株式会社カラー(英: khara, Inc.)は、日本の映像制作会社。日本動画協会正会員。
ガイナックスの取締役だった庵野秀明が、同職を辞して2006年5月に設立。株式会社カラーの設立から4か月後の同年9月には、自社企画のアニメーションを制作するための制作スタジオであるスタジオカラーが設立された。代表取締役には庵野、取締役には川上量生、鶴巻和哉、安野モヨコ、轟木一騎、緒方智幸、田中美津子、小林浩康らが名を連ねる[2][3]。
自社制作の長編アニメーション映画制作を旨としているが、スタジオジブリなどの他社制作の長編アニメーション映画やTVアニメの制作協力も行っている。2017年からは、テレビアニメ・テレビ番組・特殊映像の製作会社「ピー・プロダクション」の著作権管理窓口業務も行っている。2024年からは、ガイナックス(GAINAX)の商標、称号も取得管理している。
また、制作費に余裕を持つため会社として不動産投資も行っている。購入した不動産のリフォーム時には取締役で庵野の妻である安野モヨコが内装を決めている[4]。
社名は、安野モヨコが命名した。色を意味する英語の「Color」ではなく、ギリシア語で「歓喜」を意味する「χαρά」に由来する[5][6][7]。また、同社の社名のロゴも安野モヨコが手がけている[2]。
代表取締役の庵野は「動画の人材育成をしないとスタジオの血が若返らない」と主張し、動画マンや新人の育成に注力する考えを表明している。庵野は「アニメーション業界全体を改善するのはかなり難しい」と指摘しつつ「せめて自分のできる範囲ぐらいは何とかしよう」と述べており、その具体策としては「安定した収入や保険など可能な限り環境をよくしたい」と語り、「賞与だけでなく社員旅行や福利厚生にも力を入れていく」としている。経営に関しては「社員の老後まで考えて、きちんとした会社を作っていく。社長として安定した経営を心がける」とし、「アニメーションや特撮といった文化を遺していく作業にも従事していきたい」と意気込みを述べている[2]。
3DCGを内製化するためデジタル部門を有している。従来使用してきた3ds MaxからBlenderへの移行を進めている[8]。また、Blender財団への賛同と開発資金の提供を発表した[9][10]。
現在の拠点に移転したことを機に日本ヒューレット・パッカードのITインフラを導入した[11]。
ガイナックスの初期から作品制作に参加し、その後取締役を務めていた庵野が独立して設立したスタジオである。彼は、当時のガイナックスの社内状況を鑑みて、構想していた新作を凍結、『新世紀エヴァンゲリオン』(以下『エヴァ』)のリメイクに踏み切るが、自身の意思を経営に反映して責任が取れる場所が必要であるという思いから、独立を決意したと記している[12]。独立に際して庵野が『エヴァ』の原作者であることはガイナックス側も了解し、彼が手がけた作品でガイナックスが収入を得た場合は、一定の比率でロイヤルティーをカラーに支払う契約を結ぶ一方、『エヴァ』の版権管理や商品化の窓口は引き続きガイナックスが持つ形としていた[13]。
しかし、2012年頃からガイナックスからのロイヤルティー支払が滞るようになり、同社の経営陣から分割払の申し入れを受けた庵野は、これを了承した[13]。さらに、2年後には支払が進まない状況でガイナックスの経営維持を理由に1億円の融資を相談され、『エヴァ』の商品化窓口やロイヤルティーの分配業務の移譲を1年前倒しにすることと、計画通りの返済を条件に、無担保・無利子でそれに応じた[13]。『エヴァ』の版権は、2014年にカラーに移管された[14]。
だが、2016年4月に支払や返済が再び滞り、カラー側からの問い合わせに対しても一切の返答がなかったことから、同年8月にガイナックスに対して債権仮差押えを申し立て(執行された)、9月に貸金の返還訴訟を起こす[15]。この裁判はカラー側が2017年に勝訴し、確定した[15]。一方でガイナックスが過去の制作作品の資料を売却していたことが判明し、カラーはそれらを入手して特定非営利活動法人「アニメ特撮アーカイブ機構」に管理を委託した[15]。
2019年12月、当時のガイナックスの社長が不祥事で逮捕された際、『エヴァ』と同社を結びつける報道がなされたことに対し、カラーは「『エヴァ』は当社の作品で、現在のガイナックスとは無関係である」と抗議する声明を公式に発表している[16][17]。不祥事後にガイナックスの経営陣が刷新された際、カラーの版権管理会社「グラウンドワークス」の代表である神村靖宏が取締役社長に就任した[18]。この刷新後にガイナックス制作作品のうち『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の著作権保有者がカラーに変更された[19]が、2023年にトリガーに譲渡された[20][21]。
