Perca fluviatilis
ペルカ属 (ペルカぞく、学名: Perca ) は、ペルカ科 の淡水魚 である。ペルカ属には地域別に3種が存在する。語源は、ギリシア語 で「斑点」という意味のperke である。淡水性の釣魚の多くは多かれ少なかれペルカ属に似ているが、他の属であるものが多い。
ペルカ属は、荒い櫛鱗を持っている。頭の前方には、上顎と下顎、鼻孔、2つの無蓋の目が付いている。後方にはえらを保護するえら蓋や水の振動を感知する側線 系がある。また胸びれ、腹びれを1対ずつ持っている。背びれは2つあり、1つ目はとげが生えていて、2つ目は柔らかい。またやはりとげの生えた尻びれや尾びれもある。総排出腔 は、尻びれの直下にある。全てのスズキ目 の魚は同じような形態を備えている。
この属の基準種 は、ヨーロピアンパーチ (Perca fluviatilis )である。
食用魚として
食用魚として人気があり、商業的に高い需要がある。アメリカ合衆国のレストラン等では、メバル属 のタイセイヨウアカウオ を"Ocean perch "、小型のバス を"Rock perch "という等、パーチ は類似のさまざまな魚も意味する。ニューイングランド で一般的な"White perch "はニシスズキ と呼ばれるが、モロネ科 モロネ属 であり、スズキ科ではない。
釣魚として
様々な方法で漁獲されるが、浮き釣り (Float fishing) とルアーフィッシング の2つが主要な方法である。世界の多くの場所で、穴釣りの対象にもなっている。餌 としては小魚 、ミミズ 、蛆虫 、ザリガニ 等、様々なものが使われる。
パンフィッシュ (Panfish 、丸ごと油で揚げて食べる淡水産小魚)の1種としても知られている。
ペルカ属は約2.3kg以上まで成長するが、通常釣られる個体のほとんどは0.42kg以下で、0.91kgを超えるものはかなりの大物である。イギリス国内でのこれまでの最大記録は2.7kgである。
種
ヨーロピアンパーチ (Perca fluviatilis )
ペルカ属の魚は3種が知られている。
ヨーロッパ、アジアで見られる。体は濃緑色で赤色のひれを持っている。ニュージーランドやオーストラリアにも移入され「イングリッシュパーチ」として知られている。オーストラリアでは大きくなるまで養殖される。「アカヒレカワメバル」あるいは「ヨーロッパカワメバル」などとも呼ばれる[ 1] 。
カザフスタンのバルハシ湖 やアラコル湖 、ウズベキスタン、中国で見られる。ヨーロピアンパーチと非常に良く似ており、同じくらいの大きさになる。
アメリカ合衆国やカナダで見られ、ヨーロピアンパーチよりも小さく色が薄い。
出典
^ Masuda, H., K. Amaoka, C. Araga, T. Uyeno and T. Yoshino, 1984. The fishes of the Japanese Archipelago. Vol. 1. Tokai University Press, Tokyo, Japan. 437 p.
Gilberson, Lance, Zoology Lab Manual 4th edition . Primis Custom Publishing. 1999.