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山口 智充(やまぐち ともみつ、1969年(昭和44年)3月14日 - )は、日本のお笑いタレント、ものまねタレント、俳優、声優、ミュージシャン、司会者である。愛称はぐっさん。吉本興業(東京吉本)所属。
大阪府四條畷市の出身で[注 1]、現在は千葉県浦安市在住。1994年からお笑いコンビ「DonDokoDon」のボケとして活動したが、2007年以降はコンビ活動は休止状態である。また過去にミュージシャンとしては宮迫博之(HIRO)と共に「くず」という音楽ユニットを組んでいた。
経歴
大阪府立四條畷北高等学校時代に友人とコンビを組んでコントのようなことをしていた。芸能活動を始める前はマツヤデンキで営業担当として約2年半勤務し、優良社員賞を受賞した[1]。ミュージシャンを目指すために退職した。国際花と緑の博覧会で着ぐるみショーでアルバイトを務めたことをきっかけに、ショーを運営する阪急電鉄の宝塚ファミリーランドに勤めると平畠啓史と知り合い、お笑いの道へ進んだ[1]。宝塚ファミリーランド勤務時代に今の夫人とも出会っている[2]。
全国区の知名度を得たのは『明石家マンション物語』(フジテレビ系列)に出演してからである。同番組内で芸達者なラテン歌手「ガルシア」のキャラクターで登場して以降、バラエティ番組を中心に活動するようになった。
吉本の芸人としては珍しく、声帯模写や効果音など多彩なものまねを得意とする(後述)。
ミュージシャンを志望していたことから、歌唱力が高くギター演奏をこなす。ギター演奏は中学生の時に親からフォークギターを与えられて以来特技[1] としている。雨上がり決死隊の宮迫博之とデュオ「くず」を組み、作詞と作曲をした。
母校が統合後の四條畷市立くすのき小学校校歌を作詞と作曲した[3]。演歌歌手に楽曲を提供したり、『いただきマッスル!』(中京テレビ制作・日本テレビ系列) の挿入歌を作詞・作曲し、日本テレビ系列の音楽バラエティ番組『MusiG』で自身のボーカル、佐野元春の作詞・作曲、山本耕史のギターによる「The Whey-hey-hey Brothers」として1枚のシングルを発売した。
母親の出身地が奄美大島の鹿児島県大島郡瀬戸内町で、子供の頃から夏休みなどをここで過ごしていた縁で、2009年に同町で例年開催されているシーカヤックマラソンに参加し、その後夜祭ステージの席で同町観光大使に任命される[4]。
人物
- 身長175.8センチメートル (cm)、体重88キログラム (kg)、胸囲109 cm、腹囲99 cm、尻周104 cm[注 2]。以上の数字からプロレスラーのようながっしりとした体型をしているため周囲からは「芸人の身体ではない」と言われているが、格闘技やトレーニング、筋トレなどは特にしていない[1][5]。また、父親もがっしりとした体型であったと語っている[6]。なお、身長自体は175cmと平均身長よりやや高い程度だが、前述の体型の良さにより、数字以上に大きく見られるイメージがあるようで、実際に会ったり、共演された人に意外と背が低いと言われる事が多いと本人も語っている。
- 腕力はかなり強く、特に左腕を用いた腕相撲は「黄金の左腕」と言われ、今まで誰にも負けたことがなく、プロレスラーの中西学や自衛隊員にも勝ったことがある。芸能界では無敗だった哀川翔にも2度勝利している。また、握力も100 kg近くあり、りんごを片手で握り潰すことができる。
- 味覚が極めて鈍感で「美味しい」と「すごく美味しい」の二通りしかないと評されることがある[7]。また、普通に人が明らかに不味いと評価する料理でも難なく平らげたり、寧ろ美味しいと評価することもあり、リンカーン内では味覚オンチとして扱われていた。
- 名古屋の放送作家・松永英隆と深い関わりがあり、『ぐっさん家〜THE GOODSUN HOUSE〜』(東海テレビ制作)の番組企画として名古屋市天白区平針に所在する愛知県運転免許試験場にて大型自動二輪車を取得した。愛車は1976年製カワサキ・KZ900LTD[8]。
- サラリーマン時代に通勤電車内で、偶然乗り合わせた女性からストーキングに遭っていたことを明かし、『ココリコミラクルタイプ』でコントとして再現された。
