AlphaTheta株式会社(アルファシータ、英語: AlphaTheta Corporation)は、日本のオーディオ機器メーカー。DJ専用音楽プレーヤー「CDJ」シリーズやDJ専用ミキサー「DJM」シリーズなどでしられる。
神奈川県横浜市西区に本社を置く。ノーリツ鋼機グループの1つ。旧社名はPioneer DJ株式会社(パイオニア ディージェー、英: Pioneer DJ Corporation)。2015年3月にパイオニア株式会社から事業分離し、発足。
企業概要
中核になるDJ/CLUB機器事業を中心に、業務用音響事業、音楽制作事業、関連サービス事業を展開している。DJ/CLUB機器は、業界スタンダードとなっているDJプレーヤーやDJミキサーをはじめとしたラインナップを展開している。DJプレーヤーでは、DJの扱うメディアをアナログレコードからCD、データメディアに移行させるなど、DJスタイルを革新してきた。[2]また、フルデジタルミキサーやDJ用エフェクター、パッド付きのDJコントローラーなど、先進的な商品を生み出し業界をリードしている。楽曲制作事業ではグラミー賞受賞のDave Smith氏との協業によるTORAIZ TSP-16を発売、2017年にはアナログ・モノフォニック・シンセサイザーAS-1を発売しその音質の良さで大きな話題となる。
業務用音響機器事業では、米国Gary Stwert Audioとの協業によりCLUBに特化したフロアスピーカーを展開している。2013年より関連サービス事業として、世界中のCLUB/DJ/クラバーをネットワークで繋げるKUVOシステムを展開している。[3]
2020年1月1日付で、商号をPioneer DJ株式会社からAlphaTheta株式会社(初代)へ変更した[4]。2021年6月1日付で、ノーリツ鋼機が設立した株式会社Dragonflyを存続会社として、DragonflyがAlphaTheta(初代)を吸収合併した上でDragonflyの商号をAlphaTheta株式会社(2代)へ変更した[1]。
事業内容
DJ/CLUB機器事業
- 1994年に世界初フラットトップ型DJプレーヤー「CDJ-500」を発売、1995年に業界初のBPMカウンター搭載のDJミキサー DJM-500を発売以来、ヘッドホン、スピーカーなどのDJ機器を展開。
- 2009年にDJパフォーマンスをサポートする楽曲管理ソフトウェアrekordboxを導入し、DJの事前準備、DJプレイ及び履歴管理などの利便性を向上。
- 2011年にDJコントローラーをラインナップに加え、Seratoとの協業によるDDJ-SX、DDJ-SZなど以降の業界スタンダードとなるヒット商品を投入している。
- 2014年にプロ用アナログターンテーブル「PLX-1000」を発売した。
- 2016年には業界スタンダードとなる、CDJ-2000NXS2,DJM-900NXS2, CDJ-TOUR1,DJM-TOUR1を発表。
- 2017年のWMC(Winter Music Conference)やEDC Japanでは著名DJの殆どが信頼性や音質からCDJ-2000NXS2,DJM-900NXS2を使用している。
業務用音響機器事業
2013年、大型クラブ用スピーカー"GS-WAVEシリーズ"、PA/モニタースピーカー"XYシリーズ"を導入。
ハリウッドのSOUND, ベルギーのCafe de Anvers、英国Fabric等の著名クラブにもGS-WAVE, XYシリーズの設置が進んでいる。http://pioneerproaudio.com/ja/sound/casestudies/index.html
2016年Powersoft社との協業によるPioneer DJ初のパワードスピーカーXPRSシリーズを発表した。[5]
音楽制作機器事業
DJパフォーマンスと楽曲製作を同一機器で実現するリミックスステーションRMXシリーズやスタジオモニターのRM、HRMシリーズを展開している。
2016年4月にはシンセサイザー界の重鎮、米国のDave Smith氏との協業によるTORAIZ SP-16を発表。[6]
沿革
Pioneer DJ→AlphaTheta(初代)
- 1994年 - 世界初DJ用プレーヤーCDJ-500/50を発売[7]
- 1995年 - 4ch DJミキサー DJM-500を発売[8]
- 2001年 - 世界初スクラッチプレイが可能なCDプレーヤー CDJ-1000を発売[9]
