術】錬金術師が一般的な薬・一般的な溶媒とした物質(水銀 )。
en:Unspoken Water - 【スコットランド の伝承】
変若水 - 【日本神話 】若返りの水。
聖水 - 【キリスト教・他】多くの宗教における聖なる水の事。キリスト教では聖別された水の事である。
聖塗油 (英語版 ) - 【ユダヤ教・キリスト教】王族や預言者などの聖別や様々な儀式で使用される。ユダヤ教では、一般人などへの使用は禁じられている。
Eitr - 【北欧神話 】毒気。ギンヌンガガプ で熱気と冷気がぶつかり、霜から垂れた滴が毒気となり、毒気から原初の巨人ユミル が生まれた。
川・泉の水
ガンガー の水(ガンジス川 ) - 【インド神話】沐浴すればすべての罪は浄められ、死後の遺灰をこの川に流せば輪廻から解脱できると信じられている。
ステュクス 川 - 【ギリシア神話】冥界を取り巻くように流れる川。毒であるとも、不死をもたらす神水であるともされ、アキレウス はこの川の水に浸されたことでほとんど不死の身体となった。
スレーンの泉(健やかな泉) - 【ケルト神話】医神ディアン・ケヒトが、負傷者や戦死者を投げ入れ復活させた祝福された泉。
ザムザムの泉 - 【イスラム教】イスラム教の聖なる泉で、カアバ 神殿の清掃や儀式などに使用される。
八功徳水 - 【仏教】極楽浄土 などの池などにあって、八つの功徳を備えている水[ 96] 。
ヒッポクレーネー - 【ギリシア神話】ペガサスが地を蹴った場所に湧いたという泉で、詩のインスピレーションが沸くといわれている。
ミーミルの泉 - 【北欧神話】その水を飲むと知識が得られる。
レーテー 川 - 【ギリシア神話】冥界に流れる川で、その水を飲むと生前の事を完全に忘却する。
若返りの泉 - 【多くの民話に登場する】
例1:カナートス の泉 - 【ギリシャ神話】ヘラが春に沐浴し儀式によって若返る泉。
その他
火 、炎 - ゾロアスター教 の他、多くの文化で神聖視され、永遠の炎 のように永続的に燃やし続けるなどの信仰が行われている。
雷 - ギリシャ神話のゼウス、北欧神話のトール、ヒンドゥー教の神インドラ などの力ある神が扱うものとされた。また日本でも雷神 として神格化し、神鳴りなど神と関連した語を作った。
イリアステル (英語版 ) - 【ドイツ自然神秘思想】錬金術師パラケルスス の造語「ギリシア語 のhyle(物質)とラテン語 のastrum(星) 」。魂と体を構成する第一物質。
熱素 (カロリック) - 【科学】物体の温度変化を行うと考えられていた物質。
第一質料 (プリマ・マテリア) - 【古代・中世哲学】アリストテレス が提唱した、全ての根源とされていたもの。
燃素(フロギストン ) - 17世紀に提唱された物が燃えるのは、フロギストンという物質の放出された結果という仮説によって生まれた。
書物・本
兵法書
関連項目
食物
飲料
食物
薬
固有名詞がないものでは、クロノスが飲んだ嘔吐薬、人魚姫が飲んだ人間になる薬などがある。
エリクサー (Elixir of life)
万能薬 (パナセア)
反魂香 - 【中国・日本の伝説】焚くことで煙の中に死者の姿が現れるという香 。
スネークオイル (英語版 ) - 中国水蛇 (中国語版 ) の油から採れた中国伝統の万能薬。18~20世紀の西洋で偽物が出回り、胡散臭い薬の代名詞となった。
河童の妙薬
妖精の軟膏
マッドストーン (民俗) - アメリカ初期の医療で動物に噛まれた際に、傷口に当てると狂犬病の毒を吸い出すという石。
