攻め(せめ)は、戦争・試合やゲームにおいて対戦相手を攻撃して利を得ること。
- 将棋用語の一つ。主な方法として、「居飛車戦法」「振り飛車戦法」がある。対義語は「受け」であるが、攻めと受けを合わせて呼ぶ場合は「攻守」などと呼ぶことが多い。「攻守のバランスが取れた戦法」などのように使われる。
- 囲碁用語の一つ。下記に記載。
- カップリング (同人)用語。その項目を参照。
- その他
囲碁の攻め
相手の石を攻撃して利得を図ることを指す。必ずしも相手の石を取ることを意味しない。相手の石を挟撃する、厚みを活用する、根拠を奪うなど、様々なパターンがある。また、「美人は追わず」(苑田勇一)と言われるように、やみくもに追って逃がしてしまい逆に自分が薄くなることが最も戒められる。
攻めの強い剛腕家としては、加藤正夫、武宮正樹、井山裕太などが有名である。
攻めのテクニック
根拠を奪う
黒1から5に打つと、白はこの部分だけで眼形を作ることができず、黒の攻めの対象になってしまう。
ボウシ攻め
黒1のボウシで相手の進路をふさいで攻める。
コスミやケイマによる攻め
黒1とケイマに迫り、白△の石を攻める。
重くして攻める
白△の石を攻める際、黒1とコスミツケて白2と立たせ、黒3とハサむ手段が常用される。黒1で単に3とハサんだ場合、白aなどと隅にフリカワる余地を残す。黒1と白2の交換によって白を大きな石とし、捨てにくくさせて(重くして)攻める意味合いである。
モタレ攻め
白4までの石を直接追うのではなく、黒5から7と近くの石に「モタレて」打つ攻め方。この後、白aなら黒b、白c、黒dと運んで、上辺で利得を収める。
参考文献
- 『大竹英雄の攻めに強くなる12章 (NHK囲碁シリーズ)』日本放送出版協会、1994年。
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