『週刊ヤングマガジン 』(しゅうかんヤングマガジン、英 : WEEKLY YOUNG MAGAZINE )は、講談社 が発行する週刊 の漫画雑誌 。ジャンルは青年漫画 。1980年 6月23日 創刊。略称は「ヤンマガ 」[ 2] 、「週刊ヤンマガ 」、「YM 」、「週刊YM 」。創刊時編集長は宮原照夫。発売日は毎週月曜日 。掲載作品の単行本は、ヤングマガジン系列専用の総合レーベル「ヤンマガKC 」より刊行されている。
姉妹誌として、『月刊ヤングマガジン 』(隔月刊誌『別冊ヤングマガジン 』より2009年 にリニューアル)がある。現行の増刊誌として、2014年 9月5日 創刊の『ヤングマガジンサード 』がある。過去に発行されていた増刊については「増刊号 」節、姉妹誌については「姉妹誌 」節、漫画アプリ及びWEBコミックサイトについては「漫画アプリ・WEB連載 」節を参照。
概要
2019年33号 表紙
1968年 、『週刊少年マガジン 』編集部の内田勝 、宮原照夫 らは講談社に青年漫画誌の創刊を提案していたが却下されていた。同年、小学館 から『ビッグコミック 』が創刊される。その後を追う形で講談社は1973年 に『週刊現代 』の増刊号として『劇画ゲンダイ』を創刊するが、一般週刊誌を作っていた『週刊現代』編集部に漫画制作のノウハウが無かったため、同年のうちに休刊する。
1978年 、『週刊少年マガジン』の編集長を退任した宮原に、新しい青年漫画誌を創刊するよう辞令が出る。準備期間を経て1980年 、『ヤングマガジン』が創刊。当初は月2回刊(第2・第4月曜日)だったが、1989年 8号から週刊化された。
2015年 1月5日には電子書籍 版の配信が開始される[ 3] 。ただし、グラビアページなどは一部未収録となっており、紙版と同一の内容ではない。それゆえ、表紙の絵柄も紙版が巻頭グラビア を飾るグラドル や女性タレント が中心となっているのに対し、電子書籍版では巻頭カラーを飾る漫画作品が中心となっているが、後に紙版と同じ表紙となった。
2020年 には創刊40週年を迎える。本誌で連載した漫画家達のサイン色紙や、それまで本誌で連載していた漫画家達の読み切り企画『我漫(わがまん)』を開催する。
事件
発売前の2013年 7号において、当時AKB48 のメンバーの河西智美 の写真に不適切な表現があったとして、2013年1月12日に発売予定だった同年7号の問題の写真部分のみを修正した上で翌週の1月21日に2013年8号として発売するという措置が取られたため、同年の7号は欠番となった[ 2] 。しかし、発売中止だった7号が一部流通してしまい、自主回収の措置を執った[ 4] 。問題の写真部分は児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律 に抵触する恐れが指摘されていた[ 5] 。なお、立件は見送られている[ 6] (詳細は河西 の項目を参照)。
連載中の作品
以下、2024年12月23日(2025年4・5合併号)現在連載中の作品。月1連載作品や不定期連載作品、短期集中連載作品も含む。
作品名
作者(作画)
原作など
開始号
備考
みなみけ みなみけ
さくらは こはる 桜場コハル
-
2004年14号
隔週連載
ひかんしまよんしゆうはちにちこ 彼岸島 48日後…
まつもと こうし 松本光司
-
2014年38号
『彼岸島』シリーズの続編
いちにちかいしゆつろくはんちよう 1日外出録ハンチョウ
うえはら もとむ 上原求(漫画) あらい かすや 新井和也(漫画)
ふくもと のふゆき 福本伸行 (協力) はきわら てんせい 萩原天晴 (原作)
2017年4・5合併号
『カイジ』シリーズのスピンオフ 隔号連載
はられるはらたいす パラレルパラダイス
おかもと りん 岡本倫
-
2017年16号
えむえふこおすと MFゴースト
しけの しゆういち しげの秀一
-
2017年40号
あんたあにんしや アンダーニンジャ
はなさわ けんこ 花沢健吾
-
2018年34号
通常連載 → 隔週連載
あめときみと 雨と君と
にかいとう こう 二階堂幸
-
2020年38号
けつようひのたわわ 月曜日のたわわ
ひむら きせき 比村奇石
-
2020年51号
同作品のコミカライズ
まんしゆうあへんすくわつと 満州アヘンスクワッド
しかこ 鹿子
もんま つかさ 門馬司
2021年43号
『コミックDAYS 』より移籍
はりひこうめい パリピ孔明
おかわ りよう 小川亮
よつは ゆうと 四葉夕ト
2021年52号
『コミックDAYS 』より移籍
せいきんてかつたほん 税金で買った本
けいやま けい 系山冏
すいの ずいの
2022年2・3合併号
『ヤンマガWeb』より移籍
みよおちやんせんせいはかくかたりき みょーちゃん先生はかく語りき
むてき そおた 無敵ソーダ
かなり とくさく 鹿成トクサク
2023年11号
やにねこ ヤニねこ
にやんにやんふあくとりい にゃんにゃん ファクトリー
-
2023年18号
2022年12号〜2022年14号 までは短期集中連載
たれてもたけるきみかすき だれでも抱けるキミが好き
たけた すうはあ 武田スーパー
-
2023年20号
