中澤 沙耶(なかざわ さや、1996年5月14日[1] - )は、日本将棋連盟(関西本部)所属[2]の女流棋士。女流棋士番号は53[1]。杉本昌隆八段門下[1]。愛知県一宮市出身[1]。愛知県立丹羽高等学校卒業[3]、名城大学都市情報学部卒業[4]。
棋歴
女流プロになるまで
小学4年生のとき地元の児童館の将棋教室で将棋を始めた[3]。尾張一宮将棋同好会に入会し、その後東海研修会に入会。2013年7月、高校2年生のときに研修会でC1クラスに昇級し、女流3級資格を得た[5]。
中高時代に女流プロ棋戦本戦入りの実績があったため(後述)この時点で女流2級となることが可能であった。2015年3月、大学入学が決まったためプロ入りを決断。すでに取得していた資格申請を以って4月1日付での女流2級(プロ入り)が内定した[6]。
アマチュア時代は、2010年8月、中学2年生のときに第2回中学生女子名人戦準優勝[7](優勝者は1学年上の長谷川優貴)、同年9月には女子アマ王位戦名古屋大会で優勝[8]。2011年には第20回アマチュア女王戦で優勝[9]、第43期女流アマ名人戦[10][11]で優勝。2013年、高校1年生のときに出場した全国高等学校将棋女子選抜大会では準優勝[12]。(優勝者は同郷で親しい脇田菜々子)
また、女流プロ棋戦では、第5、6期マイナビ女子オープン(2012、2013年[13])と第35、36期霧島酒造杯女流王将戦(2013、2014年[14])で女流タイトル戦本戦入りした(いずれも2回戦で敗退)[3]。
地元愛知では既に有名だった、藤井聡太の小学生前からを知る1人である。杉本への弟子入りが藤井より遅かったため、年少の兄弟子(藤井から見れば年長の妹弟子)ということになった。
女流プロ入り後
2015年4月1日付で女流2級としてプロ入り。
プロ入りしてすぐ頭角を現す。第23期倉敷藤花戦で、プロデビュー戦となる1回戦(4月9日)で北村桂香に勝つと、2回戦(5月16日)では長谷川優貴に勝利。6月20日の3回戦では山根ことみを破り、ベスト8に進出。規定により、早くも女流1級への昇級を果たした。準々決勝では里見香奈に敗れた。また、2015年度の公式戦成績を13勝7敗とし、昇級・昇段規定の「女流1級で年度成績指し分け以上(7勝以上)」により、2016年4月1日付で女流初段へ昇段した[15]。
2016年の女子将棋YAMADAチャレンジ杯でベスト4進出。2018年8月19日に公開対局として行われたYAMADA女流チャレンジ杯では、山根ことみ(準決勝)と石本さくら(決勝)を破り、初の棋戦優勝をした[16]。
人物
趣味はミサンガ作り、ピアノ弾き語り(2015年3月現在)[3]
中学時代は手芸調理部、高校時代は卓球部に所属[17]。
2018年より栄 (名古屋市)で東海地区初の女性限定将棋教室・栄将棋教室レディースセミナーの講師を務めるなど地元での普及活動にも熱心である[18][19]。
昇段履歴
主な成績
棋戦優勝
在籍クラス
女流順位戦の在籍クラスの年別一覧
開始 年度
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(出典)女流順位戦
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期
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白玲
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A級
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B級
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C級
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D級
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0
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2021
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1
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順位決定トーナメント戦37位
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2022
|
2
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C13
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4-4
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2023
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3
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C11
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5-3
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2024
|
4
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C07
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4-4
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2025
|
5
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C09
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女流順位戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
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脚注
関連項目
外部リンク
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タイトル保持者 【4名】 |
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永世称号 有資格者 |
- 女流七段 清水市代(クイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花)
- 女流六段 中井広恵(クイーン名人)
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女流五段 【 3名】 | |
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女流四段 【 8名】 | |
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女流三段 【11名】 | |
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女流二段 【21名】 | |
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女流初段 【18名】 | |
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女流1級 【 9名】 | |
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女流2級 【 8名】 | |
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現役女流棋士 全82名(2025年1月1日時点)/ △は2024年度の昇段 詳細は将棋の女流棋士一覧を参照。 / 引退者については「Template:将棋の引退女流棋士」を参照。 |
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白玲 | |
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A級 | |
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B級 | |
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C級 | |
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D級 | |
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次期参加 | |
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休場 | |
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数字は順位 / 名前横の「休」は今期休場者 / D級の「*」は降級点の数(3つで女流順位戦の参加資格を失う) 「次期参加」は組み合わせ抽選基準日以降にプロ入りした女流棋士(当期は未参加) / 「休場」は第1期からの休場者(棋戦未参加) |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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関連項目 | |
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タイトル戦経験者を除く女流二段以下、プロ入り15年以下の女流棋士、及びアマ1名が参加。第3回まで棋戦名称「女子将棋YAMADAチャレンジ杯」 |