Hängolin (ドイツ語版 ) - ドイツの軍・刑務所・寄宿舎などで性欲を減衰させトラブルを無くすために混入される食品添加物。という都市伝説
孟婆湯 - 【中国の民間伝承】地獄の入り口にいる忘却の神孟婆 が作る地獄と現世の間に流れる忘川 の水と薬草、酸・甜・苦・辣・鹹・澀・腥・沖の八味を混ぜ合わせ作った現世の記憶を消す薬湯
アヤワスカ - 【南米のシャーマンの伝統薬】ケチュア語で「魂のつる」「死者のロープ」の意。幻覚剤であり、儀式や治療に用いられた。
毒
鴆毒 - 中国架空の鳥である鴆 を材料とする毒で、『周礼 』『史記 』を初め、日本の軍記物にも記述される。
カンタレラ - 教皇アレクサンデル6世と、その子を毒殺したとされ、組成が未だ不明な毒
トッファナ水 (英語版 ) - モーツァルト が「食事に盛られた」と言った伝説を持つヒ素中毒 を起こす美白用化粧水
ハーラーハラ - 【インド神話】竜王ヴァースキ の吐き出した世界を滅ぼす毒
毒娘 (英語版 ) - 【インドの伝説】体液が毒になるよう育てられた暗殺者の娘
タランチュラ の毒 - 【ヨーロッパの伝承】イタリアのターラント県 に生息しているという伝承上の毒蜘蛛タランチュラに噛まれると、様々な感情を想起させ最後は死に至るタランティズムという病にかかる。解毒方法は音楽か熱狂的に踊る事であった[ 104] 。
ニガヨモギ 【ヨハネの黙示録】 - Wormwoodとは、苦くするものの意である。天から星が川の三分の一とその水源に落ち、星の名前はニガヨモギという。水を苦くして、多くの人が無くなった。
器物
宗教の道具
乗り物
家具
雑貨
うちでのこづち - 【日本の民話】振ることで様々な物が出てくるとされる槌 。大黒天 の持ち物ともされる。
邯鄲の枕 - 【中国の故事】仙人である盧生によると夢が叶う枕。眠った人に栄枯盛衰の人生を見せるが、その人生は寝る前に炊いた粟すら煮あがってもいない時間の夢。
グウェンゾライ・アプ・カイディオのチェス盤 - 【ブリテン島の13の宝】金の盤と水晶と銀製の駒からなる。自動で駒が動く[ 40] 。
クヌム 神の轆轤 - 【エジプト神話】クヌム神がロクロで粘土をこねて、ヒトの赤子を作り、子宮に移していると信じられた。また、この神は他の神々も製作したとされる。
デルポイの三脚鼎 (英語版 ) - 【ギリシア神話】神託で有名なポリス ・デルポイ の祭器。予言を乞うヘーラクレース とデルポイの守護神アポローン の間で取り合いになった。
芭蕉扇 - 【西遊記】鉄扇公主 (羅刹女)が所持する火を鎮める能力を持つ扇[ 107]
宝蓮灯 - 【中国の神話】神通力が倍増する。
魔法のランプ - 【アラビア民話】
ラチ (錐) (英語版 ) - 【北欧神話】霜の巨人バウギ の持つ錐
リアホナ (英語版 ) - 【モルモン教】預言者リーハイ (英語版 ) に神が与えた羅針盤として機能する青銅のボール。
レギンナグラル (英語版 ) - 【北欧神話】「神の釘」とも呼ばれる。
マナイアカラニ (英語版 ) - 【ハワイ神話】半神マウイ の持つ釣り針。
貧鉤 - 【日本書紀】元は海幸彦の釣り針で、山幸彦が借りていた釣り針を返す際に釣り針を貧鉤と呼び呪いをかけて、こっそり返すように言われる。また、貧鉤、滅鉤、落薄鉤という呪いの言葉を付けるようにという話もある。もとは幸鈎
箱・容器
契約の箱 - 【旧約聖書 】十戒 が刻まれた石板(石の板 )を入れた箱。
無目籠 - 【日本書紀】火遠理命が海宮に行くために入れられた目の無いように見えるほど細かく編まれた籠
パンドラの箱 - 【ギリシア神話】元は壺であり、ゼウスは福を入れた壺と禍を入れた壺の2個保管していたという話もある[ 108] 。