- 習字や絵画なども趣味とし、バラエティ番組やCMなどでその腕を披露している。
- 2人でバイクチームを組む俳優の山本耕史とは公私ともに仲が良い。
- 芸人の中では歌唱力にも定評があり、腕前はプロ級。テレビ東京系列の年明け特番『今年も生だよ芸人集合 笑いっぱなし伝説』の第一回「吉本歌がうまい王」にて、今田耕司が推していた山崎邦正を抑えて優勝。翌年には、自身の歌唱が主となる名物コーナーとなる「ぐっさんのビッグショー伝説」が作られるまでに至った。
- 「四角い物フェチ」である。角張った感触と、物がスッポリ収まる感覚(「スフォ感」と形容)がたまらないとのこと。最も気に入っている四角いものは「天突き(ところてん切り器)」で、四角いところてんを四角い天突きに入れ、四角い棒で押すと四角がたくさん並んだ網から四角いところてんがたくさん出てくるからのこと。この嗜好は自動車にも現れており、愛車は四角い形が特徴のトヨタ・プロボックスやハイエースを所有してきた[9]。
- 2020年時点の愛車はトヨタ・コンフォートと三菱・ジープ[10] と70系トヨタ・ランドクルーザー[6]。この他、趣味のバイクを輸送するためにマツダ・ボンゴブローニィバン(2代目)を所有する[11]。子供の頃の体験から一部例外を除きマニュアルトランスミッションへの拘りを持っている。勿論免許もマニュアルを持っている。
- 大のサウナ好きでもあり、『アメトーーク』にも企画を持ち込んで実際に放送されている。お気に入りは塩サウナで、山口曰く「肌がトゥルットゥルになる」とのこと。またサウナに入る時は、タオルで股間を隠さずに入るのが流儀であると語っている[9]。
- 穏やかで誰にでも人当たりの良い性格からか、オリコン調べの「理想のお父さんランキング」で第一位を獲得したことがある[2][注 3]。
- バイク党で、仲間内で「山口モータース」というバイクチームを結成し、揃いのツナギでツーリングをしている。
- 大のトミカファンで、自身のコレクションは約200台所有し、子供時代に集めていた当時のビンテージものから自身の好きな車種まで幅広く集めている。「子供がいないときにこっそり一人で遊ぶのが好き」であり、2010年にはトミカ40周年を記念し「トミカでっかい子供大使」に任命された。トミカで初めて遊んだのは4歳の頃。トミカのマイブームは小学生の低学年ぐらいで止まったが、大人になって長男が生まれてから「トミカを買ってあげたい」と思って玩具屋に行くようになり、1個ずつ買い続けたら「トミカでっかい子供大使」の話を聞いて喜んだ[12]。
エピソード
- 「誰とでも友達になれる」と自負しており、小学生の時から喧嘩をしたことはないという[1]。
- ものまねを始めたのは小学1年生の時で、給食の時に女の子が牛乳を飲むタイミングを見計らってネタを振って吹き出すということに快感を覚えていたという。それ以来クラスで警戒されるようになり、「山口君が給食の時間で笑かすので牛乳が飲めませんでした」などと小学校の卒業文集で書かれたほどだった[1]。また、高校入学の時にも自己紹介で「特技、物真似」と言っており、高校在学中にもレクリエーションの時や時間が空いた時には先生から「はい、物真似!」と言われて、前に出てネタをして場を繋いだということもあった[1]。100を超えるモノマネレパートリーをもつが、アーノルド・シュワルツェネッガーとローワン・アトキンソンのモノマネは過激な下ネタのため放送できないという(いずれのモノマネもリンカーンの「どんだけぇ~の泉」で1度だけ披露されたが強制カットされた)。
- 『新選組!』(NHK大河ドラマ)の劇中、佐藤浩市演じる芹沢鴨がオウムに馬鹿にされるというシーンにおいて、オウムに台詞を覚えさせる調教が撮影に間に合わず、スタッフは急遽、永倉新八役で出演していた山口にオウムの吹き替えを依頼したエピソードがある。山口は見事にオウムを演じ切り、このシーンは無事放送された[2]。
- 四條畷市立くすのき小学校の校歌の作詞・作曲は、母校が統合されたために新校歌を作る必要があり、友人が山口本人に依頼したことで実現した。小学校には直筆の歌詞表が飾られた[3]。
- 2005年、西武ドームで開催された渡辺美里のラストライブ『MISATO V20 スタジアム伝説〜最終章〜 NO SIDE』に大江千里とともに応援に駆けつけ、3人は一気に意気投合していったというエピソードがある[13]。
