市川華菜

市川 華菜 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム 市川 華菜
ラテン文字 ICHIKAWA, Kana
国籍 日本の旗 日本
種目 短距離走
所属 ミズノ
大学 中京大学
生年月日 (1991-01-14) 1991年1月14日(33歳)
生誕地 愛知県豊田市
身長 164cm
体重 49kg
自己ベスト
100m 11秒43 (2011年, 2017年)
200m 23秒39 (2017年)
400m 54秒14 (2014年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
アジア競技大会
2014 仁川 4×400mR
2014 仁川 4×100mR
アジア陸上競技選手権大会
2015 武漢 4×100mR
2017 ブバネーシュワル 4×400mR
東アジア競技大会
2013 天津 4×100mR
編集 テンプレートのヘルプを表示する

市川 華菜(いちかわ かな、1991年1月14日 - )は、日本陸上競技選手。専門は短距離

人物

愛知県豊田市出身。豊田市立豊南中学校[1]岡崎城西高等学校中京大学を経て、ミズノ所属[2]


中学時代に陸上競技を始め、高校3年時には高校総体で女子100m7位、同200m4位に入るなどそれなりの好成績をあげてはいたが、当時は本人曰く「ダイエットを兼ねての部活」程度の意識であったという[3] ←打ち消し線(2023年6月にご本人様が訂正

2009年に中京大学に進学すると、同大陸上部の青戸慎司コーチの指導の下急成長を遂げ、同年の第93回日本陸上競技選手権大会において女子200mで決勝進出(決勝8位)。2010年には世界ジュニア陸上競技選手権大会の日本代表に選ばれ、女子200mで日本人初となる決勝進出を果たす(決勝8位)。

2011年に入ると、4月の織田幹雄記念国際陸上競技大会で追い風参考ながら女子100mで11秒28を記録[4]5月8日に開催されたIAAFワールドチャレンジミーティングスセイコーゴールデングランプリ川崎)の女子400mリレーにおいて、日本Aチーム(他に北風沙織高橋萌木子福島千里)の4走を務め、43秒39の日本新記録を樹立した。6月の第95回日本選手権では女子100m・200mで共に福島に次ぐ2位に入り、同年のアジア選手権日本代表に選ばれている。

2012年ロンドンオリンピックでは女子4×100mリレーに出場、土井杏南福島千里佐野夢加とともに予選に臨んだが、44秒25で8位となり決勝へは進めなかった[5]

2012年9月には日本学生対校選手権で女子100m・200m・400mの3種目を制する。

2013年3月に中京大学を卒業。4月からミズノに入社した[6]

その後一時低迷し、400mに挑戦するなど試行錯誤を繰り返していたが、2017年6月24日、世界選手権代表選考会兼第101回日本陸上競技選手権(長居陸上競技場)の女子100mに於いて、7連覇中だった福島千里に競り勝って11秒52のタイムで大会初優勝を果たした[7]

記録面もさることながら、そのルックスから「美女スプリンター」としてメディアに取り上げられることも多い[8][9]

東京オリンピック出場を逃し、2021年9月16日に引退を発表。9月25日、全日本実業団対抗選手権の100m予選で12秒42のタイムで5着となったのがラストレースとなった。所属していたミズノを2022年3月末で退社し、母校・中京大学の短距離コーチに就任[10]

2022年3月30日、2005年日本選手権男子100m覇者で中京大コーチの佐分慎弥と結婚した[11]