2024年6月7日、ガイナックスは公式サイトで5月29日に破産手続きの開始を申し立て、受理されたと発表した[22][23]。合わせてカラーもコメントを発表し、これまでの経緯を説明。2019年にガイナックスの当時の代表取締役が逮捕された件について「『エヴァンゲリオン』シリーズを中心とする関連作品への風評被害を防ぐため、KADOKAWA様、キングレコード株式会社様、株式会社トリガー様にご協力をお願いしまして、各社から取締役に就任して頂く形で経営陣を刷新し、ガイナックス社の内情を把握、アニメーション業界内のスタジオや作家、クリエイター様への未払いだけでも解消をし、知的財産や資料の散逸を防ごうと、各協力会社と共に動いて参りました」。一方で、「内情を把握した段階で既に、手の施しようのない状況の債務超過を抱えている状態にあり、ガイナックス社として、業務の継続が困難になるとの判断が伝わって参りました」「多くの業界関係者への負債を少しでも解消するためにも、弊社からの支援を視野に検討を致しましたが、旧経営陣、前代表取締役の債務も保障せねばならないという理不尽な状況に繋がり、十全に返済を厚くする事が叶いませんでした」とした[24]。
CR新世紀エヴァンゲリオン(2004年)
CR新世紀エヴァンゲリオン・セカンドインパクト(2006年) - 〜プレミアムモデル〜(2008年)
CR新世紀エヴァンゲリオン 〜奇跡の価値は〜(2007年)
CR新世紀エヴァンゲリオン 〜使徒、再び〜(2008年) - 〜使徒、再び〜 Light(2010年)
CR新世紀エヴァンゲリオン 〜最後のシ者〜(2009年)
CRヱヴァンゲリヲン 〜始まりの福音〜(2010年)〜始まりの福音〜 Light Ver.II(2010年)
CRヱヴァンゲリヲン7(2012年) - Light Ver. III(2012年4月) - Smile Model(2012年12月)
CRヱヴァンゲリヲン8(2013年7月) - Extreme Battle(2014年) - Premium Battle(2014年)
CRヱヴァンゲリヲン9(2014年) - 改2号機ミドルVer.(2015年) - 零号機暴走ループVer.(2015年) - 8号機プレミアム甘Ver.(2015年) - 暴走ループ199Ver.(2015年) - 180Ver.(2016年)
CRヱヴァンゲリヲンX(2015年) - PREMIUM MODEL(2016年) - SPEED IMPACT(2016年) - ちょいパチ ヱヴァンゲリヲンXZ39(2016年)
CRヱヴァンゲリヲン 〜いま、目覚めの時〜(2016年) - Premium Model(2017年)
CRヱヴァンゲリヲン 〜響きあう心〜(2017年) - GOLD Impact(2018年)
〜超覚醒〜(2019年) - 〜超暴走〜(2019年) - 〜超暴走〜 G(2019年) - プレミアムモデル(2019年) - ごらくモデル(2019年) - エクストラモデル(2020年)
P新世紀エヴァンゲリオン 〜シト、新生〜(2019年) - PREMIUM MODEL(2020年) - 決戦 〜真紅〜(2020年)
P新世紀エヴァンゲリオン 〜未来への咆哮〜(2021年)
CRどらむ☆ヱヴァンゲリヲン PINK(2018年) - Pどらむ☆ヱヴァンゲリヲン GOLD(2019年)
新世紀エヴァンゲリオン(2005年) - 新世紀エヴァンゲリオン 〜まごころを、君に〜(2007年) - 新世紀エヴァンゲリオン 〜約束の時〜(2008年) - 新世紀エヴァンゲリオン 〜魂の軌跡〜(2010年) - モバスロ ヱヴァンゲリヲン 〜真実の翼〜(2011年) - ヱヴァンゲリヲン 〜生命の鼓動〜(2012年) - EVANGELION(2013年) - ヱヴァンゲリヲン 〜決意の刻〜(2014年) - ヱヴァンゲリヲン 〜希望の槍〜(2015年) - ヱヴァンゲリヲン 〜魂を繋ぐもの〜(2015年) - ヱヴァンゲリヲン 〜勝利への願い〜(2017年) - 新世紀エヴァンゲリオン 〜まごころを、君に〜 2(2018年) - ヱヴァンゲリヲン AT777(2019年) - EVANGELION FESTIVAL(2020年)
集結の園へ - 慟哭へのモノローグ - 集結の運命 - 暫し空に祈りて - Final Call - Teardrops of hope - 集結の果てに - 集結の時 〜Territory〜 - 終結の槍 - 終結のはじまり
フィールズ - ビスティ
必勝パチンコ★パチスロ攻略シリーズ - EVANGELION EXTREME - 新世紀エヴァンゲリオン
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