こおるてんとろつふ ゴールデンドロップ
かみつき りよう 上月亮
つは けいいち 津覇圭一(ネーム原作) くさか しんや 草下シンヤ (監修) かみさと しゆんへい 神里純平(監修)
2023年25号
ねすみのはつこい ねずみの初恋
おおせと りく 大瀬戸陸
-
2023年49号
へいせいはいさんへいすみれちやん 平成敗残兵☆すみれちゃん
さとみゆう 里見U
-
2024年8号
こおるてんまん ゴールデンマン
めくみ こうし 恵広史
へとす ペトス (原作)
2024年13号
ひいふ PEEP
うえの めくる 植野メグル
-
2024年29号
あまてゆあびしらんて アマチュアビジランテ
ないとう こうたろう 内藤光太郎
あさむら そうへい 浅村壮平(原作)
2024年30号
いしめせろのかつこう イジメ0の学校
にししま けいた 西嶋慶大
いしかわ みのる 石川実(原作)
2024年33号
いつぬ INNU -イッヌ-
こまる ひかり 小丸ひかり
おおぬま りゆうき 大沼隆揮(原作)
2024年39号
ついほうされたてんせいしゆうきしはけえむちしきてむそうする 追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する
ふろつこ りい 武六甲理衣
ねここ 猫子(原作)しやいあん じゃいあん(キャラクター原案)
2024年41号
同作品のコミカライズ 『ヤンマガWeb』より移籍
ちやんとのろつていちこちやん ちゃんと呪ってイチゴちゃん
おりおむ おりお無
-
2024年44号
からんとうのからくたたち 伽藍堂のガラクタたち
いたみ 伊丹
くわな ていり 桑名定理
2024年45号
ふるうふあいとあおきわかものたちのふれいきんくたうん BLUE FIGHT〜蒼き若者たちのブレイキングダウン〜
こほうひ 五褒美
きはやし しん 樹林伸 (原作・脚本) よあけ ふいるむ YOAKE FILM(原作)
2024年46号
同名映画のコミカライズ作品
いもうとはしつている 妹は知っている
かんき まり 雁木麻里
-
2024年52号
しまつやそうし 始末屋ソウジ
かけやま しゆう 景山愁
なりた なりあき 成田成哲(原作)
2025年2・3合併号
休載中
過去の連載作品
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
映像化作品
アニメ化
Webアニメ
作品
公開年
アニメーション制作
備考
彼岸島
2016年-2017年
TETRA、Fever Creations
掲載誌を移籍後にテレビアニメ化された作品だと『kiss×sis』がある。また移籍後の『kiss×sis』はOVA化も続けられた。
ドラマ化
オリジナルビデオ
作品
発売年
制作
備考
湾岸ミッドナイト
1991年-1994年(Vシネマ第1期)
大映 ミューズ・プランニング
1998年(Vシネマ第2期)
2001年(Vシネマ第3期)
工業哀歌バレーボーイズ
1992年(オリジナルビデオ版)
—
2006年(オリジナルDVD版)
ナインマイルズ
ファンキー・モンキー・ティーチャー
1993年(第4作)
—
第3作までは劇場映画
1994年(第5作)
—
1995年(第6作)
—
右向け左!
1994年
—
お天気お姉さん
1995年-1996年
東北新社 バンダイビジュアル
ビー・バップ・ハイスクール
1996年-1997年(Vシネマ第1期)
東映ビデオ
1997年-1998年(Vシネマ第2期)
天然少女 萬
1996年
—
実写映画化
発行部数
2004年(2003年9月 - 2004年8月) 1,044,489部[ 34]
2005年(2004年9月 - 2005年8月) 1,012,209部[ 34]
2006年(2005年9月 - 2006年8月) 998,198部[ 34]
2007年(2006年9月 - 2007年8月) 981,229部[ 34]
2008年(2007年10月 - 2008年9月) 940,817部[ 34]
2011年(2010年10月 - 2011年9月) 725,235部(印刷証明付部数)[ 35]
2012年(2011年10月 - 2012年9月) 665,407部(印刷証明付部数)[ 36]
2013年(2012年10月 - 2013年9月) 607,920部(印刷証明付部数)[ 37]
発行部数(2008年4月以降) 一般社団法人 日本雑誌協会
1〜3月
4〜6月
7〜9月
10〜12月
2008年
937,500 部
914,584 部
881,667 部
2009年
863,500 部
843,342 部
839,542 部
838,400 部
2010年
820,334 部
793,834 部
778,917 部
762,455 部
2011年
739,584 部
707,834 部
694,167 部
686,667 部
2012年
677,500 部
657,625 部
639,834 部
634,584 部
2013年
617,084 部
608,750 部
576,500 部
558,182 部
2014年
545,077 部
533,334 部
512,917 部
475,455 部
2015年
