2018年度の将棋界(2018ねんどのしょうぎかい)では、2018年(平成30年)4月から2019年(平成31年)3月の将棋界に関する出来事について記述する。
できごと
タイトル戦の結果ならびに新記録などの初めておきた出来事に関しては太字で表示する。
2018年4月
2018年5月
- 1日
- 8・9日 - 第76期名人戦七番勝負第3局が行われ、羽生善治竜王が勝ち2勝目(羽生善治竜王 2-1 佐藤天彦名人)[18][7]。
- 9日 - 第29期女流王位戦五番勝負第1局が行われ、渡部愛女流二段が先勝(渡部愛女流二段 1-0 里見香奈女流王位)[19][20]。
- 12日 - 第3期叡王戦決勝七番勝負第3局が行われ、高見泰地六段が3連勝。初タイトルに王手をかける(高見泰地六段 3-0 金井恒太六段)[21][9]。
- 15日 - 「上州YAMADAチャレンジ杯」を「YAMADAチャレンジ杯」に、「女子将棋YAMADAチャレンジ杯」を「YAMADA女流チャレンジ杯」へと名称変更[22]。
- 16日 - 第11期マイナビ女子オープン五番勝負第3局が行われ、西山朋佳奨励会三段が連勝。初タイトルに王手をかける(西山朋佳奨励会三段 2-1 加藤桃子女王)[23][5]。
- 18日 - 藤井聡太六段が、第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝(対船江恒平六段)に勝ち、竜王ランキング戦連続昇級となり加藤一二三九段の最年少記録(17歳3ヵ月)を塗り替える15歳9か月で最年少七段に昇段[24]。
- 19・20日 - 第76期名人戦七番勝負第4局が行われ、佐藤天彦名人が勝ち2勝2敗のタイに戻す(佐藤天彦名人 2-2 羽生善治竜王)[25]。
- 20日 - 山口英夫八段が76歳で死去[26]。
- 22日
- 24日 - 第11期マイナビ女子オープン五番勝負第4局が行われ、西山朋佳奨励会三段が3連勝し女王を奪取。タイトル挑戦2度目にして初タイトルを獲得(西山朋佳奨励会三段 3-1 加藤桃子女王)[29][5]。
- 25日 - 第26回関西囲碁将棋記者クラブ賞の発表があり、将棋部門で菅井竜也王位が受賞(初)。特別賞を藤井聡太七段が受賞[30]。
- 26日 - 第3期叡王戦決勝七番勝負第4局が行われ、高見泰地六段が4連勝。タイトル戦初挑戦で初タイトルの叡王を獲得(高見泰地六段 4-0 金井恒太六段)[31][9]。
- 29・30日 - 第76期名人戦七番勝負第5局が行われ、佐藤天彦名人が勝ち名人位防衛に王手(佐藤天彦名人 3-2 羽生善治竜王)[32][7]。
- 30日 - 第29期女流王位戦五番勝負第3局が行われ、渡部愛女流二段が勝ち初タイトル獲得に王手(渡部愛女流二段 2-1 里見香奈女流王位)[33][20]。
2018年6月
2018年7月
- 4・5日 - 第59期王位戦七番勝負第1局が行われ、 菅井竜也王位が先勝(菅井竜也王位 1-0 豊島将之八段)[45][36]。
- 10日 - 第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が行われ、羽生善治棋聖が勝ち2勝2敗のタイとなる(羽生善治棋聖 2-2 豊島将之八段)[46][39]。
- 17日 - 第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第5局が行われ、豊島将之八段が勝ち、初タイトルの棋聖を獲得(豊島将之八段 3-2 羽生善治棋聖)[47][39]。8タイトルになってからは初めて、それ以前を含めても1987年以来31年ぶりにタイトルホルダーが全員1冠ずつの群雄割拠状態となる[47]。
- 24・25日 - 第59期王位戦七番勝負第2局が行われ、豊島将之棋聖が勝ち1勝1敗に(菅井竜也王位 1-1 豊島将之棋聖)[48][36]。
- 27日 - 第66期王座戦挑戦者決定戦が行われ、斎藤慎太郎七段が渡辺明棋王を破り、中村太地王座への挑戦を決める。[49][50]。
2018年8月
- 1・2日 - 第59期王位戦七番勝負第3局が行われ、菅井竜也王位が勝ち2勝1敗(菅井竜也王位 2-1 豊島将之棋聖)[51][36]。
- 19日
- 22・23日 - 第59期王位戦七番勝負第4局が行われ、豊島将之棋聖が勝ち2勝2敗のタイに戻す(豊島将之棋聖 2-2 菅井竜也王位)[56][36]。
- 27日 - 三浦弘行九段が第60期王位戦予選で中川大輔八段に勝ち、54人目となる公式戦通算600勝(将棋栄誉賞)を達成[57]。
- 29・30日 - 第59期王位戦七番勝負第5局が行われ、菅井竜也王位が勝ち3勝目をあげタイトル防衛に王手(菅井竜也王位 3-2 豊島将之棋聖)[58][36]。
2018年9月
2018年10月
2018年11月
2018年12月
2019年1月
2019年2月