キビシス - 【ギリシア神話】メドゥーサ 退治の際、切り取った首を入れるのに使用された革袋[ 109] 。
風袋 - 【シルクロード沿いの各文化における風神 】シルクロード沿いの風神は、袋を共通して持物とするようになった[ 110] 。
玉手箱 - 【日本の民話】開けると煙が出て、開けた者を老化させる。
紅葫蘆、琥珀浄瓶 - 【西遊記】呼びかけた相手が返事をすると中に吸い込んで溶かしてしまう。
糸・縄・綱・鎖
運命の赤い糸 - 【中国の伝説】縁結びの神月下老人 (中国語版 ) によって、運命の相手が紐づけされているという伝説。
幌金縄 - 【西遊記】主人の命令で相手を捕らえる縄
レージングル (Læðingr, レージング) - 【北欧神話】フェンリル を縛りつけようとした際に、最初に用いた鎖。
ドローミ (Drómi) - 【北欧神話】フェンリル を縛りつけようとした際に、二番目に用いた鎖。
グレイプニル (Gleipnir) - 【北欧神話】フェンリル を縛りつけた紐。
ゴルディアスの結び目 - 【アレクサンドロス大王の故事】「この結び目を解くことができたものこそ、このアジアの王になるであろう」という予言があった結び目。
三身の綱 - 【日本神話】八束水臣津野命 が島々を引き寄せ島根半島を造る際に使用した綱
食器
オーズレリル (英語版 ) - 【北欧神話 】詩の蜜酒を入れたポット。
巨人ディルヌッフの大鍋 - 【ブリテン島の13の宝】臆病者の肉では沸騰しないが、勇敢な者の肉ではすぐに沸騰する[ 40] 。
膳 と椀 - 【日本の伝承】昔は塚や淵、大岩、山陰 の洞穴などで頼めば、そこに住む龍神 や主が貸してくれたという椀貸伝説 が各地に残っている。
グウィズノ・ガランヒルのバスケット - 【ブリテン島の13の宝】一人分の食べ物を入れると、100人分の食べ物が出せる[ 40] 。
スラウヴロデッズ・ヴァルヴォグのナイフ - 【ブリテン島の13の宝】24人分の食事用ナイフ[ 40] 。
魔法の大釜 - 【マビノギオン 】「スィールの娘ブランウェン 」に登場する、死亡した兵士を生き返させる大釜。生き返った兵士は唖になる[ 112] 。
グラアル - 【聖杯物語群 ・アーサー王伝説 】 中世フランス語で Graal と綴る。語源は不明で諸説あるが、クレティアン・ド・トロワ 『聖杯の物語』と同時代の12-13世紀の複数のフランス語文献では「広口の深皿」と定義されているのが確認できる[ 113] 。ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ の作品では、グラールは天使が地上にもたらした聖石である[ 113] 。ロベール・ボドロンの『聖杯由来の物語』(13C初)に至って、食事用の大皿からキリストの血を受けた小さな器に設定変更された[ 113] 。英語で聖杯を意味する Grail (グレイル)という語は、「ボウル」もしくは「コップ」を意味する古フランス語から来ている[ 114] 。中世の物語では「皿」もしくは「ボウル」、「深皿」とされた[ 115] 。
紫金鉢 - 【中国の白話小説】太宗皇帝が三蔵法師へ与えた托鉢 用の鉢[ 36] 。
臼
神の石臼 (英語版 ) - 【慣用句・哲学】確実に神罰は落ちるがとても遅いという意味の「神の石臼はゆっくり回る」という諺に登場する。
グロッティ - 【北欧神話(散文エッダ)】どんなものも生み出せる石臼
海の底の臼 - 【ノルウェー民話集など】どんなものでも生み出せる石臼。この類型は、日本やギリシャなどでも見られる。
