第11回スーパーボウル

第11回スーパーボウル
Super Bowl XI
1 2 3 4

OAK 0 16 3 13

32
MIN 0 0 7 7

14
開催日 1977年1月9日
スタジアム ローズボウル
開催地 カリフォルニア州パサデナ
MVP フレッド・ビレトニコフ, レイダース
優勝予想 Raiders by 4
国歌斉唱 ビッキー・カー
コイントス レフェリー
ハーフタイム ロサンゼルス市民バンド
入場者数 103,438
アメリカにおけるテレビ放送
ネットワーク NBC
実況と解説 カート・ゴウディドン・メレディス
視聴率 44.4 (全米)
占有率 73 (全米)
CM広告料
(30秒)
12万5千ドル
 < 第10回 スーパーボウル 第12回 > 

第11回スーパーボウル(だい11かいスーパーボウル、Super Bowl XI)は1977年1月9日カリフォルニア州パサデナローズボウルで行われた11回目のスーパーボウルAFCチャンピオンであるオークランド・レイダースNFCチャンピオンであるミネソタ・バイキングスの対戦。レイダースがバイキングスを32-14で破って、2度目の出場で初のスーパーボウル制覇[1]を果たした。MVPはレイダースのWRフレッド・ビレトニコフが受賞した。

観客動員は、100,421人でスーパーボウル記録となった[2]

試合開催前の話題

QBケン・ステイブラーシーズンMVPに選ばれたオークランド・レイダースが有利と予想された[3]

背景

開催地決定まで

1975年3月19日、ホノルルで開催されたオーナー会議で、第11回スーパーボウルをカリフォルニア州パサデナで開催することが決定した[4]

オークランド・レイダース

レイダースは、第2回スーパーボウルに敗北して以来、2度目のスーパーボウル出場となった。スーパーボウルに敗退した2年後、ジョン・マッデンがヘッドコーチに就任した。マッデンの下、レイダースは8シーズンで88勝22敗7分、勝率.772の好成績を記録した。しかし、プレイオフで6回敗退(内、5回がAFCチャンピオンシップ敗退)したため、この第11回スーパーボウルがマッデンにとって初めてのスーパーボウル出場となった。

ミネソタ・バイキングス

バド・グラント率いるバイキングスは、レギュラーシーズンで11勝2敗1分の成績を残し、過去9シーズンで8回目のNFC中地区優勝をし、8シーズンで4度目のスーパーボウル出場を果たした。バイキングスは、スーパーボウルに4回出場を果たした最初のチームである。

試合経過

ドライブごとの試合経過
開始 ボール保持 ドライブ TOP 結果 得点内容 得点
Q 時間 地点 P yd yd 得点者 PAT レイダース バイキングス
1 15:00 自陣34 レイダース 8 55 3:02 29ydフィールドゴール失敗
1 11:58 自陣20 バイキングス 3 6 0:50 パント
1 11:08 自陣19 レイダース 6 20 2:56 パント
1 8:12 自陣16 バイキングス 4 19 3:10 パント
1 5:55 自陣26 レイダース 3 8 0:53 パントブロック
1 5:02 敵陣3 バイキングス 2 -1 0:27 ファンブルロスト
1-2 4:35 自陣3 レイダース 12 90 5:23 フィールドゴール成功 24 マン 3
2 14:12 自陣26 バイキングス 3 6 1:41 パント
2 12:31 自陣36 レイダース 10 64 5:21 タッチダウン(パス) 1 ステイブラーキャスパー キック成功 10
2 7:10 自陣25 バイキングス 3 -3 1:17 パント
2 5:53 敵陣35 レイダース 5 35 2:20 タッチダウン(ラン) 1 Banaszak キック失敗 16
2 3:33 自陣25 バイキングス 6 27 1:51 パント
2 1:42 自陣6 レイダース 4 16 1:35 パント
2 0:07 自陣22 バイキングス 1 26 0:07 前半終了
前半終了
3 15:00 自陣23 バイキングス 6 24 2:53 パント
3 12:07 自陣16 レイダース 6 28 3:00 パント
3 9:07 自陣26 バイキングス 3 9 1:39 パント
3 7:28 自陣46 レイダース 5 31 2:12 フィールドゴール成功 40 マン 19 0
3 5:16 自陣32 バイキングス 12 68 4:29 タッチダウン(パス) 8 TarkentonWhite キック成功 19 7
3-4 0:47 自陣38 レイダース 3 8 1:00 パント
4 14:47 自陣22 バイキングス 9 41 4:41 インターセプト
4 10:06 自陣46 レイダース 4 54 2:27 タッチダウン(ラン) 2 Banaszak キック成功 26 7
4 7:39 自陣32 バイキングス 6 40 1:56 インターセプトリターンTD 75 ブラウン キック失敗 32 7
4 5:43 自陣27 バイキングス 4 9 0:54 第4ダウン失敗
4 4:49 敵陣36 レイダース 6 22 2:53 第4ダウン失敗
4 1:56 自陣14 バイキングス 9 86 1:31 タッチダウン(パス) 13 LeeVoigt キック成功 32 14
4 0:25 敵陣48 レイダース 1 -2 0:25 試合終了
P=プレー数、TOP=タイム・オブ・ポゼッションPAT=ポイント・アフター・タッチダウン。 アメリカンフットボールの用語集 (enも参照。 32 14

