株式会社コナカ[1][3](英: KONAKA CO.,LTD.[3])は、紳士服量販店「紳士服コナカ」などを展開する日本の企業である。
概要
紳士服業界では、第4位の規模である。2023年現在では青森県から静岡県迄の東日本エリアのみに出店している。かつては大阪府や兵庫県等の関西地方や愛知県等の中京地方にも数店程度出店していたが、2020年以降は全て閉店している。
同業他社が仙台初売りの伝統を尊重し「元日通常営業・2日初売り」とするのに対し、コナカでは仙台市内の店舗であっても「元日初売り」を現在でも続けている[広報 1]。
営業時間は各店で決まっているが、当日の売り上げ目標に届くまで開店している為23時前後まで開いている店舗もある[要出典]。
沿革
- 1952年(昭和27年)9月 - 湖中久次が神戸市生田区(現在の中央区)にて個人営業として創業。
- 1954年(昭和29年)1月 - 神戸百貨株式会社を設立。
- 1960年(昭和35年)8月 - 系列の一文字屋と合併して、日本テーラー株式会社となる。
- 1973年(昭和48年)11月28日 - 資本金1000万円で株式会社新紳を設立[1]。
- 1978年(昭和53年)9月 - 郊外型店舗1号店を南町田(東名横浜インター店)に出店。
- 1984年(昭和59年)
- 2月 - 日本テーラー株式会社はコナカ株式会社に商号変更。
- 5月 - 株式会社新紳は株式会社コナカに商号変更[1]。
- 1988年(昭和63年)9月 - オリジナルブランド・ドナートヴィンチを開発。翌年9月より販売開始。
- 1989年(平成元年)
- 4月 - カジュアル専門店1号店として南行徳店開店。
- 10月 - 全店POSレジ設置。POSシステム稼動。
- 1991年(平成3年)
- 2月 - 本社を横浜市戸塚区に移転。
- 3月 - 東戸塚総本店開店。
- 10月 - 株式会社コナカを存続会社として、コナカ株式会社、株式会社紳士服コナカ、コナカ商事株式会社の4社が合併。店舗数186店舗となる。
- 1992年(平成4年)12月 - 横浜市戸塚区に物流センター竣工。
- 1994年(平成6年)6月 - カジュアル専門店の屋号をバルボに変更。
- 1996年(平成8年)3月 - 店頭売買銘柄として登録し株式を公開。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)
- 5月 - コナカエンタープライズ株式会社を設立。フランチャイズ契約により、ベーカリーレストランサンマルクを経営。
- 7月 - ロンドンデザイナースブランド・ジョンピアースを開発し、同年10月より独占販売開始。
- 1999年(平成11年)12月 - 仙台市に紳士服のコナカ、カジュアルハウスバルボ、レストランサンマルクの複合店コナカワールド仙台西多賀店開店。
- 2000年(平成12年)3月 - 東京証券取引所第1部銘柄に指定[1]。
- 2001年(平成13年)4月 - ツープライスショップ・スーツセレクト21を横浜市に開店。
- 2002年(平成14年)9月 - ザ・ウールマークカンパニーとの共同開発で夢の防シワスーツを発売。
- 2003年(平成15年)
- 1月 - 株式会社フタタと資本・業務提携。
- 6月 - インターネット通販を開始。
- 2005年(平成17年)7月 - 株式会社フタタが自己株式を処分しその株式を取得して22.06%となり、持分法適用会社とする。
- 2006年(平成18年)
- 6月 - カスタムオーダーショップ・スマートクロージングO・S・Vを神田に開店。
- 10月 - ザ・ウールマークカンパニーとの共同開発でエアーフィットスーツを発売。
- 12月 - 株式交換により株式会社フタタと経営統合。完全子会社とする。
- 2007年(平成19年)
- 6月 - JR東日本の電子マネーSuicaと提携、首都圏50店舗に導入する。
- 10月 - クリエイティブディレクターに佐藤可士和を起用し、SUIT SELECTをブランドリニューアル。
- 11月 - CMキャンペーンキャラクターに堀北真希を起用。
- 11月 - 株式会社フィットハウスと業務資本提携を発表。
- 12月 - 世界初、ニオイや汚れを簡単に洗い流せる「シャワークリーンスーツ」の発売を発表
- 2008年(平成20年)9月 - 新橋駅前にKONAKA THE FLAGをオープンする。
- 2012年(平成24年)
- 2016年(平成28年)10月 - 佐藤可士和トータルプロデュースによる、新しい形態のオーダーメイドスーツショップ『DIFFERENCE』の1号店を青山にオープン[5]。
- 2020年(令和2年)1月 - 株式会社フタタを吸収合併。
- 2023年(令和5年)10月 - 東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更。
- 2024年(令和6年)7月1日 - 株式交換によりサマンサタバサジャパンリミテッドを完全子会化化[6]。
展開店舗及びグループ会社
- 株式会社コナカ
- 紳士服コナカ
- SUIT SELECT
- DIFFERENCE
- メンズ&レディスFUTATA
- FUTATA THE FLAG
- メンズ&レディスFUTATA、FUTATA THE FLAG、九州地区のSUIT SELECT及びDIFFERENCEは旧株式会社フタタ事業。
- 株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド
- コナカエンタープライズ株式会社 - 飲食業の店舗運営を行う完全子会社。
- 株式会社アイステッチ
かつて展開していた店舗
- KONAKA THE FLAG
- スマートクロージングO・S・V
労使関係
同社の残業代未払いに対する報道
2007年9月5日付の日本経済新聞は、コナカが330人の店長全員を管理監督者から外すと同時に、複数の店を統括する「エリアマネージャー」職を新設することを報じた。同社はこれまで330名の店長全員が管理監督者として扱うには疑義があるとして、2007年6月に横浜西労働基準監督署から是正指導を受けていた。同社は店員の約4割が店長となっていた。同社は2005年2月から約2年間で従業員約720人に支払うべき未払残業代など約9億円を2007年5月に支払うなど労務環境の改善を急いでいる。
この問題に関しては、同社の元店長が2008年1月に、未払いとなっていた残業代約690万円の支払いを求めて横浜地裁に申し立てを行ったほか、2008年4月15日付けの読売、毎日、日経、産経の各朝刊及び4月14日夜のNHKニュースは、現役店長2人が同様に過去2年分の未払いの残業代約1280万円の支払いを求めて申し立てを行ったと報じた。2008年3月12日付のNHK総合テレビジョンニュースウオッチ9でもこの裁判の様子が報じられた[7][8]。一方同社は、2007年9月以前の店長は管理監督者であったと主張している。
脚注
出典
広報資料・プレスリリースなど一次資料
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
コナカに関連するカテゴリがあります。
外部リンク