株式会社道北アークス(どうほくアークス、DOHOKU ARCS COMPANY,LIMITED)は、「ウエスタン」「スーパーアークス」「スーパーチェーンふじ」「Da*マルシェ」などの屋号でスーパーマーケットを展開するアークスグループの企業である。本社は北海道旭川市流通団地1条1丁目33-1に所在する。CGCグループの加盟企業である。本項では前身企業である株式会社ふじについても記述する。
概要
店舗は道北地域の上川総合振興局および空知総合振興局の中空知・北空知に展開している[注 1]。2012年にアークスグループで同じ道北を営業基盤としていた株式会社ふじ(存続会社)と株式会社道北ラルズ(消滅会社)が合併したことで誕生した。
ふじから継承した「スーパーアークス」「ウエスタン」「ベストプライス」「スーパーチェーンふじ」、道北ラルズから継承した「ラルズマート」、道北アークスとなってから展開を開始した「Da*マルシェ」の屋号で営業している。道北ラルズからは「ビッグハウス」の屋号も継承したものの、当社運営店舗は2021年までに消滅している(後述)。
株式会社ふじ時代
創業者の六車寛(1927年-2021年)が1951年11月、下川町で六車商店を創業。10年が経った頃、東京のゼミナールに参加してスーパーマーケットやセルフサービスの理論に触れ、1962年にスーパーろくさんを開店。しかし、新しい方式の店だったことから地元商店街から猛反発を受け、地元で仕入れができなくなり、1965年(昭和40年)に名寄市へ移転[2]。同年5月22日に資本金770万円で株式会社ふじが設立され、6月に北海道名寄市大通南6丁目にスーパーマーケットの1号店、名寄駅前店を開店(198年4月廃止)。1970年、 旭川地区に本格的出店のため、北海道旭川市東5条2丁目に株式会社旭川ふじ(あさひかわふじ)を設立。 1982年10月に北海道旭川市神楽5条9丁目に ふじホームセンターの1号店、神楽店を開店。1987年(昭和62年)10月に株式会社旭川ふじ、1990年(平成2年)10月に株式会社セキネを吸収合併した[1][3]。1993年(平成5年)にCGCグループに加盟[3]。1995年(平成7年)11月に株式を店頭登録した[1]。
「ウエスタン」「ベストプライス」「スーパーチェーンふじ」の屋号でスーパーマーケットを展開した。アークスグループに入ってからは「スーパーアークス」も展開した。
2004年10月に株式交換によって株式会社アークスの子会社となり、アークスグループ入りした。
2007年12月には留萌市に営業基盤を持つ株式会社中央スーパーと業務提携(アークスを交えての三者間の提携)しており[広報 2]、これは道北アークスにも引き継がれている。中央スーパーは提携以前からCGCグループに加盟している。しかし2019年6月に提携を解消し、その後中央スーパーはコープさっぽろと提携を結んでいる(中央スーパーの記事を参照)。
2012年7月にふじを存続会社として道北ラルズと合併、株式会社道北アークスとなった[4]。道北ラルズが運営していた「ビッグハウス」「ラルズマート」はそのまま継承された[5]。
ストアブランド
現在
- スーパーアークス
- アークスグループの大型食品スーパーで使用されている。2008年にふじがスーパーアークスウエスタン北彩都を開店させたことで使われ始めた。道北アークスになってから「ビッグハウス」「ベストプライス」「スーパーチェーンふじ」より転換した店舗もある。
- ウエスタン
- ふじから継承したショッピングセンター(パワーセンター)で使われている。また、このショッピングセンター内のスーパーマーケットについても「ウエスタン」が使われる(なおウエスタン北彩都については、上述の通りスーパーマーケット部分の店舗名としては「スーパーアークス」を称する)。
- ベストプライス
- スーパーチェーンふじ
- ラルズマート
- Da*マルシェ[広報 3]
- Da*マルシェ(ダ・マルシェ)は道北アークスが2015年から使用を始めたもので、旭川市の周辺で人口の少ない地域へ出店する小型食品スーパー[6]。2015年3月1日に総合物流センター「DaMC」(「ダマック」、Dohoku arcs Mother Center の略)を開設し、子会社のナイス.フーズがデリカセンターを稼働させたことで、効率的に小商圏へ出店することが可能になったと判断された[6]。
- 2015年5月から6月にかけての愛別町・上川町・比布町への3店舗出店を皮切りに[7]、2023年4月15日現在は7店舗を展開している[広報 4]。
過去
- ビッグハウス
- アークスグループの中型食品ディスカウントストアで使われている。道北ラルズから継承。1998年にラルズマート東光店をビッグハウス東光店に業態転換してから使われ始めた。
- 道北アークスとなってから「スーパーアークス」への転換が進められ、当社の店舗で最後までビッグハウスとして残ったイーストタウン(滝川市)[9]が2021年3月20日にスーパーアークスに転換されたことにより、当社運営の「ビッグハウス」は消滅した。
-
ビッグハウス西神楽店
(2013年7月)
※2014年11月21日に「スーパーアークス」に転換
[広報 5]
店舗
最新の店舗一覧については店舗一覧 (道北アークス)を参照。
- 道北アークス内での転換店舗
- 特徴のある店舗
閉店した店舗
関連会社
- 株式会社ナイス.フーズ - 元はふじの子会社。豆腐やコンニャクなどの日配品を製造。2015年5月1日に弁当・惣菜を製造するデリカセンターを稼働させた[6]。
脚注
注釈
- ^ 南空知地区には同グループのラルズが店舗を展開している。また道北ラルズ時代には網走支庁(現:オホーツク総合振興局)に展開していた店舗も存在したが、営業エリア再編で道東ラルズ(現:道東アークス)へ譲渡された。
- ^ 2022年11月当初の時点では「ベストプライス」であり[広報 8]、2022年11月にスーパーアークスへの転換が公式サイトで告知されている[広報 9]。
- ^ ノンフィクション作家の角幡唯介はこの角幡商店の創業家出身である。
出典
広報資料・プレスリリースなど一次資料
関連項目
- 旭川パワーズ - ウエスタンパワーズが出店している。
- 旭川大雪アリーナ - ネーミングライツ(命名権)を取得し、名称が「道北アークス大雪アリーナ」となっている。
- 国策共栄 - 旭川市の企業。1992年にスーパーマーケット事業より撤退しているが、その後の店舗を当社で営業しているものもある(当該記事を参照)。
- ダイゼン - DZマート運営会社。創業者の柴田惠治は、1965年に当時勤めていた帯広フードセンター(現・ダイイチ)が旭川に進出する際に、旭川店の店長として転勤。その後ふじスーパーに移籍し、専務に就任した。1974年5月に独立。株式会社大善を設立し、食品問屋を開業。
外部リンク
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小売事業(東北・関東) | |
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過去のグループ企業 | |
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関連項目 | |
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1:業務提携解消。会社自体は存続。2:非グループ企業だがベルジョイスと資本・業務提携。 カテゴリ - 店舗ブランド |
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注釈
*1親会社もスーパーマーケットを経営しているものの、CGCは非加盟。 *2マルイグループだが、中国経営合理化チェーンには非加盟。 *3スーパーマーケットではなく、弁当販売店・飲食店・惣菜メーカー。 一覧・ カテゴリ |