食物を出す食器・家具等
ダグザ の鍋 - 【ケルト神話 】無尽蔵に食料を出す鍋。
魔法のテーブルかけ (ロシア語版 ) - 【諸外国の民話】ヨーロッパ・ロシア・北欧に見られる、食べ物を出せるテーブルクロス。
リゲニッズ・イスゴルハイグの鍋と皿 - 【ブリテン島の13の宝】好みの食べ物を出せる[ 40] 。
ブラーン・ガレッドの角笛 - 【ブリテン島の13の宝】好みの飲み物を出せる[ 40] 。
杯
鏡
煙り鏡 - 【アステカ神話 】テスカトリポカ が全宇宙を見渡すのに使用する。
八咫鏡 - 【日本神話 】三種の神器 のひとつ。
浄玻璃鏡 - 【仏教 】閻魔大王 が亡者を裁く際に、善悪を見極めるために使用される。
アルキメデスの鏡 - 船を焼いた伝説がある。
照魔鏡 - 【中国・日本の伝説】妖怪などの正体を映して暴くとされる。
魔法の鏡 - 【ヨーロッパの民話】白雪姫 、美女と野獣 など。質問に答えたり、遠くの風景や映像を投影したり、真実の姿を映し出したりするギミック。
奧津鏡・邊津鏡 - 【日本神話】十種神宝 の二つ。古事記中卷 應神天皇において、渡来神アメノヒボコが持参した。
軒轅鏡 - 【中国の伝説】玉座の上に置かれた鉄球で、皇帝にふさわしくない人間が座ると落下するとされる[ 117] 。
パシャ (英語版 ) - 【ヒンズー教】障害物を取り除き、死体から出る魂を捕える効果があるとされる。
羂索 - 【仏教】不動明王・千手観音・不空羂索観音などがもつ衆生救済の象徴[ 118]
楽器
管楽器
弦楽器
ダウル・ダ・バラオ (コイア・ケサルハル、ウーズネ) - 【北欧神話】ダグザの竪琴とも呼ばれる。悲しみ・喜び・眠りを引き起こす弦を持つ。ダグザの呼び掛けで引き寄せることが出来る。物語中、引き寄せた途中にいた9人を殺害した[ 120] 。
リラ - 【ギリシア神話 】ヘルメース が発明し、アポローン から盗んだ牛と引き換えに贈った。ヘルメースの才能と楽器の出来映えを見てアポローンは彼を許したという。またアポローンから、オルペウス に贈られた黄金のリラは、最終的にこと座 となった。
天詔琴 - 【日本神話】須佐之男命の宝物の一つで、大国主が持ち逃げしたもの[ 121] 。
打楽器
シストラム - 【エジプト神話 】セト を驚かせたり、ナイルの氾濫を防ぐのに使用された。イシス の持物 [ 122] 。
軍鼓 - 【中国神話 】黄帝 が牛のような動物の夔 (き)の革から作った太鼓で、雷獣の骨のバチと共に使用し、五百里にまで響き渡らせた。
初音の鼓 - 【浄瑠璃 『義経千本桜 』】源義経 が静御前 に与えた鼓。雨乞いの祈りのため、神通力を得た牝狐と牡狐(共に源九郎狐 の親狐)の皮が使用されている。
フランシス・ドレーク のドラム(en ) - 【イギリスの伝承】フランシス・ドレークと共に世界一周したドラムで、フランシス・ドレークが死ぬ直前に「イギリスに危機が迫れば、これを叩いて戻ってくる」と語った。国のイベント等で、保管されていたこの楽器が使用される。
雷鼓 - 【道教・日本の民話】雷神が持つ太鼓。中国の雷公も連太鼓を持つ絵もある[ 123] [ 124] 。
クロタル - 【ギリシア神話】ヘラクレスがステュムパーリデスの鳥を驚かすのに、ヘーパイストスから借りたカスタネットに似た青銅製の楽器。
拷問具・処刑具
像・人形
這子 (天児、天倪、あまがつ、婢子) - 【日本の風習】ハイハイをする子供を象った魔除けの人形。枕元に置いて厄の身代わりとした。
金の子牛 - 【出エジプト記】モーセに壊された偶像。ほか、崇められた偶像類はテラフィム (英語版 ) と呼ばれる。
