NHK鳥取放送局(エヌエイチケイとっとりほうそうきょく)は、鳥取県を放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局である。テレビとラジオで県域放送を行っている。
沿革
支局
- 支局
主なチャンネル・周波数
太字は親局、それ以外はすべて中継局。コールサインは総合系統がJOLG、教育系統がJOLC。
テレビ
総合テレビ・教育テレビ鳥取局は鳥取県鳥取市(毛無山)にある。なお、倉吉局(栗尾山)と鉢伏局(鉢伏山)は鳥取県東伯郡湯梨浜町にある。
総合テレビ リモコンキーID:3
- 論理チャンネル
- 03* - NHK総合*・鳥取(1,2)
- 631 - NHK携帯G・鳥取
- 放送事業者 - NHK総合・鳥取
- 送信所・中継局
- 鳥取 29ch JOLG-DTV 100W(毛無山)
- 米子 26ch 100W(枕木山)
- 鉢伏■ 14ch 0.5W(鉢伏山)
- 岩美 14ch 1W(金峯山)
- 智頭 14ch 1W(牛臥山)
- 用瀬 14ch 1W(鳥山)
- 若桜 14ch 0.3W(赤石山)
- 倉吉■ 29ch 100W(栗尾山)
- 郡家 14ch 0.3W(本谷東平)
- 河原 33ch 1W(霊石山)
- 米子日南 14ch 3W(鬼林山)
- 香取■ V39ch 0.1W
- 三朝 18ch 0.05W(三朝高原)
- 中日野 18ch 1W(古峠山)
- 佐摩 14ch 0.3W(鈑戸山)
- 佐治 23ch 1W(飯盛山)
- 円護寺 14ch 0.1W
教育テレビ リモコンキーID:2
- 論理チャンネル
- 02* - NHKEテレ*鳥取(1,2,3)
- 621 - NHK携帯2
- 放送事業者 - NHKEテレ鳥取
- 送信所・中継局
- 鳥取 20ch JOLC-DTV 100W(毛無山)
- 米子■ 20ch 100W(枕木山)
- 鉢伏■ 13ch 0.5W(鉢伏山)
- 岩美 13ch 1W(金峯山)
- 智頭 13ch 1W(牛臥山)
- 用瀬 13ch 1W(鳥山)
- 若桜 13ch 0.3W(赤石山)
- 倉吉■ 27ch 100W(栗尾山)
- 郡家 13ch 0.3W(本谷東平)
- 河原 30ch 1W(霊石山)
- 米子日南 13ch 3W(鬼林山)
- 香取■ V39ch 0.1W
- 三朝 17ch 0.05W(三朝高原)
- 中日野 22ch 1W(古峠山)
- 佐摩 13ch 0.3W(鈑戸山)
- 佐治 21ch 1W(飯盛山)
- 円護寺 13ch 0.1W
米子中継局
総合テレビ・教育テレビ米子局は、民放テレビ局が鳥取・島根の相互乗り入れをしている関係で、島根県松江市内の枕木山からの域外送信である[注 1]。
NHK鳥取放送局は1980年代末期まで、県西部向けの総合テレビ・教育テレビの中継局を、境港市内や米子市内などの県内に複数設置していたが、アンテナの向きから良好に受信できる世帯が少なかった。むしろ、容易に松江からの電波が届く典型的なスピルオーバー地帯である県西部では島根県向けの総合テレビ松江局(6ch)を受信している世帯の方が多く、教育テレビに至っては松江局(12ch)のみだった。
そこで、当時NHK米子ラジオ送信所内から42chで送信していた旧米子局を、近郷の中継局ともども枕木山に移し、本州では初となる域外送信を実施することになり、6chの総合テレビ松江局、12chの教育テレビ松江局、32chの総合テレビ新米子局、という構図が完成した。総合テレビ旧米子局の実際の停波は、経過措置後の1999年1月であった。
デジタルの松江局は澄水山に設置され、枕木山の米子局共々スピルオーバー対策は実施されたものの、県西部では相変わらず1本のUHFアンテナで鳥取・松江の両局の総合テレビとEテレという計2局4波が受信可能となっている[注 2]。また、鳥取県の中海テレビ放送(伯耆町有線テレビ放送のエリアも含む)と島根県の山陰ケーブルビジョン[注 3]で、鳥取・松江の両局の総合テレビを同時にパススルー再放送している[注 4]。
なお、地上デジタル放送の域外送信はそのほかに、広島県江田島市(野登呂山・山口県岩国市向けのNHK山口放送局と山口県の民放3局・2006年10月1日開局)、岡山県玉野市(金甲山・香川県北部向けのNHK高松放送局・2006年12月1日開局)、北海道室蘭市(測量山・渡島地方北部向けのNHK函館放送局〈総合テレビのみ〉・2007年10月1日開局)などにも存在する。
ラジオ
※ラジオ第2放送は、兵庫県北西部(新温泉町など)も放送エリアとしている。
ラジオ第1放送
- 鳥取 1368kHz JOLG 1kW
- 倉吉 1026kHz 100W
- 智頭 1323kHz 100W
- 若桜 1026kHz 100W
- 米子 963kHz 1kW
- 日野 1584kHz 100W
ラジオ第2放送
- 鳥取 1125kHz JOLC 1kW
- 倉吉 1359kHz 100W
- 米子 1521kHz 1kW
FM放送
- 鳥取 85.8MHz JOLG-FM 500W(鉢伏山)
- 智頭 84.4MHz 3W(牛臥山)
- 若桜 83.7MHz 10W(赤石山)
- 用瀬 84.9MHz 100W(鳥山)
- 岩美 83.8MHz 10W(金峯山)
- 日野 84.0MHz 100W(古峠山)
- 米子日南 85.3MHz 10W(鬼林山)