453,077 部
445,000 部
430,000 部
420,000 部
2016年
420,000 部
415,000 部
407,367 部
406,943 部
2017年
396,235 部
390,000 部
386,542 部
383,250 部
2018年
367,542 部
353,208 部
343,783 部
337,500 部
2019年
325,733 部
325,083 部
307,569 部
300,755 部
2020年
276,746 部
265,125 部
257,708 部
250,455 部
2021年
242,385 部
232,917 部
220,667 部
218,000 部
2022年
210,000 部
210,000 部
204,333 部
200,000 部
2023年
194,689 部
188,667 部
183,017 部
168,833 部
2024年
159,833 部
153,667 部
148,462 部
増刊号
1980年代 から1990年代 には増刊号が不定期で発行されていた。
2000年代 以降には、『ヤングマガジンアッパーズ 』『月刊ヤングマガジン 』などの姉妹誌が存在する為、『ヤングマガジンGT』など単発企画中心の増刊号が発行された。姉妹誌の『ヤングマガジンアッパーズ』との合同企画として「スポ増」「妹増」なども発行された。
2010年代 に入ってからは、「GAG増刊」[ 38] [ 39] 、『ヤングマガジンサード』が発行されている。
ヤングマガジン海賊版
1986年 から1995年 頃まで不定期に刊行されていた増刊号[ 40] 。「海賊版 」と銘打ってはいるが、講談社によって正規に発行された漫画雑誌である。第1号は1986年4月14日 号[要出典 ] 。
海賊版の掲載作品
ヤングマガジン増刊黒ブタルーキー号
1988年 から1993年 まで発行された増刊号[ 41] 。
黒ブタルーキー号の掲載作品
かたおかみさお 「男と女のFriendly」[ 42] ※デビュー作
こしばてつや 「IKENAI!いんびテーション」1988年7月31日増刊黒ブタルーキー号 ※デビュー作
そらみみくろすけ 「SELF-SEEKERS」1991年'91春の黒豚ルーキー号
松本剛 「もんくのある気持ち」1990年
ヤングマガジンGT
1991年 から不定期刊行された増刊号。2000年 に「新増刊」として第1号からの通巻となっている。
ヤングマガジンGTの掲載作品
ヤングマガジン増刊エグザクタ
1993年 から1995年まで発行された増刊号[ 43] 。
ヤングマガジン増刊ダッシュ
1993年から不定期刊行された増刊号。
増刊ダッシュの掲載作品
ヤングマガジン増刊赤BUTA
1995年から1999年 まで発行されたまで不定期に刊行されていた増刊号。新人作家による短編読み切り作品を中心に掲載。
増刊赤BUTAの掲載作品
ヤングマガジン増刊青BUTA
1998年 から1999年まで発行された不定期に刊行されていた増刊号。新人作家による短編読み切り作品を中心に掲載。
増刊青BUTAの掲載作品
ヤングマガジンサード
2014年 に創刊された増刊の月刊誌[ 44] 。
姉妹誌
ヤングマガジンアッパーズ
1998年創刊、2004年休刊。
別冊ヤングマガジン
1999年創刊、2009年休刊。リニューアル後継誌は『月刊ヤングマガジン』。
月刊ヤングマガジン
2009年創刊。『別冊ヤングマガジン』のリニューアル後継誌。
漫画アプリ・WEB連載
eヤングマガジン
2015年12月18日に『ヤングマガジン海賊版』からリニューアル。エブリスタ との共同運営。略称は「eヤンマガ 」。2021年3月31日にサービス終了[ 45] 。
連載作品(eヤンマガ)
五十音順、再掲載作品含む。
ヤンマガWeb
ヤングマガジンの公式サイト。 2020年にリニューアル。
ヤンマガWebの連載中作品
毎日
月曜日
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
日曜日
ヤンマガWebの連載終了作品
コミックDAYS
2018年3月1日開設。講談社の漫画アプリ及び同名のウェブコミックサイト。
新人賞
ちばてつや賞 「ヤング部門」
月間新人漫画賞 - 創刊当初より開催されており、2010年4月期には通算360回[ 47] を超え、現在も継続中[ 48] 。
著名人のファン
2022年3月10日には、テレビ朝日 のバラエティ番組『アメトーーク! 』の番組企画として「ヤングマガジン芸人」が放送された[ 49] 。ゲスト芸人はケンドーコバヤシ 、バカリズム 、麒麟 川島明 、サバンナ 高橋茂雄 、磁石 永沢たかし 、ムーディ勝山 [ 49] 。放送終了後の2022年3月14日発売の15号にて、本誌の作品の作中に芸人たちが登場する[ 49] 。
脚注
注釈
^ 基本的に月曜日発売。ただし、月曜日が祝日または振替休日の際は金曜日発売(2022年3月以前は土曜日発売だった)となる。
出典
関連項目
外部リンク
文芸誌 一般誌 ファッション・美容誌 児童誌 休・廃刊 その他
野間三賞 国際 文芸 漫画 ライトノベル 終了 その他 後援等 ミスコンテスト