『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(さくまのぶゆきのオールナイトニッポンゼロ)は、ニッポン放送をキーステーションに全国31局ネットで放送されているラジオ番組。2019年4月4日(3日深夜)放送開始。
テレビプロデューサーの佐久間宣行がパーソナリティを務める。
概要
もともと深夜ラジオのヘビーリスナーであった佐久間は、就職活動においてニッポン放送も受験していた。しかし、三次面接で不合格となり[注 2]、後に内定を得たテレビ東京に入社。『ゴッドタン』や『ピラメキーノ』といった人気番組を手掛けるテレビプロデューサーとして活躍していた。
その後、2013年7月13日に佐久間が投稿したあるツイート[4]をきっかけに、『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0(ZERO)』において頻繁に佐久間が話題に上がる[注 3]ようになり、約1年後の2014年10月17日には『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』に佐久間が乱入するという事件が発生[5]。この事件はリスナーを中心に大きな話題となり、この一連の流れを間近で見ていた同番組のディレクター・石井玄と放送作家・福田卓也の働きもあり、2015年8月29日の『オールナイトニッポンR』でパーソナリティを務めることが決定する[6]。ANNR担当以降も、『AKB48のオールナイトニッポン』にゲストとして複数回出演するなど、オールナイトニッポンとの関わりを有していた。
そして、ニッポン放送は2019年3月13日、テレビ東京制作局CP制作チーム部主事(当時)の佐久間が『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティを務めることを発表。『オールナイトニッポン』シリーズのレギュラーパーソナリティを現役テレビ局社員が務めることは史上初であり、かつ同放送枠におけるレギュラーパーソナリティとしては最年長となる[7][8]。
佐久間は同局からレギュラーパーソナリティオファーを受け、以後テレビ東京の当時:代表取締役社長(現・同局会長)である小孫茂へ報告後、1年掛けて説得し、同局のオファーを受諾した[9][10]。また、小孫も社長定例記者会見の場で、「同じ放送(事業)局を跨がり、違う層の視聴者さんに色んな情報なり、作品なりを提供することはいいことであり、(中略)ニッポン放送さんもハッピーになってWin-Winの関係で、両局に良い影響が及べばいいなと。…」と見解を示した。
番組放送中は、リスナーからTwitterのツイートをハッシュタグ「#佐久間宣行ANN0」で募っている。また、同番組の音声コンテンツはジングルと楽曲を除いて同局のニッポン放送 PODCAST STATIONで音源配信しており、『オールナイトニッポン0(ZERO)』シリーズは番組全編スタジオ模様と番組終了後のアフタートークをライブ&動画コミュニティアプリMixChannel で配信することを発表された[11]。
テレビ東京で自身が担当する番組を中心に放送界のウラを多数披露することから、2020年2月放送の『佐久間宣行の東京ドリームエンターテインメント』以降、「ドリームエンタメラジオ」を標榜する。
番組の最後は「野郎共!港に別れを告げろヨーソロー!」と言って締める。これは「深夜ラジオっぽいことをやりたい」という佐久間自身の意向から募集されたリスナーの案の中から選ばれたものである。この流れからリスナーは「クルー」、佐久間はリスナーから「船長」と呼ばれる事があるが、このことについて「当初は嫌だった」「だって木村拓哉さんのラジオ[注 4]と同じことやってもつまらないでしょ。」と発言していたが[12]、やがて定着し、後述する番組イベントではこの流れを汲んだ衣装やセットで登場した。
番組当初は佐久間にサインが無く出待ち対応等では楷書で「佐久間宣行」と書いていたが、サイン入りの番組本発売に伴いリスナーからサイン案を募集し、ラッパーのKEN THE 390をヒントにしたサインを完成させた。[13]ちなみにKEN THE 390はこの番組のリスナーである。(ただし佐久間は番組本限定で使用すると話した。)
コーナー
現在(コーナー)
- 企画書は、ラブレター…
- リスナーから架空の番組の「企画書」を募集するコーナー。コーナーテーマ曲はヴァネッサ・カールトンの「A Thousand Miles」。2021年11月3日以降は、食品メーカー明治とのコラボレーションによりコーナー名が「企画書は、甘いラブレター…」に変更されている[14]。
- カンペッ!
