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石狩市(いしかりし)は、北海道中央西部(道央地方)に位置し、石狩振興局管内に属する市。札幌市の北郊に隣接している。
アイヌ語に由来する。蛇行する石狩川を表現したものとする考え方が大勢だが、解釈は以下のように諸説ある。
石狩振興局では唯一の海に面する自治体である。振興局北部の海岸線に沿って、南北に長い市域を持つ。西は石狩湾に面し、石狩川河口を有する。南は発寒川、茨戸川を隔てて札幌市と、東は同じく南北に長い当別町と、北部は暑寒別天売焼尻国定公園の山地で新十津川町や増毛町と接している。南部は標高10 m以下の砂丘と低地、石狩川河口より北部には石狩丘陵をはじめとする丘陵地帯が広がっている。
海洋性気候で寒暖差は小さく、対馬海流の影響もあり冬は比較的温暖である。それでも、ヒートアイランドの影響が比較的小さいため、札幌市中心部よりは冷え込むことが多く、−10 ℃以下まで冷え込むことも珍しくない。2001年(平成13年)1月19日には−23.1 ℃を観測するなど、−20 ℃近くまで冷え込むこともある。北西からの季節風が日本海を越えて吹きつけるため積雪が多い。また「石狩湾小低気圧」が発生すると猛烈な吹雪となる。ただし、旧石狩市の区域は、市の全人口の9割弱が集中し、札幌市の衛星都市として、大規模な住宅街が形成されており、雪への対策が比較的充実しているため、特別豪雪地帯に指定されていないが、厚田区や浜益区は特別豪雪地帯に指定されている。一年を通して風が強いため、市内には多くの防風林が設けられている。
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[4]。
ただし、新港西、新港中央、緑苑台中央周辺は、工場地・商業施設が中心である。
慶長年間に松前藩により「石狩場所」が設けられて以来、石狩は漁業や蝦夷(アイヌ)との交易の中心地として栄えた、また内陸部で切り出した木材を道外へ運ぶための木場も設けられるなど、江戸時代の石狩は石狩川流域地域との中継点として重要な役割を果たした。
厚田村、浜益村との合併について2002年(平成14年)1月に研究会、2003年(平成15年)1月に法定合併協議会を設置。2004年(平成16年)9月の住民アンケート(回収率29.9 %)では合併賛成35.5 %、反対56.1 %だった。2005年(平成17年)1月16日に住民の直接請求による住民投票が行われたが、投票率43.34 %で開票条件の60 %に達せず不成立[6]。これにより合併推進が確定。1月27日に3市村による合併協定書調印、2月8日に3市村にて合併議案可決、2月23日北海道へ合併申請書を提出。その後、官報に掲載され、2005年(平成17年)10月1日付で2村を編入合併することが確定した。
浜益区雄冬地区は増毛郵便局(増毛町)が集配エリアとなっている。
かつてはサケなどの漁業が盛んだったが、戦後札幌市のベッドタウンとして発達。
石狩湾新港として港湾、工業団地を有する。
銀行
信用金庫
市外局番は0133(石狩MA。市内局番は60 - 79)。
局番変更
石狩市の交通における長年の懸案は、鉄道が無いことである。札幌方面へ通勤・通学するにはバスや自家用車を利用しなければいけないが、積雪時に安定した運行ができず、交通渋滞が生じている[10]。さらにバス・タクシーの運転手不足も問題となっている[10]。
上述の通り、市内を鉄道路線は通っていない。最寄り駅はJR北海道の学園都市線篠路駅や函館本線手稲駅など。JTB時刻表における市の中心駅は石狩バス停となっている。
石狩市(←石狩町)内の鉄道計画は大正期より幾度も持ち上がっていた。鉄道省発足直後の1922年(大正11年)の改正鉄道敷設法では「石狩国札幌ヨリ石狩ヲ経テ天塩国増毛ニ至ル鉄道」が予定路線として盛り込まれたが、1988年(昭和63年)の同法廃止により消滅した。また、軽川(現・手稲駅) - 花畔間の道道石狩手稲線沿いには、1922年(大正11年)から馬車鉄道「軽石軌道」が運行され、さらに親船町付近までの延伸も予定していたが、1937年(昭和12年)に営業休止、1940年(昭和15年)に廃止されている。
1956年(昭和31年)には石狩町などが出資して「石狩鉄道株式会社」を設立し、桑園-石狩間の事業免許を取得。1959年(昭和34年)に一部区間で着工したが、資金不足により間もなく頓挫した。事実上倒産状態にあった同社はその後も事業免許を保持し続けたが、後述の軌道系交通機関整備構想と競合するため、1998年(平成10年)に免許を返上し、正式に解散した。
1995年(平成7年)に石狩町によって調査が行われた建設案には、札幌市営地下鉄南北線麻生駅、または札幌市営地下鉄東豊線栄町駅からの石狩モノレール案、そしてJR北海道函館本線発寒駅からの鉄道案の3つがあり、いずれも建設費約800億円、開業から17年での赤字解消という試算が出されているが、具体化のめどは立っていない。
石狩市では、過去に計画されたが実現しなかった石狩鉄道や石狩モノレールの代案として、札幌市への都市索道(都市型ロープウェイ)を導入する構想がある。
石狩湾新港地区を起点に、市中心部の花川地区を通り、札幌市内の鉄道空白地帯を経由して、JR北海道や札幌市営地下鉄の駅につなぐフィーダー路線としての都市索道の導入を検討している[10][11][12]。2023年11月22日に公表された事業概要書[13]では、函館本線手稲駅につなぐ「手稲ルート」、地下鉄南北線麻生駅につなぐ「麻生ルート」、地下鉄東豊線栄町駅を通って丘珠空港につなぐ「栄町ルート」の3案が候補となっている[10][11][14][15]。民間事業者との対話を通じて、新たな軌道系交通の整備・運営への参入意向、想定する施設計画、事業スキーム、各種条件などに関する意見・要望などを聞くサウンディング調査を実施し、2024年2月末に導入可能性調査の報告書とともに調査結果を公表する[15]。石狩市は、2025~26年度に建設・運営事業者の選定、27~32年度に設計・施工、32年度からの供用開始を目指している[10][11][15]。
音楽コンサート
親船(親船町・親船東) | 生振 | 北生振 | 志美 | 新港(新港中央・新港西・新港東・新港南) | 新町 | 樽川 | 仲町 | 八幡(八幡・八幡町・八幡町高岡・八幡町五の沢) | 花川(花川・花川北・花川東・花川南) | 浜町 | 花畔 | 美登位 | 船場町 | 弁天町 | 本町 | 緑ケ原 | 横町 | 緑苑台(緑苑台中央・緑苑台西・緑苑台東) | 若生町
厚田(発足) | 押琴 | 小谷 | 古潭 | 濃昼 | 聚富 | 虹が原 | 別狩 | 嶺泊 | 望来 | 安瀬
送毛 | 雄冬 | 柏木 | 川下 | 群別 | 濃昼 | 御料地 | 千代志別 | 床丹 | 浜益 | 毘砂別 | 幌 | 実田
太字斜体は、振興局所在地。
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