主な成績

大会 場所 種目 結果 記録 風速 備考
2007 インターハイ 佐賀市 4x100mR 準決勝 DQ (4走)
2008 日本ジュニア室内大阪 大阪市 60m 予選 8秒07
2008 インターハイ 熊谷市 100m 7位 11秒98 +0.4m/s
200m 4位 24秒90 -2.4m/s
4x100mR 予選 47秒93 (4走)
2008 国民体育大会 大分市 4x100mR 準決勝 46秒73 (2走)
2008 日本ジュニア選手権 鳥取市 100m 7位 12秒18 +1.3m/s
200m 8位 24秒82 +0.4m/s
2009 日本ジュニア室内大阪 大阪市 60m 予選 7秒88
2009 日本学生個人選手権 平塚市 100m 7位 12秒18 +1.0m/s
200m 3位 24秒36 +2.0m/s
2009 日本選手権 広島市 200m 8位 24秒26 +1.7m/s
2009 日本インカレ 東京都 100m 準決勝 12秒25 0.0m/s
200m 準決勝 24秒91 +1.6m/s
4x100mR 予選 47秒55 (2走)
2009 国民体育大会 新潟市 200m 準決勝 24秒76 +0.1m/s
4x100mR 7位 46秒62 (2走)
2009 日本ジュニア選手権 甲府市 100m 予選 12秒26 -0.4m/s
200m 2位 24秒42 +0.8m/s
2010 静岡国際 袋井市 200m 5位 24秒05 -0.2m/s
2010 日本選手権 丸亀市 200m 5位 24秒23 -1.4m/s
2010 日本学生個人選手権 平塚市 200m 1位 23秒73 +1.4m/s
2010 世界ジュニア選手権 モンクトンカナダ 200m 8位 24秒09 -0.5m/s 日本女子初のファイナリスト
4x100mR 予選 45秒78 (3走) 13位/14チーム
4x400mR 予選 3分50秒65 (2走) 14位/16チーム
2010 日本インカレ 東京都 100m 2位 11秒66 +0.6m/s
200m 2位 23秒84 +0.8m/s
4x100mR 4位 46秒69 (4走)
2010 国民体育大会 千葉市 400m 4位 54秒15
4x100mR 5位 46秒18 (2走)
2010 日本ジュニア選手権 名古屋市 200m 1位 23秒98 +0.1m/s
2011 織田記念 広島市 100m 2位 11秒28 +2.6m/s 追い風参考記録
2011 静岡国際 袋井市 200m 2位 23秒65 -0.7m/s
2011 ゴールデングランプリ川崎 川崎市 4x100mR 1位 43秒39 (4走) 日本記録
2011 アジアグランプリ第1戦 嘉興市中国 4x100mR 1位 43秒65 (4走)
2011 アジアグランプリ第2戦 崑山市中国 4x100mR 1位 44秒30 (4走)
2011 アジアグランプリ第3戦 蘇州市中国 4x100mR 1位 43秒89 (4走)
2011 日本選手権 熊谷市 100m 2位 11秒61 -0.6m/s
200m 2位 23秒62 -0.7m/s
2011 アジア選手権 神戸市 100m 決勝 DNS 予選11秒76(+0.3)
2011 ユニバーシアード 深圳市中国 100m 2次予選 12秒00 -0.1m/s
2012 織田記念 広島市 100m 6位 11秒62 +0.3m/s
2012 静岡国際 袋井市 200m 4位 23秒68 0.0m/s
4x100mR 1位 43秒79 (4走) 大会記録
2012 ゴールデングランプリ川崎 川崎市 4x100mR 1位 44秒29 (4走)
2012 日本選手権 大阪市 100m 予選 11秒78 0.0m/s
200m 2位 23秒62 +0.1m/s
2012 オリンピック ロンドンイギリス 4x100mR 予選 44秒25 (2走) 15位/16チーム、48年ぶりの出場
2012 日本インカレ 東京都 100m 1位 11秒75 -0.7m/s
200m 1位 23秒64 +0.3m/s
4x100mR 1位 45秒87 (4走)
4x400mR 3位 3分39秒92 (4走)
2012 国民体育大会 岐阜市 100m 3位 11秒83 +0.6m/s
4x100mR 2位 45秒94 (2走)
2013 織田記念 広島市 100m B決勝 12秒04 -0.7m/s
2013 静岡国際 袋井市 200m 決勝 24秒34 +1.0m/s
2013 日本選手権 調布市 100m 予選 11秒93 +0.8m/s
2013 全日本実業団選手権 熊谷市 100m 6位 12秒02 0.0m/s
200m 6位 24秒20 +0.6m/s
2013 東アジア大会 天津市中国 4x100mR 2位 45秒17 (3走)
2014 織田記念 広島市 100m 7位 11秒86 +1.5m/s
2014 静岡国際 袋井市 200m 決勝 DNS 予選23秒74(-0.3)
400m 3位 54秒39