- 2日 - 第44期棋王戦五番勝負第1局が行われ、渡辺明棋王が先勝(渡辺明棋王 1-0 広瀬章人竜王)[122][123]。
- 6・7日 - 第68期王将戦七番勝負第3局が行われ、渡辺明棋王が3連勝し奪還に王手(久保利明王将 0-3 渡辺明棋王)[124][106]。
- 10日
- 11日 - 第4期叡王戦挑戦者決定三番勝負第1局が行われ、永瀬拓矢七段が先勝し挑戦に王手(菅井竜也七段 0-1 永瀬拓矢七段)[127]。
- 16日 - 第12回朝日杯将棋オープン戦準決勝・決勝が行われ、藤井聡太七段が渡辺明棋王を下し二連覇[128]、最年少棋戦連覇記録を更新(16歳6ヶ月)[129]。
- 18日 - 第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第4局が行われ、里見香奈女流名人が勝ち女流名人防衛を決める(里見香奈女流名人 3-1 伊藤沙恵女流二段)[130][98]。これにより里見は女流名人戦10連覇を達成[130]。
- 19日 - 第4期叡王戦挑戦者決定三番勝負第2局が行われ、菅井竜也七段が勝ち、決着は最終第3局へ(菅井竜也七段 1-1 永瀬拓矢七段)[131]。
- 22日 - 第4期叡王戦挑戦者決定三番勝負最終第3局が行われ、永瀬拓矢七段が勝ち、高見泰地叡王への挑戦を決める(菅井竜也七段 1-2 永瀬拓矢七段)[132]。
- 24・25日 - 第68期王将戦七番勝負第4局が行われ、渡辺明棋王がストレートの4連勝で5年ぶりに王将に復位(久保利明王将 0-4 渡辺明棋王)[133][106]。これにより渡辺は1年2ヶ月ぶりに二冠となる。
2019年3月
- 1日 - 第77期順位戦A級最終局一斉対局が行われ、単独トップであった豊島将之二冠が久保利明九段に勝利し8勝1敗とし、佐藤天彦名人への挑戦を決める[134][7]。
- 8日 - 第12期マイナビ女子オープン挑戦者決定戦が行われ、里見香奈女流四冠が加藤桃子奨励会初段を破り、西山朋佳女王への挑戦を決める[135]。
- 10日 - 第44期棋王戦五番勝負第3局が行われ、広瀬章人竜王が勝利し1勝を返す(渡辺明棋王 2-1 広瀬章人竜王)[136][123]。
- 15日 - 第30期女流王位戦挑戦者決定戦が行われ、里見香奈女流四冠が清水市代女流六段を破り、渡部愛女流王位への挑戦を決める[137]。
- 17日
- 27日 - 加藤桃子奨励会初段が奨励会退会届及び女流棋士申請書を提出したことが発表された。連盟はこれを受理し、加藤桃は4月1日付けで女流棋士に転向する。規定通りであれば女流初段からのスタートであるが、奨励会時代の女王4期・女流王座4期の実績を考慮されて女流三段とされた[141]。
記録
タイトル戦
- 第3期叡王戦は今期よりタイトル戦のため番勝負は両者挑戦者となる。上記表では便宜上、上位者となる金井を在位者の枠に入れてある。
その他の棋戦
女流タイトル戦
その他の女流棋戦
順位戦
第77期順位戦(2018年6月 - 2019年3月)
竜王ランキング戦
第31期竜王戦ランキング戦(2017年12月 - 2018年9月)
将棋大賞
第46回将棋大賞[157]
各賞 |
受賞者 |
受賞 |
備考
|
最優秀棋士賞 |
豊島将之二冠 |
初 |
|
優秀棋士賞 |
渡辺明二冠 |
3年ぶり6回目 |
|
敢闘賞 |
広瀬章人竜王 |
8年ぶり2回目 |
|
新人賞 |
大橋貴洸四段 |
初 |
|
最多対局賞 |
広瀬章人竜王 |
初 |
64局
|
最多勝利賞 |
佐々木大地五段 |
初 |
46勝
|
勝率一位賞 |
藤井聡太七段 |
2年連続2回目 |
.849(45勝8敗)
|
連勝賞 |
渡辺明二冠 |
初 |
15連勝 (2018年11月1日 - 2019年1月27日)
|
最優秀女流棋士賞 |
里見香奈女流四冠 |
4年連続9回目 |
|
優秀女流棋士賞 |
渡部愛女流王位 |
初 |
|
女流最多対局賞 |
伊藤沙恵女流二段 |
2年連続2回目 |
36局
|
東京記者会賞 |
伊藤果八段 |
初 |
|
升田幸三賞 |
藤井聡太七段 |
初 |
第31期竜王戦5組ランキング戦決勝 対石田直裕戦(2018年6月5日)の△7七同飛成
|
升田幸三賞特別賞 |
丸山忠久九段 |
初 |
一手損角換わりをはじめとした角換わりの研究
|
名局賞 |
●佐藤天彦名人 ○羽生善治竜王 |
|
第76期名人戦七番勝負第1局
|
女流名局賞 |
●里見香奈女流王位 ○渡部愛女流二段 |
|
第29期女流王位戦五番勝負
|
名局賞特別賞 |
●渡部愛女流二段 ○上田初美女流四段 |
|
第45期女流名人戦 女流名人リーグ
|
- 女流棋士賞が優秀女流棋士賞に名称変更。女流名局賞を新設。
年度成績一覧
全棋士・全女流棋士 年度成績・通算成績一覧(2019年3月31日時点)[158]
昇段・引退
出典
外部リンク
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