- 2003年 - 世界初DVDがスクラッチ可能なDVDプレーヤー DVJ-X1を発売[10]
- 2007年 - 世界初、音と映像の4CHシンクロミックスを可能にするAudio and Video Mixer SVM-1000を発売
- 2009年 - USB対応のCDJ-2000の発売に合わせ、楽曲管理ソフト rekordboxを導入
- 2011年 - クラブスタンダードDJミキサーとなるDJM-900NXSを発売
- 2011年 - DDJ-T1/DDJ-S1を発売し、DJコントローラーをラインナップに追加
- 2012年 - Wi-Fi接続したスマートフォンから楽曲を転送しDJプレイを楽しめるワイヤレスDJシステム XDJ-AEROを発売
- 2014年 - プロ用アナログターンテーブルPLX-1000を発売
- 2015年 - 資産運用会社、コールバーグ・クラビス・ロバーツがパイオニア株式会社より株式の85.05%を取得し、Pioneer DJ株式会社発足[11]
- 2015年 - DJアプリrekordbox DJを発売、rekordbox DJ専用コントローラー DDJ-RX, DDJ-RZ, DVSミキサー DJM-S9を発売
- 2016年 - CDJ-2000NXS2, DJM-900NXS2を発売、グラミー賞受賞のDave Smith氏との協業による楽曲制作機器 TORAIZ SP-16を発売
- 2017年 - Dave Smith氏との協業によるアナログ・モノフォニックシンセサイザー TORAIZ AS-1を発売
- 2017年 - rekordbox対応 2ch Mixer DJM-250Mk2を発売
- 2020年 - 社名をAlphaTheta株式会社に変更し、ノーリツ鋼機傘下へ[12]
- 2021年 - 株式会社Dragonflyへ吸収合併され、AlphaTheta株式会社(初代)は解散。
AlphaTheta(2代)
- 2020年3月18日 - 株式会社Dragonflyとして設立。
- 2021年6月1日 - AlphaTheta株式会社(初代)を吸収合併した上で、商号をAlphaTheta株式会社(2代)へ変更。
製品
カテゴリ |
モデル名 |
|
CDJプレーヤー |
CDJ-2000NXS2 |
CDJ-900NXS |
CDJ-850 |
CDJ-350
|
DJミキサー |
DJM-2000NXS |
DJM-900NXS2 |
DJM-850 |
DJM-750 |
DJM-450 |
DJM-250mk2 |
DJM-S9 |
DJM-S3
|
DJM-V10
|
メディアプレーヤー |
XDJ-1000Mk2 |
XDJ-700 |
XDJ-RX2 |
XDJ-R1
|
DJコントローラー |
DDJ-RZX |
DDJ-RZ |
DDJ-RX |
DDJ-RR |
DDJ-RB |
DDJ-SZ2 |
DDJ-SX2 |
DDJ-SR |
DDJ-SB2 |
|
ヘッドホン |
HDJ-2000MK2 |
HDJ-C70 |
HDJ-1500 |
HDJ-700 |
HRM-7 |
HRM-6 |
HRM-5 |
|
ターンテーブル |
PLX-1000 |
PLX-500 |
|
モニタースピーカー |
S-DJ80X |
S-DJ60X |
S-DJ50X |
RM-07 |
RM-05 |
DM-40 |
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rekordbox |
rekordbox |
rekordbox dj |
rekordbox dvs |
rekordbox Video |
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GS-WAVE |
GS-WAVE |
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XY-Series |
XY-218S |
XY-215S |
XY-118S |
XY-115S |
XY-152 |
XY-122 |
XY-101 |
XY-3B |
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アクセサリー |
DASシリーズ |
DJCシリーズ |
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脚注
外部リンク