レイダースディフェンスは、バイキングスを前半無得点に抑えた。RBクラレンス・デービスは、パープル・ピープル・イーターズと呼ばれているバイキングスのディフェンスを相手に16回のランで137ヤード(1回あたり8,5ヤード)を走った[2][5]。フレッド・ビレトニコフは4回のレシーブでタッチダウンはなかったものの彼のレシーブ後、レイダースは3回でタッチダウンをあげた[5]

レイダースのドライブ
# ドライブ TOP 結果
プレー ヤード
1 8 55 3:02 29ydフィールドゴール失敗
2 6 20 2:56 パント
3 3 8 0:53 パントブロック
4 12 90 5:23 フィールドゴール成功
5 10 64 5:21 タッチダウン(パス)
6 5 35 2:20 タッチダウン(ラン)
7 4 16 1:35 パント
前半終了
8 6 28 3:00 パント
9 5 31 2:12 フィールドゴール成功
10 3 8 1:00 パント
11 4 54 2:27 タッチダウン(ラン)
12 6 22 2:53 第4ダウン失敗
13 1 -2 0:25 試合終了
バイキングスのドライブ
# ドライブ TOP 結果
プレー ヤード
1 3 6 0:50 パント
2 4 19 3:10 パント
3 2 -1 0:27 ファンブルロスト
4 3 6 1:41 パント
5 3 -3 1:17 パント
6 6 27 1:51 パント
7 1 26 0:07 前半終了
前半終了
8 6 24 2:53 パント
9 3 9 1:39 パント
10 12 68 4:29 タッチダウン(パス)
11 9 41 4:41 インターセプト
12 6 40 1:56 インターセプトリターンTD
13 4 9 0:54 第4ダウン失敗
14 9 86 1:31 タッチダウン(パス)

テレビ中継

全米でのテレビ中継は300万ドルでNBCが担当した。1分間のCM放映権料が25万ドルであった。また衛星中継、録画でイギリス、フランス、日本(NETテレビ系)など15ヶ国でも放送された[3]

スターティングラインアップ

オークランド・レイダース ポジション ミネソタ・バイキングス
オフェンス
クリフ・ブランチ
Cliff Branch
WR アマド・ラシャド
Ahmad Rashad
アート・シェル
Art Shell
LT スティーブ・ライリー
Steve Riley
ジーン・アップショー
Gene Upshaw
LG チャーリー・グッドラム
Charlie Goodrum
デイブ・ダルビー
Dave Dalby
C ミック・ティンゲルホフ
Mick Tingelhoff
ジョージ・ビューラー
George Buehler
RG エド・ホワイト
Ed White
ジョン・ベラ
John Vella
RT ロン・ヤーリー
Ron Yary
デイブ・キャスパー
Dave Casper
TE ステュ・ボイト
Stu Voigt
フレッド・ビレトニコフ
Fred Biletnikoff
WR サミー・ホワイト
Sammy White
ケン・ステイブラー
Ken Stabler
QB フラン・ターケントン
Fran Tarkenton
マーク・ヴァン・エーハン
Mark Van Eeghen
FB ブレント・マクナラハン
Brent McClanahan
クラレンス・デービス
Clarence Davis
RB チャック・フォアマン
Chuck Foreman
ディフェンス
ジョン・マツザック
John Matuszak
LE カール・エラー
Carl Eller
デイブ・ロー
Dave Rowe
NT-LDT ダグ・サザーランド
Doug Sutherland
オーティス・シストランク
Otis Sistrunk
RE-RDT アラン・ペイジ
Alan Page
フィル・ビラピアーノ
Phil Villapiano
LOLB-RE ジム・マーシャル
Jim Marshall
モンテ・ジョンソン
Monte Johnson
LILB-LOLB マット・ブレア
Matt Blair
ウィリー・ホール
Willie Hall
RILB-MLB ジェフ・ジーモン
Jeff Siemon
テッド・ヘンドリクス
Ted Hendricks
ROLB ウォリー・ヒルゲンバーグ
Wally Hilgenberg
スキップ・トーマス
Skip Thomas
LCB ネイト・ライト
Nate Wright
ウィリー・ブラウン
Willie Brown
RCB ボビー・ブライアント
Bobby Bryant
ジョージ・アトキンソン
George Atkinson
SS ジェフ・ライト
Jeff Wright
ジャック・テイタム
Jack Tatum
FS ポール・クラウス
Paul Krause
スペシャルチーム
エロール・マン
Errol Mann
K フレッド・コックス
Fred Cox
レイ・ガイ
Ray Guy
P ニール・クレイボ
Neil Clabo
ヘッドコーチ
ジョン・マッデン
John Madden
バド・グラント
Bud Grant

脚注

  1. ^ 1967年シーズンに統合前のAFLで優勝し、第2回スーパーボウルに敗れている。
  2. ^ a b レイダース初のプロNO1 スーパーボウル バイキングスに圧勝 読売新聞 1977年1月11日
  3. ^ a b 放送権九億円、飛行船も動員 豪華ずくめスーパーボウル朝日新聞 1977年1月9日
  4. ^ Rose Bowl is biggest super site NFL choice a'surprise'”. THE SPOKESMAN-REVIEW (1975年3月20日). 2020年6月24日閲覧。
  5. ^ a b Aaron Tallent (2020年2月4日). “50 Greatest Super Bowl Performances of All Time”. ATHLON SPORTS. 2020年6月24日閲覧。

外部リンク