2014 ゴールデングランプリ東京 東京都 4x100mR 1位 43秒74 (4走)
4x400mR 1位 3分34秒31 (3走)
2014 世界リレー ナッソーバハマ 4x100mR 予選 44秒66 (4走) 17位/18チーム
2014 日本選手権 福島市 200m 2位 24秒04 +1.0m/s
2014 日中韓3カ国交流陸上 金華市中国 4x400mR 1位 3分32秒46 (3走)
2014 アジア大会 仁川市韓国 4x100mR 3位 44秒05 (2走)
4x400mR 2位 3分30秒80 (3走) 28年ぶりのメダル獲得
2014 全日本実業団選手権 山口市 100m 3位 11秒99 -0.3m/s
200m 2位 24秒11 +0.6m/s
2014 国民体育大会 諫早市 100m 3位 11秒87 -0.1m/s
400m 2位 54秒14
4x100mR 1位 45秒86 (2走)
2015 織田記念 広島市 100m 4位 11秒85 -0.2m/s
200m 2位 24秒01 +1.7m/s
2015 世界リレー ナッソーバハマ 4x100mR 予選 DQ (4走) 1-2走間でオーバーゾーン
4x400mR 予選 3分32秒79 (4走) 11位/17チーム、B決勝進出[12]
2015 ゴールデングランプリ川崎 川崎市 200m 8位 23秒88 +1.0m/s
4x100mR 2位 43秒61 (4走)
2015 アジア選手権 武漢市中国 200m 5位 23秒74 +0.4m/s
4x100mR 2位 44秒14 (4走)
2015 日本選手権 新潟市 100m 準決勝 12秒12 -1.5m/s
200m 3位 24秒07 +0.1m/s
2015 世界選手権 北京市中国 4x400mR 予選 3分28秒91 (2走) 日本記録、13位/16チーム
2015 全日本実業団選手権 岐阜市 100m 6位 11秒84 +0.4m/s
200m 1位 23秒86 -0.2m/s
2015 国民体育大会 和歌山市 100m 7位 11秒88 +0.3m/s
4x100mR 6位 45秒96 (2走)
2016 織田記念 広島市 100m 決勝 DNS 予選12秒09(-1.2)
2016 静岡国際 袋井市 200m 5位 24秒28 -1.5m/s
4x400mR 1位 3分34秒58 (2走)
2016 ゴールデングランプリ川崎 川崎市 200m 4位 24秒09 -0.7m/s
4x400mR 1位 3分33秒72 (2走)
2016 ワールドチャレンジ北京 北京市 4x100mR 2位 43秒81 (2走)
2016 日本選手権 名古屋市 200m 3位 23秒86 +1.8m/s
2016 日中韓3カ国交流陸上 金泉市 4x400mR 2位 3分34秒71 (2走)
2016 全日本実業団選手権 大阪市 100m 8位 12秒43 +0.1m/s
200m 2位 24秒35 +0.7m/s
400m 6位 55秒14
2016 国民体育大会 北上市 4x100mR 4位 45秒71 (4走)
2017 織田記念 広島市 100m 3位 11秒77 -0.8m/s
2017 静岡国際 袋井市 200m 4位 24秒28 -0.5m/s
2017 ゴールデングランプリ川崎 川崎市 200m 5位 23秒59 +0.6m/s
2017 布勢スプリント 鳥取市 100m 1位 11秒38 +2.1m/s 予選11秒43 (+1.1):自己ベストタイ
2017 日本選手権 大阪市 100m 1位 11秒52 +0.2m/s
200m 1位 23秒63 -0.2m/s 予選23秒39 (-0.2):日本歴代5位
2017 アジア選手権 ブバネーシュワルインド 200m 6位 23秒68 -0.6m/s
4x400mR 2位 3分37秒74 (2走)
2017 オースルターナイト陸上 平塚市 100m 1位 11秒50 +1.4m/s 大会記録
メドレーR 1位 2分07秒37 (2走)
2017 デカネーション アンジェフランス 100m 4位 11秒75 +1.2m/s
2017 全日本実業団選手権 大阪市 100m 3位 11秒79 +0.1m/s
200m 2位 24秒00 +0.2m/s
2017 国民体育大会 松山市 4x100mR 6位 46秒22 (4走)
2018 織田記念 広島市 100m B決勝 11秒50 +3.0m/s
2018 静岡国際 袋井市 200m 4位 24秒03 +1.1m/s
2018 ゴールデングランプリ大阪 大阪市 100m 6位 11秒56 +2.3m/s
4x100mR 2位 44秒11 (2走)
2018 日本選手権 山口市 100m 3位 11秒67 +0.8m/s
200m 2位 23秒83 +1.1m/s
2018 アジア大会 ジャカルタインドネシア 100m 準決勝 12秒01 +0.1m/s
4x100mR 5位 44秒93 (2走)
2018 全日本実業団選手権 大阪市 100m 2位 11秒72 -0.1m/s
200m 予選 DNS

