小西 勇太(こにし ゆうた、1990年7月31日 - )は、大阪府枚方市出身の陸上競技選手。専門はハードル。400mハードルで49秒41の自己ベストを持つ。2015年北京世界選手権の日本代表、2015年武漢アジア選手権の金メダリストである。住友電工所属。
経歴
大学時代まで
自分の努力が自分の結果につながることに魅力を感じ、関西創価中学校に進学してから陸上競技を始めた[2]。
関西創価高校3年時の2008年には男子400mハードルでインターハイ準決勝進出、国民体育大会7位、日本ジュニア選手権9位などの成績を残した。
大学は立命館大学に進学した。大学4年間で全国タイトルを獲得することはできなかったが、西日本インカレ3連覇(2010年-2012年)、関西インカレ2連覇(2011年-2012年)、実業団・学生対抗優勝(2011年)のほか、国民体育大会3位(2012年)、日本インカレ3位(2010年)、日本学生個人選手権2位(2010年)などの成績を男子400mハードルで残した。また、日本選手権男子400mハードルでは2011年大会と2012年大会で決勝に進出した。2012年大会ではロンドンオリンピックの参加A標準記録突破者として臨むも、7位に終わりオリンピック日本代表の座を逃した。大学時代の400mハードルの自己ベストは関西学生記録の49秒41だった。
社会人時代
2013年、住友電工に入社した。
2015年、6月の武漢アジア選手権男子400mハードルを49秒58で制し、この種目で4大会連続の日本人チャンピオンに輝いた。6月の日本選手権男子400mハードルでは2大会連続で3位に入ると、最終的に北京世界選手権の参加標準記録(49秒50)を破ることはできなかったものの、アジア選手権で優勝していたことから日本代表に選出された[注 1][3]。これは1928年創部の住友電工陸上部において、初の世界大会日本代表誕生という快挙だった[注 2][4]。8月の北京世界選手権男子400mハードルでは予選で今季自己最高タイ記録の49秒58をマークするも、準決勝に着順で進出するには0秒46、タイムで拾われるには0秒20届かなかった[5]。
2016年、6月の日本選手権男子400mハードルでは3位に入るも、リオデジャネイロオリンピックの参加標準記録(49秒40)に0秒15届かず、オリンピック日本代表の座を逃した。
2017年、6月の日本選手権男子400mハードル予選で49秒03をマークし、自己ベスト(49秒41)を6年ぶりに更新するとともにロンドン世界選手権の参加標準記録(49秒35)を突破したが、決勝では50秒05とタイムを落とし5位に終わった[6]。連覇のかかっていた7月のブバネーシュワル・アジア選手権男子400mハードルは決勝に進出するも8位に終わった。
人物
- 趣味はカラオケ、ダイエット[2]。
- 好きな食べ物はタコライス、鍋[2]。
自己ベスト
- 記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。
主な成績
国際大会
日本選手権
年
|
大会
|
場所
|
種目
|
結果
|
記録
|
備考
|
2011 (大3)
|
第95回
|
熊谷市
|
400mH
|
8位
|
51秒85
|
|
横浜市
|
4x100mR
|
3位
|
39秒99 (4走)
|
|
4x400mR
|
予選
|
3分11秒87 (3走)
|
|
2012 (大4)
|
第96回
|
大阪市
|
400mH
|
7位
|
50秒80
|
|
2013 (社1)
|
第97回
|
調布市
|
400mH
|
7位
|
50秒86
|
|
横浜市
|
4x400mR
|
予選
|
3分12秒88 (1走)
|
|
2014 (社2)
|
第98回
|
福島市
|
400mH
|
3位
|
49秒97
|
|
横浜市
|
4x400mR
|
3位
|
3分08秒45 (4走)
|
|
2015 (社3)
|
第99回
|
新潟市
|
400mH
|
3位
|
