有明(ありあけ)は、東京都江東区の町名。現行行政地名は有明一丁目から有明四丁目。住居表示実施済区域。
地理
江東区深川地域(詳細な区分では豊洲地区)に属する。東京港埋立10号地に当たり、東京臨海副都心の一部をなす。台場の東、東雲の南西、豊洲の南に位置する。中央を首都高速湾岸線・東京湾岸道路・りんかい線が横切り、それを基準にして北に有明一丁目と有明二丁目、南に有明三丁目と有明四丁目が置かれている[注 1]。一丁目には有明アリーナや有明展示場(有明GYM-EX)などの大型イベント施設、二丁目には大型商業施設の有明ガーデンやスポーツ施設の有明テニスの森公園や有明コロシアム、三丁目にはオフィスビルやホテル、病院、公園が立ち並び、日本最大のコンベンション施設 東京ビッグサイト、四丁目には倉庫街や東京港フェリーターミナルがある。
地価
住宅地の地価は、2024年(令和6年)1月1日の公示地価によれば、有明1-3-17の地点で87万円/m2となっている[5]。
歴史
一・二丁目の大半は1931年(昭和6年)からの10カ年計画(東京港修築事業計画)、三・四丁目は東京港港湾計画により埋め立てられた。このエリアは、1980年代後半までは主に工業地として使われていた。
10号埋立地の沖合はハゼの漁場であり多くの釣り船も出ていた。1961年(昭和36年)12月7日には波浪により釣り船が10隻が遭難して11人が死亡する事故も発生している[6]。
一・二丁目は1968年(昭和43年)4月1日に住居表示が実施された[7]。三・四丁目は1979年(昭和54年)4月1日の成立で、2009年11月1日に住居表示の実施[8]とともに二丁目と三丁目の丁目界、および東隣の東雲二丁目との町界を変更し、それぞれ道路を境界にする形に改められた。二丁目と三丁目の新たな丁目界は国道357号となった[9]。
地名の由来
開発に将来の光明を持つことおよび、隣接する東雲と関連を持たせることにより「有明町」とした[10]。
町名の変遷
実施後
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実施年月日
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実施前(特記なければ各町丁の一部)
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有明一丁目
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1968年4月1日
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深川有明町一丁目、深川有明町二丁目、深川有明町三丁目、深川有明町四丁目
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有明二丁目
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深川有明町一丁目、深川有明町二丁目、深川有明町三丁目、深川有明町四丁目、深川有明町五丁目
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有明三丁目
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2009年11月1日
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東雲二丁目、有明二丁目、有明三丁目(全域)
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有明四丁目
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有明四丁目(全域)
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世帯数と人口
2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 |
世帯数 |
人口
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有明一丁目
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4,848世帯
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10,843人
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有明二丁目〜四丁目
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1,111世帯
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2,425人
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計
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5,959世帯
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13,268人
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人口の変遷
国勢調査による人口の推移。
世帯数の変遷
国勢調査による世帯数の推移。
学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[17][18]。
丁目 |
番地 |
小学校 |
中学校
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有明一丁目 |
1番・2番 3番(環二通り以東の区域に限る) 9番~12番 |
江東区立有明小学校 |
江東区立有明中学校
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その他 |
江東区立有明西学園
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有明二丁目 |
1番・9番~11番 |
江東区立有明小学校 |
江東区立有明中学校
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2番・3番 |
江東区立有明西学園
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有明三丁目 |
全域
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有明四丁目 |
全域
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交通
鉄道
バス
水上交通
道路
このほか、2040年頃の開業を予定している都心部・臨海地域地下鉄で有明・東京ビッグサイト駅(仮称)を設置する構想がある[19]。
事業所
2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[20]。
丁目 |
事業所数 |
従業員数
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有明一丁目
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126事業所
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4,387人
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有明二丁目
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163事業所
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1,851人
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有明三丁目
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273事業所
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16,013人
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有明四丁目
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77事業所
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1,014人
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計
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639事業所
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23,265人
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事業者数の変遷
経済センサスによる事業所数の推移。
従業員数の変遷
経済センサスによる従業員数の推移。
施設
東京臨海副都心の地区名としては、有明一丁目と有明二丁目が「有明北地区」、有明三丁目と有明四丁目が「有明南地区」に当たる[注 1]。
有明一丁目
有明二丁目
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有明ガーデン
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有明テニスの森公園
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有明コロシアム
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東京有明医療大学
有明三丁目
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東京ビッグサイト
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東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート
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NTT有明センタービル
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武蔵野大学 有明キャンパス
有明四丁目
製紙会社を中心とした倉庫街となっている。なお、有明一〜三丁目とは海で隔てられており、 有明埠頭橋で接続されている。
現存しない施設
その他
日本郵便
脚注
注釈
- ^ a b 有明地区全体が東京港埋立10号地に該当するが、北地区と南地区ではそれぞれ造成時期が異なる(「東京港#埋立地」も参照)。なお、この区分けとは別に埋立地としては有明一丁目〜三丁目の「10号地その1」と有明四丁目(島部分)の「10号地その2」に海で隔てられており、両埋立地は有明埠頭橋で接続されている。
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
有明に関連するカテゴリがあります。
外部リンク