将棋崩し

将棋崩し(しょうぎくずし)は、将棋を用いた遊びの一種。山崩し(やまくずし)、ガッチャン将棋(ガッチャンしょうぎ)と呼ばれることもある。

基本ルール

通常2人以上の任意の人数で行う。

次に示すのは基本的なルールであり、厳密な規定がないため、地域や集団により様々なローカルルールが存在している。

  1. じゃんけん振り駒などの手段によって順番を決める。
  2. 山を組む側が後手になるというルールもあるが、先手となるルールもある。
  3. 将棋の駒を小さな箱に詰め、盤の上にこぼれないように素早く被せる。そのあと箱を静かに引き上げ、将棋の駒で「山」が盛られたことを確認する。
  4. 順番に駒を動かしていく。駒を動かす際に音を立てたり持ち上げたりすることなく、かつ1本の指のみで盤の外まで滑らせていく。この場合は一度に複数の駒でもよい。盤の外まで運ぶとそれを得られる。駒を倒したり、積み重なっている駒を崩したりして音を立てたとき、または最初に滑らせた駒を盤外に落として得点となった場合は、次の参加者に順番を交代する。ただし、音が鳴るまで何度でも取れるというルールもある。
  5. 全ての駒が無くなった時点で終了。

将棋盤は平らで硬い板であれば代用可。

駒は通常は木製の駒を用いる。プラスチックの駒では駒同士が滑りやすいため山を盛りにくく、かつ崩れやすいため非常に遊びにくい。 また、上質な駒ほど塗料で滑ってしまうため、純粋に表面が木であることが好ましい。

勝敗の決め方

勝敗の決め方(順位の付け方)は統一的なルールはない。以下、ローカルルールの例を示す。

  • 駒の種類に関係なく、取った駒の数が一番多い者が勝ち
  • 王将→玉将飛車角行金将銀将桂馬香車歩兵の順に駒の種類別に得点を設定し、取った駒の得点の合計が一番高い者が勝ち
  • 王将を取った者が勝ち

その他のローカルルールの例

  • 立てたままの状態を維持して盤外に落とすと得点が倍になる
  • 重なっている駒は崩して分けないと盤外に出せない
  • 駒は1枚ずつしか移動できない
  • 山にある駒を故意または過失で盤外に飛ばしたり、指以外の方法で盤外に出した場合負けとなる
  • 自分の順番の時、積まれた「山」の真上から拳で叩いて、盤外に落ちた駒のみ取る事ができる
  • 金を取った者はその金を山に向かって、盤上から人差し指で一度はじくことができる

関連項目