50秒06
|
|
横浜市
|
4x400mR
|
3位
|
3分07秒97 (4走)
|
|
2016 (社4)
|
第100回
|
名古屋市
|
400mH
|
3位
|
49秒55
|
|
2017 (社5)
|
第101回
|
大阪市
|
400mH
|
5位
|
50秒05
|
予選49秒03:自己ベスト
|
その他(決勝成績)
- 主要大会の決勝の成績のみ記載。タイムレースは総合8位以内、A決勝とB決勝がある場合はA決勝のみ記載。
年
|
大会
|
場所
|
種目
|
結果
|
記録
|
備考
|
2008 (高3)
|
国民体育大会
|
大分市
|
400mH
|
7位
|
52秒44
|
|
日本ジュニア選手権
|
鳥取市
|
400mH
|
9位
|
54秒18
|
|
2009 (大1)
|
関西インカレ
|
大阪市
|
400mH
|
3位
|
52秒17
|
|
西日本インカレ
|
丸亀市
|
400mH
|
4位
|
51秒75
|
|
2010 (大2)
|
関西インカレ
|
京都市
|
400mH
|
途中棄権
|
DNF
|
予選51秒80
|
日本学生個人選手権
|
平塚市
|
400mH
|
2位
|
51秒27
|
|
西日本インカレ
|
福岡市
|
400mH
|
優勝
|
49秒93
|
|
日本インカレ
|
東京都
|
400mH
|
3位
|
50秒43
|
|
国民体育大会
|
千葉市
|
400mH
|
5位
|
49秒93
|
|
実業団・学生対抗
|
小田原市
|
400mH
|
5位
|
51秒53
|
|
2011 (大3)
|
関西インカレ
|
大阪市
|
400m
|
4位
|
48秒44
|
|
400mH
|
優勝
|
50秒02
|
大会記録
|
4x400mR
|
6位
|
3分13秒14 (4走)
|
|
日本学生個人選手権
|
平塚市
|
400mH
|
3位
|
50秒88
|
|
西日本インカレ
|
岐阜市
|
110mH
|
8位
|
14秒92 (-0.4)
|
|
400mH
|
優勝
|
49秒44
|
大会記録
|
4x400mR
|
4位
|
3分11秒51 (4走)
|
|
日本インカレ
|
熊本市
|
400mH
|
4位
|
50秒12
|
|
国民体育大会
|
山口市
|
400mH
|
5位
|
50秒44
|
|
実業団・学生対抗
|
平塚市
|
400mH
|
優勝
|
50秒41
|
|
2012 (大4)
|
ゴールデングランプリ川崎
|
川崎市
|
400mH
|
6位
|
51秒16
|
|
関西インカレ
|
大阪市
|
400m
|
6位
|
48秒11
|
|
110mH
|
8位
|
15秒44 (-1.1)
|
|
400mH
|
優勝
|
49秒63
|
大会記録
|
4x400mR
|
2位
|
3分11秒45 (1走)
|
|
日本学生個人選手権
|
平塚市
|
400mH
|
4位
|
50秒94
|
|
西日本インカレ
|
京都市
|
400mH
|
優勝
|
49秒86
|
|
4x400mR
|
7位
|
3分11秒49 (1走)
|
|
トワイライト・ゲームス
|
東京都
|
400mH
|
5位
|
51秒17
|
|
日本インカレ
|
東京都
|
400mH
|
6位
|
50秒86
|
|
国民体育大会
|
岐阜市
|
400mH
|
3位
|
50秒46
|
|
2013 (社1)
|
関西実業団選手権
|
尼崎市
|
400m
|
5位
|
48秒73
|
|
400mH
|
優勝
|
50秒63
|
|
4x400mR
|
優勝
|
3分19秒10 (3走)
|
|
全日本実業団選手権
|
熊谷市
|
400m
|
7位
|
1分04秒43
|
|
400mH
|
3位
|
50秒03
|
|
4x400mR
|
2位
|
3分11秒44 (4走)
|
|
国民体育大会
|
調布市
|
400mH
|
5位
|
50秒16
|
|