- 智頭山形 81.7MHz 3W
アナログテレビ放送概要
2011年7月24日の12時で終了した時点のもの。鳥取県東伯郡湯梨浜町(鉢伏山)にあった(FM放送は現存)。
※松江の教育テレビはNHK松江放送局の電波である(原因は前述)が、全国放送である教育テレビではローカル放送は基本的に実施されない[注 5]ため、米子中継局は結局アナログ停波まで設置されずに終わった。
鳥取放送局制作の主な番組
現在
2024年4月現在[3]。
- 総合テレビ
太字はNHKプラスの「ご当地プラス」において見逃し配信を実施している番組。
- おはよう山陰(松江局と隔週交代で制作、平日 7:45 - 8:00[注 6])
- 大型連休・お盆などは休止し「おはようちゅうごく」を臨時フルネットで放送。
- ニュース(鳥取)(平日 12:15 - 12:20)
- いろ★ドリ(平日 18:10 - 18:59)
- 大型連休・お盆などは休止し、代わりに「鳥取県のニュース・気象情報」(18:45 - 18:59)を放送。
- とっとりNEWS845(平日 20:45 - 21:00)
- 祝日は休止し、20:55 - 21:00に「ニュース・気象情報(中国地方)」を広島から5分間放送。
- 大型連休・お盆などは「中国地方のニュース・気象情報」を放送するため休止。
- さんいんスペシャル(不定期金曜日 19:30 - 19:55、再放送:不定期土曜日 7:30 - 7:55または10:55 - 11:20) - 松江局との交互制作。内容により島根県・鳥取県の2県放送とどちらか1県のみの放送の場合あり。不定期で広島局(広島県ローカルまたは鳥取局・松江局を含む中国ブロックネットのいずれか)[注 7]でも遅れ放送する他、BS1の『中国地方推し!』や総合テレビの『NHK地域局発』で全国放送の場合あり
- さんいんNEWS645(日曜は鳥取局が、土曜は松江局がそれぞれ制作。祝日は松江局と輪番で制作。土曜・日曜・祝日 18:45 - 19:00[注 8])
- 大型連休・お盆は「ニュースちゅうごく645」(広島発)を放送するため休止。
- 年末年始は18:50 - 19:00に「ニュース・気象情報(中国地方)」(広島発)を放送。
- コネクト(不定期金曜日 19:30 - 19:55、再放送:不定期土曜日 7:30 - 7:55または10:55 - 11:20) - 広島局制作が多いが、企画により鳥取局制作の場合あり[注 7]
- ラジオ第1放送・FM放送
- 斜字はFMサイマル放送
- ニュース・気象情報など
- 9:55 - 10:00
- 12:15 - 12:20
- 13:55 - 14:00
- 18:50 - 19:00
- とっとりラジオハイスクール!(ラジオ第1放送、不定期金曜日 17:05 - 17:55、中国地方向け放送)
- ※土日・祝日・年末年始は、終日中国地方向け放送(広島発)のため鳥取県向け放送はなし。
過去
- 総合テレビ
- とっとり情報スポット
- とっとり情報プラザ
- いちおし情報便(平日 11:40 - 12:00)
- とっとり640→とっとり630→イブニングネットワークとっとり→ニュースネットワークとっとり→とっとり情報スタジオ610(1997年4月 - 1998年3月)→とっとりまるごと600(1998年4月 - 2000年3月)→とっとりまるごとテレビ(2000年4月 - 2004年3月)→まるごとワイドとっとり(2004年4月 - 2007年3月)→いちおしNEWSとっとり(2007年4月 - 2018年3月)
- とっとりニュース645(土日祝 18:45 - 18:59)( - 2018年3月)
- √るーと
- ちょっとは、ダラズに。
- のんのんばあとオレ→続・のんのんばあとオレ(「ドラマ愛の詩」枠)
- FM
アナウンサー・キャスター
その他著名な職員
- 児玉隆(副局長。アナウンサー時代にも在籍経験あり)
脚注
注釈
- ^ アナログ放送は1998年11月26日開局。デジタル放送は2006年10月1日、鳥取親局と同時開局。
- ^ デジタル総合テレビの場合は「031」「032」のあとに枝番が付く。相手県の総合テレビのチャンネルポジションは往々にして日本海テレビが1chのため空いた日本テレビ系列の「4」に割り当てられるのが常である(ケーブルテレビの場合はこの限りではない)。
- ^ 安来市の「やすぎどじょっこテレビ」サービスのみ。松江市の「マーブル」サービスでは送信なし。
- ^ 基本的に区域外再放送を禁止する民放連の方針とは異なり、NHKの場合、地上デジタル放送であっても、放送対象地域外の地方放送局から送出される総合テレビ・教育テレビの区域外再放送を禁止する方針は一切出されていない。放送内容の相違は18時台などの地域情報番組が異なる点に限られ、全体の約9割強は同じ放送内容である。
- ^ 高校野球の県大会やNHK全国学校音楽コンクールが放送される程度で、これは松江・鳥取のみならず全国の教育テレビにあてはまる。
- ^ ただし、山陰ローカルパートは7:51までで、7:51以降は広島局から『NHKニュースおはようちゅうごく』を同時ネット。
- ^ a b 番組送出は広島局で実施のため松江局にはない『NHK G』のウォーターマークあり(鳥取局は2022年4月18日発動)。
- ^ 18:53 - 18:55は東京・放送センターから全国の気象情報を同時ネット。
出典
外部リンク