横浜アイマークプレイス(よこはまアイマークプレイス)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにあるオフィスビル。
概要・特徴
当ビルは、みなとみらい地区の歩行者動線(都市軸)の一部でもあるグランモール公園沿い(同地区の46街区)に位置している。2012年9月に営業を終了した横浜ジャックモール(ウエスト棟)の跡地における清水建設の再開発プロジェクトとして、同年11月より着工、当初の予定より2ヶ月ほど早まり2014年3月末に竣工を迎えた[1](オフィステナントの入居は同年5月より順次開始[5][6])。開発段階の時期には、仮称としながらも「MM21-46街区プロジェクト」と称していた[7]。なお、10年契約の暫定施設であった横浜ジャックモールとは異なり、長期借地を視野に計画されている[8]。
1フロア当たりの貸室面積は約1,700坪となり、国内最大級の広さを誇っている。また、太陽光発電システムと全館にLED照明を導入しており、環境にも配慮されている。さらに、1階と2階の間に免震装置を設置する中間階免震構造を採用しており、停電時に備えて非常用発電設備なども導入されている[2][5][7][9]。これらの特性を備えることから次世代の「ecoBCP オフィスビル」と銘打っている[8]。さらに省エネ性能や防災性能(BCP含む)などが評価され、横浜市建築物環境配慮制度「CASBEE横浜」における評価でSランク(最高ランク)となっており[4] 、さらに日本政策投資銀行 (DBJ) の DBJ Green Building認証において「Platinum (plan) 2013」が付与されている[1]。
入居テナントでは、関東地区の拠点[注 2]を当ビルに集約しているPFU[10] や本社および開発部門を当ビルに移転・集約しているモバイルテクノ[11](共に富士通の子会社)、本社およびグループ会社[注 3]、カーネルセンター(商品開発施設)を当ビルに移転・集約している日本KFCホールディングス[14][15][16]、本社を当ビルに移転しているエクサ[17]の事業計画が、横浜市の企業立地促進条例による助成対象事業に認定[注 4] されている。
また、2015年度には米国以外で初となるAppleの研究開発拠点「テクニカル・デベロップメント・センター (TDC)」[19][20]が当ビル内に設置されている[21][22][23][24][25][注 5]。同社は市内(港北区)のパナソニック工場(旧綱島事業所)跡地、Tsunashima サスティナブル・スマートタウンの一部でも本格的な研究開発施設「Apple YTC(横浜テクノロジーセンター)」[注 6]を建設(2016年12月完成)しており[26][27][28][29][30]、市内において2箇所体制となっている[31]。
主なテナント
オフィス (2-14F)
オフィステナントは2014年5月より順次移転・開業している[5][6]。
一般企業
研究開発拠点
その他
店舗 (1F)
商業テナントは2014年6月初旬より順次オープンとなる。なお飲食店は5〜6店舗を予定していた[5]が、ゴルフショップなどが出店したこともあり2016年3月時点で計4店舗にとどまっていた(※その後に5店舗を達成)。また、2012年9月に営業を終了した横浜ジャックモールのテナントの中からは、バーミヤンとコナカが出店を果たしている。
- 〈2021年12月、「海鮮問屋 お魚どうらく」から業態転換〉
- 閉店したテナント
地域貢献
当ビルでは地域貢献の一環として以下の設備を設けている[5]。
アクセス
- 公共交通機関(鉄道)
ギャラリー
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すずかけ通り歩道橋からの外観、窪んだ形状となっているのが分かる
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東側(グランモール公園側)のメインエントランス、西側エントランスへ通り抜け可能
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東西エントランスから中に入ると、エントランスホールがある
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エントランスホール上部のセンターボイド(吹き抜け)、自然光を取り入れている
その他
関連する開発計画
- 46街区におけるその他のオフィスビル開発
- みなとみらい地区の46街区は3区画に分かれており、当ビル(街区内の東区画に位置する)の他にも北西側の区画にオフィスビル「横浜ブルーアベニュー」(2009年12月竣工)、南西側の区画にオフィスビル「横浜野村ビル」(2017年1月竣工)がそれぞれ所在している[67]。
- 同地区における清水建設の第2弾開発計画
- 清水建設では当ビルの開発および運営で培ったノウハウを活かし、同地区の54街区において第2弾となる大規模賃貸オフィスビル「横浜グランゲート」を開発(2020年2月竣工)した。総投資額は同社の開発プロジェクトでは過去最大規模の約550億円となる[68]。
53街区方面との接続
目前のすずかけ通り歩道橋は、2024年3月に完成した53街区開発エリア「横浜シンフォステージ[69]」(新高島駅方面)と接続している。
参考情報・資料
脚注
注釈
- ^ エニタイムフィットネスがオープンした。なお、KONAKAとスターバックスコーヒーは2日後の6月6日に開店している。
- ^ a b これまでは、東京本社(川崎市)と東京開発センター(町田市)の2箇所体制であった。
- ^ a b c 当ビルへの移転が実施された2017年2月時点の日本KFCホールディングス子会社=日本ケンタッキー・フライド・チキン、日本ピザハット、ケイ・アド、ケイ・フーズ、フェニックス・フーズ(計5社)。ただし、日本ピザハットとフェニックス・フーズの2社に関しては同年6月12日付で投資ファンド(エンデバー・ユナイテッド系)への売却が行われている[12][13]。
- ^ 認定事業には市税の減額や助成金など負担軽減措置が付与される[18]。
- ^ a b 2014年12月時点の報道で、アップルが2015年の春頃(もしくは早い段階)にも研究開発拠点を当ビル内に設置すると報じられていた[21]が、その後は同社による公式発表や続報がなく、当ビルの入居者銘板にもアップル関連のオフィステナントが見当たらないため詳細は不明なままとなっていた。同社による2016年のエンジニア募集(2月6日に合同転職面談会開催)で勤務地に当ビルの名が表記されており[25]、2015年の春以降、遅くとも2016年2月頃までには当ビル内に設置されたものと思われる[23]。
- ^ 完成以前には「綱島テクニカル・デベロップメント・センター (TDC)」とも呼ばれていた。
- ^ 子会社のエバラ物流やエバラCJフレッシュフーズ、横浜エージェンシー&コミュニケーションズなど計4社。
- ^ たき航グループ が運営する「どうらく」はこれまで焼肉店を展開してきたが、海鮮料理系の新業態として出店。なお、当初は同社が手がける和食系ダイニングの新業態として「和食 航也丸」の出店が計画されていた。
出典
外部リンク
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商業施設・レジャー施設等 | |
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ホテル・宿泊関連施設 | |
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オフィスビル・業務関連施設 | |
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公園・緑地・遊歩道 |
- ※この他、3つの歩行者動線「クイーン軸」、「グランモール軸」、「キング軸」が整備されている(参照)。
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桟橋・乗船場・客船ターミナル | |
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展示場・文化・スポーツ施設等 | |
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音楽ホール・アリーナ等 | |
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結婚式場 | |
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自動車ショールーム | |
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重要文化財・歴史的建造物 | |
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過去に存在した施設 | |
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関連項目 | |
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