実業団・学生対抗
|
平塚市
|
400mH
|
2位
|
52秒15
|
|
2014 (社2)
|
静岡国際
|
袋井市
|
400mH
|
7位
|
50秒73
|
|
木南記念
|
大阪市
|
400mH
|
優勝
|
50秒30
|
|
関西実業団選手権
|
大阪市
|
400m
|
2位
|
48秒25
|
|
110mH
|
4位
|
14秒42 (-0.4)
|
|
400mH
|
2位
|
50秒03
|
|
4x400mR
|
優勝
|
3分12秒99 (4走)
|
|
実業団・学生対抗
|
小田原市
|
400mH
|
優勝
|
50秒39
|
|
全日本実業団選手権
|
山口市
|
400m
|
失格
|
DQ
|
予選48秒31
|
400mH
|
2位
|
50秒21
|
|
4x400mR
|
3位
|
3分09秒20 (2走)
|
|
国民体育大会
|
諫早市
|
400mH
|
7位
|
50秒85
|
|
2015 (社2)
|
日本ジュニア室内大阪 (オープン種目)
|
大阪市
|
60m
|
7位
|
7秒25
|
|
6位
|
7秒29
|
|
2015 (社3)
|
出雲陸上
|
出雲市
|
300m
|
5位
|
34秒05
|
|
静岡国際
|
袋井市
|
400mH
|
4位
|
49秒98
|
|
ゴールデングランプリ川崎
|
川崎市
|
400mH
|
2位
|
49秒70
|
|
関西実業団選手権
|
大阪市
|
400m
|
4位
|
47秒82
|
|
110mH
|
7位
|
14秒43 (+1.1)
|
|
400mH
|
2位
|
50秒69
|
|
4x400mR
|
優勝
|
3分12秒64 (4走)
|
|
サボ・ゲームズ
|
ラピンラフティ
|
400mH
|
6位
|
51秒01
|
|
全日本実業団選手権
|
岐阜市
|
400mH
|
6位
|
50秒19
|
|
4x400mR
|
2位
|
3分07秒64 (2走)
|
|
国民体育大会
|
和歌山市
|
400mH
|
7位
|
51秒33
|
|
2016 (社4)
|
静岡国際
|
袋井市
|
400mH
|
5位
|
50秒42
|
|
ゴールデングランプリ川崎
|
川崎市
|
400mH
|
5位
|
50秒08
|
|
関西実業団選手権
|
大阪市
|
400mH
|
優勝
|
50秒22
|
|
全日本実業団選手権
|
大阪市
|
400mH
|
2位
|
49秒44
|
|
4x400mR
|
2位
|
3分05秒54 (4走)
|
大会記録
|
国民体育大会
|
北上市
|
400mH
|
2位
|
50秒31
|
|
2017 (社5)
|
出雲陸上
|
出雲市
|
300m
|
7位
|
33秒95
|
|
静岡国際
|
袋井市
|
400mH
|
4位
|
50秒35
|
|
木南記念
|
大阪市
|
400mH
|
3位
|
50秒18
|
|
関西実業団選手権
|
大阪市
|
200m
|
棄権
|
DNS
|
予選21秒74 (+0.6)
|
400mH
|
優勝
|
49秒76
|
大会記録
|
ゴールデングランプリ川崎
|
川崎市
|
400mH
|
5位
|
49秒95
|
|
実業団・学生対抗
|
平塚市
|
400mH
|
4位
|
51秒27
|
|
メドレーR
|
優勝
|
1分51秒94 (4走)
|
|
2018 (社6)
|
関西実業団選手権
|
大阪市
|
400mH
|
4位
|
51秒91
|
|
脚注
注釈
- ^ エリア選手権の優勝者には参加標準記録突破と同等の資格が得られる
- ^ 最終的に男子4×400mリレーの田村朋也も日本代表となったため、住友電工陸上部からは2人の日本代表が誕生した。
出典
外部リンク
記録
|
先代 澤野雅紀 (50秒08) 1992年5月31日
|
男子400mハードル 関西学生記録保持者 (49秒93 - 49秒41) 2010年7月4日 -
|
次代 未定
|