東京BRT(とうきょうビーアールティー)は、東京都心と臨海副都心を結ぶバス・ラピッド・トランジット(BRT)路線である。
2020年(令和2年)10月から虎ノ門ヒルズと晴海との間でプレ運行を開始、2023年(令和5年)4月には二次プレ運行として豊洲や東京テレポートを含む3ルートに広がっている。本格運行は2024年(令和6年)を予定している[3][4]。
運行は京成バスと同社が設立した新会社「東京BRT株式会社」が担う[5][6][注釈 1]。東京BRT株式会社の本社は千葉県市川市の京成バス本社に併設されるが、東京BRT担当便の運行業務はプレ運行(二次)の開始に伴い東京都江東区潮見に新設された潮見営業所が担う。京成バス担当便の運行拠点は東京都江東区東雲の京成バス東雲車庫であり、運転業務は東雲車庫を管轄する京成バス奥戸営業所所属のバス運転士が担当する。
東京BRTの名称は、2018年(平成30年)8月から9月にかけて実施された公募により決定した[8][9]。また、車両などのデザインの決定にあたっても、3つの案が示され意見募集が行われた[8][10]。
東京臨海部は2020年東京オリンピック大会に伴う選手村(HARUMI FLAG)の整備を含む開発が進展している一方で、勝どきや晴海周辺は東京都心部と至近の距離にありながら鉄道空白地域で、都営バスの路線はあるものの公共交通機関の拡充が望まれていた。路線の整備は、勝どき・晴海地域の開発、築地市場の移転と豊洲市場の開場、環状2号線の整備と一体で計画されており、東京都都市整備局が主導している。
運行開始当初はバス利用特典サービス(バス特)を実施していたが、グループの京成バスでのサービス終了にあわせ、2021年4月25日をもってバスポイント・特典バスチケットの付与を終了した[11]。
2020年東京オリンピック開催予定時期前後よりプレ運行を行い、2024年春以降から本格運行を行う予定である[5]。将来的には、銀座・東京駅方面への延伸、東京ビッグサイト・東京国際クルーズターミナルへの乗り入れも検討されている[28]。
2024年2月1日現在、日中は幹線ルート(新橋 - 国際展示場)、晴海・豊洲ルート(虎ノ門ヒルズ - ミチノテラス豊洲)、選手村ルート(新橋 - HARUMI FLAG)が一時間あたり各3往復、概ね20分間隔で運行される。平日朝夕は本数が多くなり、うち幹線ルートが朝3往復、虎ノ門ヒルズに乗り入れる。土休日は幹線ルートが6往復、東京テレポートまで運行される。
朝夕のラッシュ時やイベント開催時などには、混雑状況により臨時の増発便が運行される場合がある。一例として、2023年12月30日 - 31日に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット103に合わせ、新橋 - 国際展示場間が大幅に増発され、夕方の帰宅時間帯には国際展示場→新橋間無停車の「直通特急」が運行された[23]。
2024年2月1日現在、普通運賃は現金、ICカードとも大人220円・小児110円の均一運賃である。IC一日乗車券は大人500円・小児250円である。IC全線定期券も発売されている[30]。
京成バスが発売している定期券(東京都内ICカード金額式定期券、キャンバスライフ、ゴールドパス・ダイヤモンドパス)およびICカード都内1日乗車券は利用できない[31][32][33][34]。
PASMO・Suicaに限り乗継割引が導入されており、新橋・勝どきBRT・豊洲市場前(ミチノテラス豊洲含む)・はるみらい・HARUMI FLAGの各停留所にて、1乗車目のタッチ時から60分以内に乗り継ぐ場合、2乗車目が無料となる[26]。
東京BRTではバス停留所を停留施設と呼称する[18]。
車両は、連節バスと単車バス(燃料電池車を含む)の両方が用いられ[35]、いずれもレインボーカラーをあしらったデザインとなる[36]。フルカラーLED式行先表示器を全車搭載。
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