エウロパは地上望遠鏡による観測に加え、1970年代前半以降は宇宙探査機のフライバイによる探査も行われている。1989年に打ち上げられたガリレオ探査機のミッションでは、現在のエウロパの全体のデータが得られている。これまでにエウロパに着陸した探査機は存在しないが、周回機や着陸機などのミッションがいくつか提案されている。例えば欧州宇宙機関(ESA)が2022年に打ち上げを予定しているガニメデを主目的とした探査計画である JUICE では、ミッション期間中に2回のエウロパのフライバイを予定している[22]。またアメリカ航空宇宙局では2025年に、エウロパを集中的に観測するエウロパ・クリッパー[23]の打ち上げを計画している[24]。
マリウスが提案したこれらの名称は長い間にわたって顧みられることはなく、20世紀中盤までは一般的ではなかった[32]。初期の天文学の文献ではもっぱら、ガリレオが導入したローマ数字を用いた記法である Jupiter II や、「木星の二番目の衛星」という名前で言及された。土星の衛星が発見された後になってようやく、ケプラーとマリウスによる名称が木星の衛星に対して使われるようになった[27]。
発見当初は内側から2番目を公転する衛星だと認識されていたが、1892年にガリレオ衛星よりも内側を公転するアマルテアが発見され、エウロパは内側から3番目の衛星となった。1979年のボイジャーによる観測ではさらに3つの内側の衛星が発見され、エウロパは内側から6番目の衛星となったが、Jupiter II という名称は現在でも使われており[32]、エウロパは木星の第2衛星と認識されている[33]。
軌道と自転
エウロパは木星の周りをおよそ3日半かけて公転しており、軌道半径はおよそ 670,900 km である。軌道離心率はわずか0.009であり、ほぼ円軌道に近い。また木星の赤道面に対する軌道傾斜角も小さく、0.470° である[34]。他のガリレオ衛星と同様にエウロパは木星に対して潮汐固定されており、公転周期と自転周期が一致している。そのため常に同じ面を木星に向けながら公転している。これにより木星直下点 (sub-Jovian point) をエウロパの表面に定義することができ、その地点では木星は常にほぼ真上に見え続けることになる。エウロパの本初子午線はこの木星直下点を通るように定義されている[35]。
エウロパは月よりもわずかに小さく、直径はおよそ 3,100 km である。太陽系内の衛星としては6番目に大きく、また太陽系内の全天体の中では15番目に大きい天体である。木星の四大衛星であるガリレオ衛星の中では大きさ・質量ともに最も小さいが、太陽系内の衛星でエウロパ自身より直径が小さいものをすべて合わせたよりも大きな質量を持つ[注 3]。平均密度から、組成は地球型惑星と似ていることが示唆されており、主成分はケイ酸塩岩石である[45]。
内部構造
エウロパは厚さが 100 km 程度の氷の外層を持っていると推定されている。最も外側は凍った氷の地殻となっており、氷の下には液体の海が存在していることが確実視されている[14][46]。
エウロパの表面の下には液体の水の層が存在し、エウロパの潮汐変形による熱によって内部海が液体の状態に保たれているというのが科学者の間でほぼ一致した見解である[14][46]。エウロパの平均の表面温度は赤道付近で 110 K (-160℃)、極域ではわずか 50 K (-220℃) であり、エウロパの氷地殻は花崗岩と同程度の硬さを持つ[5]。エウロパに内部海が存在する可能性を初めて指摘したのは、エウロパ内部での潮汐加熱に関する理論的な考察である。これはエウロパがわずかに離心率を持った軌道であることと、他のガリレオ衛星と軌道共鳴を起こしていることから導かれた考察である。
エウロパの研究を行っている大部分の地質学者は、一般に「厚い氷」モデルと呼ばれる内部海の理論モデルを支持している。このモデルでは、内部海と現在の表面の直接的な相互作用は、あったとしてもめったに発生しないと考えられている[74]。厚い氷モデルを支持する最も有力な証拠は、エウロパの大きなクレーターに関する研究である。エウロパに見られる最大級の衝突構造は同心円状のリングに取り囲まれており、その内部は比較的平坦で新鮮な氷で満たされているように見える。この構造と、エウロパの潮汐によって生成される熱量の計算に基づくと、氷地殻の硬い最外層の厚さはおよそ 10〜30 km であると推定される[75]。この下に広がる展延性を持った「温かい氷」の層を含めると、この推定は地下にある液体の海は表面からおよそ 100 km の深さに存在しているという可能性を示すものである[76]。このモデルに基づくエウロパの海の体積は 3×1018 m3 と推定され、これは地球の海の体積の2〜3倍に相当する[77][78]。
ガリレオ探査機による磁場の観測では、エウロパが弱い磁気モーメントを持っていることが明らかになっている[47]。これはエウロパ内部で発生する固有の磁場ではなく、木星の磁場の変動する成分によってエウロパに誘導される磁場である。この磁気モーメントによって作られる磁場の磁気赤道での強さはおよそ 120 nT であり、ガニメデの磁場のおよそ6分の1、カリストの磁場のおよそ6倍である[80]。誘導磁場が発生するためには、エウロパ内部に高い電気伝導率を持つ物質の層が必要である。この役割を果たしうるもっともらしい候補は、大きな液体の塩水の内部海である[49]。
2012年にハッブル宇宙望遠鏡によって得られたエウロパの画像の中から、エウロパの南極付近から噴出している水蒸気と思われる特徴が発見された[100]。画像の分析から、噴出物の高さは表面から 200 km にも及び、地球の最高峰エベレスト山の20倍を超える高さにまで達していることが示唆された[17][102][103]。もしこれが実在のものであるとすると、噴出は間欠泉的に発生しており[104][33]、エウロパが木星から最も遠ざかった地点で発生しているように思われることが示唆された。これは噴出が潮汐力によって引き起こされると仮定した場合の理論的な予測と一致する特徴である[105]。2016年にもハッブル宇宙望遠鏡によってこの噴出の存在を支持する観測結果が得られている[106][107]。
2018年には、1995年から2003年にかけて木星を周回したガリレオ探査機によって得られたデータの最新の厳密な分析に基づき、エウロパでの水の噴出活動の存在を支持するさらなる証拠が得られた[108]。ガリレオは1997年にエウロパの表面から 206 km 以内という非常に近距離を通過しており、この際の磁場およびプラズマの変動データはこの時に探査機が噴出の中を通過した可能性があることを示唆した[18][19][20][21][108][109]。このような噴出活動は、衛星表面に着陸すること無くエウロパの地下の海における生命の探査を行う手助けになると科学者は考えている[18][108]。
太陽系内で他に水蒸気の噴出が発見されているのは、土星の衛星エンケラドゥスのみである[17]。エウロパでの噴出量は1秒あたり 7,000 kg 程度と推定されており[105]、エンケラドゥスでは1秒あたり 200 kg 程度と推定されている[110][111]。噴出の存在が確認された場合、探査機による噴出を通過するようなフライバイを行える可能性が広まり、衛星に着陸して何キロもの深さの氷地殻の掘削を行うこと無く、その場で内部海の成分を分析するためのサンプルが得られることが期待される[106][112][113]。
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