『魔法陣グルグル』(まほうじんグルグル)は、衛藤ヒロユキによるギャグファンタジー漫画。略称は「グルグル」。『月刊少年ガンガン』(エニックス(後のスクウェア・エニックス))にて、1992年8月号から2003年9月号にかけて連載された。2012年11月より本作の続編となる『魔法陣グルグル2』が『ガンガンONLINE』にて連載されている。2017年2月時点でシリーズ累計発行部数は1400万部を突破している[1]。
『月刊少年ガンガン』(エニックス(後のスクウェア・エニックス))にて、1992年8月号から2003年9月号にかけて連載された。月刊誌に連載されている割に、月単位のページが本誌の中でも1位2位を争うほど少ないのが特徴的[要出典](比較的、月刊誌は週刊誌に比べてページ数が多い)。後半になるにつれて、その傾向は次第に強まり休載も増えていったが、無事連載を終了した。なお、『少年ガンガン』掲載の漫画で初めての10年連載作品である。
2008年10月から2012年10月までスピンオフ作品『舞勇伝キタキタ』がウェブコミック誌『ガンガンONLINE』にて連載されていた。
2012年11月より、本作の続編となる『魔法陣グルグル2』が『ガンガンONLINE』にて連載中。
ジェムジャム大陸にある小さな村、ジミナ村。ある日、この村に「勇者募集!!魔王を倒した者に金5万R(リン)を与え、コーダイ国の王子とする」と書かれた立て札が立つ。勇者マニアのバドがこれを見つけ、勇者になるように育ててきた息子ニケを今こそと無理やり旅立たせる。
このジミナ村では旅立つときに魔法オババのもとに寄らなければいけないという決まりがある。その決まりに則り、ニケはオババの家に寄ることになった。そこでミグミグ族という種族だけが使える「グルグル」という魔法を使う魔法使い、ククリと出会い、一緒に旅立つように命ぜられる。そして国王に勇者として認められたニケは、世界征服をねらう魔王ギリ打倒の旅にククリと共に出る。
魔王ギリを倒し、世界に平和を取り戻した二人であったが、天界での平和な暮らしに飽きてしまい、ジミナ村に帰ってきては学生をやっていたニケとククリ。 だがその平和が保たれたのも二週間、新たな魔物が出没したとの立て札が立ち、ニケは再びコーダイ城へ招集される。
ククリはギリを倒してから「グルグル」が使えなくなったが、勉強するのとニケに置いていかれるのが嫌なあまり新生グルグル「乳者様」を召喚する。
こうして魔法使いとして戻ったククリは、新たな魔物を倒すべくニケと再び旅に出るのであった。
「魔法陣グルグルの登場人物」を参照
話数カウントは「第○章」。作者衛藤ヒロユキのDJ(テクノ系)、ゲーム、ファンタジー、メルヘンなどのマニア的な部分(作者曰く、「データ化できない、よくわからないもの」)を凝縮したような作品で[要出典]、ロールプレイングゲーム、特に当社の看板作品である『ドラゴンクエストシリーズ』の世界観のパロディ[要出典]、プレイヤーの視点のパロディが基幹になっている。『ドラゴンクエスト』風の黒地に白抜き文字のメッセージウィンドウがツッコミの役割を担っている。「踊りながら魔法陣を描き、それが魔法になる」という設定や、個性的で変態的なサブキャラクターのインパクトが特徴。
初期は『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』時代からの流れでシュールなギャグが多かったが、中盤以降それは控えめになっていった[要出典]。次第にミグミグ族と「グルグル」を巡って物語が深化していく。
作品の舞台は「グルグル世界」と呼ばれ、基本的に前述の通りドラクエシリーズなどに見られるような中世ヨーロッパ風の世界に[要出典]、魔法やモンスターや妖精といった存在が混在する典型的なファンタジーRPGの世界である(RPGの細かい設定まで踏襲されている[要出典])。
世界は5つの大陸で構成されており、およそ1つの大陸に対して1体、その地域一帯の魔力を管理する魔神が存在する[注 1]。
メインの舞台となる人間世界の他にも妖精達の住む世界や魔物達の住む魔界、神や天使の住む天界等の異次元的世界も平行して存在している。
「魔法陣グルグル」作品中に登場する「魔法」は、「闇魔法」と「光魔法」の2つに分けられる。両者の違いは後述するが、その中でも最上級とされるのが、ヒロイン・ククリが使用する「闇魔法の最高峰:グルグル」と、主人公・ニケが後になって習得する「光魔法の最高峰:キラキラ」である。
だがグルグルは、厳密には闇魔法でも光魔法でもない、「第3の魔法」であったということが、物語の展開にしたがって解き明かされていく。
