高浜 愛子(たかはま あいこ、1984年10月2日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は54[1]。山本真也六段門下[1]。大阪市福島区出身[1]。夙川学院高等学校卒[2]。
棋歴
女流3級になるまで
関西将棋会館の近くで生まれ育ち、小学六年生の時に、アマ強豪の祖父に将棋会館道場で将棋の手ほどきを受ける[3]。それから関西将棋会館の子供スクールに2年ほど通ったが、一度将棋から離れる[3]。
高校一年生のときはテニス部に入部したが、なかなか上達せず、将棋が練習で上達したことを思い出し、テニス部を辞めて、高校二年生から本格的に将棋に打ち込む[3]。
2003年度後期に女流棋士の育成機関である女流育成会に入会。2009年より女流棋士になるための制度が変わったため、同年4月に関西研修会のD1クラスに移った(C1クラス昇級で女流3級になる)。研修会入会後は好調で、すぐ研修会C2クラスに昇級し、研修会入会から半年も経たないうちに女流3級資格取得(C1クラス昇級)まであと2勝のチャンスとなった。しかし、そのチャンスを逃すとスランプに陥り、降級の危機に繰り返し陥るようになって、4回目の降級危機の一番で敗れて降級した。その後、少しずつ調子を取り戻してC2クラスに復帰するが、年齢制限があって、その頃にはもうあと1年しかない苦しい状況だった。[3]しかし、研修会入会から4年10ヶ月、2014年1月12日に何とかC1クラスに昇級して、29歳で女流3級資格を取得した[4]。資格申請を以って4月1日付での女流3級が内定し、2年間で女流2級に昇級すると正式に女流棋士と認定されることとなった[2]。
女流2級になるまで
2014年11月、関西から関東に移籍[5]。
2015年8月1日、第9期マイナビ女子オープンで、予選1回戦でアマに勝利し、同日の2回戦で勝てば本戦進出となり悲願の女流2級になるところだった[脚注 1]。しかし、女流育成会時代に何度も対戦した飯野愛に敗れ、あと1勝のところで女流2級のチャンスを逃した[6][7]。
2016年2月5日、第43期女流名人戦予選2回戦で、中村桃子に141手で勝利し、過去1年間の参加棋戦と同数の勝星となる6勝目を挙げ、31歳で女流2級への昇級を決めた[8][9]。この一番に敗れた場合、年齢制限により研修会に戻れず、引退となるところであった[8]。
棋風
四間飛車穴熊を得意戦法とする[2]。
人物
昇段履歴
主な成績
在籍クラス
女流順位戦の在籍クラスの年別一覧
開始 年度
|
(出典)女流順位戦
|
期
|
白玲
|
A級
|
B級
|
C級
|
D級
|
0
|
2021
|
1
|
順位決定トーナメント戦48位
|
2022
|
2
|
|
|
|
|
D07
|
5-3
|
2023
|
3
|
|
|
|
|
D06
|
5-3
|
2024
|
4
|
|
|
|
|
D09
|
6-2
|
2025
|
5
|
|
|
|
C17
|
|
|
女流順位戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
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年度別成績
女流公式棋戦成績
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2014
|
9 |
3 |
6 |
0.3333 |
[21]
|
2015
|
12 |
5 |
7 |
0.4166 |
[22]
|
2016
|
11 |
4 |
7 |
0.3636 |
[23]
|
2017
|
10 |
2 |
8 |
0.2000 |
[24]
|
2018
|
12 |
4 |
8 |
0.3333 |
[25]
|
2019
|
13 |
4 |
9 |
0.3076 |
[26]
|
2020
|
16 |
5 |
11 |
0.3125 |
[27]
|
2014-2020 (小計)
|
83 |
27 |
56 |
|
|
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2021
|
23 |
10 |
13 |
0.4347 |
[28]
|
2022
|
13 |
3 |
10 |
0.2307 |
[29]
|
2023
|
20 |
10 |
10 |
0.5000 |
[30]
|
2021-2023 (小計)
|
56 |
23 |
33 |
|
|
通算
|
139 |
50 |
89 |
0.3597 |
[31]
|
2023年度まで
|
出演
ウェブテレビ
- 【将棋】棋士がつくる将棋めし(2018年9月1日、ニコニコ生放送)[32]
脚注
注釈
- ^ 女流棋士になる条件「当時の『女流棋士昇段昇級規定』の女流1級に該当」を満たす。
出典
関連項目
外部リンク
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タイトル保持者 【4名】 |
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永世称号 有資格者 |
- 女流七段 清水市代(クイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花)
- 女流六段 中井広恵(クイーン名人)
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女流五段 【 3名】 | |
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女流四段 【 8名】 | |
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女流三段 【11名】 | |
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女流二段 【21名】 | |
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女流初段 【18名】 | |
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女流1級 【 9名】 | |
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女流2級 【 7名】 | |
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現役女流棋士 全81名(2024年12月16日時点)/ △は2024年度の昇段 詳細は将棋の女流棋士一覧を参照。 / 引退者については「Template:将棋の引退女流棋士」を参照。 |
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白玲 | |
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A級 | |
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B級 | |
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C級 | |
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D級 | |
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次期参加 | |
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休場 | |
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数字は順位 / 名前横の「休」は今期休場者 / D級の「*」は降級点の数(3つで女流順位戦の参加資格を失う) 「次期参加」は組み合わせ抽選基準日以降にプロ入りした女流棋士(当期は未参加) / 「休場」は第1期からの休場者(棋戦未参加) |