城南線(じょうなんせん)は、愛媛県松山市の道後温泉駅から西堀端停留場までを結ぶ伊予鉄道の軌道路線。
路線データ
- 路線距離(営業キロ):道後温泉 - 西堀端間3.5km[1]
- 軌間:1067mm
- 停留場数:11(起終点含む)
- 複線区間:全線複線[1]
- 電化区間:全線電化(直流600V)
運行形態
系統
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運行区間
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乗り入れる区間
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■1号線
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環状線 松山市駅→JR松山駅前→木屋町→鉄砲町→大街道→松山市駅
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西堀端 - 上一万[2]
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■2号線
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環状線 松山市駅→大街道→鉄砲町→木屋町→JR松山駅前→松山市駅
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■3号線
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松山市駅 - 大街道 - 道後温泉
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南堀端 - 上一万 - 道後温泉
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■5号線
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JR松山駅前 - 大街道 - 道後温泉
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城南線全区間を通る。
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■6号線
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本町六丁目 - 本町一丁目 - 松山市駅
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本町一丁目(本町線) - 南堀端
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坊っちゃん 列車
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古町 - JR松山駅前 - 大街道 - 道後温泉
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城南線全区間を通る。
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松山市駅 - 大街道 - 道後温泉
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南堀端 - 上一万 - 道後温泉[3]
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歴史
1907年、松山電気軌道により標準軌の単線で開通。開通時はこの区間に12停留場があったが、南堀端 - 市役所前間の「榎前」停留場が後に廃止されている。
1921年、伊予鉄道が松山電気軌道を吸収合併し、1923年に軌間を1067mmの狭軌に改軌、上一万の立体交差を廃止(旧道後鉄道線[4]を廃止したので必要が無くなった)。その後、幹線街路の拡幅に伴い、複線区間を延長して現在に至る。
1969年に城北線・城南線の環状運転を開始する際に上一万 - 平和通一丁目間が新設され、2018年度に連絡線として独立した路線となった。
- 1911年(明治44年)9月1日:松山電気軌道により住吉 - 本町、札ノ辻 - 道後(現在の道後温泉)間開業(標準軌)。
- 1911年(明治44年)9月19日:松山電気軌道 本町 - 札ノ辻間開業(同上)。
- 1912年(明治45年)2月7日:松山電気軌道 江ノ口 - 住吉間開業(同上)。
- 1921年(大正10年)4月1日:伊予鉄道が松山電気軌道を合併。
- 1923年(大正12年)6月30日:江ノ口 - 道後温泉間の軌間を1435mm(標準軌)から1067mmに改軌。
- 1926年(大正15年)5月2日:一番町 - 勝山町が経路変更し複線化、勝山町 - 道後温泉間が複線化される。
- 1927年(昭和2年)11月1日:江ノ口 - 萱町間廃止。
- 1929年(昭和4年)4月1日:古町 - 萱町間開業。
- 1936年(昭和11年)5月1日:西堀端 - 裁判所前(現在の県庁前)間複線化。
- 1946年(昭和21年)8月19日:古町 - 萱町 - 本町 - 西堀端間休止認可。
- 1948年(昭和23年)7月1日:古町 - 萱町 - 本町 - 西堀端間廃止。代わって本町線開業。
- 1949年(昭和24年)3月5日:県庁前 - 一番町間複線化。
- 1969年(昭和44年)12月1日:上一万停留場での城北線への分岐を道後温泉方面からの分岐から、警察署前方面からの分岐に変更。これに伴い平和通一丁目 - 上一万間が開業。
- 2018年(平成30年)
- この年の『鉄道要覧』より平和通一丁目 - 上一万間が城南線から分離され、連絡線の名称で独立して記載[5][6]。
- 3月1日:西堀端停留場のうち、本町線直通のりばを本町一丁目停留場に改称。6号線を道後温泉発着から松山市発着に変更[7]。
停留場一覧
- 凡例
- 坊っちゃん列車以外は各停留場に停車
- :坊っちゃん列車も乗降車可能、☆:坊っちゃん列車は降車のみ可能、|:坊っちゃん列車は通過
- すべての停留場が愛媛県松山市に所在
脚注
- ^ a b 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和4年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.230
- ^ ラケット型環状線のため、西堀端と市役所間を直通せず、一旦花園線へと入線する。
- ^ 3号線に準拠している。
- ^ 廃止鉄道ノート 松山電気軌道 (1920年の 「伊予鉄道 電気」 を参照)
- ^ 『平成29年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.230
- ^ 『平成30年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.232
- ^ 市内電車「本町線」 松山市駅へのアクセス改善 ~長期滞在促進のため「3日券」を発売~ (PDF) - 伊予鉄道、2018年1月25日、同日閲覧。
関連項目
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営業中 |
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廃止 |
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関連項目 | |
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軌道法に拠る路線のみ。△印は一部区間が別路線として現存、▼印は廃止後ほぼ同区間に別路線が開業。
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