涙を流す像 (英語版 ) - 涙(血)を流す伝説がある像。各地で報告がある。
動く聖像 (英語版 ) - 20世紀のアイルランド 各地で報告された。
獣の像 - 【キリスト教】ヨハネの黙示録に登場する獣を象った像で、しゃべることが出来る[ 126] 。
笠地蔵 - 【日本の民話】雪の降る日に傘を地蔵にかけたら恩返しされるという民話。
真実の口 - 【ローマの伝説】偽りの心がある者が口に手を入れると、手が食いちぎられる・抜けなくなるという伝説の石像。
青銅の蛇 (ネフシュタン) - 【アブラハムの宗教】『民数記 』『列王記 』に登場する。この像を見た者は炎の蛇に噛まれても平気になる。
憑りつかれた人形 (英語版 ) - 髪が伸びる日本人形「お菊人形 」など、世界各地で霊に取りつかれた人形の記録がある。
日光市 含満ヶ淵 の化け地蔵 - 行きと帰りで地蔵の数が合わなくなるという地蔵[ 127] 。
トロイアの木馬 - 【ギリシア神話 】トロイア戦争 において、トロイア陥落の決め手となった装置。
ゴーレム - 【ユダヤ教の伝承】動く土の人形
パラディウム - 都市国家の守護象。木製の神像クソアノン (英語版 ) などがある。
藁人形 - 【世界各地に利用例あり】呪いの人形になったり、身代わりになったりする藁製の人形。
その他
意匠・図像
宗教系
星
家紋・紋章
菊の御紋 (菊花紋) - 天皇家の家紋で、後鳥羽天皇が使い始めた。
三つ葉葵 (葵紋) - 天下統一を成し遂げた徳川家の家紋。水戸黄門 の印籠に描かれた紋が有名。
桐紋 - 当初は皇室専用の紋章であったが、菊紋に次ぐ格式のある紋とされ足利家・豊臣家に使用することが許された。現在は日本国政府の紋章。
フルール・ド・リス - フランス王室と縁が深い紋章
ライヒスアドラー (「帝国の鷲」の意) - 神聖ローマ皇帝の象徴で、ドイツの国章 のようにドイツで伝統的に使用される。
双頭の鷲 - 東ローマ帝国や神聖ローマ帝国、またそれらと縁がある国家・貴族が使用する。
三位一体の盾 (英語版 ) (信仰の盾) - 【キリスト教】三位一体を説明する図形で、中世後期のイギリス・フランスなどでは、神の紋章とされた。
十二章 - 古代中国・アジアの国々の君子の袞衣 に用いられた紋
その他
脚注
注釈
出典
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参考文献
関連項目
架空のものの一覧の一覧
SCP財団 - 自然法則に反した物品・場所・存在を取り扱う架空の組織という設定の創作物作成コミュニティサイト
スティス・トンプソン - 物語の分類分けを行った民俗学者。「魔法の品物」の分類は「D800-D1699」である。
民明書房 - 架空の道具・武器等に真実味を持たせるため「出典:民明書房刊~」と引用される漫画『魁!!男塾 』に登場する架空の出版社。ネット上の創作の出典にも利用される。
シュミルブリック (英語版 ) - 世の中全ての物をシュミルブリックという単独の名称で呼ぶキャラクターが登場するフランスの喜劇から、
近代・現代の創作に登場する物
考古学系
科学の架空物質
理想気体 (完全気体)、理想溶液 (完全溶液) - 熱力学の法則を完全再現させる理論上の物質(実際には混合熱などの影響で想定通りにならない)
アンオブタニウム - 科学、思考実験 、工学で用いられる目的に完全合致する、もしくは不可能を可能にする素材
ニュートロニウム - 「中性子のみによって構成された物質」を指す物質を想定して作られた造語