- リスナーから番組中に演者に指示を与える際に見せる架空の「カンペ」を募集するコーナー。
- ラジオチャンピオン
- かつて佐久間がディレクターとして携わっていた『TVチャンピオン』のパロディコーナー。リスナーから架空の選手権のタイトルを募集する。採用作品は放送内では流されず、CM明けのジングルとして使用される。
- 最近おもしろかったエンタメ(2020年7月1日 - )
- 佐久間が最近観た映画・舞台・配信ドラマ等を紹介するコーナー。4時前のCM明けのジングルとして紹介をしている。番外編として「本日のオススメエンタメ」を紹介する時がある。(ゲスト回では紹介なし)2019年4月10日から2020年4月15日までは「最近食べて美味しかったもの」2020年4月22日から同年6月24日までは「最近おもしろかったおうちエンタメ」を紹介していた。
過去(コーナー)
- だから私はタクシーを呼びました・・・
- DiDiモビリティジャパンとのタイアップ企画。思わずタクシーを呼びたくなるような状況をリスナーから募集する。2019年11月7日放送分で終了。
- ネームは、ラブレター…
- 『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で行われた大型マンガ賞「40漫画賞」とのコラボレーションコーナーであり、「企画書は、ラブレター…」の派生コーナー。リスナーから漫画のネームのアイデアを募集する。2020年2月13日放送分で終了。
- カンペinハリウッド
- ENGLISH JOURNALとのタイアップコーナー。「カンペッ!」のフォーマットで、映画撮影中のハリウッドスターに出された架空のカンペを募集するコーナー。メールのネタは全て英語で書くことが規則である。2020年6月24日放送分で終了。
- アベンジャー部、入部希望届!
- 2020年9月4日に発売されるゲームソフト『Marvel's Avengers』(アベンジャーズ)とのコラボコーナー。同時期に『三四郎のオールナイトニッポン』『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』でも行われているが番組によって募集内容が違っており、この番組では「プロデューサーヒーロー」からの入部届け(メール)を募集する。2020年9月2日放送分で終了。
- めっちゃわかるコミックあるあるのコーナー
- 「めちゃコミック」とのタイアップコーナー。お題となる漫画のあるあるを募集するが、メールの最後はめちゃコミックのCMのように「めっちゃ〇〇〜」という形をとらなくてはならない。2020年10月8日と10月15日の2週のみ放送。
- 教えて!健康チャンス
- サントリー「特茶」とのタイアップコーナー。日常に潜む、健康のために生活習慣を変えるきっかけとなる「健康チャンス」を募集する。2021年5月27日から6月24日まで放送。
- 仕事のセンパイ
- パーソルホールディングス「はたわらワイド」とのタイアップコーナー。リスナーが自分の働いている職場の特徴的なセンパイやセンパイによって定められた規則を投稿する。8月25日・9月1日・9月15日に放送。
- 想い出掲示板・サクティー
- ジモティーとのタイアップコーナー。リスナーから自分ではもう話さなくなってしまった、他人が自分のものにしたくなるようなエピソードを送ってもらう。第1期は2021年3月11日から25日まで、第2期は2021年9月23日から10月7日にかけて放送。
出演者
パーソナリティ
ゲスト
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
放送休止事例
他番組になった事例
ピンチヒッター
制作スタッフ
現在(制作スタッフ)
- クレーンゲームとマッチングアプリが好きで放送中に佐久間が詳細を聞く場合がある。
過去(制作スタッフ)
- ディレクター:石井玄(元ミックスゾーンディレクター、現ニッポン放送エンターテインメント開発局エンターテイメント開発部、2019年4月3日 - 2020年6月3日放送分)
- AD:菊田知史( - 2023年3月29日)
ネット局と放送時間
放送時間変更事例
- 2019年7月11日(10日深夜)および18日(17日深夜)放送はニッポン放送のみ『第25回参議院議員通常選挙 東京都選挙区政見放送』を放送するため4時20分までの短縮放送。なおMixChannelでのスタジオ中継とニッポン放送以外のフルネット局は裏送りで通常通り04:30まで放送/配信された。