自己ベスト

  • 100m 11秒43 (2011年4月29日・2017年6月4日、日本歴代9位)
  • 200m 23秒39 (2017年6月24日、日本歴代6位)
  • 400m 54秒14 (2014年10月21日)

脚注

  1. ^ 豊田市わがまちアスリート一覧”. 豊田市役所 (2020年6月16日). 2020年9月6日閲覧。
  2. ^ 市川 華菜”. 日本陸上競技連盟公式サイト. 2021年4月19日閲覧。
  3. ^ 東京中日スポーツ・2011年7月6日付 20面
  4. ^ 市川華菜が女子100日本人トップ - 日刊スポーツ・2011年4月29日
  5. ^ “陸上女子400メートルリレーは決勝に進めず 十種右代は20位”. Nikkei WEB. 日本経済新聞社. (2012年8月10日). https://www.nikkei.com/article/DGXNSSXKF0034_Q2A810C1000000/ 2017年6月24日閲覧。 
  6. ^ 市川華菜がミズノ入社「デザインに興味」女性ウエア開発意欲 - スポーツニッポン 2013年4月2日
  7. ^ “市川華菜100m逆転で初V 福島千里の8連覇阻む”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (20176-24). https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/1845356.html 2017年6月24日閲覧。 
  8. ^ 陸上界に新星! 東海の爆走娘、市川華菜 - MSN産経ニュース・2011年5月21日
  9. ^ 美女ランナー市川「B標準突破したい」 - 日刊スポーツ・2011年6月9日
  10. ^ 現役引退の市川華菜、100メートルのラストレースは12秒42「ゴールして安心している」
  11. ^ 美女スプリンターの市川華菜さん、結婚を報告「力を合わせて笑顔あふれる家庭に」2ショット公開
  12. ^ 予選のみ出場。決勝の日本は3分34秒65の2位

外部リンク

記録
先代
藤井由香
(11秒60)
1996年10月14日
女子100m
西日本学生記録保持者
(11秒58 - 11秒43)

2011年4月10日 -
次代
未定
先代
和田麻希
(23秒67)
2007年9月9日
女子200m
西日本学生記録保持者
(23秒63 - 23秒51)

2011年5月3日 -
次代
未定