比布町(ぴっぷちょう)は、北海道中央部・上川盆地にある町。中心産業は農業で、「ゆめぴりか」が育成・開発された北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場が所在する。キャッチコピーは、スキーといちごのまち。
町名の由来
アイヌ語由来であるが、諸説あり、知里真志保の説では、「ピピペッ(pipi-pet)」(石のごろごろしている・川)が転訛し、「ピッペッ(pippet)」、「ピプ(pip)」あるいは「ピピ」へと変化したとされる[1]ほか、「ピオプ」(pi-o-p)」(石の・多い・ところ)を由来とする説も存在する[1]。日本の自治体の中では唯一パ行で始まり、パ行の文字を2文字含む名称を持つ自治体である。
地理
隣接している自治体
気候
ケッペンの気候区分によると、比布町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。冬季は-25℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。
比布(1991年 - 2020年)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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最高気温記録 °C (°F)
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6.6 (43.9)
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11.1 (52)
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15.6 (60.1)
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28.2 (82.8)
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33.4 (92.1)
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35.9 (96.6)
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35.8 (96.4)
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36.9 (98.4)
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32.6 (90.7)
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27.7 (81.9)
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20.8 (69.4)
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12.0 (53.6)
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36.9 (98.4)
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平均最高気温 °C (°F)
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−4.2 (24.4)
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−2.6 (27.3)
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2.3 (36.1)
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10.3 (50.5)
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18.3 (64.9)
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22.8 (73)
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26.1 (79)
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26.3 (79.3)
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21.8 (71.2)
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14.5 (58.1)
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5.6 (42.1)
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−1.7 (28.9)
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11.6 (52.9)
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日平均気温 °C (°F)
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−8.3 (17.1)
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−7.3 (18.9)
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−2.5 (27.5)
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4.6 (40.3)
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11.8 (53.2)
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16.6 (61.9)
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20.4 (68.7)
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20.6 (69.1)
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15.8 (60.4)
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8.8 (47.8)
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1.7 (35.1)
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−5.2 (22.6)
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6.4 (43.5)
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平均最低気温 °C (°F)
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−13.6 (7.5)
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−13.2 (8.2)
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−8.0 (17.6)
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−1.0 (30.2)
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5.7 (42.3)
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11.3 (52.3)
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15.7 (60.3)
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16.0 (60.8)
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10.7 (51.3)
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3.8 (38.8)
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−2.1 (28.2)
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−9.5 (14.9)
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1.3 (34.3)
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最低気温記録 °C (°F)
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−31.4 (−24.5)
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−30.7 (−23.3)
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−25.7 (−14.3)
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−14.3 (6.3)
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−3.4 (25.9)
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1.0 (33.8)
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5.5 (41.9)
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6.7 (44.1)
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0.0 (32)
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−4.8 (23.4)
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−19.9 (−3.8)
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−26.3 (−15.3)
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−31.4 (−24.5)
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降水量 mm (inch)
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52.6 (2.071)
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41.7 (1.642)
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47.5 (1.87)
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48.7 (1.917)
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74.4 (2.929)
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70.7 (2.783)
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143.7 (5.657)
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154.1 (6.067)
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146.8 (5.78)
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111.0 (4.37)
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107.0 (4.213)
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80.6 (3.173)
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1,081.7 (42.587)
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平均降水日数 (≥1.0 mm)
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18.2
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14.2
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14.1
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11.0
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11.6
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9.7
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12.1
|
12.3
|
14.1
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16.2
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19.1
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21.3
|
173.8
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平均月間日照時間
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63.7
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88.0
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124.9
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156.0
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190.5
|
173.8
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167.1
|
161.0
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147.0
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117.8
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54.2
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42.3
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1,486.4
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出典1:Japan Meteorological Agency
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出典2:気象庁[2]
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歴史
行政
- 町長
経済
産業
農協
郵便局
宅配便
公共機関
警察
消防
姉妹都市・提携都市
行政機関
地域
人口
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比布町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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比布町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 比布町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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比布町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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6,711人
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1975年(昭和50年)
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6,118人
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1980年(昭和55年)
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5,806人
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1985年(昭和60年)
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5,457人
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1990年(平成2年)
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5,004人
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1995年(平成7年)
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4,683人
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2000年(平成12年)
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4,576人
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2005年(平成17年)
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4,340人
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2010年(平成22年)
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4,042人
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2015年(平成27年)
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3,777人
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2020年(令和2年)
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3,520人
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総務省統計局 国勢調査より
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教育
スクールバスを2台保有しており、蘭留など遠方からの通学の手助けしている。
交通
空港
鉄道
バス
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- ぴっぷスキー場 - 北嶺山西麓にある道北最大級のスキー場。初級者から上級者に合わせた全9コース。町営なのでお手頃な値段で上質なパウダースノーが楽しめる。「遊湯ぴっぷ」という温浴施設もある。
- ゆめぴりか ‐ 発祥の地であり、ふるさと納税でも大人気の品。
- 突哨山-カタクリの名所
- ニジマス工房 - ニジマス、山女魚、オショロコマ等の養殖を行っていて、釣り堀も楽しめる。冬はぴっぷスキー場の雪番屋でニジマスのいくら丼等を提供している。
- ぴっぷりん - 北海道産の食材や比布町産の食材を使ったプリン。
- 鈴木邸 - 町の文化財
PR活動
- 「スノーベリー」ちゃん(比布町ゆるキャラ) - 「いちごちゃん」とも呼ばれ、ぴっぷスキー場などでPR活動をしている[6]。
- 「ピップエレキバン」(家庭用磁気絆創膏 ピップ(当時 ピップフジモト)製造)のテレビコマーシャル(樹木希林と同社の横矢勲元会長共演)のロケーション(比布駅、比布神社)に使用。全国放送され町のPRに大きく貢献した。また、2019年(令和元年)から「相互応援大使」としてお互いに応援しあう活動を行っている。
出身者
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
比布町に関連するカテゴリがあります。
外部リンク