- 2020年7月2日(1日深夜)放送はニッポン放送のみ『東京都知事選挙 政見放送』を放送するため3時55分までの短縮放送。なおMixChannelでのスタジオ中継とニッポン放送以外のフルネット局は裏送りで通常通り4時30分まで放送/配信された。
放送休止事例
CMフィラー
佐久間が担当した番組のテーマ曲がCMフィラーに使用されている。
現在
過去
ジングル
イベント・特別番組
- イベント
- 特別番組
- 佐久間宣行の東京ドリームエンターテインメント(2020年2月18日 - 2020年2月21日、第1部 20:00 - 20:50、第2部 21:00 - 21:50)
- 秋元康と佐久間宣行のオールナイトニッポン(2023年2月18日、17:00 - 19:00。「オールナイトニッポン55周年記念 オールナイトニッポン55時間スペシャル」内の特別番組として放送。)
書籍
いずれも佐久間著。
受賞歴
- 2022年日本民間放送連盟賞ラジオ番組・生ワイド番組部門・東京地区1位(2022年4月7日(6日深夜)放送分)[76]。その後の中央審査において、ラジオ番組・生ワイド番組部門でニッポン放送制作の番組史上初となる最優秀を受賞したことが、2022年9月15日に明らかになった[77]。
出典
注釈
- ^ 一部スケジュール都合で事前録音の場合有り。
- ^ 当時、内定を受けて入社したのが、現:ビジネス開発センター局ネクストビジネス戦略部吉田ルーム担当副部長のアナウンサー吉田尚記、元同局アナウンサーで現・フジテレビ元アナウンサー、編成局広報センター所属の山本麻祐子。また、入社以後、歳下の同局後輩から「僕、ニッポン放送から内定もらったんですけど、蹴りました。」とキズを抉る返答をされた経験を持っている
- ^ 『ゴッドタン』をはじめ、佐久間とのつながりはあったが、リスナーがあまりにも過剰にいじるため「佐久間弄りやめろよ!」という宥めすら入るようになった。
- ^ TOKYO FM系の『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』とその後継番組『木村拓哉 Flow』のこと。番組内で木村は「キャプテン」、リスナーは「乗組員」と呼ばれる。
- ^ 2022年6月にテレビ東京を退社、以降フリーとして活動。
- ^ a b 2022年2月10日に乃木坂46を卒業。
- ^ 2022年7月17日に乃木坂46を卒業。
- ^ 山下は2024年5月22日に乃木坂46を卒業。
- ^ 2020年9月24日までの放送時間は、木曜 3:00 - 4:00(水曜深夜)
2020年9月、4時台のTBSラジオ Fine!!放送終了に伴いフルネットへ変更
- ^ 2021年3月25日までの放送時間は、木曜 3:00 - 4:00(水曜深夜)
4時台のTBSラジオ CITY CHILL CLUB(2020年9月以前は、4時台のTBSラジオ Fine!!)を放送していた。
- ^ 2020年3月まではTBSラジオ Fine!!
- ^ 2020年9月までは文化放送 走れ!歌謡曲
- ^ 2020年9月、TBSラジオ Fine!!放送終了に伴い放送開始
- ^ a b c d 2021年3月まではTBSラジオ CITY CHILL CLUB
- ^ 2021年3月、文化放送 走れ!歌謡曲放送終了に伴い放送開始
- ^ 2021年3月までは放送休止枠
- ^ a b c 2021年9月まではTBSラジオ CITY CHILL CLUB
- ^ a b c d e 2022年3月まではTBSラジオ CITY CHILL CLUB
- ^ a b c 2022年9月まではTBSラジオ CITY CHILL CLUB
- ^ 2022年9月までは文化放送 ヴァイナル・ミュージック〜歌謡曲2.0〜の3時代とTBSラジオ CITY CHILL CLUBの4時台
出典
関連項目
外部リンク
オールナイトニッポン0(ZERO) 水曜日
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前担当
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佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) 木曜日(水曜深夜) 3:00 - 4:30
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