金龍寺(きんりゅうじ)は北海道石狩市新町4にある日蓮宗の寺院。幕末の石狩に建てられた4寺のひとつ。旧本山は、函館実行寺。
江戸時代の北海道に建立された寺院で幕末期の1857年(安政4年)創建。荒井金助の弟である栄太郎が、井上氏を継いだものの早世して断絶してしまったため、その菩提を弔うため建立された。
達磨なる人物から龍の夢を見たと語って聞かされた、京都の公家の3男である外山貞妙が、荒井金助の「金」と「龍」を組み合わせて寺名としたもので、当初は「金龍庵」と称した。
境内の手水鉢は石狩弁天社の旧蔵品で、石狩市内最古の石造品である。
旧末寺
日蓮宗は昭和16年に本末を解体したため、現在では、旧本山、旧末寺と呼びならわしている。
脚注
参考文献
- 『石狩の碑(第1輯) 石碑等にみる石狩町の歩み』石狩町郷土研究会〈いしかり郷土シリーズ〉、1987年2月28日。
- 『石狩の碑(第2輯) 石碑等にみる石狩町の歩み』石狩町郷土研究会〈いしかり郷土シリーズ〉、1988年3月20日。