- 2000年代には、キリンビール「のどごし生」のCMに、営業部長役として9年間にわたって出演。2013年で同社とのCM出演契約期間を満了したことを機に、ライバルメーカーのアサヒビールから、「クリアアサヒ糖質ゼロ」のCMの出演を打診された。山口は、前述した事情から打診をいったん固辞したものの、その義理堅い姿勢にアサヒビール社長(当時)の泉谷直木が大いに感銘を受けたという。その後も同社の担当者が手紙などを通じて熱心なアプローチを続けた結果、山口はキリンビールとの契約期間満了の1年半後(2015年)に「クリアアサヒ糖質ゼロ」のCM出演へ至った(現在は契約期間満了につき出演せず)[14]。
- 地上波のテレビ放送では、12年間出演してきた『にじいろジーン』(関西テレビ制作土曜朝のワイドショー)の終了(2020年3月)によって、全国ネット番組へのレギュラー出演が途絶えた。もっとも、同年4月24日放送分の『ダウンタウンなう』(フジテレビ制作の全国ネット番組)へゲストで出演した際には、「『(全国ネットのレギュラー番組が無くなったことで)焦りないですか?』とか僕ら聞かれるじゃないですか、『仕事なくなったことに不安は?』って。全くないんですよ」という表現で真情を吐露[15]。この発言の根拠ともなり得るのは、一部の地域で流れる番組(東海テレビ制作の『ぐっさん家』や読売テレビ制作の『グッと!地球便』)については、『にじいろジーン』の終了後もレギュラー出演を継続。日本全国で視聴できる衛星放送(BS)でも、冠番組を含めて複数のレギュラー番組を抱えているという事情がある。
- 母方が生まれ育った奄美大島の集落に集会所が建設された際には、地元の住民から看板名の墨書を任されている[要出典]。
王シュレット事件
2003年、レギュラー出演していた『ワンナイR&R』で、宮迫博之とともにプロ野球・福岡ダイエーホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)監督(当時)・王貞治の顔の模型を便器内に仕掛けたウォシュレット(王シュレット)を売り込む内容のコントを放送し、制作局のフジテレビおよび福岡県を放送対象地域とするフジテレビ系列の局であるテレビ西日本にそれぞれ批判・苦情が寄せられた。
ディスコグラフィー
アルバム
- (有) 山口モータース(2009年7月22日)
- 晴れ時々快晴(2012年4月4日)
- 最近、空を見上げてるかい?(2013年6月12日)
- その感情で熱くなれ!(2017年5月17日)
シングル
- じぶんの詩 -A BEAUTIFUL DAYWhey-hey-hey Brothers名義(2007年2月28日)
- ちくワッショイ!チーミーfeat.テキ屋のぐっさん 名義(2012年8月1日)
コラボレーション
- 山手線外回り タッキー&翼 feat. GUSSAN名義
タッキー&翼のアルバム「TRIP & TREASURE」に収録。
主なものまねレパートリー
人物(五十音順)
出演
テレビ
現在の出演番組
過去の出演番組
スペシャル番組
ラジオ
テレビドラマ
映画
配信ドラマ
吹き替え
※太字はメインキャラクター
劇場アニメ
舞台
その他
- ぐっさんの間(2009年 - 2010年、Wiiの間)
- 特別展 マンモス「YUKA」(2013年) - 音声ガイド
- びっくりぱちんこ あしたのジョー(京楽)/パチスロ あしたのジョー(Sammy) - 丹下段平 役
CM
脚注
注釈
- ^ a b 1969年の出生当時は北河内郡四條畷町。1970年7月1日に市制施行し四條畷市が発足。
- ^ 2017年4月22日放送 東海テレビ「ぐっさん家」で実際に計測。
- ^ ちなみにその時のランキング2・3位は関根勤と所ジョージという大先輩芸人を抑えての第一位であった。
- ^ 山口が降板した22年10月19日以降も山口が歌唱しているサウンドロゴが現在も使われている。
出典
外部リンク
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ANIKI(アコースティックギター・コーラス) - HIRO(ボーカル) |
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