かつてミグミグ族が発見し、守り続けてきた魔法でミグミグ族の者だけが使用できる。使い手の心の中を呼び出す、一種の召喚魔法。円の中に描かれた図形により、召喚されるものはさまざま。不安定な力を使うことから闇魔法に分類されてしまうが、実際は闇でも光でもなくハートの魔法である。そのため術者の心の揺らぎによってグルグルにも変化が生じ、ハートの揺らぎが最も大きい子供時代にしか使えないという欠点を持つ。またこの魔法の真の恐ろしさは「術に失敗したとき」である。心の力の持つ不安定さゆえ、失敗すれば魔界から何を呼び出すか全く分からず(大抵は「失敗作」と呼ばれる奇妙な魔界生物を呼び出すだけで済むが)、特に傷ついたままの心や悪しき心を抱えたまま行使すれば、とてつもない大災厄をも引き起こすという。
「2」では魔王が元ミグミグ族であり、多彩なグルグルを仕掛けてくる。
ククリが使用するグルグルは物語前半と後半で2種類に分類することができる。本来のグルグルは魔法陣を描かずとも、ただの円形の法陣内に魔力を注ぐことで召喚する者の想いや気持ちがそのまま投影されて召喚され、召喚後に痕跡として「魔法陣」が出来上がる。序盤のククリは、過去のミグミグ族が残した「召喚後の痕跡として出来た魔法陣」を模写することで同効果を引き出す使い方をしていたが、物語後半では本来の召喚法を用いるようになっている。
2での魔王が使用するグルグルは呪いや横取りなど様々なグルグルでニケ達を妨害してくる。描かれている魔法陣は従来の形より複雑であり、ククリが泣いて逃げ出すほどである。アバイジャ曰く「あのかたのグルグルこそ真のグルグル」。
人間に秘められた未知のエネルギーを魔力とし、幻獣や悪魔といったいわゆる「魔界」の力を借りたり、従えたり、召喚したりする魔法。魔界の力を借りるという事だが、術者が未熟だと召喚した相手に逆に支配されたり、魔界に心を奪われ自らが魔物と化す危険がある(魔王ギリもその例外ではない)。そのため使用禁止としている国も多く、世間的には受け入れてもらえない事もある。「うさんくさい」「衛藤ヒロユキ」というのが闇魔法使いのイメージ(らしい)。
以下に主な魔法を挙げる。
自然界の力をコントロールし、人間の理知的エネルギーを魔力とする魔法。グルグル世界では、勇者はこの光魔法を有する者と伝えられている(勿論、勇者であるニケも例外ではない)。習得にあたっての危険度も少なく、「さわやか」「ふつうの人」といったものが光魔法使いのイメージ。
光魔法の最高峰。勇者だけが使える。自然界のあらゆるエネルギーを剣の形で取り出すもの。自然界の最も凶暴なエネルギーとされる、風・水・地・火という自然界の4要素を最大限に利用するためには、それぞれの精霊王に許しを得ねばならない。担当精霊王の許しを得ていない状態で自然界の4要素のエネルギーを剣に変えても、最大限の力を引き出すことはできない[要出典]。この魔法は高僧ガタリが教えるものは「光魔法キラキラ」と呼ばれるが、アニメ第1作ではやや設定が異なり「魔法剣キラキラ」と呼ばれていた。
「2」では何故か使用不能になってしまい、登場しない。ニケ本人曰く「ギリを倒すためにもらった力だから、ギリを倒したら取り上げられた」らしい。
これまでテレビアニメが3作、アニメ映画が1作それぞれ公開されている。2017年にはテレビ東京系でリメイク版となるテレビアニメが放送された[33]。詳細は各作品の記事を参照。
アニメ関連の商品はそれぞれの作品の項目を参照。
SFC版の2つはいずれもニケ役を瀧本富士子、ククリ役を吉田古奈美の2人が担当した。
詳細は「魔法陣グルグル (2017年のアニメ)#催し物」を参照
1.MAGIC OF LOVE - 2.晴れてハレルヤ
1.Wind Climbing 〜風にあそばれて〜 - 2.もう止まらない
金のトビラ
LOVE GOES
ダイナマイトヘブン
1.西の空へ - 2.Enjoy the party
1.Trip Trip Trip - 2.流星ダンスフロア
1.Round&Round&Round - 2.Magical Circle
魔法陣グルグル (ゲーム) - 魔法陣グルグル2 (ゲーム)
魔法陣グルグル 〜勇者とククリの大冒険〜
ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル(ゲーム)
舞勇伝キタキタ
魔法陣グルグルの登場人物
衛藤ヒロユキ - エニックス - スクウェア・エニックス - 朝日放送 - テレビ東京 - 日本アニメーション - Production I.G - テレ朝木曜19時台アニメ - TX平日18:00アニメ - テレビ東京の深夜アニメ枠
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